この記事では、ニチイの医療事務講座を修了した方・メディカルクラーク試験を受けた方向けに、履歴書の資格欄への正確な書き方を採用担当者の視点から解説します。修了認定証と試験合格(メディカルクラーク)の違い、正式名称の記載例、採用担当者がチェックするポイントも紹介します。
ニチイの医療事務講座で得られる「修了認定証」と「資格」の違い
ニチイの医療事務講座を学んだ方が履歴書を書くとき、最初に悩むのが「修了認定証」と「資格(メディカルクラーク)」の違いです。この2つは別物であり、履歴書への書き方も異なります。
講座修了で手に入る修了認定証とは
ニチイの医療事務講座(医科)を修了すると、「ニチイの医療事務講座(医科)修了認定証」が発行されます。これはニチイの教育機関が「講座を最後まで学んだ」ことを証明するものであり、外部の認定試験とは別のものです。
修了認定証は履歴書に記載できます。ただし、資格の取得を証明するものではなく、「学習を完了した」という事実の記録です。採用担当者にとっての評価は、次に紹介する試験合格(資格取得)と比較すると低くなります。
試験合格で得られる「メディカルクラーク®(医科)」とは
ニチイの医療事務講座の受講生が目指す資格が、「医療事務技能審査試験(医科)」です。これは一般財団法人 日本医療教育財団が実施する全国統一試験で、合格するとメディカルクラーク®の称号が与えられます。
| 区分 | 名称 | 発行・主催 |
|---|---|---|
| 講座修了 | ニチイの医療事務講座(医科)修了認定証 | ニチイ学館 |
| 資格取得 | 医療事務技能審査試験(医科)合格 (メディカルクラーク®) | 一般財団法人 日本医療教育財団 |
医療事務技能審査試験は国内最大規模の医療事務系資格試験で、累計受験者数は約170万人。毎月受験できるIBT方式(自宅受験)で実施されており、筆記・実技ともに70%以上が合格基準です。
採用担当者が「修了証」より「資格」を重視する理由
医療機関の採用担当者は、資格欄を「客観的な実力の指標」として確認します。修了認定証は「勉強した事実」を示しますが、合格資格(メディカルクラーク)は「実際に試験で実力を証明した」という点で評価の重みが異なります。
採用担当者はここを見ている
- 「修了証」は学習意欲の証明。「資格(合格)」は知識・技能の客観的な証明
- 医療事務技能審査試験の合格者は「レセプト業務の基礎知識がある」と即判断できる
- 未経験者であっても、資格保有者は即戦力候補として扱われやすい
医療事務の資格全般の正式名称や書き方については、こちらの記事も参考にしてください。
医療事務の各資格の正式名称と採用担当者の評価ポイントを確認する

