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医療事務の履歴書 資格名の書き方|8種類の正式名称と採用担当者が見るポイント

医療事務の履歴書 資格名の書き方|8種類の正式名称と採用担当者が見るポイント

この記事では、医療事務の主要8資格の正式名称と、履歴書の資格欄への具体的な書き方を解説します。「合格」と「取得」のどちらが正しいか、主催団体名の記載が必要かどうか、複数の資格がある場合の書き順まで採用担当者の視点でまとめています。

目次

医療事務の資格名は「正式名称」で書く理由

医療事務の資格には「メディカルクラーク」「医療事務管理士」など通称・略称があり、普段の会話ではそちらで呼ばれることがほとんどです。しかし履歴書の資格欄に記載するのは、資格証書(合格証書)に記載されている正式名称が原則です。

理由は2つあります。医療事務の資格はすべて民間資格であり、似た名称の試験が複数存在します。採用担当者が書類を確認するとき、正式名称がなければどの団体のどの試験かを正確に判断できません。また、略称での記載は「書類の扱いが雑」という印象につながる場合もあります。

採用担当者はここを見ている

  • 資格証書に記載されている名称と履歴書の表記が一致しているか
  • 主催団体名から試験の難易度・信頼性を判断している
  • 「メディカルクラーク」「医療事務管理士」などの通称だけでは、どの試験かを特定できないことがある

「合格」と「取得」どちらを書くか

医療事務の資格はすべて試験に「合格」することで得られるものです。そのため、履歴書には「合格」と記載するのが正確な表現です。

「取得」は医師免許・看護師免許・薬剤師免許など、国家資格として免許証が交付されるものに使われる言葉です。民間資格である医療事務の試験に「取得」を使っても採用担当者が即落とすことはありませんが、正確な表記を意識することが、書類の丁寧さを示す機会になります。医療事務は書類の正確性が問われる職種だからこそ、こうした細部への配慮が評価につながります。

良い例

令和○年○月 医療事務技能審査試験(医科)合格

NG例

令和○年○月 医療事務技能審査試験 取得
「取得」は国家資格向けの表現。民間資格には「合格」が正確。

主催団体名は記載すべきか

医療事務の試験は主催団体によって内容・難易度・合格率が異なります。主催団体名を添えることで、採用担当者がどの試験かをより正確に把握でき、丁寧な印象を与えます。

状況推奨対応
枠にスペースの余裕がある正式名称+主催団体名を記載する
枠が狭くスペースが限られる正式名称のみで問題なし
複数の資格があり行数が多いスペースが許す範囲で主催団体を追記する

記載する場合は、資格名のあとに「(主催:〇〇〇〇)」の形で添えます。スペースがない場合は次の行に「(主催:〇〇〇〇)」とだけ記載する方法も使えます。

採用担当者が正式名称を確認する理由

医療機関の採用担当者の多くは、医療事務資格のすべてを把握しているわけではありません。正式名称があれば「どの団体が実施した試験か」「難易度はどのくらいか」を確認できますが、通称だけでは判断がつきません。

特に複数応募者を比較する書類選考では、正式名称で書いてある応募書類のほうが「資格の内容をきちんと把握している人」という印象を与えます。国家資格を扱う記事として参考になるのが、臨床検査技師の国家資格を履歴書に書く方法の解説です。国家資格の表記ルールと比較することで、民間資格との違いがよく理解できます。

主要8資格の正式名称と履歴書記載例

医療事務の資格は種類が多く、それぞれ主催団体が異なります。以下の表で自分が取得した資格の正式名称を確認し、そのまま履歴書に記載してください。

正式名称主催団体難易度目安
診療報酬請求事務能力認定試験(医科)公益財団法人 日本医療保険事務協会高(合格率30〜40%)
医療事務技能審査試験(医科)一般財団法人 日本医療教育財団中(合格率70〜80%)
医療事務認定実務者(R)試験全国医療福祉教育協会易〜中(合格率60〜80%)
医療事務検定試験日本医療事務協会中(在宅受験可)
医療秘書技能検定試験(○級)医療秘書教育全国協議会中(1〜3級)
医師事務作業補助技能認定試験一般財団法人 日本医療教育財団
調剤薬局事務検定試験日本医療事務協会
調剤事務管理士技能認定試験技能認定振興協会(JSMA)

