この記事では、履歴書の資格欄に「勉強中」の資格を書くべきかどうかの判断基準と、採用担当者に好印象を与える書き方・例文を解説します。試験日が決まっている場合の書き方や、「取得見込み」との違い、やってはいけないNG例まで、応募直前の手が止まった状態を解消できる内容です。
履歴書に「勉強中」の資格は書いていい|結論と1つの条件
結論として、勉強中の資格は履歴書の資格欄に書けます。ただし条件が1つあります。「本気で取得を目指して、実際に学習を進めていること」です。この条件を満たしていれば、勉強中の記載は空欄よりも向上心のアピールになります。
採用担当者は資格欄を「今この人が何に力を入れているか」を知る手がかりとして見ています。合格済みの資格が実力の証明なら、勉強中の資格は入社後の伸びしろを示す材料です。志望する仕事に直結する資格を勉強していれば、それだけで「この会社で働く準備を始めている人」という印象につながります。
書いてプラスになるケース/書かない方がいいケース
同じ「勉強中」でも、プラスに働く場合とマイナスに働く場合があります。判断の分かれ目は「志望職種との関連」と「学習の本気度」の2点です。
| 書いてプラスになる | 書かない方がいい |
|---|---|
| 志望職種に直結する資格を勉強中 | 仕事と無関係な資格の勉強中 |
| 受験日・取得予定が具体的に決まっている | 参考書を買っただけで学習が進んでいない |
| 数か月以内の取得が現実的な資格 | 合格まで数年かかる難関資格を興味本位で記載 |
仕事と関係のない資格を並べても、採用担当者には「とりあえず書いた」と映るだけです。逆に、志望先で活かせる資格なら、たとえ勉強途中でも「入社後にすぐ戦力化しそう」という期待につながります。
採用担当者はここを見ている
- 勉強中の資格が、募集職種で本当に使えるものか
- 「勉強中」と書いた以上、面接で学習状況を具体的に語れるか
- 取得予定時期が現実的で、計画性が感じられるか
「勉強中」「受験予定」「取得予定」「取得見込み」の違いと使い分け
勉強の進み具合によって、使うべき言葉は変わります。ここを曖昧にすると「取得済みに見える書き方」になり、後で確認された際に信頼を損ないます。まず自分がどの段階にいるかを正確に見極めてください。
| 表現 | 使う段階 | 添える情報 |
|---|---|---|
| 勉強中 (取得に向けて勉強中) | 学習している段階。まだ受験していない | 目指す時期があれば併記 |
| 受験予定 | これから試験を受ける段階 | 受験日(○年○月受験予定) |
| 取得予定 | 受験を終えて結果待ちの段階 | 合格発表日(○年○月合格発表) |
| 取得見込み | 合格や研修修了の可能性が高い段階 | 取得予定時期 |
迷いやすいのが「取得見込み」です。これは合格がほぼ確実な状態や、学校の課程を修了すれば得られる資格に使う言葉です。学習を始めたばかりの段階で「取得見込み」と書くのは避けてください。まだ受験もしていない段階なら「取得に向けて勉強中」、試験申込みが済んでいるなら「受験予定」が正確です。
「見込み」の考え方は学歴欄の卒業見込みと共通する部分があります。学歴欄での使い分けは履歴書の卒業見込みの書き方もあわせて確認しておくと、書類全体で表現がぶれません。

資格欄に「勉強中」を書くときの5つのポイント
勉強中の資格を書くときは、次の5点を押さえると採用担当者に伝わりやすくなります。1つでも欠けると印象が弱まるので、記入前に確認してください。
- 正式名称で書く:略称や通称は避け、試験の公式名称を確認して記載する
- 取得年月は空欄にする:まだ取得していないため、日付欄に年月は入れない
- 志望職種との関連を意識する:仕事で活きる資格を優先し、無関係な資格は並べない
- 取得予定時期を添える:「○年○月取得予定」など、計画が伝わる情報を書く
- 嘘や誇張を書かない:学習していないのに「勉強中」と書かない
特に3つ目の正式名称は、勉強中の資格でも省略できません。たとえば簿記なら「簿記2級」ではなく「日商簿記検定2級」と書きます。正式名称のルールは資格全般に共通するため、履歴書の免許欄の書き方で正式名称の一覧を確認しておくと安心です。

状況別・「勉強中」の資格の書き方と例文
実際の書き方は、学習がどこまで進んでいるかで変わります。自分の状況に近いパターンを選び、そのまま応用してください。良い例とあわせて、落とされやすいNG例も示します。
試験日・取得予定が決まっている場合
受験日や合格発表の時期が決まっているなら、それを明記します。計画性が伝わり、最も印象が良いパターンです。
良い例文
- 日商簿記検定2級 2026年11月受験予定
- 宅地建物取引士 2026年10月受験予定(取得に向けて学習中)
独学で勉強中・試験日が未定の場合
まだ受験日を決めていない段階でも、目標時期を添えれば前向きな姿勢は伝わります。学習中であることが正確に伝わる書き方にします。
良い例文
- TOEIC 現在スコア700点/800点取得を目指して学習中
- ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 取得に向けて勉強中
NG例
簿記2級 取得
(受験前なのに取得済みに見える書き方)
宅建 勉強中
(略称のうえ、参考書を買っただけで学習実態がない状態はNG。面接で内容を聞かれて答えられないと逆効果になる)
書ける資格が勉強中のものしかない場合
取得済みの資格がなく、勉強中のものしか書けないケースもあります。この場合でも、志望職種に関連する資格を1つ勉強中と書けば、資格欄を空欄にするより意欲が伝わります。資格そのものがまったくない場合の資格欄の埋め方は、資格なしの履歴書の書き方で対処法を確認できます。