履歴書資格欄への正しい書き方と例文
ニチイの医療事務に関する情報を正確に履歴書に書くには、「修了証」と「資格(合格)」それぞれの書き方を理解する必要があります。
メディカルクラーク(試験合格)の正しい書き方
医療事務技能審査試験(医科)に合格した場合、履歴書の資格欄には以下のように書きます。主催団体まで記載すると、採用担当者が「どんな試験か」を即座に判断できます。
良い例文
令和〇年〇月 医療事務技能審査試験(医科) 合格
または
令和〇年〇月 メディカルクラーク® 取得(一般財団法人 日本医療教育財団)
NG例
令和〇年〇月 医療事務資格 取得
→ どの資格かが特定できない。採用担当者には判断できない書き方
令和〇年〇月 ニチイ医療事務 修了
→ 「修了」は資格取得とは別。試験合格を「修了」と書くと事実と異なる
資格名の後に主催団体を添えると、採用担当者が「どんな試験か」を確認せずに判断できます。スペースに余裕があれば記載することをすすめます。
修了認定証のみの場合の書き方
試験を受けずに講座のみ修了した場合は、修了認定証について記載できます。この場合は「合格」ではなく「修了」という言葉を正確に使います。
修了認定証の書き方
令和〇年〇月 ニチイの医療事務講座(医科)修了認定証 取得
修了認定証のみの場合でも履歴書には記載できます。ただし、応募前に医療事務技能審査試験を受けておくことで、書類の評価が変わります。試験はIBT方式で毎月受験可能です。
複数の医療事務資格を持つ場合の書き方
メディカルクラーク以外にも医療事務系の資格を持っている場合は、取得日の古い順に並べるのが基本です。西暦と和暦はどちらでも構いませんが、資格欄全体を通じて統一します。
| 順序 | 記載例 |
|---|---|
| 1行目(古い順) | 令和〇年〇月 医療事務技能審査試験(医科)合格 |
| 2行目 | 令和〇年〇月 医師事務作業補助技能認定試験 合格(ドクターズクラーク®) |
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →採用担当者が資格欄でチェックする3つのポイント
医療機関の採用担当者は、1件の採用に対して複数の応募書類を短時間で確認します。資格欄は「この人が医療事務の基礎を持っているか」を判断する箇所として、特定の3点を確認しています。
正式名称が正確に書かれているか
医療系の資格は名前が似ているものが多く、正式名称を誤ると「事実と異なる記載」として評価が下がります。採用担当者は資格名の正確さから、応募者の几帳面さも推測します。
| 資格名(通称) | 履歴書への正式記載例 | 主催団体 |
|---|---|---|
| メディカルクラーク | 医療事務技能審査試験(医科)合格 | 一般財団法人 日本医療教育財団 |
| ドクターズクラーク | 医師事務作業補助技能認定試験 合格 | 一般財団法人 日本医療教育財団 |
| 医療事務管理士 | 医療事務管理士技能認定試験 合格 | JSMA 技能認定振興協会 |
「修了」と「合格」を使い分けているか
講座修了は「修了」、試験合格は「合格」または「取得」が正確な言葉です。採用担当者はこの使い分けが正確かどうかを確認します。
- 「ニチイの医療事務講座(医科)修了認定証 取得」→ 修了の証明として正確な書き方
- 「医療事務技能審査試験(医科)合格」→ 資格の証明として正確な書き方
- 「ニチイ医療事務 修了・合格」→ 何を指しているか不明確でNG
採用担当者が思わず評価するひとつの工夫
多くの応募者の資格欄は「資格名と日付のみ」で終わっています。資格欄に主催団体名を添えるだけで、採用担当者が「ちゃんと調べて書いている」と感じる材料になります。
採用担当者はここを見ている
- 資格名が正式名称で書かれているか(略称・通称は評価されにくい)
- 「合格」と「修了」が正確に使い分けられているか
- 主催団体が記載されていると「丁寧さ」を評価しやすい
- 資格取得から現在まで期間が空いている場合、志望動機欄で補足があるか
資格欄だけで終わらせない・医療事務転職で差がつく書き方
資格欄に正しい名称を書くことは前提ですが、それだけで書類選考を通過できるわけではありません。採用担当者が「会いたい」と思う書類には、資格欄と志望動機・自己PRが連動している共通点があります。
資格欄と志望動機の連動で採用担当者の記憶に残す
採用担当者は、資格欄に「メディカルクラーク 合格」と書いてあれば、次に志望動機欄を読んで「なぜこの資格を取ったのか」を確認します。このとき、資格取得の背景と応募理由がつながっている志望動機は、記憶に残りやすく評価されます。
良い例文(資格と志望動機が連動している)
「医療事務技能審査試験(医科)に合格後、貴院で診療報酬請求業務に携わりたいと考え応募しました。患者さんとの窓口対応を通じて地域の医療を支えることが、ニチイで医療事務を学び始めた理由です。」
NG例
「医療事務に興味があり、ニチイで資格を取得しました。貴院で働きたいと思い応募しました。」
→ 「なぜこのクリニックなのか」が不明。どの病院にも送れる内容で記憶に残らない
未経験でも医療事務職に刺さる自己PRの切り口
未経験から医療事務に転職する場合、自己PRでは「なぜ医療事務なのか」よりも「自分のどんな特性が医療事務の現場で役立つか」を伝えることが重要です。
- 細かい数字の確認が得意:レセプト業務では1点の入力ミスが返戻につながるため、正確性を示す過去の経験が評価される
- 患者さんへの対応経験:接客・サービス業の経験は窓口業務での安心感として採用担当者に伝わる
- 学習継続の事実:ニチイで体系的に学んだことを「実務に即した準備」として言語化する
医療法人特有の履歴書の書き方(「入職・退職」「貴院・貴法人」など業界用語の正しい使い方)については、こちらの記事で詳しく解説しています。
医療法人の履歴書で注意すべき業界固有の表記ルールと例文を確認する

志望動機の書き方については、こちらもあわせて確認してください。
医療法人の志望動機|採用担当者が通過させる書き方と例文8選を見る

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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →まとめ
- ニチイの医療事務講座では「修了認定証」と「試験合格による資格(メディカルクラーク®)」の2種類がある
- 試験合格の正式名称は「医療事務技能審査試験(医科)合格」。主催は一般財団法人 日本医療教育財団
- 修了証のみの場合は「ニチイの医療事務講座(医科)修了認定証 取得」と書く。「合格」ではなく「修了」を使うこと
- 採用担当者が確認するのは正式名称の正確さ・「合格」と「修了」の使い分け・主催団体の記載
- 書類通過率を上げるには、資格欄だけでなく志望動機で「なぜニチイで学んだか」と「なぜこの医療機関なのか」を連動させる
履歴書が完成したら、次は医療機関への転職活動を進めるステップです。医療事務専門のエージェントを活用することで、未経験からでも応募できるクリニックや病院の求人情報を効率よく収集できます。
ニチイ医療事務の資格と履歴書に関するよくある質問
- ニチイで取れる医療事務資格の正式名称は何ですか?
-
ニチイの医療事務講座(医科)で目指す資格の正式名称は「医療事務技能審査試験(医科)」です。合格するとメディカルクラーク®の称号が付与されます。主催は一般財団法人 日本医療教育財団です。履歴書には「医療事務技能審査試験(医科)合格」と記載するのが正確です。
- 修了認定証と資格(メディカルクラーク)はどちらを書けばよいですか?
-
両方書けますが、採用担当者への評価は「試験合格による資格(メディカルクラーク)」の方が高くなります。講座修了のみの場合は「ニチイの医療事務講座(医科)修了認定証 取得」と書きます。応募前に試験を受けておくことで、書類選考の通過率が変わることがあります。
- ニチイの医療事務資格は採用に有利になりますか?
-
医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)は国内最大規模の医療事務系資格試験で、医療機関の採用担当者にも認知されています。未経験での転職・就職においても、資格保有は「レセプト業務の基礎知識がある」という証明になり、書類選考での評価に加算されます。
- 医療事務技能審査試験の合格後、いつから履歴書に書けますか?
-
合格証書が届いた時点から履歴書への記載が可能です。試験はIBT方式(自宅受験)で毎月実施されており、合格後に合格証書が送付されます。証書に記載された合格年月を履歴書の資格欄に記載します。


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