この記事では、履歴書の住所欄にマンション名・アパート名・部屋番号をどう書くかを、採用担当者が確認しているポイントをもとに解説します。番地の書き方(丁目・番・号)、ふりがなの範囲、長い住所への対処法、引越し予定がある場合の記載方法まで、よくある失敗例とあわせて紹介します。
履歴書の住所欄に書くべき3つの基本ルール
履歴書の住所欄は、採用担当者が内定通知書や案内書類を郵送するための情報源でもあります。記入ミスや省略があると、郵便物が届かないだけでなく、書類全体の丁寧さへの評価にも影響します。まず3つの基本ルールを確認します。
ルール① 都道府県から省略せず書く
「東京都内の会社だから都道府県は書かなくていい」と誤解される方がいますが、履歴書の住所欄は都道府県から書くのが正式です。採用担当者は全国の応募者の書類を扱うため、都道府県が抜けていると住所の確認に手間がかかります。東京都・大阪府・北海道・京都府など、すべて省略せずに記入してください。
良い例
東京都新宿区西新宿1丁目2番3号 〇〇マンション201号室
NG例
新宿区西新宿1-2-3 〇〇マンション201号室
→ 「東京都」が抜けている。都道府県から書き直すこと。
ルール② マンション名・アパート名は省略できない
集合住宅に住んでいる場合、マンション名・アパート名を省略する方がいます。しかし建物名の省略は書類不備です。同じ番地に複数の建物が存在することもあり、建物名がなければ郵便物が届きません。
「書くスペースが足りない」という場合は、住所欄を2段に分けて記入します。マンション名を省略することは一切の解決策になりません。マンション名に長い英字名(「The Grand View Residence」など)が含まれる場合も、そのままアルファベットで記入してください。
ルール③ 部屋番号も必ず記入する
「マンション名は書いたけど部屋番号は省略した」というケースも珍しくありません。部屋番号がなければ郵便物は共用ポストに入ったまま放置される場合があります。「201号室」「305」など入居時の表示通りに記入してください。「号」「号室」の表記は物件の正式名称に準じます。
採用担当者はここを見ている
- 都道府県が省略されていないか
- マンション名・アパート名が正確に書かれているか
- 部屋番号まで記入されているか
- 郵便物を届けられる住所として完結しているか
番地とマンション名の正しい書き方
住所欄の中でも悩む方が多い、番地の表記とマンション名の記入方法を解説します。
番地は「丁目・番・号」とハイフン、どちらが正しい?
番地の表記は「1丁目2番3号」と「1-2-3」の2通りが使われています。どちらも採用担当者が読む上で問題ありません。
ただし、「丁目・番・号」の正式表記のほうが誤読が起きにくいのは確かです。「番」と「号」の区切りがわかりにくい地番では、正式表記を選ぶのが無難です。いずれの表記でも数字は算用数字(アラビア数字)を使います。
| 表記方法 | 記入例 | 採用担当者の目線 |
|---|---|---|
| 正式表記(推奨) | 1丁目2番3号 | 明確で読みやすい |
| ハイフン | 1-2-3 | 一般的で問題なし |
| 漢数字(NG) | 一丁目二番三号 | 読みにくく印象が下がる |
マンション名が長くて1行に収まらない場合
「〇〇ガーデンヒルズタワーウエストウィング」のような長い物件名で住所欄が埋まってしまう場合は、2段に分けて書くのが正解です。1段目に番地まで書き、2段目にマンション名と部屋番号を記入します。
2段に分けて書く例
【1段目】東京都渋谷区渋谷3丁目1番2号
【2段目】渋谷ガーデンヒルズタワーウエストウィング 502号室
欄外にはみ出して書いたり、マンション名を省略したりすることは避けてください。採用担当者が住所を正確に読み取れることが最優先です。
英字・カタカナのマンション名の書き方
英字(アルファベット)表記のマンション名はそのまま記入します。「Park Mansion 〇〇」であれば「Park Mansion 〇〇」と書き、無理にカタカナに変換する必要はありません。
ふりがな欄には読み仮名をカタカナ(またはひらがな)で記入します。英字部分をアルファベットのまま書くのではなく、音読みで表記してください。例:「Park Mansion」→「パークマンション」
履歴書のフォーマット選びに迷っている場合は履歴書テンプレートの選び方で住所欄のスペースを含む各種様式を比較しています。

ふりがなはどこまで書く?マンション名のルール
