この記事では、アルバイト用履歴書テンプレートの正しい選び方と、採用担当者が実際にチェックする各欄の書き方を解説します。志望動機・自己PRのバイト専用例文(経験あり・なし別)もまとめています。
アルバイト用履歴書テンプレートの選び方
「バイト用の特別なテンプレートが必要なのか」と迷う人は多いですが、答えはシンプルです。履歴書には「バイト用」「転職用」などの公式な区別は存在せず、厚生労働省推奨の標準様式がすべての場面で使えます。
厚生労働省推奨様式がバイト・正社員ともに基本—専用テンプレートは不要
2021年4月に厚生労働省が改定した推奨様式は、性別欄が任意になり、現在の就職・転職・アルバイト活動すべてに対応しています。コンビニや100均で売っている「バイト用」と書かれた市販の履歴書は、志望動機・自己PR欄が小さく設計されていることが多く、採用担当者にアピールできる機会が狭まります。
採用担当者はここを見ている
- 採用担当者が最初に確認するのは写真・基本情報・志望動機の3か所
- 「バイト用」の簡易テンプレートは志望動機欄が2〜3行しかなく、具体的なアピールが書ききれない
- 採用担当者が評価に使う時間は平均30秒〜1分。限られた時間で伝えるために、欄が充実した標準様式が有利
A4縦1枚・A4縦2枚・B5の違いと選び方
主な形式の違いを整理します。
| 形式 | 特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|
| A4縦2枚(標準) | 学歴・職歴・資格・PR欄が充実 | 職歴が複数ある・アピールしたいことが多い場合 |
| A4縦1枚 | コンパクトでシンプル | 初めてのバイト・高校生・職歴が少ない場合 |
| B5(市販品多数) | 手書きしやすいサイズ | 手書き提出が求められる場合 |
バイトの場合はA4縦1枚(学歴・職歴欄少なめ)か、厚生労働省推奨の標準A4縦2枚のどちらかが適しています。A4縦2枚の方が志望動機・自己PRのスペースが広く、採用担当者へのアピールという点では有利です。
手書きとPC作成のどちらを選ぶか
業種によって判断が変わります。
- 飲食・接客・販売系:手書きを求める店舗が多い。字の丁寧さも接客業では評価基準になる
- 塾講師・事務・コールセンター:PC作成でも問題なし。見やすさを重視して作成する
- 求人票に指定がない場合:手書きかPC作成かを先方に確認するか、手書きで提出するのが無難
アルバイト用履歴書テンプレートの無料ダウンロード先
テンプレートのダウンロード先はいくつかありますが、採用担当者の目線では厚生労働省公式サイトからダウンロードした様式が最も信頼性が高く、どの業種のバイトにも使えます。
なお、テンプレートの種類や選び方の詳細は、無料で使える履歴書テンプレートの選び方と注意点でも詳しく紹介しています。

信頼できる主要なダウンロード先
| ダウンロード先 | 形式 | 採用担当者から見た評価 |
|---|---|---|
| 厚生労働省公式サイト | Word・PDF | 最新の推奨様式。信頼性が最も高い |
| マイナビバイト | Excel・Word・PDF | バイト向けに複数種類から選べる |
| タウンワーク | Excel・Word・PDF | 8種類のバリエーションがある |
| バイトル | Word・PDF | 9種類。写真あり・なしから選択可 |
求人サイトのものはデザインが派手すぎることもあります。採用担当者に余計な先入観を持たせたくない場合は、厚生労働省推奨様式のシンプルなフォームを選ぶのが無難です。
ダウンロード後に最初に確認すべき2つのこと
- 志望動機・自己PR欄が十分な大きさか:3〜5行以上書けるスペースがあるかを確認する。狭すぎる欄は詳細なアピールができない
- 日付・学歴・職歴欄の形式が自分の経歴に合っているか:職歴が少ない場合は学歴欄が小さいタイプが使いやすい
オンラインで履歴書を作成したい場合は、採用担当者目線の履歴書作成ツールおすすめ7選も参考にしてください。

