この記事では、履歴書の電話番号欄が3行あるときの書き方を、採用担当者の視点から整理します。3行欄には「複数の連絡先を書くタイプ」と「1つの番号を3段で書くタイプ」の2種類があり、まずどちらかを見分けるのが第一歩です。固定電話がない場合の対処、かっこやハイフンの正しい記入までまとめました。
履歴書の電話番号欄が「3行」あるときの書き方【まずタイプを見分ける】
「電話番号欄が3行ある」と一口に言っても、履歴書の様式によって意味が違います。書き方を調べる前に、手元の履歴書がどちらのタイプかを確認してください。ここを取り違えると、せっかく書いた番号が読みにくくなったり、欄が余って不自然に見えたりします。
| タイプ | 3行の意味 | 書き方の方針 |
|---|---|---|
| ①複数欄タイプ | 自宅・携帯・緊急連絡先などで行が分かれている | 該当する番号を各行に。無い行は「なし」 |
| ②3段タイプ | 1つの番号を書く欄が横罫線で3段になっている | 基本は中央(2行目)に1行で書く |
タイプ①:自宅・携帯・緊急連絡先で欄が分かれている場合
行ごとに「自宅電話」「携帯電話」「緊急連絡先」と役割が決まっているタイプです。持っている番号を該当する行に記入し、当てはまらない行は空欄にせず「なし」と書きます。固定電話がなければ自宅電話の行に「なし」、携帯の行に自分の番号を書けば問題ありません。
- すべての行を無理に埋める必要はない
- 優先すべきは「一番つながりやすい番号」を目立たせること
- 電話番号は基本情報欄の一部。氏名・住所とあわせて記入ミスがないか見直す
連絡先欄は住所やふりがなとセットで採用担当者に見られます。欄全体の書き方に不安がある方は、履歴書の基本情報欄の書き方もあわせて確認しておくと、連絡ミスによる取りこぼしを防げます。

タイプ②:1つの番号欄が3段(3行)になっている場合
電話番号を書く欄が1つなのに、中に横罫線が引かれて3段に見えるタイプです。これは1つの番号を3行に分けて書くための欄ではなく、狭い欄でも数字が小さくなりすぎないように用意された余白と考えてください。
基本は中央の2行目に、番号を1行で書きます。中央に書くと上下に余白ができ、数字が読みやすく整って見えます。どうしても欄が狭く1行に収まらないときだけ、市外局番で改行して2行に分けても構いません。3段すべてを使って1桁ずつ書くような書き方は不要です。
採用担当者はここを見ている
- 番号の正確さ(1桁の書き間違いは面接の連絡が届かない致命傷)
- 読みやすさ(欄からはみ出す・小さすぎる字は雑な印象につながる)
- 連絡がつくかどうか(電話番号欄は面接日程を伝える大切な入口)
電話番号の基本の書き方|ハイフン・数字のルール
3行のタイプに関わらず、電話番号そのものの書き方には共通のルールがあります。難しいものはありませんが、守れていないと読みにくくなり、連絡ミスの原因になります。
ハイフンで3つに区切る
携帯電話なら「090-1234-5678」、固定電話なら市外局番から「03-1234-5678」のように、ハイフンで区切って書きます。数字を続けて書くと桁を読み違えられやすく、面接の連絡が別の番号にかかってしまう恐れがあります。数字は算用数字(1・2・3)を使い、丁寧に書いてください。
ハイフンの扱いは住所欄でも迷いやすいポイントです。住所の番地でハイフンを使ってよいか気になる方は、履歴書の住所をハイフンで書く場合の解説も参考になります。

