履歴書の希望職種欄は、求人票に記載された正式な職種名で「◯◯職を希望いたします」と簡潔に書くのが正解です。「特にない」「なんでもいい」という場合も、書き方ひとつで印象は大きく変わります。求人票の職種名の使い方から状況別の例文、採用担当者が実際に見ているポイントまで整理しました。
履歴書の希望職種の書き方【結論】と状況別の例文
結論:求人票の職種名で簡潔に書くのが正解
希望職種欄には、応募先の求人票に記載された職種名をそのまま使い、「◯◯職を希望いたします」と一文で書きます。言い換えたり、理由を長く書いたりする必要はありません。志望動機や自己PRは別の欄で伝えられるため、ここでは「どの職種を希望しているか」を正確に伝えることだけを意識してください。
厚生労働省の規格に沿った履歴書のように独立した希望職種欄がある様式と、本人希望記入欄の中で希望を伝える様式があります。自分が使う履歴書がどちらのタイプかを先に確認しておくと、書き方に迷いません。
希望職種が1つに決まっている場合
もっともシンプルなケースです。求人票の職種名を使い、簡潔に希望を伝えます。
良い例文
営業職を希望いたします。これまでの接客経験を活かし、貴社の提案営業に貢献したいと考えております。
複数の職種を希望する場合
複数の職種で募集がある場合は、優先順位をつけて書きます。順位を示さないと「どちらでもいい」という印象になりがちです。
良い例文
第一希望は営業職、第二希望は販売職です。いずれもお客様と直接関わる仕事に携わりたいと考えております。
「特にない」「なんでもいい」場合
もっとも手が止まりやすいのがこのケースです。「なんでもいい」とそのまま書くと、考えていない・意欲がないという印象になります。柔軟に対応できる姿勢は、前向きな言葉に置き換えて伝えるのがコツです。
良い例文
募集職種を希望いたします。配属につきましては、貴社のご判断にお任せいたします。いずれの職種でも意欲を持って取り組みます。
NG例
希望職種:なんでもいいです。単語だけの記載は、考えていない・投げやりな印象を与えます。
特定の職種で募集している求人なら「募集職種を希望いたします」で十分伝わります。総合職など配属先が入社後に決まる場合は、「貴社の規定に従います」と書いても失礼にはなりません。書式に迷う場合は志望動機なしの履歴書テンプレートから始めると項目の抜け漏れを防げます。
採用担当者が希望職種欄で見ている3つのポイント
希望職種欄は自己PRの場だと思い込んでいる人が少なくありません。しかし採用担当者は、まったく違う目的でここを読んでいます。この認識のズレこそが、書き方を誤る最大の原因です。
採用担当者はここを見ている
- 入社後のミスマッチが起きないか:希望職種と募集職種がずれていないかを確認しています
- 募集内容を理解しているか:求人票の職種名を正しく使えているかで、応募の本気度を測ります
- 条件が自分本位になっていないか:待遇や勤務地の要望が先に立っていないかを見ています
つまり希望職種欄は、熱意を競う場ではなく「この人はうちの募集職種で長く働けそうか」を確認する場です。同じ「営業希望」でも、募集職種と一致していれば安心材料になり、ずれていれば懸念材料になります。多くの人がここで失敗するのは、意欲を示そうとして条件や理由を書き込みすぎるためです。
希望職種と業種を混同しない|書き方4つのルール
意外と多いのが、職種と業種の取り違えです。職種は「担当する仕事の役割」、業種は「会社が属する事業分野」を指します。希望職種欄に業種を書いてしまうと、募集内容を理解していないと受け取られます。
| 区分 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 職種 | 担当する仕事の役割 | 営業/経理/販売/エンジニア |
| 業種 | 会社が属する事業分野 | 小売業/製造業/IT業界/金融 |
希望職種欄に書くのは右の列ではなく、「営業」「経理」といった仕事の役割を表す言葉です。この前提を踏まえたうえで、共通して守るべき4つのルールを確認します。
- 求人票の正式名称で書く:「事務」を「オフィスワーク」のように言い換えない
- 簡潔に書く:理由を添える場合も一文にとどめる
- 待遇・条件を詰め込まない:給与や勤務地の要望は最小限にする
- ポジティブな表現にする:「◯◯以外は避けたい」ではなく「◯◯で力を発揮したい」と書く
勤務地の希望など、どうしても伝えたい条件が別にある場合は、希望職種欄とは分けて書くのが基本です。伝え方の工夫は以下の記事で詳しく解説しています。

