履歴書のA3サイズとはどんなもの?
「A3サイズの履歴書」とは、見開き状態でA3(縦297mm×横420mm)になる履歴書のことです。閉じると両面A4になる、日本で最も広く使われている市販履歴書の標準サイズです。なお、厚生労働省の「履歴書様式例」でも採用されているサイズで、ドラッグストアや文具店で広く販売されています。
| 種類 | 見開き時 | 折りたたみ時 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| A版(大) | A3(297×420mm) | A4(210×297mm) | 厚労省様式採用・最も一般的 |
| B版(大) | B4(257×364mm) | B5(182×257mm) | 書く内容が少ない人向け・やや小型 |
市販履歴書のサイズ関係(出所:厚生労働省「履歴書様式例」をもとに編集部作成)
市販の履歴書は上記2種類のみです。「A3の履歴書を1枚そのまま使う」という使い方は存在せず、必ず二つ折りにしてA4サイズとして扱います。混乱が生じるのは「見開きのサイズ(A3)」と「折りたたんだときのサイズ(A4)」の区別が曖昧になるためです。
- 書く内容が多い人:職歴・自己PR・志望動機をしっかり書きたい転職者はA3(A4二つ折り)が向いている
- 書く内容が少ない人:アルバイト・職歴が少ない場合はB4(B5二つ折り)の方が空欄が目立ちにくい
- 企業から指定がある場合:募集要項に指定サイズが記載されている場合はその指示に従う
履歴書のA3サイズが「やばい」と言われる4つの理由
A3サイズの履歴書そのものは標準フォーマットですが、使い方を誤ると採用担当者に悪印象を与えたり、マナー違反になったりするケースが存在します。「やばい」と感じている方のほとんどは、A3サイズ自体ではなく、使い方の問題です。具体的にどんな状況が問題になるのかを確認しておきましょう。
書く内容が少ないと空欄が目立ち、志望度が低く見えるため
A3(見開き)の履歴書は記入欄が大きいため、書く内容が少ない状態で提出すると、空欄が目立って「やる気がない」「志望度が低い」と誤解されるリスクがあります。特に職歴が少ない新卒・第二新卒・アルバイト応募者が大判のA3を選ぶと、この問題が起きやすくなります。
採用担当者は日々大量の書類に目を通しています。空欄だらけの履歴書は「もう少し詳しく書いてほしかった」「この人は本当にうちに入りたいのだろうか」という印象につながりかねません。A3を選ぶなら、志望動機・自己PRのスペースを活かして丁寧に書き込むことが前提です。書く内容が限られる場合は、B5(見開きB4)の方が適切です。
自宅のプリンターではA3印刷できないことが多く、準備に困るため
パソコンで履歴書を自作する場合、一般家庭のプリンターの多くはA4サイズまでしか対応しておらず、A3での見開き印刷ができないことが問題になります。A3テンプレートをそのまま自宅プリンターで印刷しようとすると、自動的にA4に縮小されたり、エラーになったりするケースが発生します。
この場合の選択肢は大きく3つです。①コンビニのマルチコピー機でA3印刷する、②A4用紙2枚に分けて印刷する、③B5(B4見開き)のテンプレートに切り替える。急いでいる場合や深夜・早朝の提出が必要な場合は、コンビニ印刷のデータ準備を前日までに済ませておく段取りが重要です。A3印刷の準備を想定せずに当日慌てることのないよう、事前に印刷環境を確認してから作成を始めることが大切です。
- コンビニ印刷:セブン・ファミマ・ローソンでA3対応。USBまたはネットプリントで持ち込み印刷できる(10〜30円程度)
- A4×2枚印刷:家庭プリンターでもOK。左上をクリップで留めて提出する方法。採用上の不利はない
- 市販品を購入:文具店・コンビニ・ドラッグストアで購入。手書き対応。最もシンプルな解決策
縮小印刷を誤ると証明写真が規定サイズ外になるため
A3のテンプレートを使って「A4に縮小して印刷」する方法を選ぶ際に最も注意が必要な点が、証明写真の貼付エリアも縮小されてしまうことです。一般的な履歴書の証明写真サイズは縦3.0cm×横2.4cmですが、A3→A4に縮小(約70.7%)すると、写真枠が縦2.1cm×横1.7cmになってしまい、規定の写真が収まらない状態になります。
このまま小さな写真枠に規定サイズの写真を貼ると、写真がはみ出してしまいます。逆に写真も縮小したものを用意すれば写真そのものが規定外になります。A3テンプレートはA3サイズのまま印刷するか、最初からA4サイズ用のテンプレートを使用するのが正解です。縮小印刷を選ぶ場合は、証明写真枠の実寸を必ず確認してください。
正しく折らないと採用担当者に手間をかけるマナー違反になるため
A3サイズの履歴書(見開き)を提出する際、折り方にもルールがあります。正しいのは見開きを真ん中で「二つ折り」にしてA4サイズにすること。これ以上折るのは原則NGです。
| 折り方 | 採用担当者の印象 | 判定 |
|---|---|---|
