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履歴書は電子か手書きか|採用担当者が教える正解と使い分け

履歴書は電子か手書きか|採用担当者が教える正解と使い分け

この記事では、履歴書を電子(PC)で作成するか手書きで提出するかの判断基準を解説します。採用担当者3,000人超の調査データをもとに、業界・職種・提出方法別の選び方と、どちらを選んでも失敗しない具体的なポイントを紹介します。

目次

採用担当者は電子・手書きのどちらを好むのか

アンケートデータが示す採用担当者の本音

doda が実施した採用担当者へのアンケート(回答数3,000人超)では、PC作成を好むと回答した採用担当者が42.7%と最多でした。「どちらでもよい」が41.6%、「手書きを好む」は15.8%にとどまっています。

採用担当者の意見割合
PC作成を好む42.7%
どちらでもよい41.6%
手書きを好む15.8%

出典:doda 採用担当者アンケート

PC派と「どちらでもよい」を合わせると8割を超えます。つまり、電子で提出すること自体がマイナス評価につながるケースは少数派です。ただし、手書きを好む採用担当者が「なぜ手書きを評価するのか」を理解しておくことで、どちらを選ぶべきかの判断精度が上がります。

採用担当者はここを見ている

  • PC作成を好む理由:読みやすさ・誤字が少ない・IT基礎スキルの証明になる
  • 手書きを好む理由:筆跡から丁寧さや誠実さが伝わる・書類作成への熱意が見える
  • 「どちらでもよい」の本音:形式より内容(志望動機・自己PR)を重視している

「どちらでもよい」を正しく解釈する

「どちらでもよい」という回答は、「どちらを選んでも同じ評価をする」という意味です。許可ではなく、選考に影響しないということです。ただし、これには前提があります。「ビジネスマナーとして非常識な選択をしていない」ことが条件です。

たとえば、企業側が「手書きで提出してください」と明示しているのにPC作成で提出した場合、それは選考に影響します。また、IT・Web系企業に手書きで提出した場合、「PCを使いたくない人かもしれない」という疑念を持たれるリスクがあります。

電子(PC)作成が向いているケース

PC作成が有利になる業界・職種・状況

業界や状況によっては、電子作成が明らかに有利になるケースがあります。採用担当者がPC作成を「当然の前提」として評価している業界では、手書きを選ぶと逆効果になることもあるため注意が必要です。

ケース理由
IT・Web・エンジニア系PCスキルが業務の前提。PC作成が当然のスキル証明になる
外資系企業効率・合理性を重視する文化。デジタル提出が標準
事務・データ入力職PC操作が業務そのもの。手書きでは基礎スキルへの不安を与えかねない
在職中で複数社に同時応募転職期間中に時間を取りにくい。修正・使い回しができ効率的
メール・Web応募指定電子ファイル提出が必須のため、PDF化したPC作成が前提

電子作成で採用担当者が気になるNGパターン

電子作成が有利に働くケースが多い一方で、特有の落とし穴もあります。採用担当者が書類選考で実際に遭遇するミスを把握しておくことで、電子作成の利点を最大限に活かせます。

NG例:よくある電子作成の失敗

  • 会社名の使い回しミス:前の応募先の社名が残ったまま提出。採用担当者に「自社への関心がない」と判断されるリスクがある
  • 誤字脱字の見落とし:画面では気づきにくい。「変換ミス」「句読点の位置」は印刷してから確認する習慣をつける
  • 不適切なファイル名:「新しいMicrosoft Word 文書.docx」「履歴書(最終版2).pdf」のような名前では採用担当者が整理できず印象が下がる
  • Word形式で提出:環境によってレイアウトが崩れる。PDF形式で出力してから送ることが原則

ファイル名は「氏名_履歴書_提出先企業名.pdf」の形式を基本とします。「山田太郎_履歴書_株式会社○○.pdf」のように命名することで、採用担当者が複数の応募書類を整理する際に印象が良くなります。

手書きが向いているケース

手書きで差がつく状況と業界

手書き履歴書が有利に働く状況は、採用担当者が「手書きを評価する基準」を持っているケースに限られます。「古い慣習だから手書き」という理由ではなく、採用担当者が手書きに何を求めているかを理解した上で選択することが重要です。

  • 企業が手書きを明示指定:求人票に「手書きで提出してください」と記載がある場合は絶対に従う。これは指示に従えるかを見ていることもある
  • 伝統的な業界・職人的な職種:老舗の料亭・伝統工芸・金融機関の一部など、丁寧さと誠実さを人柄の証として見る文化が残る業界
  • 少人数の個人事業主・地域密着企業への応募:採用担当者が1人1人の書類をじっくり読む規模の企業では、手書きの丁寧さが人柄の判断材料になりやすい
  • 書道・美術・文字を扱う職種:書字が業務に直結するケースでは、手書き自体がポートフォリオの役割を果たす