診療報酬請求事務能力認定試験

医療事務資格のなかで最も難易度が高く、採用担当者への訴求力も最大です。合格率は例年30〜40%程度で、診療報酬に関する深い知識と請求実務の実践力が問われます。この資格を持っていると「即戦力として働ける」と判断されやすく、書類選考の通過率が上がることが多いです。

この試験は「医科」と「歯科」に分かれています。受験した区分を正確に記載することが必須です。

履歴書の書き方(例)

令和○年○月 診療報酬請求事務能力認定試験(医科)合格
(主催:公益財団法人 日本医療保険事務協会)

採用担当者はここを見ている

  • 合格率30〜40%の難関資格と認識しており、即戦力として評価する傾向がある
  • 「医科」か「歯科」の記載で、応募する医療機関の種別に合っているかを確認する

医療事務技能審査試験(医科)

ニチイ・ユーキャンなど大手スクールの医療事務講座で目指す試験で、医療事務資格のなかで最も知名度が高いもののひとつです。合格者には「メディカルクラーク®」の称号が付与されますが、履歴書には称号ではなく試験の正式名称を記載します。

良い例文

令和○年○月 医療事務技能審査試験(医科)合格
(主催:一般財団法人 日本医療教育財団)

NG例

令和○年○月 メディカルクラーク 取得
「メディカルクラーク」は合格者に付与される称号であり、試験の正式名称ではない。「取得」も不正確。

医療事務認定実務者(R)試験

2016年から実施されている比較的新しい資格です。合格率は60〜80%程度と挑戦しやすく、在宅受験も可能なため、独学で取得する方も多い試験です。名称の「(R)」は登録商標マークを指しており、履歴書にもそのまま記載します。

履歴書の書き方(例)

令和○年○月 医療事務認定実務者(R)試験 合格
(主催:全国医療福祉教育協会)

医療事務検定試験

日本医療事務協会が実施する試験で、テキストを参照しながら受験できる「オープンブック方式」が特徴です。在宅受験にも対応しており、初めて医療事務資格を目指す方に向いています。合格証書に記載される正式名称をそのまま履歴書に転記してください。

履歴書の書き方(例)

令和○年○月 医療事務検定試験 合格
(主催:日本医療事務協会)

医療秘書技能検定試験

医療秘書教育全国協議会が実施する試験で、1〜3級の3段階があります。履歴書には取得した級を正確に記載してください。級が高いほど評価される傾向があり、1・2級を取得している場合は特に明記することで差別化につながります。

履歴書の書き方(例)

令和○年○月 医療秘書技能検定試験 2級 合格
(主催:医療秘書教育全国協議会)

医師事務作業補助技能認定試験(ドクターズクラーク®)

医師の書類作成代行・電子カルテへの代行入力など、医師の事務業務をサポートする「医師事務作業補助者」に特化した資格です。同じ日本医療教育財団が実施するメディカルクラーク®とは対象業務が異なるため、混同しないよう注意が必要です。

履歴書の書き方(例)

令和○年○月 医師事務作業補助技能認定試験 合格
(主催:一般財団法人 日本医療教育財団)

調剤薬局事務検定試験・調剤事務管理士技能認定試験

調剤薬局や薬局での事務業務に特化した資格です。病院・クリニックではなく調剤薬局への応募では、これらの資格が評価の中心になります。2つは異なる主催団体の試験のため、正式名称と主催団体を正確に区別して記載してください。

