MOSの正式名称は「Microsoft Office Specialist(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)」です。履歴書の資格欄では略称のままではなく、この正式名称に科目・バージョン・レベルを添えて記載するのが正解です。2026年時点で新規に受験できるのはMOS365とMOS2019のみという最新事情もあわせて、採用担当者目線で整理しました。
MOSの正式名称は「Microsoft Office Specialist」【結論】
結論|英語表記が正式名称、略称は「MOS」
MOSの正式名称はMicrosoft Office Specialistです。WordやExcelなど、Microsoft Office製品の操作スキルをマイクロソフト社が公認する資格で、日本国内の試験はオデッセイコミュニケーションズが運営しています。普段使う「MOS(モス)」は、この英語名称の頭文字を取った略称にすぎません。
履歴書の資格欄は、正式名称を正確に書けているかを採用担当者がさりげなく確認している欄でもあります。まずは正式名称と略称・カタカナ表記の関係を、表で押さえておきましょう。
| 種類 | 表記 |
|---|---|
| 正式名称(英語) | Microsoft Office Specialist |
| 正式名称(カタカナ) | マイクロソフト オフィス スペシャリスト |
| 略称 | MOS |
良い例文・NG例|略称のみの記載は避ける
資格欄に「MOS Excel 取得」とだけ書くのは避けたほうが無難です。IT・事務の現場ではMOSで通じますが、業界や企業によっては略称が浸透していないこともあります。読み手が誰でも正確に理解できる正式名称で書くのが、書類として安全な選択です。
良い例文
2024年4月 Microsoft Office Specialist Excel 365 合格
NG例
2024年 MOS Excel 取得
略称のみでバージョン情報もなく、いつ・何を・どのレベルで取得したのかが採用担当者に伝わりません。
英語表記に自信がない場合は、カタカナで「マイクロソフト オフィス スペシャリスト」と書いても問題ありません。ただし資格欄の中で英語とカタカナが混在すると読みにくくなるため、他の資格の書き方に合わせてどちらか一方に統一しましょう。
正式名称の由来|旧称「MOUS」から2003年に改称
実はMOSという名称は最初からのものではありません。かつてはMicrosoft Office User Specialist(略称MOUS)という名称で運営されていましたが、名称が長く紛らわしいなどの理由から、2003年11月に現在の「Microsoft Office Specialist(MOS)」へ改称された経緯があります。
古い書籍や一部の情報サイトでは今もMOUSの表記が残っていることがありますが、現行の正式名称はMOSです。履歴書には現行の名称であるMicrosoft Office Specialistを使ってください。
履歴書の資格欄に書くべき4つの要素
MOSを履歴書に書くとき、正式名称だけでは情報が不足します。採用担当者が知りたいのは「どのソフトを、どのバージョンで、どのレベルまで扱えるのか」です。次の4要素をそろえて初めて、資格欄として意味を持ちます。
| 要素 | 書き方の例 |
|---|---|
| ①正式名称 | Microsoft Office Specialist |
| ②科目 | Excel / Word / PowerPoint など |
| ③バージョン | 365 / 2019 / 2016以前 |
| ④レベル | (記載なし=一般)/ Expert(上級) |
この4要素を並べると、たとえば「Microsoft Office Specialist Excel 365 合格」という形になります。1つでも欠けると情報が曖昧になり、資格欄で正確な人という印象を得にくくなります。免許欄も同様に正式名称が問われるため、あわせて履歴書の免許・資格欄の書き方も確認しておくと安心です。

科目は英語表記が基本
MOSの科目は、Word・Excel・PowerPoint・Outlook・Accessに分かれます。履歴書では「エクセル」「ワード」のようなカタカナではなく、Excel・Word のように英語表記で書くのが一般的です。正式な試験名も英語で表記されているため、それに合わせると統一感が出ます。
バージョン(365・2019・2016)の書き方
MOSはバージョンごとに試験が分かれており、履歴書にもバージョンを明記します。現在の主流は「365」と「2019」です。ひとつ前の世代が「2016」で、こちらは新規受験がすでに終了しています(詳しくは後述します)。
- 365:現行の最新バージョン。取得した年に応じてこの表記になります
- 2019:2022年9月に名称整理された現行バージョン。5科目すべてに対応
- 2016・2013・2010:新規受験は終了した過去のバージョン。取得済みなら省略せず記載します
バージョンを書かないと「いつの試験に合格したのか」が伝わらず、古い知識のまま止まっている印象を与えかねません。自分の認定証を見て、正確なバージョンを確認しておきましょう。