手書きで採用担当者の印象を下げるNGパターン

「手書きで書けばそれだけで熱意が伝わる」という認識は危険です。手書き履歴書には、採用担当者が特に気にする失敗パターンがあります。

NG例:手書きで落とされやすいパターン

  • 消えるボールペンの使用:摩擦熱や紫外線で消える可能性がある。採用担当者に「常識を知らない」と判断される最大のNGポイント
  • 修正液・修正テープの使用:履歴書は公的書類に準じる文書。修正液の使用は採用担当者に「誠実さに欠ける」と受け取られる。書き直しが原則
  • 線の歪みやスペースの不均一:定規を使わずに書くと、採用担当者が「丁寧さへの意識が低い」と判断するケースがある
  • インクの色の違い:訂正のために後から書き足した部分が色違いになると、チェックのしにくさから採用担当者の負担になる

「字が下手だから」という理由だけで手書きを避ける必要はありません。採用担当者が手書きを評価する最大の理由は「字の上手さ」ではなく、「丁寧に書こうとした形跡」にあります。一定の丁寧さがあれば、字の綺麗さは選考結果に大きく影響しません。

企業指定・提出方法・業界から選ぶ判断フロー

求人票と企業サイトから読み取る判断方法

電子か手書きかを迷ったときは、まず企業側のシグナルを読み取ることが先決です。次の手順で確認すると判断しやすくなります。

  1. 求人票の応募方法欄を確認:「手書きにて郵送」「指定書式をダウンロードして記入」などの指示があれば必ずそれに従う
  2. 応募方法がメールかWebフォームか:メール添付・Web入力の場合は電子作成が前提。PDFで提出することが求められる
  3. 企業の公式サイトのITリテラシーを確認:企業サイトが更新されておらず、採用ページもなければ手書きに親しみがある企業文化の可能性が高い
  4. 業界の慣習を確認:IT・コンサル・外資系はPC、伝統業界・士業・小規模事業者では手書きが自然なケースがある

採用担当者はここを見ている

  • 「指定に従っているか」を最初に確認している。形式ではなく指示への対応力を見ている
  • 企業のコミュニケーション手段(メール・電話・FAX)が何かも、文化の読み取りに使える
  • 「どちらでもよい」という回答の企業でも、採用担当者個人の好みが影響することがある。不明な場合はPCが無難

提出方法(郵送・持参・メール)で変わるルール

提出方法電子手書き注意点
郵送○(印刷して提出)印刷履歴書は用紙の質にも注意。コンビニ印刷は光沢の強い用紙になる場合がある
持参○(印刷して提出)折れ・汚れに注意。クリアファイルに入れて持参する
メール添付○(PDF形式で提出)△(スキャンすれば可能だが手間が増える)メール本文にも簡単な自己紹介を添える
Webフォーム入力○(フォームに直接入力)×(デジタル化が必要)フォームの項目に合わせてデータを整理しておく

郵送で履歴書を送る場合の封筒の書き方については、手書き封筒のマナーと採用担当者が見るポイントを参考にしてください。

電子作成の具体的な手順と採用担当者に見られるチェックポイント

フォント・レイアウトの採用担当者が実際に見るポイント

電子作成の履歴書は、内容だけでなく見た目の整然さも採用担当者の評価に影響します。WordやGoogleドキュメントで作成する場合、フォントは明朝体を基本とします。ゴシック体は読みやすいですが、ビジネス文書として硬さや誠実さが伝わりにくい場合があります。

項目推奨値・選択基準
フォント種類明朝体(游明朝、ヒラギノ明朝など)が基本。ゴシック体は見出しのみ許容
フォントサイズ本文:10.5〜11pt が読みやすく標準的
行間1.0〜1.3倍程度。詰めすぎると読みにくく、広げすぎると薄く見える
余白(マージン)上下左右 20mm 程度。枠外にはみ出さないよう印刷プレビューで必ず確認

PC・手書き別のフォント選びの詳細については、履歴書の書体おすすめ|PC・手書き別フォント選びを解説で詳しく紹介しています。

PDF提出で落とされやすい3つのミス

電子作成の履歴書をメールで送る場合、PDF形式への変換が必要です。ここで発生しやすいミスが、採用担当者の第一印象を損なう原因になります。

PDF提出の3大ミス

  1. ファイル名が「履歴書.pdf」のみ:採用担当者は複数の応募書類を管理している。誰のものかわからないファイル名は整理の手間を増やす。「氏名_履歴書.pdf」に変更する
  2. 印刷プレビューを確認せずにPDF化:Word・Googleドキュメントでは画面表示とPDF出力のレイアウトが異なることがある。写真や罫線のずれに気づかず送付するケースが多い
  3. 写真を貼り忘れたままPDF化:写真欄が空白のPDFを送ってしまう失敗は電子作成特有。手書きなら物理的に写真を貼ってから提出するため気づきやすいが、電子では見落としやすい

電子作成の履歴書をゼロから作る場合は、採用担当者が評価するフォーマットを持つテンプレートを使うと効率的です。履歴書作成ツールおすすめ7選では採用担当者視点での選び方を解説しています。

