この記事では、面接で使う履歴書の封筒の書き方を郵送・持参の2パターンに分けて解説します。封筒の選び方から宛名の書き方・「履歴書在中」の位置・裏面の記載・面接当日の渡し方まで、採用担当者が実際に見ているポイントをまとめました。
履歴書封筒の基本知識|サイズ・色・道具の選び方
書き方の前に、まず封筒の「選び方」を押さえておきましょう。封筒の種類を間違えると、書類が入らなかったり折り目がついてしまったりするため、最初の準備が肝心です。
封筒サイズは「角2」か「角A4」が基本
履歴書はA4サイズが主流です。折り目をつけずに送るには、角形2号(角2)または角形A4号の封筒を使います。どちらもA4用紙をそのまま入れられるサイズで、採用担当者にとっても開封しやすい標準的な選択肢です。
| 封筒サイズ | 内寸(目安) | 適した書類 |
|---|---|---|
| 角形2号(角2) | 約332×240mm | A4サイズをそのまま |
| 角形A4号 | 約228×312mm | A4サイズをそのまま |
| 角形3号 | 約277×216mm | B5サイズの書類向け |
B5サイズの市販履歴書を使う場合は角形3号でも入りますが、A4サイズで揃えて角2を使うのが現在の主流です。
色は白が第一選択、茶封筒でもマナー違反ではない
封筒の色は白と茶(クラフト)の2種類が主流です。採用担当者への印象で考えると白封筒のほうが清潔感・丁寧さが伝わりやすいです。茶封筒は事務書類に使われるイメージが強く、応募書類には白のほうが適しています。ただし、茶封筒が絶対にNGというわけではありません。
採用担当者はここを見ている
- 封筒の清潔感:しわ・汚れ・折れのない封筒を選んでいるか
- サイズ選択:書類を折らずに入れているか(折り目だらけの書類は準備不足の印象を与える)
- 見た目の第一印象:白封筒は清潔感が際立つ。応募意欲の高さが封筒から伝わることもある
書き方に使う道具と下書きの注意点
封筒への記入は油性のボールペンか筆ペンを使います。毛筆や筆ペンは丁寧な印象を与えますが、楷書で丁寧に書けるのであれば黒のボールペンでも問題ありません。鉛筆・シャープペンシル・消えるボールペンは使用禁止です。
- 使うペン:黒の油性ボールペンまたは筆ペン
- 修正テープ・修正液:使用禁止。書き間違えたら封筒ごと書き直す
- 定規の活用:縦書きで住所や社名がまっすぐ並ぶよう、鉛筆で薄く補助線を引いてから清書する方法もある
【郵送】封筒の表面・裏面の書き方
郵送で履歴書を送る場合、封筒の表面と裏面それぞれに記載するルールがあります。1つでも間違えると「マナーを知らない応募者」という印象を与えかねないため、順番に確認しましょう。
表面①:宛先住所の書き方
封筒の表面右上に郵便番号、その下に宛先の住所を縦書きで書きます。住所は都道府県から省略せず記載するのが基本です。番地の数字は縦書きの場合は漢数字(一、二、三)を使いましょう。ビル名や建物名がある場合は省略せず正式名称で記載します。
良い書き方(宛先住所)
〒000-0000
東京都〇〇区△△一丁目二番三号
〇〇ビル 六階
NG例(宛先住所)
東京都〇〇区△△1-2-3 〇〇ビル6F
縦書きでアラビア数字や「F(フロア)」の略称を使うのはNG。ビル名も「〇〇BLD」などの略称は避け、正式名称で記載してください。
表面②:会社名・部署名・宛名と「御中」「様」の使い分け
会社名は封筒の中央やや右寄りに、住所よりも少し大きな文字で書きます。「㈱」「(有)」などの略称は絶対に使わず、「株式会社〇〇」と正式名称で記載してください。
「御中」と「様」の使い分けは特に間違いが多いポイントです。以下の表で正しい使い方を確認しておきましょう。
| 宛先のパターン | 正しい敬称 | 記載例 |
|---|---|---|
| 部署・組織あて | 御中 | 人事部 採用担当 御中 |
| 担当者名がわかっている | 様 | 人事部 採用担当 山田 太郎 様 |
| 担当者名が不明 | 御中 | 採用ご担当者 御中 |
NG例(敬称の混用)
採用担当者 様 御中
