この記事では、履歴書と職務経歴書のテンプレートを無料でダウンロードできるサイトを採用担当者の視点から紹介します。Word・Excel・PDF対応の配布先と、採用担当者が実際に減点する「NG様式」の特徴、書類選考を通過するためのフォーマット選びの基準も解説します。
テンプレートをダウンロードする前に採用担当者が確認していること
テンプレートを選ぶ前に、一つ知っておくと有利な事実があります。採用担当者は書類を受け取った瞬間、内容よりも先に「フォーマットが適切かどうか」を視覚的に確認しています。多くの方がテンプレートを「とりあえずダウンロードして使う」という感覚で選びますが、その選択が書類の第一印象を左右します。
採用担当者が「様式」を見て確認していること
採用担当者が書類を手にした最初の数秒で行うのは、読み始めることではなく「全体のレイアウト確認」です。文字サイズが適切か、余白が極端に少なくないか、様式が一般的なものかを無意識にチェックしています。
採用担当者はここを見ている
- 様式の標準性:市販・配布されている一般的な様式かどうか(見慣れない独自様式は読みにくく、書類全体の印象を下げる)
- 文字量のバランス:欄外まであふれていないか、逆に空欄が多すぎないか(どちらも「準備不足」と見られる)
- 履歴書と職務経歴書の統一感:フォントや書式に一貫性があるかどうか
採用担当者が減点するNGフォーマット3パターン
テンプレートの選択ミスで生じる「見た目の失点」は、内容を読まれる前に発生します。以下の3パターンは実際によく見られるNGです。
NG例
- A3を縮小したような小さい文字の様式:読みづらく、担当者に余計な手間をかける。文字サイズは10〜11ptが目安で、それ以下は避けるべき
- デザイン系の個性的なテンプレート:クリエイティブ職以外では「書式ルールを無視している」と映るリスクがある。凝ったデザインは内容より様式が目立つ
- 2021年4月以前の旧様式:厚生労働省が様式を改訂。性別欄が「男・女」の二択必須になっている古い様式を今も使い続けるのはNG
履歴書テンプレートの無料ダウンロード先|採用担当者が薦める定番サイト
数ある配布サイトの中から、採用担当者が「この様式なら問題ない」と判断するテンプレートを提供している代表的なサイトを紹介します。
厚生労働省推奨様式(最も無難で信頼される選択)
2021年4月に厚生労働省が改訂した履歴書様式は、性別欄の任意記入・通称名使用可など、応募者の多様性に配慮した内容に更新されています。採用担当者の視点から見ると、この様式を使ってもらうと確認の手間が少なく済みます。
厚生労働省様式の主な変更点(2021年4月〜)
- 性別欄:「男・女」の選択から記述式に変更し、未記入も可
- 通称名の使用が可能に(旧姓・通称で応募できる)
- コミュニケーション欄・障害や治療への配慮記述欄を新設
厚生労働省の公式サイトからWord・PDF形式でダウンロードできます。「どれを選べばいいかわからない」という場合は、この様式を第一候補にしてください。
状況別テンプレートを複数提供しているサイト
転職サービス大手の配布テンプレートは、状況別に複数のフォーマットが揃っています。職歴の量や強調したい内容に応じて選べる点が特徴です。
| テンプレートの種類 | 向いている状況 |
|---|---|
| 職歴欄多めタイプ | 転職回数が3回以上、または職歴が豊富な人 |
| 志望動機・自己PR欄大きめタイプ | 熱意や人柄をアピールしたい転職初心者 |
| 資格・スキル欄多めタイプ | 取得資格が多い専門職・技術系の人 |
| シンプルな標準タイプ | 職歴が少ない・初めての転職 |
| 簡易タイプ(A4 1枚) | アルバイト・パート応募 |
リクナビNEXT・doda・マイナビ転職はいずれもWord・Excel・PDF形式で提供しており、無料でダウンロードできます。サービスへの会員登録が必要なものもありますが、テンプレート取得だけなら登録不要のものも多くあります。
履歴書テンプレートの選び方をさらに詳しく知りたい場合は、採用担当者が教える履歴書テンプレートの選び方と注意点もあわせて参考にしてください。

スマホだけで完結させたい人向けのWeb作成ツール
PCがなくても、スマホ上で入力から印刷用データ(PDF)の作成まで完結できるWebサービスが複数あります。「今すぐ作りたいがPCが手元にない」「コンビニでそのまま印刷したい」という状況に特に便利です。
スマホ完結ツールで確認すべき機能
- PDF出力ができるか(印刷・メール提出に必要)
- コンビニ印刷に対応しているか(セブン・ローソン・ファミマ)
- 証明写真の合成機能があるか
- 職務経歴書にも対応しているか
スマホでの履歴書作成ツール比較については、履歴書スマホ作成おすすめ7選|採用担当者に通じる使い方で採用担当者が評価するポイントを解説しています。

