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業務委託の履歴書|採用担当者の不安を消す職歴欄の書き方と例文

業務委託の履歴書|採用担当者の不安を消す職歴欄の書き方と例文

この記事では、業務委託・フリーランスの経歴を履歴書の職歴欄にどう書くかを、開業届あり・なし・クラウドソーシング経由など状況別の例文で解説します。「入社・退職」が使えない業務委託ならではの書き方と、採用担当者が独立経験者に抱く不安の消し方までわかります。

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目次

業務委託の経歴は履歴書にどう書く?「入社・退職」が使えない理由

業務委託の経歴を職歴欄に書こうとして、最初に手が止まるのが「入社」「退職」という言葉が使えない点です。正社員やアルバイトの職歴欄は雇用契約が前提なので「入社/退職」で問題ありません。業務委託は企業と対等な立場で結ぶ契約のため、雇われた事実を示す「入社」は実態と合わなくなります。

なぜ通常の職歴欄の書き方が使えないのか

業務委託には「請負契約」と「委任・準委任契約」があり、いずれも成果物や業務の遂行に対して報酬を受け取る形です。会社に所属して指揮命令を受ける雇用とは性質が異なるため、職歴欄では雇用を示す表現を避け、契約したという事実を正確に書く必要があります。

ここを曖昧にすると、書類を読む側は「この期間は何をしていたのか」を判断できません。空白期間と受け取られるか、事実と違う雇用経歴と誤解されるかのどちらかになり、どちらも選考ではマイナスに働きます。

業務委託の職歴欄・基本フォーマット

業務委託の職歴は、次の3点をワンセットで書くと過不足なく伝わります。

  • 開始:「〇〇株式会社と業務委託契約を締結」「〇〇のプロジェクトに参画」
  • 業務内容:担当した職種・役割を一行で(例:Webサイトの新規制作・保守を担当)
  • 終了:「契約期間満了により終了」。継続中は「現在に至る」→ 右寄せで「以上」

採用担当者はここを見ている

  • 年月に切れ目がないか(契約の開始月・終了月で期間が追えるか)
  • 「何を任され、何を成したか」が一行で読み取れるか
  • 雇用と業務委託を書き分けられているか(実態を正しく理解しているか)

【状況別】業務委託の職歴欄の書き方と例文

同じ業務委託でも、開業届の有無や案件の受け方で書き方が変わります。自分の状況に近いものを選んでそのまま応用してください。

開業届を提出している場合(個人事業主)

開業届を出していれば、あなたは税務上の個人事業主です。屋号がある場合は屋号と事業内容を書き、開始は「開業」、廃業した場合は「廃業」と記載します。事業として活動していた事実が伝わり、信頼性が高まります。

良い例文(開業届あり)

令和3年4月個人事業主として開業(屋号:〇〇デザイン、Web制作業)
令和6年3月廃業(正社員としての勤務を志望し事業を終了)

屋号・事業内容・廃業理由まで書くと、独立して事業を営んでいた期間が一目で伝わります。

個人事業主としての職歴欄の書き方や廃業・空白期間の扱いは、個人事業主・業務委託のケース別の書き方でさらに詳しくまとめています。

開業届を出していない場合

開業届を出していなくても、業務委託の経歴は職歴欄に書けます。屋号がないので「個人事業主として活動」または、契約単位で「〇〇株式会社より〇〇業務を受託」と書くのが自然です。開業届の有無で評価が下がることはありません。

良い例文(開業届なし)

令和4年6月個人事業主として活動開始(〇〇株式会社よりコンテンツ制作業務を受託)
令和6年5月契約期間満了により終了

NG例

令和4年6月 〇〇株式会社 入社/令和6年5月 一身上の都合により退職。雇用されていないのに「入社・退職」と書くと経歴詐称と受け取られるおそれがあります。契約であって雇用ではない、という事実を崩さないでください。