採用担当者が最初に確認するアルバイト履歴書の書き方
テンプレートを用意しても、各欄の書き方を誤ると書類選考で落とされます。採用担当者が実際に書類を見る流れと、各欄のチェックポイントを解説します。
基本情報欄(採用担当者が最初に確認する場所)
基本情報欄は採用担当者が書類を手に取った最初の数秒で確認する場所です。ここにミスがあると「細部への注意力が低い」と判断され、選考が不利になります。
採用担当者はここを見ている
- 電話番号・メールアドレスのミスは採用担当者が連絡できない → 即落としの原因になる
- 日付は「提出日(面接日または郵送日)」を記入する。空欄や「〇年〇月」のみはNG
- 証明写真は3か月以内に撮影したものを使用。スマホの自撮り写真は避ける
基本情報欄の各項目の詳しい書き方は、履歴書の基本情報欄の書き方で確認できます。

学歴・職歴欄の書き方(バイト経験あり・なし別)
バイト経験が「ある人」と「ない人」では、職歴欄の書き方が変わります。どちらの場合も空欄のまま提出することは絶対に避けることが原則です。
バイト経験なしの場合
職歴欄には「なし」と記入するか、「学業に専念していたため職歴はありません」と一文添えます。空欄のまま提出すると「書き忘れ」と判断され、「注意力のない人」という印象を与えます。
学歴欄の書き方例(高校生の場合):
〇〇年〇月 〇〇高等学校 〇〇科 入学
〇〇年〇月 〇〇高等学校 〇〇科 在学中(または卒業)
バイト経験ありの場合
アルバイト経験は「職歴」として記入できます。1か月以上続けたものはすべて書くのが基本です。短期・単発バイトが多い場合は「主要なもの」だけに絞っても構いません。
職歴欄の書き方例:
〇〇年〇月 〇〇株式会社(コンビニエンスストア) アルバイトとして従事
〇〇年〇月 一身上の都合により退職
高校生の履歴書の書き方全般については、高校生の履歴書の書き方|初めてでも落とされない全項目解説でも詳しく解説しています。
短期アルバイトや複数のバイトをしてきた方は、短期バイトの履歴書の書き方も参考にしてください。

本人希望欄の書き方(シフト・勤務希望を正しく伝える)
本人希望欄はシフトの希望を正直に伝える場所ですが、書き方によって採用率が変わります。「〇曜日不可」「夜は絶対NG」など制限事項だけを書くと、採用担当者に「融通が利かない」という印象を与えます。
NG例
「水曜・木曜不可。夜20時以降不可。土日は14時まで。」
制限事項だけを並べると「条件が多すぎる」と判断されやすい。
良い例文
「週3〜4日の勤務を希望しています。平日は授業終了後の16時以降、土日は9〜18時の間で勤務可能です。シフトの詳細はご相談させてください。」
勤務時間の希望の書き方については、履歴書の勤務時間の書き方で状況別に解説しています。

バイト志望動機の書き方と例文(採用担当者が落とすNG例付き)
採用担当者が最も注目する欄が志望動機です。テンプレートを手に入れても、ここが書けなければ書類選考を通過できません。
採用担当者が「落とす」志望動機のNG例
バイト面接で落ちる書類の多くに共通するのが、「誰の履歴書にも使える内容」です。採用担当者は一日に数十〜百件以上の書類を見るため、どの店でも使い回せる内容はすぐに気づかれます。
NG例
- 「家から近いから」→ 通勤の利便性は採用理由にならない
- 「時給が高いから」→ 正直だが、他の応募者より採用する理由がない
- 「御社で働きたいと思いました」→ どの会社にも使える内容
- 「接客に興味があります」→ 具体性がなく、他の応募者と差がつかない
採用担当者が「通したい」と思う志望動機の3条件
- なぜこの店(会社)なのかが書いてある:「よく利用している」「商品のファン」など、その場所を選んだ具体的な理由
- 働ける条件(シフト・期間)が明記されている:「長期で週3日以上勤務できます」など、採用側が知りたい情報を先に示す
- 仕事を通して何を得たいかが書いてある:「接客経験を積みたい」「コミュニケーション力を伸ばしたい」など入社後の意欲
業種別の志望動機例文
良い例文(コンビニ・スーパー)
「以前から御社の〇〇店を利用しており、スタッフの方の丁寧な接客に好感を持っていました。商品管理やレジ業務を通して、社会人として必要な基礎スキルを身につけたいと考えています。平日の夕方16時以降と土日に継続して勤務できます。」
良い例文(飲食店・カフェ)
「対人コミュニケーションの実践力を高めたいと考え、飲食業のアルバイトを選びました。御社のカフェには以前から通っており、落ち着いた雰囲気と商品のクオリティに魅力を感じています。週3〜4日、長期での勤務が可能です。」
良い例文(塾講師・学生向け)
「大学で〇〇を専攻しており、その知識を活かして中高生の学習をサポートしたいと考えています。自分自身の受験経験を通じて苦手科目の克服方法を具体的に伝えることに自信があります。週2〜3日の勤務を希望しますが、テスト前の時期は追加で勤務できます。」
スーパーやコンビニなど小売業のバイトに応募する場合は、スーパーの志望動機で採用される書き方と例文も参考にしてください。