職務経歴書テンプレートの選び方|3つの書き方スタイルを比較
職務経歴書には「どのフォーマットで書くか」という選択があります。履歴書と異なり、職務経歴書には公的な標準様式がありません。書き方スタイルは主に3種類あり、それぞれ向いている人が異なります。
編年体(時系列型):安定感を伝えたい人向け
入社順に職歴を記載していくスタイルです。キャリアの流れが自然に伝わるため、職歴が少ない・転職回数が少ない人に特に適しています。採用担当者も「読みなれているフォーマット」として受け取りやすく、内容の確認がスムーズです。
編年体テンプレートが向いている人
- 転職回数が1〜2回で、キャリアが一本筋で通っている
- 現在の職場での実績をしっかり伝えたい
- 職歴が浅く、ボリューム感に不安がある
逆編年体(直近重視型):直近経験を前面に出したい人向け
最近の職歴から逆順に記載するスタイルで、現在の実力が最も早く採用担当者の目に入ります。転職回数が多く、直近の実績を強調したい場合に効果的です。
逆編年体テンプレートが向いている人
- 転職回数が3回以上で、直近の職場での経験がアピールしやすい
- 前職・現職でのポジションや実績が高く、最初に印象づけたい
- 年齢が高く、古い経験よりも最近の仕事内容を重視してほしい
キャリア形式(スキル整理型):職種変更・経歴が複雑な人向け
時系列ではなく「スキル・職能」別に整理するスタイルです。複数業界や職種を経験してきた人、フリーランス経験がある人、未経験職種へ転職する人に有効です。
ただし、「在籍期間や実績が不明瞭になりやすい」という採用担当者の本音もあります。キャリア形式を選ぶ場合は、各スキルに対して具体的な在籍先・実績数値を必ず添えることが前提条件です。数値のない技能の羅列は採用担当者に伝わりません。
採用担当者が30秒で確認する「職務経歴書の3か所」
職務経歴書のテンプレートを選んだ後、書き始める前に知っておくべきことがあります。採用担当者はまず全体を30秒ほど流し見し、次の3か所で「読み進めるかどうか」を判断しています。
採用担当者が最初に見る3か所
- 職務要約(冒頭):3〜5行程度の要約文。「この人は何者か」が瞬時にわかるかどうかで、その後の読まれ方が変わる
- 直近の職場名・役職・在籍期間:信頼性の基本情報として最初に確認する。曖昧だと不信感につながる
- 実績の数値:「〇〇を担当しました」ではなく「売上120%達成」「10名チームのマネジメント」など具体的な数値があるかどうか
テンプレートを活用した職務経歴書の自動作成については、職務経歴書の自動作成ツールおすすめ7選|採用担当者に刺さる修正術もあわせて参考にしてください。

履歴書テンプレートの選び方|状況別の正解
「とりあえず標準的なものを使えば大丈夫」という考え方は、半分正解で半分は機会損失です。自分の状況に合ったテンプレートを選ぶことで、内容を書き始める前から採用担当者に読みやすい書類を渡せます。
転職初心者・職歴が少ない人の場合
職歴が1〜2社で書ける量が少ない場合、職歴欄が大きいテンプレートを使うと空欄が目立ちます。志望動機欄・自己PR欄が充実したタイプか、標準タイプを選び、志望動機を丁寧に書く方向に切り替えるのが有効です。
良い例文
職歴欄:「株式会社○○ 2022年4月入社 / 現在に至る」
志望動機欄:具体的な入社理由+御社でやりたいことを200〜250文字でしっかり記述し、空欄ゼロを目指す
NG例
職歴欄が大きいテンプレートを選んで職歴を1行だけ記入 → 空欄だらけになり、準備不足の印象を与える。欄の大きさに対して情報が少なすぎると「この人に書くことがないのか」と判断される。
転職回数が多い人・職歴が豊富な人の場合
職歴が4〜5社以上ある場合、標準的な2段構成の職歴欄では収まりきらないことがあります。職歴欄が多めのテンプレート、または職務経歴書で詳細を補完し、履歴書の職歴欄は社名・入社/退社年月のみを記載する形にするのが採用担当者に読みやすい整理法です。
履歴書の作成ツール・サービスを選びたい場合は、採用担当者視点で失敗しない履歴書作成おすすめ7選も参考にしてください。