住所のふりがなについて「どこまで書くのか」と迷う方が多いです。正確なルールを解説します。
ふりがなが必要な範囲:建物名まで書く
履歴書のふりがな欄には、都道府県・市区町村・町名・建物名(マンション名・アパート名)までふりがなを書きます。「西新宿」「高円寺」のように読み方が複数ある地名はとくに丁寧に書くことが求められます。建物名が難読な場合(例:「翆嵐」「碧輝」などの凝った漢字名)は、ふりがなによって採用担当者が読み方を確認できます。
数字部分(番地・部屋番号)はふりがな不要
番地(「1丁目2番3号」の数字部分)と部屋番号(「201」「305号室」)はふりがなが不要です。数字はそのまま記入し、ふりがな欄の数字に当たる部分には何も書かなくて構いません。
ふりがなの記入範囲の整理
- 書く:都道府県名(とうきょうと / かながわけん など)
- 書く:市区町村名・町名(しんじゅくく / にししんじゅく など)
- 書く:マンション名・アパート名(にししんじゅくがーでん など)
- 書かない:番地の数字(1丁目2番3号の数字部分)
- 書かない:部屋番号(201号室の数字部分)
「ふりがな」と「フリガナ」の使い分け
履歴書に印刷されている表記に合わせます。「ふりがな」と印刷されていればひらがな、「フリガナ」と印刷されていればカタカナで記入します。混在させると減点対象になることがあるため、書く前に必ず確認してください。
氏名欄・住所欄のふりがな記入ルールを含む基本情報欄の全項目は履歴書の基本情報欄の書き方でまとめています。

採用担当者が住所欄で確認していること
住所欄は「書式の決まり通りに書けばいい」だけの欄ではありません。採用担当者が書類を読む際、住所欄から読み取っている情報が3つあります。
採用担当者が住所欄から読んでいること
- 通勤可能な距離か:最寄り駅や所在地から通勤可能かどうかを確認します。遠距離の場合は面接当日の来社可能性や、入社後の交通費・勤怠への影響を検討することがあります
- 郵送先として正確か:内定通知書・健康診断の案内・社員証明書など、入社前後に郵送が必要な書類が届く住所かを確認します。マンション名・部屋番号が省略されていると書類が届かず、手続きが遅れます
- 書類全体の丁寧さの指標:住所欄の記入が雑だと、「この人は細かい確認を怠る」という印象につながることがあります。住所欄は誰でも正確に書けるはずの欄のため、ミスが目立ちやすいです
書類選考を通過するには、採用担当者が「この人に書類を送れる」と判断できる住所を書くことが最低条件です。「記入欄が狭いから」「マンション名が長いから」という理由で省略すると、選考以前の問題として処理されることがあります。
なお、履歴書の交通機関名欄(通勤手段の記入)の書き方については交通機関名とは?履歴書への書き方と採用担当者が見るポイントでも解説しています。
よくある失敗パターンと正しい書き方
採用担当者が実際に目にする住所欄のミスを3つ紹介します。自分の書き方と照合してください。
失敗① マンション名を省略する
最も多いミスです。「書くスペースが足りないから」「どうせわかるから」という理由でマンション名を省く方がいますが、採用担当者には「書くべきことを書かない人」という印象を与えます。スペースが足りない場合は2段に分けて書くのが正解です。
NG例
東京都渋谷区渋谷3丁目1番2号 201号室
→ マンション名がなく、郵便物が届かない可能性がある
良い例
東京都渋谷区渋谷3丁目1番2号
渋谷ガーデンコート 201号室
失敗② 都道府県を省略する
「東京都内の会社への応募だから都道府県は不要」という思い込みが原因です。しかし履歴書は正式書類であり、都道府県から書くのが全国共通のルールです。フォーマットによっては郵便番号の隣に「都道府県」という記入欄が別途設けられているものもありますが、いずれのフォーマットでも省略はNGです。
失敗③ 連絡先欄の「現住所に同じ」を書かない
履歴書には「連絡先」欄が設けられていることがあります。現住所と連絡先が同じ場合は「現住所に同じ」と書けば問題ありません。空白のまま提出するのはNG。採用担当者は「連絡先がわからない」と判断することがあります。
封筒に住所を書く際のルールについては履歴書封筒の裏面の書き方でも住所記入のポイントを解説しています。

状況別の住所欄の書き方
転居予定や住民票との相違など、基本ルール通りに書けない状況での対処法を解説します。
引越し予定がある場合
提出時点の現在住所を記入し、本人希望欄か住所欄の余白に「〇月〇日以降は下記に転居予定」と新住所を添記します。提出後に住所が変わる場合は、速やかにメールや電話で採用担当者に連絡するのが正しい対応です。