落とされる希望職種欄のNG例
書き方の失敗は、内容そのものよりも「印象」で損をするパターンが多く見られます。代表的なNG例を確認しておきます。
NG例
給与25万円以上、土日休み、転勤なしを希望します。職種はなんでも構いません。条件が先に並び、肝心の職種への意欲が伝わらないため、自分本位な印象になります。
- 空欄のまま提出する(意欲がない・記入漏れと受け取られる)
- 「特になし」だけで終わる(考えていない印象になる)
- 募集していない職種を書く(求人内容を読んでいないと判断される)
- 業種を職種として書く(例:「IT業界を希望」)
いずれも「意欲が伝わらない」「条件を優先していると誤解される」という共通点があります。求人票の職種名を軸に、簡潔でポジティブな一文にまとめることが、これらのNGを避ける最も確実な方法です。
【状況別】転職・新卒・アルバイトの希望職種の書き方
基本ルールは共通していますが、応募の立場によって意識すべきポイントが少し異なります。自分の状況に近いものを確認してください。
転職者の場合
転職では、前職の経験と希望職種を結びつけると、募集職種への理解と意欲の両方が伝わります。経歴と無関係な職種を希望する場合は、理由を一言添えると唐突な印象になりません。
良い例文(転職)
経理職を希望いたします。前職での経理事務の経験を活かし、貴社の業務効率化に貢献したいと考えております。
転職用の履歴書で項目の書き方に迷う場合は、転職用の履歴書テンプレートを使うと本人希望記入欄の位置も確認しやすくなります。
新卒の場合
新卒は職種にこだわりがない人が大半です。無理に希望を作るより、「貴社の規定に従います」と柔軟な姿勢を示すほうが好印象になるケースが多くあります。総合職・一般職など複数募集がある場合のみ、希望を明記します。
良い例文(新卒)
総合職を希望いたします。配属につきましては貴社の規定に従います。
本人希望記入欄全体の書き方は以下の記事でさらに詳しく解説しています。新卒用の履歴書フォーマットは新卒用の履歴書テンプレートから確認できます。

アルバイト・パートの場合
アルバイトやパートでも考え方は同じですが、勤務時間や曜日の希望を伝えたい場面が多い点が異なります。職種と勤務条件は分けて書くのが基本で、混ぜると条件優先の印象になります。
良い例文(アルバイト)
ホールスタッフを希望いたします。平日夕方以降と土日に勤務可能です。
勤務時間の希望を伝えてよいか迷う場合は、以下の記事を確認してください。アルバイト・パート用の履歴書はアルバイト用の履歴書テンプレート、パート用の履歴書テンプレートから選べます。

希望職種欄がない履歴書の場合
希望職種の欄が独立して用意されていない履歴書もあります。その場合の対処は次の2通りです。
- 本人希望記入欄に書く:「◯◯職を希望いたします」と一文で記載します
- 志望動機の中で触れる:応募職種が明確なら、志望動機の中で希望を自然に示します
まとめ
- 希望職種欄は自己PRの場ではなく、入社後のミスマッチを確認する場
- 求人票の正式名称で、簡潔に・ポジティブに書く
- 複数希望は優先順位をつけ、「なんでもいい」は前向きな言葉に置き換える
- 給与や勤務地などの条件を並べすぎない
希望職種欄は短い項目ですが、募集内容を理解しているかどうかがはっきり出ます。求人票の職種名を軸に、前向きな一文で仕上げてください。
履歴書の希望職種に関するよくある質問
- 希望職種欄は空欄でも大丈夫ですか?
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空欄は記入漏れや意欲不足と受け取られる可能性があるため避けてください。応募した職種を「◯◯職を希望いたします」と一文書くだけでも印象は変わります。特にこだわりがない場合は「募集職種を希望いたします」と記載します。
- 希望職種に「なんでもいい」と書いてもいいですか?
-
「なんでもいい」とそのまま書くと、意欲がない印象になります。柔軟に対応できる姿勢は「募集職種を希望いたします」「貴社の規定に従います」といった前向きな表現に置き換えて伝えるのがおすすめです。
- 複数の職種を希望する場合はどう書きますか?
-
優先順位をつけて記載します。「第一希望は営業職、第二希望は販売職です」のように順位を示すと、意思が明確に伝わります。共通する志望理由を一言添えると、一貫性のある印象になります。
- 希望職種欄がない履歴書ではどこに書けばいいですか?
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本人希望記入欄に「◯◯職を希望いたします」と記載するか、志望動機の中で希望職種に触れます。本人希望記入欄では、条件を並べすぎず希望職種を中心に簡潔にまとめてください。