資格名主催団体履歴書記載例
調剤薬局事務検定試験日本医療事務協会調剤薬局事務検定試験 合格(日本医療事務協会)
調剤事務管理士技能認定試験技能認定振興協会(JSMA)調剤事務管理士技能認定試験 合格(技能認定振興協会)

各資格の書き方の詳細は、医療事務の資格を履歴書に書く方法と採用担当者視点の記事でも解説しています。書き方で不安が残る場合は合わせて参照してください。

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複数の医療事務資格がある場合の書き方

複数の医療事務資格を持っている場合、すべてを記載することが基本です。ただし、順序や書き方を整えないと採用担当者に伝わりにくくなります。

採用担当者に伝わる優先順位の考え方

複数の資格を記載する場合の基本ルールは、取得した年月の古い順(時系列)に並べることです。これは履歴書全体を通じた共通ルールであり、医療事務資格においても同様です。

ただし、採用担当者への訴求力という観点では次の点も意識してください。

  • 難易度の高い資格(診療報酬請求事務能力認定試験など)は、自己PR欄や職務経歴書でも別途アピールする(資格欄に書くだけでは埋もれることがある)
  • 病院・クリニック志望なら「診療報酬請求事務能力認定試験」「医療事務技能審査試験」を中心にアピールする
  • 調剤薬局志望なら「調剤薬局事務検定試験」「調剤事務管理士技能認定試験」を前面に出す

記載例(複数資格がある場合)

令和○年○月 医療事務技能審査試験(医科)合格(一般財団法人 日本医療教育財団)
令和○年○月 診療報酬請求事務能力認定試験(医科)合格(公益財団法人 日本医療保険事務協会)

医療事務以外の資格との組み合わせ

運転免許・簿記・MOS(Microsoft Office Specialist)など医療事務以外の資格も持っている場合、医療事務に関連する資格を先に記載し、その後で他の資格を並べます。採用担当者は最初に目にする情報で応募者のプロフィールを形成するため、医療事務資格が目立つ順序にすることが重要です。

なお、簿記検定を履歴書に記載する場合も正式名称の記載ルールがあります。正確な書き方については資格の正式名称を履歴書に書くルール(全商簿記の記載例)も参考にしてください。

資格名の書き方でやってしまいがちな3つのミス

ミス①:略称や通称で書いてしまう

最も多いミスが、「メディカルクラーク」「ドクターズクラーク」など通称や称号で記載してしまうことです。これらは試験の名称ではなく、合格者に付与される称号や通称です。試験の正式名称を書かないと、採用担当者はどの試験かを特定できません。

NG例

令和○年○月 メディカルクラーク 取得
「メディカルクラーク」は称号。試験の正式名称「医療事務技能審査試験(医科)」で書き直す。

良い例

令和○年○月 医療事務技能審査試験(医科)合格
(主催:一般財団法人 日本医療教育財団)

ミス②:「取得」と書いてしまう

民間資格には「合格」が正確な表現です。「取得」は医師・看護師・薬剤師など、国家資格として登録・免許証が交付されるものに使います。医療事務のような民間の試験資格に「取得」を使うと、資格制度を正確に理解していない印象を与える可能性があります。

医療事務は受付・会計・診療報酬請求など、正確な情報処理が求められる仕事です。書類の小さな表記にも気を配れる人は、採用担当者の目にも「この人は細かいところまで確認する人だ」と映ります。

ミス③:試験名の一部を省略する

「医療事務検定 合格」のように、正式名称から「試験」という言葉を省いたり、「医療事務○○検定」と資格名を部分的にしか書かないケースも見られます。似た名称の資格が複数あるため、こうした省略は採用担当者を混乱させる原因になります。

合格後に届く合格証書には、正式名称がそのまま記載されています。履歴書を書く前に合格証書を手元に置いて名称を確認するのが最も確実なミス防止策です。合格証書が手元にない場合は、試験を実施した主催団体の公式サイトで正式名称を確認してください。