引越し予定がある場合の記入例
【住所欄】東京都新宿区西新宿1丁目2番3号 〇〇マンション201号室
【本人希望欄・備考欄】2026年7月1日以降は神奈川県横浜市中区〇〇1丁目2番3号 △△コーポ305号室に転居予定
住民票と現住所が異なる場合
実際に住んでいる住所(現住所)を書きます。住民票の住所ではなく、郵便物が届く場所を書くのが原則です。採用担当者が連絡を取る際や書類を郵送する際に必要な情報のため、実際に生活している場所を記入してください。
ただし、法人によっては入社手続きで住民票の提出を求めることがあります。現住所と住民票の住所が異なる場合は、面接や入社手続きの際にあらかじめ確認しておくと安心です。
転居直後で旧住所への郵便転送中の場合
引越し直後で郵便の転送手続き中の場合も、新しい住所(現在住んでいる場所)を記入するのが基本です。転送期間は原則1年間ですが、その間に届く内定通知書や入社書類が確実に手元に届くよう、現住所を正確に記入してください。
転居して間もない時期は、マンション名や部屋番号をうろ覚えのまま書いてしまうミスが起きやすいです。入居時の契約書や賃貸借契約書を手元に置いて確認しながら記入することをすすめます。
まとめ
履歴書の住所欄は「形式を満たせばいい」だけの欄ではなく、採用担当者が郵便物を送るための実用的な情報欄です。マンション住まいの場合は特に次のポイントを確認してください。
- 都道府県から省略せずに書く
- マンション名・アパート名は正式名称で書く(省略は書類不備)
- 部屋番号も必ず記入する
- 番地は「丁目・番・号」が正式、ハイフン表記も可。漢数字はNG
- ふりがなは建物名まで。数字部分(番地・部屋番号)は不要
- 「ふりがな」か「フリガナ」かは履歴書の表記に合わせる
- 住所が長い場合は2段に分けて書く(省略しない)
- 連絡先欄は「現住所に同じ」でよい(空白はNG)
書き方に迷ったときは「採用担当者がこの住所に郵便物を送れるか」という基準で確認してください。その視点で見直すと、省略してよい情報は何もないことがわかります。
履歴書の住所欄に関するよくある質問
- マンション名を省略しても採用に影響しますか?
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省略は書類不備とみなされる可能性があります。採用担当者は内定通知書や入社書類を郵送するために正確な住所が必要です。マンション名が省略されていると郵便物が届かず、手続きが遅れる原因になります。住所欄が狭い場合は2段に分けて書くのが正解です。
- 連絡先欄は「現住所に同じ」でよいですか?
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現住所と連絡先が同じであれば「現住所に同じ」と記入して問題ありません。ただし、空白のまま提出することは避けてください。採用担当者が連絡先を確認できないと判断することがあります。
- 番地はハイフン(1-2-3)で書いてよいですか?
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一般的に問題ありません。ただし「1丁目2番3号」と正式に書いたほうが読みやすく、誤読が起きにくいため、より丁寧な印象を与えます。いずれの場合も、数字は算用数字(アラビア数字)を使い、漢数字(一丁目二番三号)は避けてください。
- ふりがなはマンション名まで書く必要がありますか?
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必要です。都道府県・市区町村・町名・建物名(マンション名・アパート名)まで読み仮名を書きます。番地(数字)や部屋番号(数字)にはふりがなは不要です。また、履歴書の表記が「ふりがな」であればひらがな、「フリガナ」であればカタカナで統一してください。
- 住民票と現住所が違う場合、どちらを書くべきですか?
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実際に住んでいる現住所(郵便物が届く住所)を書きます。採用担当者は内定通知書などを郵送するため、実際に生活している場所の住所が必要です。住民票の住所ではなく、現在住んでいる場所を正確に記入してください。


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