この記事では、パソコンで直接入力できる履歴書テンプレートをWord・Excel・Web入力型の3種類に分けて比較します。ダウンロードしたのに入力できないPDFとの違い、採用担当者が評価するフォーマットの選び方もあわせて解説します。
パソコンで直接入力できる履歴書テンプレートは3種類ある
「入力可能」な履歴書テンプレートには、大きく分けて3つの形式があります。ダウンロード先や使うサービスによって形式が異なるため、自分の環境と用途に合ったものを最初に選ぶことが大切です。
| 形式 | 入力方法 | 保存・修正 | 提出方法 |
|---|---|---|---|
| Word(.docx) | Wordで直接入力 | しやすい | PDF変換または添付 |
| Excel(.xlsx) | セルに入力 | しやすい | 印刷設定の確認が必要 |
| Web入力型 | ブラウザ上で入力 | 登録が必要な場合も | PDF出力または直接送信 |
上記3形式はいずれも、文字をキーボードで入力して保存・提出できます。一方、「印刷専用PDF」はパソコン上での入力には対応しておらず、印刷して手書きする前提で設計されています。この違いを最初に把握しておくことが、テンプレート選びの第一歩です。
Word形式:修正・保存・提出がすべて完結する
Word形式のテンプレートは、履歴書を「パソコンで作成して提出する」用途に最も広く使われています。各欄にカーソルを合わせてそのまま入力でき、書き終えたらPDFに変換して提出することも、Wordファイルのまま送付することも可能です。
採用担当者はここを見ている
- Word形式はメール添付でも受け取りやすく、採用担当者側で印刷・確認しやすい
- 提出前にPDFへ変換してレイアウトを確認することが必須。WindowsとMacでフォント差が出やすい
- Microsoftアカウント不要のGoogle ドキュメントでも編集できるが、互換性の崩れに要注意
注意点はフォント選びです。WindowsとMacでデフォルトフォントが異なるため、自分のPCで正常に見えていても、相手が開いたときにレイアウトが崩れることがあります。
履歴書に使うフォントの選び方は、履歴書フォントの正しい選び方で詳しく解説しています。

Excel形式:セルで整列しやすいが印刷設定の確認が必要
Excel形式のテンプレートは、各欄がセルで区切られているため文字の整列が均一になりやすく、特に学歴・職歴の年月記入に向いています。ただし、入力内容がセル幅を超えると自動的には折り返されず、文字が見えなくなる場合があります。
- セルの結合・解除を誤ると全体のレイアウトが崩れやすいため、慎重に操作する
- 印刷前に「印刷プレビュー」でA4 1ページ内に収まるか確認する
- 志望動機・自己PRなど長文の入力には「折り返して全体を表示する」設定が必要
ExcelがインストールされていないPCでもGoogle スプレッドシートで開けますが、フォントや罫線がずれることがあるため、最終仕上げはExcel本体かPDF変換で行うほうが安全です。
Web入力型:インストール不要でブラウザ完結
CanvaのようなWebサービスは、ブラウザ上でテンプレートに直接入力してPDFとして書き出せます。WordやExcelがインストールされていないPCやスマートフォンでも使えるのが最大のメリットです。
- 無料プランでも基本的な履歴書テンプレートを使用可能
- 日本語フォント・証明写真のアップロードに対応しているサービスが多い
- デザイン自由度は高いが、厚生労働省の推奨様式とは異なるため、書式指定のある企業には使えないケースがある
スマートフォンで作成を完結させたい場合は、スマホで使える履歴書作成サービスをまとめた記事も参考にしてください。

