この記事では、職務経歴書テンプレートの無料ダウンロード先3か所と、採用担当者に評価される形式の選び方を解説します。4種類のフォーマットの特徴と、キャリア状況別の使い分けを採用担当者の視点からまとめました。
職務経歴書テンプレートを無料でダウンロードできるサービス3選
職務経歴書のテンプレートは、大手転職サービスのサイトで無料ダウンロードできます。サービスによって提供している形式の種類や職種対応の範囲が異なるため、自分の職種・状況に合ったものを選ぶことが先決です。
| サービス名 | ファイル形式 | 職種別対応 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| doda | Word・Excel | あり | シンプルで汎用的。Web上での直接作成ツールも提供 |
| マイナビ転職 | Word・PDF | あり | 職種別の書き方見本・記入例が豊富 |
| リクナビNEXT | Word・Excel・PDF | あり(110職種) | 4種類の形式から選択可能。職種別見本が最も充実 |
doda | Word・Excel形式をシンプルに入手
dodaでは、逆編年体式・編年体式のテンプレートをWord形式またはExcel形式で選択してダウンロードできます。余計な装飾がなくシンプルな構成のため、内容の記述に集中しやすい点が特徴です。
dodaの「レジュメビルダー」を使えば、テンプレートをダウンロードして自分で編集する手間なく、Web上で項目ごとに例文を参照しながら入力できます。「何を書けばいいかわからない」という段階では特に活用しやすいツールです。
マイナビ転職|職種別の書き方見本が充実
マイナビ転職は、テンプレートそのものに加えて、職種別の「記入例(サンプル)」が充実しています。営業・事務・ITエンジニア・販売・医療職など幅広い職種の見本が用意されているため、「自分の職種ではどう書けばいいか」という疑問に直接答えてくれます。
リクナビNEXT|110職種対応・4形式から選べる
リクナビNEXTでは、4つのフォーマット(逆編年体式・編年体式・キャリア式・スキルシート式)の中から形式を選んだうえでダウンロードできます。110職種にわたる記入例が用意されており、初めて職務経歴書を書く人にとっても使いやすい構成です。
テンプレートを入手したあとの作成作業を効率化したい場合は、AI搭載の自動作成ツールを活用する方法もあります。テンプレートに手入力するよりも短時間で書類が仕上がります。

4種類のテンプレート形式と採用担当者の評価
職務経歴書のテンプレートには4種類の「形式(フォーマット)」があります。どのサービスでダウンロードするかより、どの形式を選ぶかのほうが書類選考の通過率に直結します。形式を間違えると、採用担当者が「読みにくい書類」と判断して処理してしまいます。
| 形式 | 職歴の書き方 | 向いているケース | 採用担当者の印象 |
|---|---|---|---|
| 逆編年体式 | 直近の職歴から古い順 | 転職1〜3回・同職種中心 | 最も読みやすい・一般的 |
| 編年体式 | 古い職歴から現在へ | キャリアの一貫成長を見せたい | 直近経験が最後になる |
| キャリア式 | 職種・スキル別にまとめる | 複数の職種・業界を経験 | 在籍期間が把握しにくい |
| スキルシート式 | プロジェクト単位 | ITエンジニア・システム職 | 技術職採用では標準形式 |
逆編年体式——採用担当者が最も読みやすい標準形式
転職活動で最もよく使われるのが逆編年体式です。直近の職歴(最後に在籍した会社)から逆順に記載していくため、採用担当者が「現在に最も近い経験」を即座に把握できます。
採用担当者はここを見ている
- 最初に読む職歴が「直近の経験」なので、求人要件との一致度を素早く判断できる
- 採用担当者が最も慣れている形式のため、読み間違いや誤解が起きにくい
- 在籍期間の短さや転職頻度が目に入りやすいため、転職回数が多い場合は各職歴に補足説明を添えること
編年体式——キャリアの連続性を見せたい場合に有効
編年体式は、学卒時や最初の就職から現在に向かって時系列で記載する形式です。逆編年体式と違い「成長のストーリー」を見せやすい反面、採用担当者が直近の経験を確認するには最後まで読む必要があります。
「一社での経験が長い」「段階的にキャリアアップしてきた経緯を見せたい」という場合に限り有効です。一般的な転職活動では逆編年体式のほうが読まれやすいことを念頭に置いてください。
キャリア式——職種・スキル別にまとめる形式
キャリア式は、職歴を時系列ではなく「職種別」や「スキル別」にまとめて記載する形式です。複数の会社で異なる職種を経験してきた場合に、経験の一貫性を見せやすいとされています。
ただし、採用担当者からは「在籍期間が把握しにくい」「時系列がわかりにくい」と判断されるケースがあります。選ぶ際は、在籍期間を別の箇所で明記するなど、採用担当者が経歴の整合性をすぐに読み取れる構成にする必要があります。
スキルシート式——ITエンジニア・専門職に特化