つながりやすい番号を1つだけ書く
複数の番号を持っていても、書くのは「日中に自分が確実に出られる番号」を優先します。多くの場合は携帯電話です。在職中の方が会社から支給された携帯番号を書くのは避けてください。退職後は使えなくなり、連絡がつかなくなります。
良い例
携帯電話:090-1234-5678
自宅電話:なし(携帯のみ)
NG例
09012345678(ハイフンなしで桁が読みにくい)
「〃」や「同左」で数字を省略する
会社支給の携帯番号を記入する(退職後につながらない)
かっこ( )が印刷された電話番号欄の書き方
市販の履歴書には、電話番号欄にあらかじめかっこ( )が印刷されているものがあります。かっこの位置によって、そこに入れる数字が変わります。かっこ内には市外局番、または携帯電話なら最初の3桁(090など)を入れるのが基本です。
かっこが左端にある場合
「( )___-____」のように左端にかっこがある場合は、かっこ内に市外局番(携帯なら090など最初の3桁)を入れ、残りをハイフンでつなぎます。固定電話なら「(03)1234-5678」、携帯電話なら「(090)1234-5678」となります。
かっこが真ん中にある場合
「___( )____」のように中央にかっこがある場合は、かっこ内に市内局番(携帯なら中央の4桁)を入れます。固定電話なら「03(1234)5678」、携帯電話なら「090(1234)5678」と書きます。かっこがハイフンの代わりになるため、かっこの前後にハイフンは付けません。
携帯電話のときのかっこの入れ方
| かっこの位置 | 固定電話の例 | 携帯電話の例 |
|---|---|---|
| 左端 | (03)1234-5678 | (090)1234-5678 |
| 真ん中 | 03(1234)5678 | 090(1234)5678 |
| かっこなし | 03-1234-5678 | 090-1234-5678 |
かっこがない欄は、すべてハイフンで区切れば問題ありません。印刷されたかっこを無視して自己流のハイフンを重ねると、かっことハイフンが混在して読みにくくなるので注意してください。
固定電話がない・携帯だけの場合の書き方
固定電話を持たない人は珍しくなくなりました。履歴書に固定電話の番号を書く必要は基本的になく、携帯電話の番号だけで問題ありません。採用担当者が知りたいのは「確実に本人へつながる番号」であり、固定電話の有無で評価が下がることはまずありません。
気をつけたいのは、固定電話用の欄がある履歴書の場合です。その欄を空欄のままにすると「書き忘れ」と受け取られることがあります。固定電話がないときは、その行に「なし」と記入しておくと、意図的に書いていないことが伝わります。
採用担当者はここを見ている
- 携帯のみでもマイナス評価にはならない(連絡がつくかが本質)
- 空欄より「なし」の一言があるほうが、記入漏れの疑いを持たれない
- 番号が1つでも、留守電設定があれば「連絡が取れる人」と判断できる
緊急連絡先・方呼出・連絡可能時間帯の書き方
3行のうち1行が「緊急連絡先」や特殊な欄になっている履歴書もあります。ここでつまずく人が多いので、ケース別に整理します。
緊急連絡先は誰を書く?「同上」の使い方
緊急連絡先は、本人と連絡が取れないときの予備の連絡先です。両親や兄弟など、事情を伝えられる家族が基本になります。友人や恋人でも構いませんが、事前に「履歴書に書いてよいか」を必ず了承を得ておいてください。
実家暮らしなどで、現住所の電話番号と緊急連絡先が同じになる場合は、「同上」と書けば同じ番号を二度書く必要はありません。「〃」の記号は履歴書ではくだけた印象になるため使いません。誰を書くか迷う場合は、履歴書の緊急連絡先の書き方で状況別の記入例を確認できます。

「方呼出(かたよびだし)」の書き方
古い様式には「方呼出」という欄が残っていることがあります。これは、下宿など他人の家に住んでいて自分専用の電話がない人が、その家の電話を借りて呼び出してもらうための欄です。使う場合は「(世帯主の名字)様方呼出」と記入します。
一人暮らしや実家暮らしで自分の番号がある人には関係のない欄なので、無理に埋める必要はありません。空欄が気になるなら「なし」と書いておけば十分です。
空いた行は「連絡可能な時間帯」で活用
3行あっても書く番号が1つしかないときは、空いた行を連絡可能な時間帯のメモに使えます。「平日18時以降つながりやすい」「日中は折り返します」など一言添えると、採用担当者が電話をかけるタイミングに迷いません。これは連絡の行き違いを減らす、地味ですが効果の大きい工夫です。
電話番号欄で「連絡が取れず落ちる」を防ぐ3つの習慣
電話番号の書き方が正しくても、実際に連絡が取れなければ意味がありません。書類提出後にやっておくべきことを3つに絞りました。
- 留守番電話を設定する:出られなかったときに用件が残り、折り返しやすくなる
- 知らない番号にも折り返す:採用担当者は非通知や固定回線からかけることがある
- 提出前に番号を声に出して確認:1桁のミスが連絡不通の最大の原因
採用担当者はここを見ている
応募者への連絡は電話で行うことが多く、日中に数回かけてつながらなければ、次の候補者へ進んでしまうこともあります。番号を丁寧に書き、留守電と折り返しの準備をしておくだけで、「連絡が取りやすい人」という安心感につながります。
まとめ
- 3行欄は「複数の連絡先を書くタイプ」か「1つの番号を3段で書くタイプ」かをまず見分ける
- 3段タイプは中央(2行目)に1行で書くと読みやすい
- 番号はハイフンで区切り、つながりやすい番号を1つ書く
- 固定電話がなければ携帯のみでよく、空欄は「なし」と記入する
- 留守電設定と折り返しで、連絡が取れず落ちる事態を防ぐ
電話番号欄は小さなスペースですが、面接につながる最初の入口です。タイプを見分けて丁寧に書けば、書類の印象も連絡の確実さも一段上がります。
履歴書の電話番号に関するよくある質問
- 電話番号欄が3行あるとき、全部埋めないといけませんか?
-
すべて埋める必要はありません。持っている番号を該当する行に書き、当てはまらない行には「なし」と記入します。優先すべきは、一番つながりやすい番号を分かりやすく書くことです。
- 携帯電話の番号だけでも大丈夫ですか?
-
問題ありません。採用担当者が重視するのは確実に連絡がつく番号かどうかで、固定電話の有無は評価に影響しません。固定電話用の欄がある場合は、空欄にせず「なし」と書いておきましょう。
- かっこ( )が印刷された欄はどう書きますか?
-
かっこ内には市外局番、携帯なら最初の3桁を入れます。左端にあるなら「(090)1234-5678」、真ん中にあるなら「090(1234)5678」と書き、かっこの前後にハイフンは重ねません。
- 電話に出られなかったら不採用になりますか?
-
一度出られなかっただけで不採用になることは多くありません。留守番電話を設定しておき、着信に気づいたら早めに折り返せば十分に挽回できます。日中つながる時間帯を履歴書に添えておくと、より確実です。


コメント