レベル(一般・エキスパート)と存在しない組み合わせに注意
MOSには「一般(スペシャリスト)」と「上級(エキスパート/Expert)」の2つのレベルがあります。一般レベルはレベル表記を付けず、上級に合格した場合のみ末尾に「Expert」を加えます。ここで気をつけたいのが、すべての科目にエキスパートがあるわけではない点です。
| レベル | 対象科目 |
|---|---|
| 一般(スペシャリスト) | Word / Excel / PowerPoint / Outlook |
| 上級(エキスパート) | Word / Excel / Access |
※PowerPoint・Outlookにエキスパートレベルはありません
採用担当者はここを見ている
- 正式名称・科目・バージョンを正確に書けているか
- 「PowerPoint Expert」など実在しない科目・レベルの組み合わせを書いていないか
- 応募職種で本当に活かせる資格を選んで載せているか
採用担当者が資格に詳しい場合、実在しない組み合わせは一発で見抜かれます。自分が合格したレベルを認定証で確かめ、正確に書くことが信頼につながります。
【2026年最新】受験できるMOSは365と2019のみ|2016は終了
MOSは3年おきに新しいバージョンへ切り替わってきましたが、2026年時点では過去のバージョンの新規受験が順次終了しています。すでに取得した資格の書き方だけでなく、これから受験する方は現行バージョンを正しく把握しておく必要があります。
MOS2016は随時試験も2026年3月で終了
MOS公式サイト(オデッセイコミュニケーションズ)の発表によると、MOS2016の全7科目は、全国一斉試験が2025年8月17日、随時試験も2026年3月31日で新規受験を終了しています。つまり2026年4月以降、MOS2016を新たに取得することはできません。
- MOS365:2023年から実施されている最新バージョン
- MOS2019:2022年9月にバージョン名が整理された現行バージョン
- MOS2016以前:新規受験は終了。すでに取得済みの資格として履歴書に書くことは問題ない
すでにMOS2016を取得している方は、資格そのものが無効になるわけではありません。取得済みの事実をそのまま正確に書いて問題ありませんが、これから受験する場合はMOS365かMOS2019を選ぶことになります。
MOS365で受けられる科目・受けられない科目
MOS365とMOS2019は対象科目が異なります。MOS365はWord・Excel・PowerPointが中心で、Accessの試験はありません。Outlookも2026年時点では実施時期が未定の状態です。5科目すべてに対応しているのはMOS2019になります。
| バージョン | 対応科目 |
|---|---|
| MOS365 | Word・Excel・PowerPoint(一般)、Word・Excel(エキスパート) |
| MOS2019 | Word・Excel・PowerPoint・Access・Outlook(全5科目) |
Access資格やOutlook資格を履歴書に書きたい場合、現時点ではMOS2019で取得したものを指すことになります。バージョンと科目の組み合わせが実在するかどうかも、正式名称と同じくらい重要な確認ポイントです。
すでに2016を持っている人はそのまま書いてよい
MOS2016やそれ以前のバージョンでも、取得した資格は正確に書いて構いません。新規受験が終了したからといって隠したり、勝手に「365」と書き換えたりするのは事実と異なるため避けてください。取得したバージョンをそのまま書き、実務では新しいバージョンも使っていることを職務経歴書や面接で補足すれば、古さはカバーできます。
MOSの履歴書 記入例(良い例・NG例・複数資格)
4つの要素を組み合わせた具体的な記入例を見ていきます。取得年月は認定証に記載された年月を書き、資格欄の中で西暦か和暦のどちらかに統一します。
良い例文
- 2024年4月 Microsoft Office Specialist Excel 365 合格
- 令和6年4月 Microsoft Office Specialist Word 2019 Expert 合格
NG例
- 2024年 MOS エクセル 取得
略称・カタカナ科目・バージョン抜けで情報が不足しています - Excel資格 合格
正式名称ではなく、何の資格か特定できません
複数科目・複数資格を持っている場合
WordとExcelなど複数のMOSに合格している場合は、原則としてすべて記載します。1行に1資格が基本で、科目やバージョンが異なるものは行を分けたほうが読みやすくなります。
良い例文(複数取得)
- 2024年4月 Microsoft Office Specialist Excel 365 合格
- 2024年7月 Microsoft Office Specialist Word 365 合格
資格欄のスペースには限りがあります。応募先で活かせる科目を上に置き、関連の薄い資格は無理に詰め込まず優先順位をつけると、書類全体が締まって見えます。転職用の書類をこれから整える方は転職用の履歴書テンプレートを使うと、資格欄も含めた項目の抜け漏れを防げます。
「合格」と「取得」どちらで書くか