スキルシート式は、プロジェクト単位で経験・担当技術・役割を記載するITエンジニア向けの形式です。プログラミング言語やフレームワークなどの技術スタックを一覧化できるため、技術職の採用担当者がスキルセットを即座に評価できます。
ITエンジニア・システム開発・インフラ系の職種以外では使われない形式のため、職種を問わない転職活動では選ばないようにしてください。
自分に合ったテンプレート形式の選び方【採用担当者視点】
テンプレートの形式選びは、実際にはシンプルです。ITエンジニアを除く転職者の9割以上は「逆編年体式」を選べば問題ありません。残りのケースについては以下で解説します。
転職1〜2回・同職種中心なら「逆編年体式」一択
同じ職種で1〜2社の経験がある場合、逆編年体式が最も評価されやすい形式です。直近の職歴が先頭に来るため、採用担当者が求人要件と照らし合わせる際に余計な手間をかけさせません。
この場合は形式の選択に時間をかけるより、各欄の記載内容の質を上げることに集中してください。採用担当者が評価するのはテンプレートの形式ではなく、記載している経験の内容と実績の数値です。
転職3回以上でも「キャリア式」を選ぶ前に考えること
転職回数が多い場合、「キャリア式にすれば転職歴が目立たなくなる」と考える方がいます。しかし採用担当者は、キャリア式の書類を受け取った時点で「転職回数が多いことを隠そうとしている」と察することがほとんどです。
転職回数が多い場合も逆編年体式を使いつつ、各職歴の欄に「退職理由」や「職歴の一貫性を示す一文」を加えるほうが、誠実な印象を与えられます。
採用担当者はここを見ている
- 転職回数が多い書類では、まず「一社あたりの在籍期間」を確認する
- キャリア式を使うと在籍期間が読みにくくなるため、かえって細部まで読まれるリスクがある
- 転職回数よりも「各社でどんな成果を上げたか」のほうが最終的な判断基準になる
ブランク期間がある場合の形式選び
育児・介護・療養・留学などのブランク期間がある場合も、逆編年体式を推奨します。ブランクを目立たなくするために形式を変えることはほぼ逆効果です。
ブランク期間は職歴欄の空白として明記し、補足欄または自己PR欄で「ブランク中に何をしていたか(スキル維持・資格取得・育児等)」を一言添えてください。採用担当者が空欄を発見した時の心理的な引っかかりを先回りして取り除くことが、書類通過率の向上につながります。
テンプレートを埋めるだけでは通過しない理由|採用担当者が最初に見る3か所
採用担当者が職務経歴書の確認に使う時間は、平均で30秒以下とされています。テンプレートを正しい形式で埋めても、以下の3か所の記載が弱ければ書類は読まれないまま不通過になります。
①職務要約欄——最初の3〜5行で読まれるか捨てられるかが決まる
採用担当者が職務経歴書を手に取って最初に読むのが「職務要約(サマリー)」です。この欄は150〜200文字程度で経験の要点を伝えるセクションですが、多くの転職者が「丁寧な自己紹介文」で終わらせてしまっています。
採用担当者が職務要約で確認しているのは、「自社の求人に合う人材かどうか」を10秒で判断できる情報です。具体的には、経験職種・在籍年数・直近の実績の3点が明記されているかどうかです。
NG例
「私はこれまで様々な業務に従事してまいりました。チームワークを大切にし、上司や同僚との連携を意識しながら業務を進めてきました。貴社でもこの経験を活かして貢献できると考えております。」
良い例
「法人営業として7年間(2社)、IT・SaaS系サービスの新規開拓を担当。直近の在籍先では年間売上1.2億円(チーム目標比120%)を達成。現在は新たな成長環境を求めて転職活動中。」
②業務内容欄——数値が書かれていない職務経歴書は評価されない
業務内容欄は「何をしていたか」ではなく「何を達成したか」を書く欄です。多くの人が「○○業務を担当しました」という業務説明で終わらせてしまいますが、採用担当者が判断の根拠として求めているのは実績の数値です。
「数値化できる経験がない」と感じる人でも、以下のような具体性があれば十分です。
- 担当顧客数・担当エリア数(例:担当顧客50社、関東エリア担当)
- 処理件数・対応件数(例:月間100件の問い合わせ対応)
- チーム規模・役割(例:5名チームのリーダーとして)
- 改善前後の比較(例:業務フロー見直しにより処理時間を月30時間から20時間に削減)
採用担当者はここを見ている
- 業務説明だけの書類は「同じ仕事でも成果は人によって異なる」という判断ができず、評価不能として処理される
- 数値化できない業務でも「担当した規模・量・関係者数」を書くだけで読み応えが大きく変わる
- 「努力しました」「工夫しました」という記述は評価材料にならない。何が変わったかを書く
③自己PR欄——「チームワークを大切にします」が最も嫌われる表現
自己PR欄で採用担当者が確認しているのは、「この人は自社でどう活躍するか」が具体的にイメージできるかどうかです。「責任感があります」「チームワークを大切にします」という表現は、ほぼすべての候補者が書いているため差別化になりません。