手書き履歴書で採用担当者に好印象を与えるコツ

ペン・用紙の選び方から採用担当者は見ている

手書き履歴書で採用担当者が無意識に評価しているのは、字の上手さより「選択の正しさ」です。ペンと用紙の基本を押さえることが、最初の信頼獲得につながります。

用品推奨NG
ボールペン黒の油性ボールペン(三菱uni、Pentel等)消えるボールペン(フリクション等)・ゲルインク系の滲みやすいもの
インク色黒のみ青・赤・その他の色。途中で色が変わるのも不可
履歴書用紙JIS規格の市販品(A4またはB5)。文房具店・コンビニで購入可コピー用紙に自作、古い書式(履歴書の様式は定期的に改訂される)
修正方法書き直し(新しい用紙に最初から書き直す)修正液・修正テープ・二重線での訂正

採用担当者はここを見ている

  • 消えるボールペンを使用していないかを確認している採用担当者は一定数いる。保存書類として問題があるため
  • 修正液・テープの跡がある書類は「書き直す手間を惜しんだ」という印象につながる
  • 用紙の折れや汚れも確認対象。クリアファイルで保護して提出するのがマナー

書き直しが出た時の正しい対処法

手書き履歴書で間違えた場合、修正液や二重線は使えません。必ず新しい用紙に最初から書き直すのが原則です。

書き直しのコストを下げるためのコツは、鉛筆での下書きです。フリクションではなく、下書きを鉛筆で薄く書いてからボールペンでなぞる方法を使うと、書き直しの回数を大幅に減らせます。ボールペンでなぞった後は消しゴムで鉛筆の線を消します。

手書き履歴書の作成手順

  1. PCで内容(職歴・志望動機・自己PRなど)のテキストをすべて作成し、文字数を確認する
  2. 欄のサイズに合わせて文字数のバランスを調整する
  3. 鉛筆で下書きをしてから、油性ボールペンでなぞる
  4. ボールペンが乾いたことを確認してから消しゴムをかける
  5. 写真を貼り付け、全体の確認をしてから封筒に入れる

まとめ

  • 採用担当者の42.7%がPC作成を好み、「どちらでもよい」を含めると8割超がPC寄り。電子提出がマイナスになることは少ない
  • 企業に手書き指定がある場合は必ず従う。これが唯一の絶対ルール
  • IT・Web・外資系・事務職はPC作成が有利。電子作成ではファイル名・使い回しミス・PDF化後のレイアウト確認を徹底する
  • 手書きは「字の上手さ」より「丁寧さの形跡」が評価される。消えるボールペン・修正液の使用は厳禁
  • 指定のない場合は、提出方法(郵送・メール)と業界の慣習を合わせて判断し、迷うならPCが無難な選択

電子・手書きのどちらを選ぶかより、提出前に内容をしっかり確認することの方が選考結果への影響は大きいです。採用担当者は形式より中身を見ています。

履歴書の電子・手書きに関するよくある質問

履歴書は電子と手書き、どちらが採用されやすいですか?

採用担当者調査では42.7%がPC作成を好み、「どちらでもよい」が41.6%です。電子作成が特別に有利というわけではありませんが、業界・職種・提出方法によって判断が異なります。企業から指定がない場合は、IT・Web・外資系ではPC作成が無難です。伝統的な業界や手書き指定がある場合は手書きを選びます。

電子で作った履歴書をメールで送る場合、ファイル形式はWordとPDFどちらがいいですか?

PDF形式で送るのが原則です。Word(.docx)形式では、採用担当者の環境によってフォントやレイアウトが崩れる可能性があります。Word・Googleドキュメントで作成後、「名前を付けて保存」または「エクスポート」からPDF形式で出力します。ファイル名は「氏名_履歴書.pdf」のように命名するのが基本です。

手書き履歴書で間違えた場合、修正液を使っていいですか?

修正液・修正テープの使用は認められていません。履歴書は準公的書類に準じる扱いのため、訂正方法が決まっています。ミスをした場合は新しい用紙に最初から書き直すのが正しい対処法です。書き直しのコストを下げるためには、鉛筆で下書きをしてから油性ボールペンでなぞる方法が有効です。

転職活動中に複数の企業に応募する場合、電子と手書きはどちらがおすすめですか?

複数の企業に同時応募する場合は電子作成が効率的です。一度作成したデータを企業ごとに修正して使えるため、時間の節約になります。ただし、複数社への応募時は会社名の「使い回しミス」が最大のリスクです。提出前に必ず社名・部署名・担当者名を全件確認してください。

手書き履歴書で使っていいボールペンの色は何色ですか?

黒のみです。青や他の色は使いません。また、フリクションなど摩擦熱で消えるボールペンの使用は厳禁です。採用担当者の中には保存書類として管理するため、消えるインクを問題視する方もいます。三菱uniのJETSTREAMや、Pentelのボールペン(黒・油性)が一般的に使用されています。

この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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