この記事では、栄養士実力認定試験でA判定(認定証A)を取得した場合の、履歴書への正しい書き方を解説します。資格欄の正式名称・取得年月の記載方法・採用担当者に実力が伝わるアピール方法まで、具体例を交えて説明します。
栄養士実力認定試験のA判定とは
栄養士実力認定試験は、一般社団法人全国栄養士養成施設協会が毎年12月に実施する認定試験です。栄養士・管理栄養士養成施設の学生および卒業生を対象に、「自分自身の知識・実力を確認する」ことを目的として設計されています。
試験の出題範囲は以下の7分野です。
- 社会・環境と健康
- 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
- 食べ物と健康
- 基礎栄養学
- 応用栄養学
- 栄養教育論
- 臨床栄養学
試験結果は得点率に応じて3段階で判定され、それぞれに「認定証」が交付されます。
| 判定 | 得点率 | 評価内容 |
|---|---|---|
| 認定A(A判定) | 60%以上 | 栄養士として必要な知識・技能に優れていると認められた者 |
| 認定B(B判定) | 40%以上60%未満 | 栄養士として必要な知識・技能のあと一歩の向上を期待する者 |
| 認定C(C判定) | 40%未満 | 栄養士としての知識・技能が不十分で、さらに研鑽を必要とする者 |
A判定(認定証A)は「翌年2月に届く認定証」
A判定を取得した場合、試験の翌年2月に「認定証A」が交付されます。この認定証が、履歴書に記載する際の「取得年月」の基準になります。試験実施月(12月)ではなく、認定証が届いた月(翌年2月)を取得年月として記載するのが正解です。
就職・転職の時期によっては、試験後すぐに履歴書を作成したい場合もあるかもしれません。認定証が届く2月を待ってから資格欄に加えることで、取得年月を正確に記載できます。
受験者の約7割がA判定を取れる試験
令和4年度のデータでは、受験者8,737名のうち68.5%にあたる5,985名がA判定を取得しています。得点率60%以上という基準は、養成施設でカリキュラムをしっかり学んだ学生が受ければ手の届く水準です。
採用担当者はここを見ている
- 「A判定を取った事実」よりも「その後にどう学び続けているか」を重視する
- 受験者の約7割がA判定であることを踏まえ、「取った実績の先にある行動意欲」が差別化のカギ
- A判定は「栄養士として基礎をしっかり身につけていること」の客観的な証拠として評価される
栄養士実力認定試験A判定は履歴書に書ける?
民間認定として資格欄に記載できる
栄養士実力認定試験の認定Aは国家資格ではありませんが、「応募先の仕事に関連する民間認定は記載してよい」というのが履歴書の一般的なルールです。栄養士・管理栄養士として就職・転職活動をする場合は、同業の専門試験として積極的に書くべき実績です。
記載にあたって守るべき順序は一つ。栄養士免許などの国家資格・免許を先に記載し、その後に民間認定を続けます。履歴書の免許・資格欄は取得年月の古い順が基本で、国家資格が優先されます。
採用担当者がA判定を見る視点
栄養士・管理栄養士の採用現場では、A判定を「資格の有無」よりも「取り組み姿勢の証拠」として捉える採用担当者が多いです。とくに新卒者の場合、実務経験がない分、知識の客観的な担保として評価されます。
採用担当者がA判定に感じるプラス評価
- 学校教育の中で義務ではない試験に自主的に臨んだ姿勢
- 学習の習慣化・専門知識を客観的に確認しようとする意識
- 実務開始前から専門性を意識していることの証明
一方で、「A判定があれば採用が有利になる」というほど強い効力を持つ認定ではありません。面接や志望動機との一貫性がある場合に初めて、A判定が採用担当者の評価を高める材料になります。
栄養士免許自体の履歴書への書き方については、以下の記事で詳しく解説しています。免許の正式名称・取得見込みの書き方もあわせて確認してください。

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資格欄の正式な記載例
履歴書の免許・資格欄に記載する際の正式な書き方は以下のとおりです。「A判定」は口語的な表現のため、正式表記は「認定A」を使います。
良い書き方
〇〇年〇月 栄養士実力認定試験 認定A取得
試験名・判定名・「取得」の3要素がそろっていれば、採用担当者に何の認定かが正確に伝わります。
NG例
- 「A判定取得」 → 正式名称なし。採用担当者に何の試験かが伝わらない
- 「栄養士認定試験 A取得」 → 試験名の略記。正式名称ではないため信頼性が下がる
- 「栄養士実力認定試験 A判定」 → 「取得」が抜けており、記載形式として不完全
記載位置と取得年月
履歴書の免許・資格欄は、取得年月の古い順に記載するのが原則です。栄養士実力認定試験は養成施設の在学中または卒業直後に受験するため、多くの場合は栄養士免許の取得よりも前に認定証が届きます。
ただし、履歴書では国家資格・免許を優先して上に記載し、民間認定はその後に続けるレイアウトが採用担当者には読みやすい構成です。
