この記事では、パソコンで入力できる履歴書テンプレートの選び方から、フォント・書式の正解、PDF保存と印刷の手順までを解説します。採用担当者が書類選考で実際に落とす書式ミス5選と対策もあわせて紹介します。
履歴書テンプレートをパソコンで入力するメリットと落とし穴
パソコンで作成した履歴書は、手書きと比べて採用担当者に「読みやすい」という印象を与えやすいです。字の読みにくさというリスクがなくなり、特に転職活動ではパソコン作成が主流となっています。
一方で「テンプレートをダウンロードして入力するだけ」と考えると落とし穴があります。書式の崩れやフォントの不統一など、採用担当者が選考時に確認しているポイントで印象を下げるケースが実際に多く存在します。
採用担当者はパソコン作成の履歴書をどう評価しているか
採用担当者がパソコン作成の履歴書を確認するとき、最初に目が行くのは「フォーマットの統一感」です。フォントや文字サイズがバラバラだと、細部への配慮が不足している印象につながります。
採用担当者はここを見ている
- フォントの統一:全項目で同一フォント・サイズが使われているか
- 枠内に収まっているか:文章がセルや入力枠を突き抜けていないか
- PDF変換後のレイアウト確認:印刷・PDF表示でずれやはみ出しがないか
- ファイル名:「履歴書.pdf」だけでなく氏名と日付が入っているか
テンプレートを使うだけでは通らない理由
無料テンプレートは誰でも使えるため、書式面での差はほぼありません。書類選考での差は「何を書いているか」という内容の具体性にあります。テンプレートをダウンロードしたら、書式を整えた後は志望動機・自己PR欄の内容を充実させることに集中してください。
採用担当者の記憶に残るのは、自分の経験を具体的な数値やエピソードで表現した書類です。「○年○ヶ月で○○を達成した」「前職では月間○件の○○を担当した」といった具体性が、書類通過の分かれ目になります。
無料テンプレートの選び方とダウンロード先
履歴書テンプレートは大手転職サイトや厚生労働省のサイトから無料でダウンロードできます。用途に合わないフォーマットを選ぶと、採用担当者に「書類準備が雑」という印象を与えることがあるため、選び方には注意が必要です。
厚生労働省推奨フォーマットを基本にする理由
2021年4月に厚生労働省が公表した「履歴書の標準様式例」は、性別欄・通勤時間欄・扶養家族欄などを省いた現代的なフォーマットです。業界・職種を問わず使える汎用性の高さがあり、転職・新卒・アルバイトのいずれでも使用できます。
採用担当者の視点では、厚労省様式は「余計な個人情報を求めない配慮ができている」点で問題になりにくいフォーマットです。テンプレート選びで迷ったときはこの様式を基準にしてください。
Word・Excel・PDFどれを選ぶか
テンプレートの形式は用途によって選び分けます。それぞれの特徴と注意点を整理します。
| 形式 | 向いている使い方 | 注意点 |
|---|---|---|
| Word(.docx) | 自由に編集・カスタマイズしたいとき | 送付前にPDF変換が必要 |
| Excel(.xlsx) | 枠サイズの調整・表形式の様式 | 印刷設定がズレやすい |
| PDF(記入式) | 書式を変えずそのまま入力・送付したい | フォントの変更が難しい |
メールで提出する場合は最終的にPDF形式で送付するのが基本です。Word・ExcelはPDFに変換してから送付してください。受け取る採用担当者の環境によってはレイアウトが崩れるリスクがあります。
転職・新卒・アルバイト別の選び方
- 転職:厚労省様式または職歴欄が多いタイプを選ぶ。職歴が複数ある場合は学歴欄が少なく職歴欄が広いテンプレートが適切。
- 新卒・第二新卒:志望動機・自己PR欄が広いタイプを選ぶ。職歴が少ない分、人物面のアピールスペースを確保したほうが有利。
- アルバイト:B5サイズや項目数が少ないシンプルなタイプが向いている。A4サイズのテンプレートでも問題ない。
テンプレート選びで迷っている方は、採用担当者目線で解説した履歴書テンプレートの選び方と注意点もあわせて確認してください。