クラウドソーシング経由で受託していた場合

クラウドワークスやランサーズなど、プラットフォーム経由の案件も立派な業務委託の実績です。個別案件を一件ずつ並べると煩雑になるため、活動期間と主な業務内容をまとめて記載します。

良い例文(クラウドソーシング)

令和4年1月クラウドソーシングを通じてライティング業務を受託(累計30社・記事制作を担当)
令和6年3月正社員への転職活動に伴い受託業務を終了

現在も契約が継続している場合

今も稼働中の案件は、企業名と業務内容を書いた次の行に「現在に至る」、その下に右寄せで「以上」と結びます。在職しながら転職活動をしていることが正しく伝わります。

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採用担当者が業務委託経験者に抱く3つの不安と消し方

書き方のルールを守っても、それだけで通過率は上がりません。独立・フリーランスの経歴を見た採用担当者は、正社員応募者にはない3つの不安を無意識に抱きます。この不安を先回りして消せるかどうかが、書類の合否を分けます。

不安①「また独立してすぐ辞めるのでは」(定着性)

一度独立した人には「組織が合わずまた辞めるのでは」という見方がつきまといます。ここは志望動機で正面から向き合うのが効果的です。「収入を安定させたいから」ではなく、なぜ今このタイミングで組織に戻りたいのかを具体的な理由とともに書くと、定着の意思が伝わります。

不安②「組織で協調して働けるのか」(協調性)

一人で完結する働き方が長いと、チームでの協業を不安視されがちです。業務委託でもクライアントや他の外部メンバーと連携した経験は必ずあります。「先方の担当者と週次で進捗を共有し」など、他者と関わって成果を出した具体例を職務経歴書や自己PRに入れておくと懸念が薄れます。

不安③「スキルは自社で再現できるのか」(実績の再現性)

業務委託の実績は魅力的でも、「たまたま条件が良かっただけでは」と疑われることがあります。ここを埋めるのが数値です。成果の数字に加えて、その成果を出した手順や工夫を書くと、環境が変わっても同じ成果を出せる人だと判断されます。

3つの不安を消す一言の入れ方

  • 定着性:「独立で培った〇〇を、腰を据えて御社の事業に還元したい」
  • 協調性:「複数の関係者と調整しながら納期を守ってきた」
  • 再現性:「〇〇の手順を仕組み化し、成果を継続して出した」

書類選考を通過する実績・自己PRの書き方

業務委託経験者の最大の武器は、雇用されていた人には出しづらい「数字で語れる実績」です。この武器を鈍らせないために、実績は主観ではなく事実の数字で書きます。

実績は数値で示す

良い例文(自己PR)

3年間で累計40社のWebサイト制作を業務委託で担当し、うち15サイトで問い合わせ数を平均1.4倍に改善しました。要件定義から公開後の改善まで一人称で回した経験を、貴社では制作チームの底上げに活かせると考えています。

NG例

多くの企業から高い評価をいただき、幅広い案件を経験しました。「多く」「幅広い」は誰にでも書ける主観で、実力の証明になりません。件数・改善率・期間といった検証できる数字に置き換えてください。

業務委託経験を強みに変える自己PRの型

自己PRは「実績の数字 → その成果を出した工夫 → 応募先でどう活かすか」の順で組み立てると、再現性まで伝わります。フリーランスならではの実績整理は、フリーランスの職務経歴書の書き方で採用担当者が懸念する点とあわせて確認できます。

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正社員に転職する場合の志望動機の書き方

業務委託から正社員を目指すとき、志望動機は「独立をやめる理由」ではなく「この会社で腰を据えたい理由」に焦点を当てます。独立経験を後ろ向きに語ると、定着への不安をかえって強めてしまいます。

良い例文(志望動機)