初めてバイトをする人向けの志望動機例文
バイト経験ゼロでも、志望動機を書くことは十分できます。「経験がないから書けない」と空欄にすることが最も避けるべき失敗です。
良い例文(高校生・初めてのバイト)
「初めてのアルバイトとして接客の仕事を選びました。〇〇のお店には家族でよく来ており、活気のある雰囲気が好きです。お客様に喜んでもらえる接客を学びながら、社会のルールやマナーを身につけたいと考えています。平日の放課後(16時〜)と土日に勤務できます。」
パート・バイトの志望動機例文については、パート志望動機の例文15選|採用される書き方のコツでも状況別に詳しく紹介しています。
バイト自己PRの書き方と例文
自己PR欄はバイト履歴書の中で最も差がつく欄です。採用担当者が「この人に会いたい」と思うかどうかは、自己PRの内容で大きく変わります。
採用担当者が評価するバイト自己PRの3条件
採用担当者はここを見ている
- 具体的な経験が書いてあるか:「〇年間継続した」「〇人のチームで活動した」など数字を使って伝える
- 仕事に活かせるスキルと結びついているか:責任感・継続力・コミュニケーション力など、バイトの業務に直結するものを選ぶ
- 「なぜこの仕事をやりたいか」が見えるか:過去の経験を踏まえた上で、このバイトを通して何を得たいかが伝わる内容にする
バイト経験なしでも書ける自己PR例文
良い例文(部活動・課外活動をアピールする場合)
「高校でバレーボール部に3年間所属し、2年次から副部長を務めました。後輩への技術指導やチームの練習スケジュール管理を担当するなかで、責任感とコミュニケーション力が身につきました。このアルバイトでも、周囲と協力しながら最後まで責任をもって取り組みます。」
良い例文(継続力・学業をアピールする場合)
「大学では授業の予習・復習を欠かさず続け、4セメスター連続で成績優秀者に選ばれました。何事も計画を立てて継続する習慣があり、シフト管理や業務の優先順位づけも得意です。アルバイトを通じて対人スキルをさらに高め、信頼されるスタッフになりたいと考えています。」
バイト経験ありの自己PR例文
良い例文(前のバイト経験を活かす場合)
「コンビニエンスストアで1年半にわたり、レジ業務・品出し・発注作業を担当しました。繁忙時間帯に行列が増えるときは、補充作業との優先順位を臨機応変に調整し、店長から「気が利く」と評価していただきました。この経験を活かし、すぐに即戦力として貢献できると考えています。」
アルバイト履歴書で落とされやすい5つの注意点
テンプレートの選択と各欄の記入が完了したら、提出前に以下の5点を確認します。採用担当者が書類を落とす理由の多くは、内容よりも「基本的なミス」です。
①証明写真の落とし穴
- 6か月以上前の写真は使わない(現在の外見と大きく変わっていると面接時に違和感が生じる)
- スマホ自撮りは避ける(背景・光量・解像度の問題で印象が下がる)
- 服装は清潔感のある私服でもOKだが、ボタン付きのシャツやジャケット着用が無難
スマホで証明写真を撮る場合の注意点とアプリの選び方は、採用担当者が見る履歴書写真アプリのNGポイントで詳しく解説しています。

