履歴書の退職予定は、確定していれば「現在に至る(〇年〇月〇日 退職予定)」、未定なら「現在に至る」のみと書くのが基本です。在職中の転職活動で迷いやすい表現の使い分けを、退職日が確定している場合・未定の場合・会社にまだ伝えていない場合の3パターンに分けて、採用担当者が実際に確認しているポイントとともに解説します。
履歴書の「退職予定」の書き方【結論】
結論:確定か未定かで書き方を変える
職歴欄の最後に書く言葉は、退職予定日が確定しているか未定かで変わります。確定している場合は「現在に至る」を使わず「〇年〇月〇日 退職予定」に置き換え、未定の場合は「現在に至る」だけで締めます。この2つを混同すると、採用担当者に状況が伝わりにくくなります。
退職予定日が決まっている場合の記入例
退職日が確定しているなら、職歴欄の最終行に退職予定日を年月日まで明記します。月だけの記載では、採用担当者が正確な入社可能時期を計算できません。
良い例文
20××年4月 株式会社○○ 入社
20××年6月 営業部へ配属
20××年9月30日 退職予定
以上
NG例
20××年4月 株式会社○○ 入社
現在に至る
20××年9月30日 退職予定
以上
「現在に至る」と「退職予定」の併記は誤りです。在籍中を示す言葉と退職日を示す言葉が同時に並ぶと、採用担当者は在職中なのか退職手続き中なのか一瞬で判断できません。退職日が確定した時点で「現在に至る」は消してください。
採用担当者はここを見ている
- 退職予定日から内定後の着任時期を逆算し、部署の補充計画と照らし合わせている
- 年月日まで書かれているか、月のみの曖昧な記載になっていないかを確認している
- 「以上」で職歴欄が締められているかで、書類作成の丁寧さを判断することがある
退職予定日がまだ決まっていない場合の記入例
退職日が未定の段階では、無理に日付を書く必要はありません。「現在に至る」で職歴欄を締め、入社可能時期は本人希望欄で補足するのが実務的な対応です。
良い例文(退職日未定の場合)
20××年4月 株式会社○○ 入社
20××年6月 営業部へ配属
現在に至る
以上
【本人希望欄】
入社可能時期:20××年〇月以降を想定しております。現職の引き継ぎ状況により前後する可能性がございます。
「なるべく早く」「近日中に」といった表現は避けてください。採用担当者が入社時期を計算できず、面接で改めて確認する手間が発生します。転職活動用の書式に迷う場合は、転職用の履歴書テンプレートも参考にしてください。
「現在に至る」と「退職予定」の使い分け
「現在に至る」は在籍中であることを示す言葉、「退職予定」は退職日が確定していることを示す言葉です。役割が異なるため、状況に応じて使い分けます。
両方書くのはNG(重複表現)
「現在に至る(〇月退職予定)」のように両方を並べて書くケースを見かけますが、これは意味が重複した表現です。退職日が確定しているなら「現在に至る」は不要、未定なら「退職予定」は書かないというのが原則です。状況別の書き方は次の表で確認してください。
| 状況 | 職歴欄の書き方 |
|---|---|
| 退職日が確定している | 「〇年〇月〇日 退職予定」→「以上」 |
| 退職日が未定 | 「現在に至る」→「以上」+本人希望欄で補足 |
| 会社にまだ伝えていない | 「現在に至る」→「以上」+本人希望欄で見込みを記載 |
会社にまだ退職を伝えていない段階での書き方
転職活動を始めたばかりで、現職の会社にまだ退職の意向を伝えていない段階の応募者は少なくありません。この状態で「退職予定」と書いてしまうと、確定していない情報を記載することになり、内定後に会社側との調整で食い違いが生じる可能性があります。
「現在に至る」+本人希望欄で補足するのが正解
会社に未告知の段階では、職歴欄は「現在に至る」のみで締め、退職手続きにかかる見込み期間を本人希望欄に書きます。「未定」と「見込み」を書き分けることで、確定していない情報を無理に書かずに済み、誠実な印象を保てます。
良い例文(会社に未告知の場合)
20××年4月 株式会社○○ 入社
現在に至る
以上
【本人希望欄】
内定をいただいた後、現職の引き継ぎを経て1〜2ヶ月での入社を想定しております。
NG例
20××年4月 株式会社○○ 入社
20××年8月末 退職予定
以上
会社に何も伝えていないのに具体的な退職日を書いてしまっている。内定後、実際の退職交渉で日程がずれると、書類との齟齬が生まれます。
複数の職場を掛け持ちしている場合は、職歴欄の書き方がさらに複雑になります。ダブルワーク中の記載方法は履歴書のダブルワーク書き方も参考にしてください。
採用担当者が退職予定日を確認している理由
退職予定日の記載が選考に不利に働くのではと不安に思う方もいますが、採用担当者の目的はネガティブな判断ではありません。純粋に「いつから働けるか」を把握するための確認です。
採用担当者はここを見ている
- 入社日の調整可否:部署の増員計画や繁忙期のタイミングと合うか
- 選考スケジュールの設計:内定から入社まで通常1〜3ヶ月のリードタイムが見込めるか
- 引き継ぎ期間の余裕:役職や業務量によって、引き継ぎに要する期間が変わるため
退職予定の記載がないまま選考が進み、内定後に「入社まで半年かかります」と判明するケースより、書類の時点で見通しが示されている応募者のほうが、採用担当者にとって計画を立てやすい状態です。