業務委託では一つの案件を短期で仕上げる働き方が中心でしたが、公開後の運用まで責任を持ち、成果を伸ばし続ける仕事にやりがいを感じるようになりました。腰を据えて事業に関われる貴社で、独立で培った制作スキルを継続的な改善に活かしたいと考えています。

独立の経験を「一貫したキャリアの延長」として語れると、面接でも説明に矛盾が出ません。

業務委託の履歴書で気をつけたい注意点

守秘義務のある情報は書かない

業務委託では秘密保持契約(NDA)を結んでいるケースが多くあります。契約先の社名や案件の詳細を公開してよいか不明な場合は、「大手〇〇メーカー」「toB向けSaaS企業」のように業種や規模でぼかして書くのが安全です。守秘義務を守れる人かどうかも、採用担当者は見ています。

履歴書だけでなく職務経歴書も用意する

履歴書の職歴欄は行数が限られ、業務委託の実績を書ききれません。案件ごとの役割・実績は職務経歴書で詳しく伝え、履歴書とセットで提出するのが基本です。両方の役割を分けて書くと、情報の重複も防げます。

掛け持ち・複数案件は「質」を担保して伝える

複数の案件を同時に受けていた場合、「手が回っていたのか」を疑われることがあります。同時進行でも納期と品質を守った事実を添えると不安が消えます。派遣や単発の経歴が混在するときのまとめ方は、派遣・単発の職歴の書き方も参考になります。

年月に切れ目を作らない

案件と案件の間が空くと、その期間が空白と見なされます。稼働がない時期があっても「事業準備・スキル習得のため」など短く理由を添え、年月がつながって見えるようにします。自営業や家業を手伝っていた期間がある場合の書き方は、自営業(家業手伝い)の履歴書の書き方で詳しく扱っています。

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まとめ

  • 業務委託は雇用ではないため「入社・退職」を使わず「業務委託契約を締結/契約期間満了により終了」と書く
  • 開業届の有無・クラウドソーシング経由など、自分の状況に合った例文を選ぶ
  • 採用担当者は「定着性・協調性・再現性」の3点を不安視する。志望動機と数値実績で先回りして消す
  • 守秘義務に配慮し、詳しい実績は職務経歴書に分けて記載する

書き方の正確さと、独立経験への不安をどう消すか。この2つを押さえた履歴書なら、業務委託の経歴はマイナスではなく即戦力の証明として読まれます。

業務委託の履歴書に関するよくある質問

業務委託用の履歴書フォーマットは決まっていますか?

業務委託専用のフォーマットはありません。市販やJIS規格の一般的な履歴書で問題なく、職歴欄の書き方を業務委託に合わせて調整すれば十分です。応募先から指定がある場合はそれに従ってください。

職歴欄に契約先の会社名は書いていいですか?

秘密保持契約で禁じられていなければ書けます。公開の可否が不明な場合は「大手〇〇企業」のように業種・規模でぼかして記載すると、守秘義務違反のリスクを避けられます。

開業届を出していなくても職歴に書けますか?

書けます。開業届は税務上の手続きであり、職歴として書けるかどうかとは関係ありません。「個人事業主として活動」「〇〇株式会社より〇〇業務を受託」などと記載すれば、業務委託の経歴として正しく伝わります。

業務委託と並行してアルバイトもしていた場合はどう書きますか?

雇用契約のアルバイトは「入社・退職」、業務委託は「契約を締結・契約期間満了により終了」と、契約形態ごとに書き分けます。同じ時期に並行していた場合も、それぞれを別の行として時系列で記載すれば問題ありません。

キャリアアドバイザー 髙橋承輝 監修者
髙橋承輝
キャリアアドバイザー|履歴書・職務経歴書監修

人材紹介業界で5年間、キャリアアドバイザーとして数百名以上の転職支援に従事。面談を通じて求職者一人ひとりの経験やスキルを丁寧にヒアリングし、それぞれの強みが伝わる履歴書・職務経歴書の作成を数多くサポートしてきました。

この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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