パソコン入力の基本:フォントと書式の正解
フォントは明朝体11ptが標準の理由
履歴書のパソコン入力で使うフォントは、明朝体(MS明朝・游明朝)でサイズは10.5〜11ptが標準です。ゴシック体はカジュアルな印象になりやすく、ビジネス文書としての重みが薄れます。明朝体は「正式な書類」としての視覚的な印象を保ちながら、読み手にとっての読みやすさを確保できます。
フォント選びの基本ルール
- 本文フォント:MS明朝(Windows)・ヒラギノ明朝(Mac)
- フォントサイズ:10.5〜11pt(志望動機欄など長文は10ptも可)
- フォント統一:名前・日付・本文すべて同一フォントで統一する
- 使ってはいけないフォント:メイリオ・游ゴシック・HGP行書体など装飾性が高いもの
フォント選びの詳細は履歴書のフォントに関する詳細解説記事もあわせて確認してください。

テンプレートの書式を崩さない3つのルール
テンプレートをダウンロードした後に書式が崩れる原因の多くは「余分な改行・スペース・コピペ時の書式引き継ぎ」です。以下の3つを守るだけで書式崩れの大半を防げます。
- テキストボックス内で余分な改行を入れない:枠に収まる文字量で書くことが基本。改行を増やすと枠からはみ出す原因になる。
- コピペは「書式なしで貼り付け」を使う:Webページや他のWordファイルから文章をコピーすると、元のフォント情報が混入する。Ctrl+Shift+V(Mac:Option+Shift+Command+V)で書式を除去して貼り付ける。
- PDF化前に印刷プレビューで確認する:「A4サイズ・倍率100%」で印刷プレビューを開き、枠のズレやはみ出しがないかを確認してからPDF保存する。
項目別の入力方法と採用担当者が見るポイント
学歴・職歴欄の入力ルール
学歴・職歴欄は時系列順(古い順)で入力します。各行の末尾には「入学」「卒業」「入社」「退職(一身上の都合により退職)」の動詞を統一して使用します。
学歴・職歴欄の入力例
○○年 ○月 ○○大学○○学部○○学科 入学
○○年 ○月 同上 卒業
○○年 ○月 株式会社○○(事業内容:○○) 入社
○○年 ○月 一身上の都合により退職
○○年 ○月 現在に至る(在職中の場合)
NG例
「○○大学卒」「前職を退職」のような省略した記載。入学・卒業の両行を記載しないと学歴確認に手間がかかり、採用担当者に「丁寧に書けない人」という印象を与えます。
詳細な基本情報欄の入力方法は履歴書の基本情報欄の書き方・確認ポイントで解説しています。

志望動機・自己PR欄の文字数と入力のコツ
志望動機・自己PR欄は、入力枠の7〜8割を埋める文字量を目安にします。空白が多いと「書くことがない」という印象を与え、枠をはみ出すと「フォーマットを守れない」と評価されます。
パソコン入力の場合、手書きと違って後から修正が容易なため、入力後に文字数と内容を必ず見直してください。
採用担当者はここを見ている
- 「なぜこの会社なのか」に答えているか(他社にも使い回せる内容になっていないか)
- 過去の経験が具体的な数値・エピソードで書かれているか
- 書式が統一されていて読みやすい見た目か
証明写真の挿入方法
Wordテンプレートの証明写真欄には、画像ファイルをドラッグ&ドロップするか「挿入」→「画像」から貼り付けます。挿入後は枠のサイズに合わせてトリミングし、位置を固定してください。
- サイズ:縦4cm × 横3cm(標準サイズ)
- 撮影時期:3ヶ月以内に撮影したもの
- 背景:白・グレー・ライトブルーの無地
- 服装:スーツ着用・ボタン留め・清潔感のある状態
PDF保存・印刷・メール送付の手順
PDFで保存する方法(Windows / Mac)
WordやExcelで作成した履歴書は、送付前に必ずPDF形式に変換してください。PDF化することで、受け取る側の環境に関係なくレイアウトが崩れません。
PDF保存の手順
- Windows(Word):「ファイル」→「名前を付けて保存」→「PDF(*.pdf)」を選択
- Mac(Word):「ファイル」→「プリント」→左下の「PDF」→「PDFとして保存」
- Excel共通:「ファイル」→「エクスポート」→「PDF/XPS形式で発行」
PDF保存後は必ず一度開いて、レイアウト崩れや文字化けがないかを目視確認してください。この確認を省略すると、採用担当者に崩れた状態のまま届くリスクがあります。
コンビニで印刷する手順と注意点
コンビニのマルチコピー機を使えば、自宅にプリンターがなくても履歴書を印刷できます。セブン-イレブン・ローソン・ファミリーマートのいずれでも対応しています。
- セブン-イレブン:「ネットプリント」サービスに事前登録してPDFをアップロード。発行された番号をコピー機で入力して印刷。
- ローソン・ファミリーマート:「ネットワークプリント」アプリまたはWebサービスを使用。スマホでQRコード読み込みも可能。
印刷時の注意点として、必ず「A4サイズ・縮小なし(100%)」の設定で印刷してください。自動縮小設定になっていると、枠や文字が意図より小さく印刷され、採用担当者に読みにくい書類として届きます。
印刷後の封筒への入れ方・郵送手順については履歴書の封筒と印刷・コンビニ手順の解説記事で詳しく紹介しています。