雇用形態別の退職予定の書き方
契約社員・派遣社員の場合
契約社員・派遣社員の場合、契約期間の満了日と実際の退職予定日が一致しないケースがあります。契約満了で退職する場合は「契約期間満了につき退職予定」、契約期間中に自己都合で退職する場合は通常の「退職予定」と書き分けます。
良い例文(契約社員・契約満了の場合)
20××年4月 株式会社○○ 契約社員として入社
20××年3月31日 契約期間満了につき退職予定
以上
パート・アルバイトの場合
パート・アルバイトの退職予定も、正社員と基本的な書き方は同じです。在職中であることに変わりはないため、退職日が確定していれば「〇月〇日 退職予定」、未定なら「現在に至る」で処理し、本人希望欄で補足します。
良い例文(パート・アルバイトの場合)
20××年4月 株式会社○○ パートとして入社
現在に至る(20××年〇月以降勤務調整可能)
以上
「パートとして入社」「アルバイトとして入社」と雇用形態を明示しておくと、採用担当者は職歴の状況をすぐに把握できます。応募先のフォーマットに合わせて記入したい場合は、アルバイト用の履歴書テンプレートやパート用の履歴書テンプレートも活用してください。
退職予定でやりがちなNG例と改善策
退職予定の記載で陥りやすいミスを3つ紹介します。書き方を少し直すだけで、書類の印象が変わります。
NG①「近日退職予定」と曖昧に書く
「近日」「近々」「まもなく退職予定」という表現では、入社できる時期が判断できません。「〇月〇日 退職予定」または「現在に至る(〇月以降入社可能)」と、具体的な日付に置き換えてください。
NG②退職予定日の欄を空欄にする
退職予定日に触れずに提出すると、採用担当者は面接で改めて確認する手間が生じます。本人希望欄に「入社可能時期:〇月以降」と一行添えるだけで、この手間を減らせます。
NG③在職中なのに「退職済み」と書く
選考を有利に進めようと「退職済み」と事実と異なる記載をするのは避けてください。面接や入社後に事実が発覚すると、信頼を大きく損ないます。在職中であれば「現在に至る」と正直に書くことが、結果的に信頼される書き方になります。
まとめ
- 退職日が確定している場合:「〇年〇月〇日 退職予定」を職歴欄に記入し「以上」で締める
- 退職日が未定の場合:「現在に至る」とだけ書き、本人希望欄で入社可能時期を補足する
- 会社にまだ伝えていない段階でも「退職予定」と先走って書かず、「現在に至る」+見込みの補足で対応する
- 「現在に至る」と「退職予定」を両方書く重複表現は避ける
- 「近日退職予定」などの曖昧表現、空欄放置、事実と異なる記載は書類の印象を下げる
採用担当者が退職予定日の欄で確認しているのは「いつから働けるか」という一点です。状況に合わせた表現を選べば、この項目だけで書類選考が不利になることはありません。全体のフォーマットも確認したい場合は、厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートも参考にしてください。



履歴書の退職予定に関するよくある質問
- 退職予定日が変わった場合、履歴書を出し直す必要はありますか?
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書類選考中であれば、変更が確定した段階でメールなどで採用担当者へ連絡し、修正した履歴書を再送するのが誠実な対応です。内定後に変更が生じた場合も、速やかに相談してください。多くの企業では、数日〜数週間のずれであれば調整に応じています。
- 有給消化中でも「在職中」として書いてよいですか?
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はい。有給消化中でも雇用関係は継続しているため「在職中」として扱います。退職予定日には、最終出勤日ではなく有給消化終了後の正式な退職日(雇用契約が終了する日)を記入してください。
- 会社にまだ退職の意思を伝えていない段階で「退職予定」と書いても大丈夫ですか?
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おすすめしません。会社に伝えていない段階で確定日を書くと、内定後の実際の退職交渉で日程がずれた場合に書類との食い違いが生じます。この段階では「現在に至る」とだけ書き、本人希望欄に入社可能時期の見込みを補足する書き方が安全です。
- パート・アルバイトの場合も退職予定日を書く必要がありますか?
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雇用形態にかかわらず、書き方の考え方は同じです。退職日が確定していれば年月日を記入し、未定なら「現在に至る」で締めて本人希望欄で補足します。パート・アルバイトだからといって省略してよいわけではありません。
- 「退職予定」と「退職見込み」は使い分けが必要ですか?
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一般的な履歴書では「退職予定」が標準的な表現です。「退職見込み」も意味は近いですが、「予定」のほうが確度の高い印象を与えます。どちらを使っても選考上の大きな問題はありませんが、迷った場合は「退職予定」を使ってください。