「様」と「御中」は絶対に併用しない。部署・組織あては「御中」、個人名がある場合は「様」のどちらか一方のみを使います。
表面③:「履歴書在中」の書き方
封筒の表面左下に、赤字で「履歴書在中」と書き、四角い枠で囲むのが基本マナーです。採用担当者が一目で応募書類だと識別できるようにするためのものです。文具店やホームセンターで販売されている「履歴書在中」の赤いスタンプを使う方法も手軽でおすすめです。
NG例(「履歴書在中」の書き方)
黒字で「履歴書在中」と記入する
「履歴書在中」は赤字が正解。黒字では目立たず、書類仕分けの際に素通りされるリスクがあります。また「在中」の枠を省略するのもNGです。
裏面:差出人情報の書き方
封筒の裏面左下には、自分の郵便番号・住所・氏名を記載します。住所の数字表記は表面と同じスタイルに統一してください(縦書きなら漢数字で統一)。
良い書き方(裏面)
〒000-0000
東京都〇〇区△△一丁目二番三号
氏 名(名字と名前の間を一文字分あける)
封をした後は、封じ目の中央に「〆」を黒字で記入します。「〆」は「封は済んでいます(開封されていません)」を示すビジネスマナーとして必須の記号です。
【持参・手渡し】封筒の書き方と面接当日のマナー
面接で直接履歴書を手渡しする場合、封筒の書き方と渡し方には郵送と異なるルールがあります。「持参するだけだから適当でいい」と思いがちですが、封筒の扱いも採用担当者はしっかり見ています。
持参時の封筒表面の書き方
持参の場合、封筒の表面には宛先住所・会社名・宛名を書く必要はありません。代わりに、表面の左下に赤字で「履歴書在中」と記入し枠で囲みます。裏面には郵送時と同様に自分の郵便番号・住所・氏名を記載します。
| 記載項目 | 郵送の場合 | 持参の場合 |
|---|---|---|
| 表面:宛先住所 | 必要 | 不要 |
| 表面:会社名・宛名 | 必要 | 不要 |
| 表面:「履歴書在中」 | 必要(赤字) | 必要(赤字) |
| 裏面:差出人情報 | 必要 | 必要 |
| 封の仕方 | 糊付け+「〆」 | 糊付けしない(取り出しやすくする) |
持参時に封を糊付けしてしまうと、採用担当者がその場で開封しにくくなります。封筒の口はテープや糊で閉じず、フラップを折り込む程度にしておきましょう。
面接会場での渡し方のマナー
封筒に入れて持参した履歴書は、面接会場では封筒から取り出して渡すのが正しいマナーです。担当者の前で封筒から書類を出し、揃えてから「よろしくお願いいたします」と言いながら両手で渡します。
採用担当者はここを見ている
- 書類の状態:封筒から取り出したとき、折り目・汚れ・しわがないか
- 渡し方:両手で、かつ相手が正面から読める向きで渡しているか
- クリアファイルの有無:書類をクリアファイルに入れていると「書類を大切に扱う人」という印象になる
封筒ごと渡すのは誤りです。渡すタイミングは「着席を促される前」か「着席後に促された際」が一般的で、ドアを開けてすぐに差し出すのは避けましょう。
履歴書の封筒への入れ方と書類の順番
封筒への入れ方にも決まったルールがあります。書類の順番や向き・折り方を誤ると、採用担当者が読みにくくなるだけでなく「準備が不十分な応募者」という印象を与えます。
書類の重ね順(上から)
- ① 送付状(添え状)
- ② 履歴書
- ③ 職務経歴書
- ④ その他の提出書類(資格証明書のコピーなど)
送付状は最上部に配置します。「最初に目を通してほしいもの」を先頭に置くのがビジネス文書の慣習です。書類全体は無色透明のクリアファイルに入れてから封筒に入れると、書類の汚れ・折れを防止できます。
折り方と封筒への入れ方
角2サイズの封筒を使えばA4書類を折らずに入れられます。どうしても折る必要がある場合は三つ折りが基本です。上の折り部分が内側になるよう折り、下の折り部分を上に重ねるのが正しい向きです。
封筒に入れる向きは、封筒を開けたときに書類の表面・文字が正面を向くようにします。差出人が「書類を開けたら正しい向きですぐ読める」状態にするのが親切な準備です。
「〆」で封をする