| 二つ折り(見開き→A4) | 管理しやすく、コピーもしやすい | ◎ 正解 |
| 三つ折り | 広げる手間がかかる・コピーが取りにくい | × NG |
| 四つ折り | 折り目が増えて見栄えが悪い | × NG |
履歴書の折り方と採用担当者の印象(出所:各社採用担当者ヒアリングをもとに編集部作成)
三つ折り・四つ折りにしてしまうと、採用担当者が書類を広げる手間がかかるうえ、面接後に他の担当者へ回覧する際のコピーが取りにくくなります。A3履歴書は「二つ折り→角形2号封筒」が提出マナーの基本です。折り目をしっかりつけて、記載面が内側になるように折りましょう。
A3サイズの履歴書のメリット・採用担当者が認める良い使い方
「やばい」と言われる使い方があることは事実ですが、A3サイズの履歴書には正しく使えば採用担当者も評価する確かなメリットがあります。書類選考で差をつけたい方にとって、A3は強力なアドバンテージになりえます。
志望動機・自己PRを詳しく書けるスペースがある
A3(見開き)の最大のメリットは、B4(B5二つ折り)より記入欄が広く、志望動機・自己PRをより詳しく書き込める点です。転職経験が豊富な人、職歴や実績が多い人、アピールしたい資格・スキルが多い人には、A3のスペースは大きなメリットになります。
採用担当者は「履歴書の記入欄を余さず活用している人」に対して「準備をしっかりしてきた」「入社意欲が高い」という印象を持ちます。A3のスペースを活かして丁寧に書き込まれた履歴書は、書類選考の段階で好印象を与えます。履歴書テンプレートの選び方でも触れていますが、フォーマット選びは書く内容量から逆算するのが正解です。

厚生労働省推奨の標準サイズで採用担当者も見慣れている
A3(見開き)サイズは、厚生労働省が推奨する「履歴書様式例」で採用されている標準フォーマットです。市販の履歴書の多くがA3(A4二つ折り)形式で販売されており、採用担当者も見慣れた書類サイズです。「A3を使ったから目立つ」「A3だから減点される」といった心配は不要です。
採用担当者の目線では、履歴書のサイズより記入内容の質が書類選考の合否を左右します。A3かB4かという選択は採用に直接影響しません。大切なのは、選んだサイズのスペースに見合った内容を、丁寧に書き込むことです。書類作成に自信がない場合は、履歴書作成ツールを活用するのも有効な手段です。

A3サイズ履歴書の正しい印刷・折り方・提出マナー
A3サイズを選んだあとに迷う人が多いのが「どう印刷するか」「どう折るか」「どう提出するか」という実務的な問題です。正しい手順を知っておけば、準備で慌てることはありません。
A3で見開き印刷する正しい手順とポイント
A3テンプレートをA3用紙に印刷する場合、最も一般的なのはコンビニのマルチコピー機を利用する方法です。
- パソコンでA3サイズのテンプレートを開き、すべての項目を入力・完成させる
- 印刷設定で「用紙サイズ:A3」「縮小なし(100%)」を選択し、PDFとして保存する
- PDFをUSBメモリに保存する(またはコンビニのネットプリントサービスにアップロード)
- コンビニのマルチコピー機でA3普通紙を選択し、縮小なし(100%)で印刷する
- 印刷後、証明写真の枠サイズを定規で確認してから写真を貼り付ける
印刷料金はA3で10〜30円程度です。ファミリーマート・ローソンはシャープ製コピー機(ネットワークプリント対応)、セブン-イレブンはリコー製コピー機(セブン-イレブンマルチコピーアプリ対応)です。必ず「縮小なし・100%」で印刷することが最重要です。証明写真のサイズが変わってしまうため、自動サイズ調整はオフにしてください。
A4用紙2枚に分けて印刷する場合の正しい方法
自宅のプリンターがA4のみの場合は、A4用紙2枚(表面・裏面)に分割して印刷する方法も採用担当者から問題視されません。この場合の正しい処理方法を確認しておきましょう。
- 印刷設定:「用紙サイズ:A4」「縮小なし(100%)」で表面・裏面を別ページとして印刷する
- 整え方:2枚を重ねて、左上をクリップ(またはホチキス)で留める
- 封筒への入れ方:折らずに角形2号の封筒に入れる(折り曲げ不要)
- 採用への影響:A4×2枚での提出を理由に不合格になることはない
A3で印刷したあとの正しい折り方・封筒への入れ方
A3で印刷した履歴書を封筒に入れる際の手順は以下のとおりです。
| ステップ | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| ① 二つ折り | 見開きA3を真ん中で折り、A4サイズにする | 記載面が内側になるよう折る |
| ② クリアファイルに入れる | 折った状態のまま透明クリアファイルに入れる | 書類の折れ・汚れを防止 |
| ③ 封筒に入れる | クリアファイルごと角形2号の封筒に入れる | 折れ目を下にして入れると開封しやすい |
| ④ 封筒表書き | 「履歴書在中」と赤字で記入 | 縦書き・横書きどちらでもOK |
A3履歴書の提出マナー(出所:採用担当者ヒアリングをもとに編集部作成)