医療事務の資格がない場合の対処法

医療事務の資格を持っていない場合でも、履歴書の資格欄を空白にする必要はありません。医療機関の採用担当者は、資格の有無だけで判断するわけではないからです。

資格なしでも書ける関連スキルの証明

医療事務資格を持っていない場合でも、以下のような資格があれば積極的に記載してください。採用担当者は実務に活かせるスキルの証明として評価します。

  • 日本商工会議所簿記検定試験(2・3級):会計・請求業務への適性を示せる
  • MOS(Microsoft Office Specialist):PC入力・文書作成スキルを証明できる
  • 普通自動車第一種運転免許:訪問診療や在宅サポートがある医療機関で役立つ場合がある
  • 介護職員初任者研修修了:医療・介護の現場への親和性を示せる

何も書ける資格がない場合は「特になし」と記載します。空欄のままにすると、記載漏れと判断される場合があります。

「取得見込み」の正しい書き方

現在試験の勉強中で近日中に受験予定の場合は「取得見込み」と記載できます。記載する際は受験予定の年月を明記し、試験名は正式名称を使用します。

取得見込みの書き方(例)

令和○年○月取得見込み 医療事務技能審査試験(医科)
(主催:一般財団法人 日本医療教育財団)

「取得見込み」は受験申込が完了している場合に限って記載するのが誠実な対応です。まだ勉強中の段階での記載は避けてください。採用後に不合格だった場合のフォローについても、面接で正直に伝える準備をしておきましょう。

医療機関への応募では、医療法人の履歴書の書き方も確認しておくと、「入職・貴院・御院」といった業界固有の敬称ルールを正しく使った書類が作れます。

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まとめ

  • 医療事務の資格は履歴書に正式名称+「合格」で記載するのが基本
  • 「メディカルクラーク」「ドクターズクラーク」などは称号・通称であり、試験の正式名称ではない
  • 主催団体名は記載するとより丁寧。スペースが限られる場合は省略可
  • 複数の資格は時系列順に記載し、医療事務関連を優先して並べる
  • 合格証書を手元に置いて正式名称を確認することが最も確実なミス防止策

資格欄の正確な記載は、採用担当者に「書類を丁寧に扱える人」という第一印象を与えます。医療事務の業務は書類の正確性が患者対応の質に直結するため、表記の細部への意識は採用評価にも反映されます。

医療事務の資格名に関するよくある質問

医療事務の資格は履歴書に書く必要がありますか?

取得しているなら積極的に記載することをお勧めします。医療事務の資格はすべて民間資格ですが、採用担当者は専門知識の証明として評価します。特に診療報酬請求事務能力認定試験は評価が高く、書類選考の通過率に影響することがあります。

ニチイやユーキャンで取得した場合の資格名は何と書けばよいですか?

ニチイ・ユーキャンどちらの医療事務講座も、一般財団法人 日本医療教育財団が実施する「医療事務技能審査試験(医科)」を目標試験としています。履歴書には「医療事務技能審査試験(医科)合格(主催:一般財団法人 日本医療教育財団)」と記載してください。スクール名は記載不要です。

診療報酬請求事務能力認定試験と医療事務技能審査試験の違いは何ですか?

主催団体と難易度が異なります。診療報酬請求事務能力認定試験(公益財団法人 日本医療保険事務協会)は合格率30〜40%の難関資格で、実務に即した高度な知識が求められます。医療事務技能審査試験(一般財団法人 日本医療教育財団)は合格率70〜80%程度で、医療事務の入門〜中級レベルに対応しています。転職・就職の場面では前者のほうが採用担当者の評価が高い傾向があります。

複数の医療事務資格がある場合、すべて書いた方がよいですか?

はい、すべて記載するのが基本です。ただし、履歴書の枠に入りきらない場合は、難易度の高いもの・応募先の業務に関連するものを優先して記載してください。診療報酬請求事務能力認定試験を持っている場合は必ず記載することをお勧めします。

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この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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