選考で有利になりやすい勉強中の資格
勉強中の資格でも、内容によって評価のされ方は変わります。実務での使用頻度が高く、成長意欲が伝わりやすい資格は、勉強段階でもプラスに働きやすい傾向があります。代表的なものを職種の方向性ごとに整理しました。
| 方向性 | 勉強中でも評価されやすい資格 |
|---|---|
| 事務・経理 | 日商簿記検定、MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト) |
| 営業・金融 | ファイナンシャル・プランニング技能検定、宅地建物取引士 |
| 語学を使う職種 | TOEIC(スコアを併記) |
| IT・事務全般 | ITパスポート、基本情報技術者 |
ここに挙げた資格でも、志望職種と結びつかなければ効果は薄れます。「持っていると有利そうだから」ではなく、「この仕事で使うから勉強している」と説明できる資格を選んでください。TOEICのようにスコアがある資格は、現在の点数を添えると学習の進み具合が具体的に伝わります。
採用担当者が「勉強中」の資格で必ず見る3つのポイント
勉強中の資格を書くと、採用担当者は書類と面接の両方でその中身を確認します。書いて終わりにせず、次の3点に答えられる状態にしておくことが通過率を左右します。
① 志望職種と結びついているか
最初に見られるのは関連性です。募集している仕事に使える資格なら、勉強中でも「入社後の活躍イメージ」が湧きます。逆に無関係な資格は、いくら難関でも評価対象になりにくいのが実情です。
② 学習が実際に進んでいるか
面接では「今どこまで進んでいますか」と聞かれることがあります。使っている教材、1日の学習時間、模試の点数などを具体的に答えられれば、本気度が一気に伝わります。ここで言葉に詰まると、記載そのものの信頼が揺らぎます。
③ 取得計画が現実的か
「いつ取得予定か」も確認されます。難関資格を「半年で取ります」と書けば、計画性を疑われます。合格までの標準的な学習期間を調べ、無理のない時期を書くことが大切です。取得後の資格を職務経歴書にどう反映するかは、職務経歴書の資格の書き方もあわせて押さえておくと、書類全体の一貫性が保てます。
面接での想定質問と答え方
- 「どんな教材で勉強していますか」→ 具体的な参考書名・講座名で答える
- 「1日どれくらい勉強していますか」→ 平日と休日の学習時間を数字で示す
- 「なぜその資格を選んだのですか」→ 志望職種で活かす場面と結びつけて話す
まとめ
勉強中の資格は、志望職種に関連していて実際に学習を進めているなら、履歴書に書くことで向上心を伝えられます。
- 「勉強中」「受験予定」「取得予定」「取得見込み」は学習段階に合わせて正確に使い分ける
- 正式名称で書き、取得年月欄は空欄にして、取得予定時期を添える
- 志望職種と無関係な資格や、学習実態のない「勉強中」は書かない
- 書いた以上、面接で学習状況を具体的に語れるよう準備しておく
資格欄の一行は、今の努力と入社後の姿勢を伝える場所です。段階に合った言葉を選び、面接で語れる準備をしたうえで書き込んでください。
履歴書の「勉強中」の資格に関するよくある質問
- 勉強中の資格を書いたら、面接で必ず質問されますか?
-
必ずではありませんが、聞かれる前提で準備しておくのが安全です。使っている教材、1日の学習時間、取得予定時期を答えられるようにしておけば、質問されても本気度をアピールする機会に変えられます。
- 勉強を始めたばかりでも「勉強中」と書いていいですか?
-
志望職種に関連していて、学習を継続する意思があるなら書けます。ただし参考書を買っただけで手をつけていない状態は避けてください。面接で内容を問われて答えられないと、記載全体の信頼を下げてしまいます。
- 「勉強中」と「取得見込み」はどちらを使えばいいですか?
-
まだ受験していない学習段階なら「取得に向けて勉強中」、合格や研修修了の可能性が高い段階なら「取得見込み」を使います。学習を始めたばかりで「取得見込み」と書くと、取得済みに近い印象を与えてしまうため避けましょう。
- 複数の資格を勉強中の場合、全部書いてもいいですか?
-
数を増やすより、志望職種に直結する資格に絞る方が効果的です。無関係な資格まで並べると焦点がぼやけ、意欲が伝わりにくくなります。関連性の高いものを1〜2つに絞って書くことをおすすめします。


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