MOSは試験に合格すると「合格認定証」が発行されるため、より正確なのは「合格」です。実際には「取得」と書く人も多く、どちらでも大きな減点にはなりませんが、資格欄の中では表記を統一してください。試験に合格するものは「合格」、免許のように交付されるものは「取得」と使い分けると整理しやすくなります。
採用担当者はMOSの資格欄のどこを見ているか
採用担当者は、MOSという資格そのものよりも「書類を正確に作れる人か」を資格欄から読み取っています。特に事務職では、資格欄の書き方がそのまま入社後の書類作成の丁寧さを想像させる材料になります。よくあるNGパターンを一覧で確認しておきましょう。
| NGパターン | 採用担当者の受け取り方 |
|---|---|
| 略称「MOS」のみ | 正確さに欠ける、確認不足という印象 |
| バージョン抜け | いつの知識か分からず古さを疑われる |
| 実在しない科目×レベル | 資格に詳しい担当者には一発で見抜かれる |
| 西暦・和暦の混在 | 「細部への注意が足りない人」という印象 |
資格欄は「スキルの棚卸し」の場でもあります。MOSに加えてどんなパソコン操作ができるかを整理しておくと、面接での受け答えにも一貫性が出ます。パソコンスキルの書き方の具体例は事務職の履歴書パソコン欄の書き方で確認できます。

応募職種に合わないMOSの扱い方
MOSはどの職種でも一律に評価される資格ではありません。事務・営業事務・経理などパソコンを日常的に使う職種では強みになりますが、パソコンをほとんど使わない職種では優先度が下がります。経理職を目指す方は経理の職務経歴書テンプレートもあわせて確認しておくと、資格欄と職歴欄のバランスを整えやすくなります。
より専門的なIT系の資格を持っている場合は、そちらを軸に見せる方法もあります。職務経歴書でどの資格を出すかの判断は特殊資格とは?職務経歴書に書ける資格一覧と正しい書き方も参考になります。

「MOSは恥ずかしい・意味ない」と不安な人へ
MOSを履歴書に書くと格下に見られるのではないか、と不安になる人もいます。結論として、書き方さえ正確なら書いて損はありません。マイナス評価につながるのは資格そのものより、略称や自己流の表記で正確さを欠いた書き方のほうです。
- 事務職・未経験の応募:MOSが「最低限のパソコン操作ができる客観的な証明」として機能しやすい
- IT・専門職の応募:MOS単体の訴求力は限定的。上位資格や実務経験を主役にするのが自然
事務職や未経験の応募では、MOSが「最低限のパソコン操作ができる客観的な証明」として機能します。特にアピールできる実務経験が少ない段階では、スキルを数字や資格名で示せること自体が強みになります。事務の職務経歴書を準備する方は事務の職務経歴書テンプレートもあわせてご確認ください。
逆に、ITエンジニアや専門職など高いスキルが前提の職種では、MOSだけを大きく見せても訴求力は限定的です。その場合は、より上位の資格や実務経験を主役にして、MOSは補助的に添える程度が自然です。厚生労働省の様式に沿って書類を整える場合は厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートも参考にしてください。
まとめ
- MOSの正式名称は「Microsoft Office Specialist」。旧称「MOUS」から2003年に改称された
- 資格欄は「正式名称+科目+バージョン+レベル」の4要素をそろえる
- 2026年時点で新規受験できるのはMOS365とMOS2019のみ。2016は随時試験も終了済み
- MOS365にAccessはなくOutlookも実施時期未定。存在しない科目・レベルの組み合わせを書かない
- 応募職種で活かせるかを基準に、載せ方の優先順位を決める
正式名称を正確に書けるかどうかは、そのまま「書類をていねいに作れる人」という評価につながります。認定証を手元に置き、4つの要素と最新の試験事情を確認しながら資格欄を仕上げてください。
MOSの正式名称・履歴書に関するよくある質問
- 履歴書に「MOS」と略して書いてもいいですか?
-
資格欄では正式名称の「Microsoft Office Specialist」で書くのが基本です。略称のMOSは業界によって通じないことがあり、正確さを重視する資格欄では正式名称が安全です。文中で補足的に触れる程度なら略称でも問題ありません。
- MOS2016はもう履歴書に書けないのですか?
-
すでに取得している場合はそのまま正確に書いて問題ありません。無効になるわけではなく、書類上の扱いも変わりません。ただし2026年4月以降は新規受験ができないため、これから受験する場合はMOS365かMOS2019を選ぶ必要があります。
- 「合格」と「取得」はどちらを書くのが正しいですか?
-
MOSは合格認定証が発行される試験のため「合格」がより正確です。「取得」と書いても大きな減点にはなりませんが、資格欄の中では表記を統一してください。
- MOS365でAccessやOutlookは取得できますか?
-
2026年時点では、MOS365にAccessの試験はありません。Outlookも実施時期が未定です。Access・Outlookを取得したい場合は、5科目すべてに対応するMOS2019を受験することになります。