メール添付時のファイル名ルール
採用担当者は複数の応募者から書類を受け取るため、ファイル名に氏名が入っていないと管理に手間がかかります。履歴書をメールで送付するときのファイル名は以下のルールに従ってください。
ファイル名の正解・NG例
| 種別 | ファイル名の例 |
|---|---|
| 正解 | 履歴書_山田太郎_20260621.pdf |
| NG | 履歴書.pdf |
| NG | document(1).pdf |
| NG | 履歴書(最新版).pdf |
パソコン入力の履歴書で落とされる書式ミス5選
採用担当者が書類選考で実際に目にする書式ミスを5つ紹介します。いずれも「書き方の問題」ではなく「確認不足」が原因です。入力後のセルフチェックで対処できます。
- ①フォントが箇所によってバラバラ:コピペ時に元のフォントが混入するのが主な原因。「書式なしで貼り付け」を使えば防げる。
- ②文字がセル・枠からはみ出している:志望動機欄で文章が長すぎて枠をオーバーするケースが多い。印刷プレビューで必ず確認する。
- ③PDF変換後にレイアウトが崩れている:Excelで作成した場合に多い。PDF化後に開いて目視確認する手順が必須。
- ④印刷時に縮小設定になっている:「ページに合わせて縮小」設定で文字が小さくなる。倍率100%(縮小なし)で印刷する。
- ⑤ファイル名に氏名がない:「履歴書.pdf」だけでは採用担当者の管理に手間をかける。「履歴書_氏名_日付」の形式が推奨。
送付前のセルフチェックリスト
- 全体のフォント・サイズが統一されているか
- PDF変換後にレイアウト崩れがないか(開いて確認)
- 印刷設定が倍率100%(縮小なし)になっているか
- ファイル名に氏名・日付が入っているか
- 全項目に入力漏れがないか
まとめ
- テンプレートは厚生労働省推奨様式を基本とし、転職・新卒・アルバイトの目的に合わせて選ぶ
- フォントはMS明朝(Mac:ヒラギノ明朝)・10.5〜11pt・全項目統一が基本ルール
- メール送付は必ずPDF形式に変換し、ファイル名には氏名と日付を入れる
- 書式ミスの大半は確認不足。PDF化後の目視確認と印刷プレビューチェックで防げる
- 書式が整ったら、志望動機・自己PRの内容を具体的な数値・エピソードで充実させることに集中する
パソコン入力の書式を整えたうえで作成ツールも検討したい方は、採用担当者視点で選んだ履歴書作成おすすめ7選も参考にしてください。

履歴書テンプレートのパソコン入力に関するよくある質問
- 履歴書はWordとExcelどちらで作成するのが正解ですか?
-
転職・就活のいずれでもWordが扱いやすくおすすめです。テキスト入力のしやすさと書式の維持のしやすさでWordが優れています。ExcelはセルサイズやページSetup設定によってPDF変換時にレイアウトが崩れやすいため、使い慣れていない場合はWordを選択してください。
- パソコンで入力した履歴書は手書きより不利になりますか?
-
転職活動においてはパソコン作成が主流であり、不利になりません。ただし、業界や企業によっては「手書き指定」の場合があります。求人票や応募要項に指定がある場合はその指示に従い、指定がなければパソコン作成で問題ありません。
- 履歴書のサイズはA4とB5どちらが良いですか?
-
転職活動ではA4サイズが主流です。B5は古いフォーマットのため、転職用途ではA4を選択してください。アルバイト応募でB5指定の場合はその指定に従います。
- コンビニ印刷はモノクロとカラーどちらを選べばいいですか?
-
履歴書本文はモノクロ印刷で問題ありません。証明写真は別途スタジオやコンビニの証明写真機で印刷して貼り付けるのが一般的です。証明写真を紙に印刷して貼る場合は、のりでしっかり固定し端が浮いていないか確認してください。


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