アルバイト・パート応募の場合
アルバイト・パート応募の場合、A4サイズ2枚の標準テンプレートは情報量が多すぎることがあります。「A4 1枚完結の簡易様式」や「バイト用フォーマット」を選ぶことで、担当者が確認しやすい書類を作れます。
ただし、長期・正社員登用ありのアルバイトや管理職を担う仕事では、標準の2枚様式を使う方が候補者としての印象が上がります。応募先の仕事の性格に合わせて判断してください。
テンプレートをダウンロードした後にやること
テンプレートを手に入れることはゴールではなく、スタートです。採用担当者の目に止まる書類にするために、以下の3ステップを必ず踏んでください。
記入見本と見比べながら入力する
大手転職サービスのテンプレートには記入見本・サンプルが付属しています。白紙テンプレートだけで書き始めるのではなく、見本と並べて確認しながら入力するとフォーマットの逸脱を防げます。
特に以下の項目は見本から確認する価値があります。
- 学歴の書き始め方:中学卒業から書くのか、高校入学から書くのか(一般的には中学卒業から)
- 入社・退社の表記ルール:「入社」「退職」「現在に至る」の使い分け
- 資格欄の正式名称:「普通自動車免許」→「普通自動車第一種運転免許」など正式名称と略称の使い分け
PDF変換して体裁を確認してから提出する
WordやExcelで作成した後、そのまま印刷・送信すると、環境の差異によってレイアウトが崩れることがあります。提出前に必ずPDF変換し、ページのレイアウトを確認するのが鉄則です。
PDF変換前の確認チェックリスト
- 文字が枠内に収まっているか(欄外はみ出しがないか)
- フォントが正しく反映されているか(環境差異で文字化けしていないか)
- 証明写真が正しい位置に表示されているか
- A4で印刷したとき文字サイズが読みやすいか(10〜11ptが目安)
メール提出の場合はPDF形式で送るのが基本です。Word・Excelファイルをそのまま送ると、先方の環境でレイアウトが崩れて採用担当者が正しく確認できないリスクがあります。
提出前の最終確認|採用担当者の目で見直す5項目
書類を提出する前に、採用担当者が「惜しかった」と感じる見落としを自分でチェックしておきます。
- 日付は記入済みか:提出日の書き忘れは「細かいことに気が付かない人」という印象につながる
- 捺印欄に印鑑はあるか:様式によっては捺印欄が存在する。押し忘れは書類不備扱いになる場合もある
- 写真は貼ってあるか・正しい向きか:郵送の場合は写真の裏に氏名を記入しておくと、万が一剥がれても対応できる
- 職務経歴書の総枚数は2枚以内か:3枚以上は「情報を整理できない人」という印象を与えやすい
- 連絡先(電話番号・メールアドレス)に誤りがないか:採用担当者からの連絡が取れなくなる最大の失点
書類の完成度をさらに高めたい場合は、職務経歴書の有料添削おすすめ5選|選び方と無料との差で採用担当者目線の添削サービスを比較できます。

まとめ
- 履歴書は厚生労働省2021年改訂様式が最も無難で、採用担当者に余計な先入観を与えずに済む
- 職務経歴書は「編年体」「逆編年体」「キャリア形式」の3スタイルがあり、転職回数と経歴の複雑さに応じて選ぶ
- テンプレートの種類は状況別に選ぶ。職歴の量・アピールしたいポイントに合ったフォーマットが書類の完成度を左右する
- ダウンロード後はPDF変換・最終確認を必ず行い、採用担当者の目線で書類を見直してから提出する
テンプレートは書類作成の土台にすぎません。採用担当者の目を引く書類は「なぜこの会社か」「自分はどんな実績を出せる人間か」が明確に伝わって初めて完成します。様式を整えたら、あとは内容の質で差をつけてください。
履歴書・職務経歴書テンプレートに関するよくある質問
- 履歴書はWordとExcel、どちらのテンプレートを選べばいいですか?
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どちらでも問題ありませんが、WordはA4サイズへの調整が直感的で印刷・PDF変換がしやすいため初心者に向いています。Excelは表形式の整理がしやすく、職歴・資格欄が多い場合に使いやすいです。企業から様式の指定がある場合はそちらに従い、指定がなければ自分が使い慣れた方を選んで問題ありません。
- 職務経歴書のテンプレートは何を選べばいいですか?
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転職回数が少なく一貫したキャリアなら「編年体」、転職回数が多く直近の実績を強調したいなら「逆編年体」、異業種転職やスキルを軸に整理したいなら「キャリア形式」を選ぶのが基本です。迷う場合は転職エージェントに相談すると、応募先に合ったフォーマットをアドバイスしてもらえます。
- 厚生労働省の様式でないと選考で不利になりますか?
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厚生労働省様式でなくても不利にはなりません。ただし、企業が様式を指定している場合はその指示に必ず従ってください。指定がない場合は厚生労働省推奨様式か、大手転職サービスの標準テンプレートを使えば、採用担当者に余計な疑問を持たれることなく書類の内容に集中してもらえます。
- 履歴書は手書きとPC作成のどちらが有利ですか?
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特に指定がない限り、どちらでも採否への影響はありません。現在はPC作成が主流で、採用担当者も手書きにこだわる方は少数派です。ただし「手書き指定」の企業では必ず手書きで提出してください。複数社へ応募する場合はPC作成の方が修正・使い回しが容易なため、実用面でPC作成が有利です。


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