記載順の例
〇〇年〇月 栄養士免許 取得
〇〇年〇月 栄養士実力認定試験 認定A取得
取得年月は「認定証が交付された月(試験翌年の2月)」を記載します。試験が12月実施なのに対して認定証の交付は翌年2月のため、「12月取得」と書くのは誤りです。手元の認定証に記載された交付日を確認してから記入してください。
在学中に受験した場合の取得見込みの書き方
卒業年度の12月に試験を受け、翌年2月の認定証交付を待たずに就職活動を進めている場合は、「取得見込み」として記載することも選択肢の一つです。
取得見込みの書き方
〇〇年〇月 栄養士実力認定試験 認定A取得見込み(〇年2月交付予定)
「取得見込み」と書く場合は、カッコ書きで交付予定時期を添えると採用担当者への説明が明確になります。
A判定を採用担当者への武器にする方法
自己PR欄での展開の仕方
資格欄にA判定を記載するだけで終わらず、自己PR欄でその意味を語れると採用担当者の印象が変わります。「取った事実」よりも「その後にどう学び続けているか」を伝えることが肝心です。
良い自己PR例
「学生時代、養成施設のカリキュラムで学んだ知識を客観的に確認するために栄養士実力認定試験を受験し、認定Aを取得しました。試験準備を通じて臨床栄養学や栄養教育論を改めて体系的に整理し、卒業後も専門知識をアップデートし続ける習慣が身についています。入職後は現場での実践を積みながら、管理栄養士資格の取得も視野に入れて学習を継続したいと考えています。」
NG例
「栄養士実力認定試験でA判定を取得しています。高い知識・技能を持っていることを証明できます。」
NG理由:A判定の説明で止まっており、「採用後にどう活かすか」が語られていない。採用担当者が知りたいのは実績そのものではなく、実績の先にある行動意欲です。
志望動機への組み込み方
A判定は志望動機の中で「学習姿勢の裏付け」として使える素材です。応募先への熱意を語った後に、その根拠としてA判定を添える流れが自然に伝わります。
志望動機に組み込む3ステップ
- ステップ①:応募先で取り組みたいことを先に語る(例:「在宅栄養ケアの分野で患者さんの食生活を支えたいと考えています」)
- ステップ②:その意欲の根拠として専門知識の確認実績(A判定)を添える(例:「在学中に栄養士実力認定試験で認定Aを取得し、基礎的な専門知識の定着を確認してきました」)
- ステップ③:入職後のアクションプランに結びつける(例:「入職後は貴施設の現場で実践力を高めながら、管理栄養士資格の取得を目指します」)
医療法人・介護施設・学校など栄養士が活躍する職場では、「専門知識への自信と向上心」を伝えられる候補者が評価されます。A判定をそのための具体的な根拠として使うことが、志望動機を説得力あるものにする近道です。
食育に関連する資格を同時に持っている場合は、食育インストラクターの履歴書への書き方と記載の優先順位も合わせて確認しておくと、資格欄の記載順を整理しやすくなります。
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- 栄養士実力認定試験のA判定(認定証A)は、履歴書の資格欄に記載できる民間認定
- 正式な書き方は「〇〇年〇月 栄養士実力認定試験 認定A取得」
- 取得年月は試験実施月(12月)ではなく、認定証交付月(翌年2月)を記載する
- 国家資格(栄養士免許)の後に記載するのが読みやすいレイアウト
- 自己PRや志望動機では「A判定の後に何をしているか」まで語ることで採用担当者の評価が高まる
A判定は栄養士として基礎知識が備わっていることを示す実績です。記載方法を正確に押さえたうえで、自己PRや志望動機の中で「その先の行動意欲」とセットで語ることが、書類通過への近道になります。
栄養士実力認定試験A判定の履歴書に関するよくある質問
- 栄養士実力認定試験のB判定やC判定も履歴書に書けますか?
-
B・C判定も記載自体は可能ですが、採用担当者へのアピール材料としては弱くなります。栄養士免許などの国家資格を優先して記載し、A判定を取得している場合にのみ追記する形が、読みやすくかつ効果的です。B判定を書く必要はなく、空欄のままでも問題ありません。
- 栄養士実力認定試験の受験資格と実施時期を教えてください。
-
栄養士・管理栄養士養成施設の学生および卒業生が対象で、毎年12月に実施されます。認定証は翌年2月に交付されます。詳細な受験要項や申込方法は、一般社団法人全国栄養士養成施設協会の公式サイトで最新情報を確認してください。
- 管理栄養士免許を取得した後も、A判定の記載は続けるべきですか?
-
管理栄養士免許を取得した後は、管理栄養士免許が優先される国家資格として評価されます。A判定の記載は任意ですが、書類スペースに余裕があり「学習意欲の裏付け」として伝えたい文脈があれば、残しておいても問題ありません。応募先や書類の分量に応じて判断してください。


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