スマホでの履歴書作成・提出を検討している場合は、スマホで作成できる履歴書サービスを活用するとコンビニ印刷との連携もスムーズです。

A3サイズの履歴書を選んでよい人・選ぶべきでない人
A3かB4かという選択は採用の合否に直接影響しませんが、自分の状況に合ったサイズを選ぶことで書類の完成度が変わります。以下を参考に、自分に合うサイズを選んでください。
A3サイズを選んでよい人
- 職歴・実績が豊富で書く内容が多い人:転職経験者・管理職経験者・複数の資格保有者はスペースを有効活用できる
- 志望動機・自己PRをじっくり書き込みたい人:200字以上のアピール文を書きたい場合はA3の方が収まりよく仕上がる
- コンビニや職場でA3印刷できる環境がある人:印刷環境が整っていれば、A3の恩恵を最大限に受けられる
- 厚生労働省様式を使いたい人:公的機関での採用や行政関連の応募に厚労省様式を求める場合はA3が適切
A3サイズを選ぶべきでない人
- 職歴が少なく空欄が目立ちそうな人:新卒・第二新卒・アルバイト応募者など、書ける内容が限られる場合はB4(B5二つ折り)の方が見栄えがよい
- 自宅にA3対応プリンターがなく急いでいる人:コンビニへ行く時間が取れない状況では、A4×2枚印刷かB4テンプレートへの切り替えを検討する
- 他の応募書類がすべてA4の人:職務経歴書・添え状がA4の場合、履歴書もA4(2枚)に統一する方が採用担当者の管理が楽になる
書類作成・転職活動に不安があるなら専門家に相談を
履歴書のサイズ選びで迷うほど、転職活動の準備に不安がある方は、書類添削から面接対策まで無料でサポートしてくれる転職エージェントへの相談も一つの選択肢です。
まとめ
A3サイズの履歴書が「やばい」と言われる理由は、サイズ自体の問題ではなく、使い方の誤りにあります。正しく使えば採用に不利になることはなく、むしろ職歴や実績が豊富な人には最適なフォーマットです。
- A3サイズの履歴書:見開きA3=A4二つ折りが日本の標準フォーマット。厚生労働省様式でも採用されている
- やばいと言われる理由:空欄目立つ・自宅プリンター不可・縮小印刷で写真規定外・三つ折りNG――いずれも「使い方の問題」
- 正しい印刷方法:A3テンプレートはA3用紙に100%印刷が基本。自宅プリンターがA4のみならA4×2枚でも問題なし
- 正しい折り方・提出:二つ折りでA4サイズにし、クリアファイル→角形2号封筒に入れて提出
- 向いている人:職歴・実績が多く書く内容が豊富な人、コンビニ印刷環境がある人
- 向いていない人:書く内容が少なく空欄が目立ちそうな人、急いでいてA3印刷環境がない人
正しい手順で作成した履歴書は、採用担当者に「準備ができている人」という印象を与えます。サイズに悩む時間より、記入内容の質を高めることに集中してください。
履歴書のA3サイズに関するよくある質問(FAQ)
- A3サイズの履歴書を使うと採用に不利になりますか?
-
採用の合否に影響しません。A3(A4二つ折り)は厚生労働省の「履歴書様式例」でも採用されている標準フォーマットです。採用担当者が見るのはサイズではなく記入内容の質です。ただし、書く内容が少ない場合はB4(B5二つ折り)の方が空欄が目立たないため、自分の状況に合ったサイズを選ぶことを推奨します。
- 市販の履歴書はA3とB4どちらがいいですか?
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書く内容の量で選んでください。職歴・資格・実績が多く、志望動機や自己PRをじっくり書きたい人はA3(A4二つ折り)が向いています。一方、新卒・第二新卒・アルバイト応募など書く内容が限られる場合はB4(B5二つ折り)の方が見栄えよく仕上がります。企業から指定がある場合は必ずその指示に従ってください。
- A3サイズの履歴書(市販品)はどこで買えますか?
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ドラッグストア・文具店・大型スーパー・コンビニで購入できます。100円ショップでも取り扱いがあります。「A4サイズ」と表示されているもの(折りたたみ時のサイズ表記)が、見開きA3の標準的な市販履歴書です。購入前にパッケージの記載を確認してください。急いでいる場合はコンビニが最も手軽です。
- A3サイズのテンプレートをA4で印刷しても大丈夫ですか?
-
証明写真のサイズ問題が発生するため、原則として推奨しません。A3テンプレートをA4に縮小(約70.7%)すると、証明写真の貼付枠も縮小されます。規定の証明写真(縦3.0cm×横2.4cm)が枠に収まらなくなる可能性があります。A3テンプレートはA3で印刷するか、最初からA4専用テンプレートを使用してください。どうしてもA4で印刷する場合は、印刷後に定規で写真枠のサイズを確認することが必須です。


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