自己PRで伝えるべきは、自分の強みが「具体的なエピソード」と「結果」に裏付けられているかどうかです。「〇〇の経験を通じて、△△という行動を取り、□□という結果につながった」という構成で書くと、採用担当者が根拠のある評価をしやすくなります。
職務経歴書テンプレートによくある記入NG例と改善策
テンプレートの形式を正しく選んでも、以下の記入ミスで書類選考で落ちるケースが多くあります。
NG①:退職理由欄に「一身上の都合により退職」とだけ書いている
NG例
「一身上の都合により退職」
改善例
「キャリアアップを目指し転職活動を開始」「家族の介護のため一時休職後、職場環境を変えて再始動を決意」など、前向きな理由を1文で記載します。採用担当者は退職理由から「この人がまた同じ理由で辞めないか」を確認しているため、ポジティブな文脈で添えることで読み手の不安を軽減できます。
NG②:職務経歴書と履歴書のテンプレートを混同している
履歴書と職務経歴書は別の書類で、役割が異なります。テンプレートをダウンロードする際に混同してしまうケースが見受けられます。
| 書類 | 役割 | 書式 |
|---|---|---|
| 履歴書 | 基本情報・資格・学歴の確認 | JIS規格または厚生労働省推奨様式 |
| 職務経歴書 | 業務経験・実績・スキルの確認 | 自由書式(テンプレートを活用) |
両方が必要な場合はそれぞれ別に用意してください。履歴書には決まったフォーマットがあり、職務経歴書は自由書式です。
履歴書のテンプレートについては、履歴書テンプレートの選び方と注意点で詳しく解説しています。

NG③:テンプレートに文字をギュウギュウに詰め込んでいる
職務経歴書は「読みやすさ」が採用担当者の第一印象を決めます。多くの情報を盛り込もうとしてフォントを小さくしたり余白を削ったりすると、視覚的に読む気をなくされます。
- フォントサイズ:10.5〜11ptを基本にする
- 余白:テンプレートの初期設定(上下左右各2〜2.5cm程度)を維持する
- 枚数:A4で1〜2枚に収める(3枚以上は読まれない可能性が高い)
経験年数が長く書くことが多い場合は、直近3〜5年の経験を厚く書き、それ以前は職歴のみを簡潔に記載する構成にすると読みやすくなります。
自分では気づきにくい書類の弱点を修正したい場合は、職務経歴書の有料添削サービスや転職エージェントの無料添削を活用する方法があります。

まとめ
- 職務経歴書テンプレートの無料ダウンロード先はdoda・マイナビ転職・リクナビNEXTが信頼性・職種対応ともに充実している
- 形式はITエンジニア以外の9割の転職者に「逆編年体式」が適している。転職回数が多い場合もキャリア式より逆編年体式のほうが誠実に見える
- 採用担当者が最初に見る3か所(職務要約・業務内容・自己PR)は、テンプレートの形式より記載内容の質が通過率を左右する
- 書類作成後は転職エージェントの無料添削サービスを活用して客観的なフィードバックをもらうことで完成度が大きく上がる
テンプレートを手に入れたら、形式の選択より各欄の記載内容の質を上げることに集中してください。
職務経歴書テンプレートに関するよくある質問
- 職務経歴書のテンプレートはWordとExcelどちらがいいですか?
-
多くの場合、Wordが適しています。Excelは計算・集計用のソフトのため、文字量が多い職務経歴書では罫線のズレやレイアウト崩れが起きやすい欠点があります。Wordであれば文字数の増減に合わせてレイアウトが自動調整されるため、読みやすい書類に仕上がります。ただし、IT・エンジニア職でExcel形式を指定されるケースもあるため、提出先の指定がある場合はそちらを優先してください。
- 職務経歴書は何枚(何ページ)が適切ですか?
-
A4用紙1〜2枚が一般的な目安です。経験年数が3年未満の場合は1枚でまとめるよう心がけてください。10年以上のキャリアがある場合も2枚を超えないよう、直近3〜5年の経験を厚く書き、それ以前は簡潔にまとめる構成が読まれやすいです。採用担当者が1人あたりの書類確認に使える時間は短いため、枚数を絞るだけで読んでもらえる可能性が上がります。
- 職務経歴書は転職エージェントに添削してもらえますか?
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ほとんどの転職エージェントは職務経歴書の添削を無料で提供しています。エージェントはその企業の採用担当者の評価基準を把握していることが多いため、一般的なテンプレートの書き方より精度の高いフィードバックが受けられます。第三者の目で書類の弱点を指摘してもらうことで、自己評価では気づきにくいNG表現や記載漏れを修正できます。
- 職務経歴書のテンプレートはスマホで作れますか?
-
スマホでの作成自体は可能です。GoogleドキュメントやCanvaなどのスマホ対応サービスを使えばテンプレートを開いて編集できます。ただし、フォントや余白の確認がスマホ画面では難しいため、最終確認はPCで行うか、PDF出力して表示を確認してから提出することを推奨します。


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