②修正液・ボールペン選びのNG
手書き提出の場合、修正液・修正テープの使用は採用担当者に「雑な仕事をする人」という印象を与えます。書き間違えたら必ず新しい用紙で書き直すことが原則です。
ボールペンは黒の油性インクを使用します。水性ボールペンやシャープペンシルは、書類の保管中にインクがにじんだり消えたりする可能性があるためNGです。
③バイト履歴書の休み希望は「制限の羅列」にしない
本人希望欄に「〇曜日絶対不可・〇〇以降は無理」と書くだけでは、採用担当者に「使いにくい人」と判断されます。「週〇日希望・シフトは相談可能」という前向きな表現で制限条件を伝えましょう。
休み希望の具体的な書き方は、バイト履歴書の休み希望の書き方で状況別の例文とともに解説しています。

④封筒・郵送のマナー(郵送提出の場合)
- 封筒は白(角形2号・A4サイズが入るもの)を使用する
- 封筒の表面に赤字で「履歴書在中」と書き、四角で囲む
- 裏面に自分の住所・氏名・日付を記入する
- A4縦2枚の履歴書はそのままの状態で入る角形2号の封筒を選ぶ(折らないことが基本)
⑤書いてはいけないNGワード
志望動機・自己PRで特定の表現を使うと採用担当者に悪印象を与えます。
- 「勉強させていただきたい」→ 依存心が強い印象(代替案:「〇〇スキルを実践の場で磨きたい」)
- 「特に理由はありませんが〜」→ 志望度が低く見える
- 「とても頑張ります」「一生懸命やります」→ 具体性がなく熱意も伝わらない
履歴書全体のNGワードと正しい言い換えについては、採用担当者が一発で落とす履歴書のNGワード一覧で詳しく解説しています。

まとめ
- アルバイト専用テンプレートは不要。厚生労働省推奨の標準様式(A4縦2枚か1枚)を選ぶ
- テンプレートは厚生労働省公式・マイナビバイト・タウンワーク・バイトルから無料ダウンロードできる
- 採用担当者が最初に確認するのは「写真・基本情報・志望動機」の3か所
- 志望動機は「なぜこの店か・いつ働けるか・何を得たいか」の3要素を入れる
- 自己PRは数字を使って具体性を持たせ、仕事に活かせるスキルと結びつける
- 手書きの場合は修正液NG・黒ボールペン使用・書き直しは新しい用紙で
テンプレートを正しく選び、各欄を採用担当者の視点で書き上げることで、書類選考の通過率は大きく変わります。上記の例文を参考に自分の状況に合わせてアレンジしてください。
アルバイト用履歴書テンプレートに関するよくある質問
- アルバイト専用の履歴書テンプレートは使った方がいいですか?
-
専用テンプレートを使う必要はありません。厚生労働省推奨の標準様式が最も信頼性が高く、どのバイトにも対応しています。市販の「バイト用」は志望動機欄が小さく設計されているものが多く、採用担当者へのアピール機会が制限されます。採用を有利に進めたい場合は、志望動機・自己PR欄が充実した標準様式を選んでください。
- バイト経験が一度もない場合、職歴欄は空欄にしてもいいですか?
-
空欄のままは避けてください。バイト経験がない場合は「なし」と記入するか、「学業に専念していたため職歴はありません」と一文書き添えます。空欄のままだと書き忘れと判断され、採用担当者に「確認が甘い人」という印象を与えます。
- 履歴書はPC作成と手書きどちらがいいですか?
-
業種によって異なります。飲食・接客・販売系は手書きを求める店舗が多く、字の丁寧さも評価対象になります。一方、塾講師・事務・コールセンター系はPC作成でも問題ありません。求人票に指定がない場合は、先方に確認するか手書きで提出するのが無難です。どちらの場合も内容の充実度が最も重要です。
- 志望動機が「家から近いから」しか思いつかない場合はどうすればいいですか?
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「近さ」だけでは採用担当者に採用する理由が伝わりません。「なぜその店・会社なのか」「働くことで何を得たいか」「いつからどのくらい勤務できるか」の3点を加えると志望動機として完成します。「お店をよく利用しているから」「商品のファンだから」などの理由をベースに肉付けするだけで内容が変わります。
- 書き間違えた場合、修正液を使っても大丈夫ですか?
-
手書き履歴書での修正液・修正テープの使用はNGです。採用担当者に「雑な仕事をする人」という印象を与え、書類の信頼性も下がります。書き間違えた場合は必ず新しい用紙で書き直してください。PC作成の場合はこの問題は発生しません。


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