書類を入れたら封筒の口を糊でしっかり閉じ、封じ目の中央に「〆」を黒字で記入します。「〆」は「封は済んでいます(開封されていません)」という意味で、ビジネスマナーとして必須です。
NG例(封の仕方)
封じ目に「×」マークを記入する
「×」はNG・不正解を意味する記号。封じ目には必ず「〆」または「封」を使ってください。「×」では「拒否」のニュアンスになるため絶対に避けましょう。
採用担当者が実際に見る封筒のNGポイント
ここまでの内容を踏まえ、採用担当者が「この応募者は準備が足りない」と感じるNGポイントをまとめました。送付・持参前のチェックリストとして活用してください。
| NGポイント | 正しい対処法 |
|---|---|
| 会社名に「㈱」「(株)」の略称を使う | 「株式会社〇〇」と正式名称で記載 |
| 「御中」と「様」を同時に書く | 組織宛は「御中」、個人名があれば「様」のみ |
| 「履歴書在中」を黒字で書く | 必ず赤字で記入し、四角い枠で囲む |
| 封筒に修正液・修正テープを使う | 書き直し必須。修正は不可 |
| 書類をクリアファイルなしで封入する | 無色透明のクリアファイルに入れてから封入 |
| 封じ目に「×」を書く | 封じ目には「〆」または「封」を使用 |
| 住所の数字表記が表裏で統一されていない | 縦書きなら漢数字に統一 |
| 封筒が書類に対して小さすぎる | A4書類には角2封筒を使用し、折らずに入れる |
まとめ
- 封筒は白の角2サイズが基本:A4書類を折らずに入れられ、清潔感のある白を選ぶ
- 郵送時は表面に住所・宛名・「履歴書在中」(赤字)、裏面に差出人情報を記載
- 持参時は表面の宛先は不要:「履歴書在中」(赤字)と裏面の差出人情報のみ記載し、封は糊付けしない
- 「御中」と「様」は混用禁止:組織宛は「御中」、個人名がある場合は「様」のみ
- 書類はクリアファイルに入れてから封入:重ね順は送付状→履歴書→職務経歴書の順
- 面接当日は封筒から取り出して両手で渡す:封筒のまま渡すのはマナー違反
封筒の書き方は履歴書本体と同じくらい、採用担当者の目に触れる「第一印象」です。送付・持参のどちらでも、この記事の内容を確認してから準備してください。
面接の履歴書封筒に関するよくある質問
- 面接で履歴書を持参するとき、封筒に入れる必要はありますか?
-
必須ではありませんが、封筒に入れて持参するのがマナーとして一般的です。書類の汚れ・折れを防ぎ、採用担当者に丁寧な印象を与えられます。封筒の口は糊付けせず、表面に「履歴書在中」(赤字)・裏面に自分の氏名・住所を記載してください。
- 「御中」と「様」はどう使い分ければいいですか?
-
宛先が部署・組織の場合は「御中」、担当者の個人名がわかっている場合は「様」を使います。「人事部 採用担当 御中」「人事部 採用担当 山田 太郎 様」のように使い分けてください。「御中」と「様」を同時に書くのは間違いです。
- 「履歴書在中」のスタンプを使っても問題ありませんか?
-
問題ありません。文具店やホームセンターで販売されている「履歴書在中」の赤いスタンプを使うと、手書きより均一できれいに仕上がります。ただし、インクが薄かったり赤色が不鮮明だったりするものは使わず、はっきりと押せるものを選んでください。
- 封筒を書き間違えてしまいました。修正液を使ってもいいですか?
-
修正液・修正テープの使用は不可です。書き間違えた場合は、必ず新しい封筒に書き直してください。修正した封筒は採用担当者に「雑な対応をする人」という印象を与えてしまいます。封筒は予備を数枚用意しておくと安心です。
- 履歴書を郵送するときの切手代はいくらですか?
-
角2封筒にA4書類数枚を入れた場合、重さによって異なりますが目安は140〜210円前後です(2026年時点)。不足分の切手が貼られた郵便物は企業側が受け取りを拒否できるため、必ず郵便局の窓口で計量してもらい、正確な金額の切手を貼ることをおすすめします。


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