「入力可能なPDF」と「入力できないPDF」は何が違うのか
履歴書テンプレートのダウンロードで失敗しやすいのが、PDF形式の扱いです。同じ「PDF」でも、パソコン上で入力できるものとできないものが存在します。
印刷専用PDFをダウンロードしてしまうと何が困るか
印刷専用PDFは、入力フォームが設定されていないため、Adobe Acrobat Readerを使っても文字を入力できません。見た目はきれいでも、そのまま印刷して手書きすることを前提に作られています。
NG例:印刷専用PDFをPC入力しようとすると
「Adobe Acrobatで開いたのに入力できない」「クリックしても何も反応しない」という状態になります。これはソフトのバグでも操作ミスでもなく、そもそも入力非対応のPDFです。同じダウンロード元からWord・Excel版を探すか、「フォームPDF」と明記されているものを選ぶことが解決策です。
フォームPDFなら入力できる仕組みと注意点
「フォームPDF」とは、入力フィールドが設定されたPDFです。テキストボックスをクリックするとカーソルが表示されて文字を入力でき、Adobe Acrobat Reader(無料)があれば利用できます。ただし以下の点に注意が必要です。
- 入力した内容を保存するには、Adobe Acrobat Reader DCのバージョン確認が必要な場合がある
- フォントが固定されているため、デザインの変更は基本的にできない
- 入力欄のサイズが決まっているため、文章が長すぎると枠外にはみ出す
フォームPDFはWordやExcelに比べて制約が多く、初めて履歴書を作成する方にはWord形式のほうが汎用的です。すでにWordファイルで作成してPDFへ変換するルートがもっとも確実です。
採用担当者が好む提出形式はどれか
採用担当者はここを見ている
- メール提出の場合:PDF形式で送るほうがレイアウト崩れのリスクが低く、印刷もしやすい。Wordファイルで作成してPDF変換するのが基本
- 郵送の場合:印刷の仕上がり(にじみ・余白・用紙サイズ)も確認対象になることがある
- Web提出の場合:応募先が指定するフォームやシステムへの入力が最優先。テンプレートの形式より「指定に従うこと」が重要
「Wordで作成してPDFに変換して提出する」という流れが、採用担当者にとって最も扱いやすい形です。特に指定がなければ、この方法を標準として使うと対応できる場面が広がります。
無料で使える入力可能テンプレートの主な配布元
入力可能な履歴書テンプレートを配布している主なサービスをまとめます。いずれも無料でダウンロードまたは利用できます。
厚生労働省の公式テンプレート(2021年4月改訂版)
厚生労働省は2021年4月に履歴書の様式例を改訂し、「性別欄の任意記載」「通勤時間・扶養家族欄の削除」などを盛り込んだ新様式を公開しています。Word・Excel・フォームPDFの3形式を無料で配布しており、日本標準の様式として信頼性が最も高い選択肢です。
厚生労働省様式の特徴
- 日付・氏名・学歴・職歴・免許資格・志望動機・自己PRが標準的に揃っている
- A4 1枚(両面)で完結する汎用設計で、新卒・転職・アルバイトいずれにも対応
- 採用担当者にとって「見慣れた様式」のため、余計なフォーマット確認が発生しない
転職サービス各社が無料配布するテンプレート
doda・リクナビNEXT・マイナビ転職などの転職サービスは、状況別に複数のテンプレートを無料で配布しています。転職回数が多い方向けに職歴欄を拡張したもの、志望動機欄が広いもの、アルバイト向けの1枚完結版など、自分の状況に合わせて選べます。
| 提供元 | テンプレート種類数 | 対応形式 |
|---|---|---|
| 厚生労働省 | 1種(標準様式) | Word・Excel・フォームPDF |
| doda | 複数種(ニーズ別) | Word・Excel・PDF |
| リクナビNEXT | 8種類 | Word・Excel・PDF |
| マイナビ転職 | 6種類 | Word・Excel・PDF |
転職サービスのテンプレートは用途別に設計が細かく、自分の状況に合ったものを選びやすいメリットがあります。ただし、一部は無料会員登録が必要なため、まず厚生労働省の公式テンプレートを確認してから補完的に使うのが効率的です。
無料テンプレートの詳しい比較は、履歴書テンプレート無料おすすめの選び方でまとめています。

Web完結サービス(Canvaなど)
Canvaはブラウザ上で履歴書テンプレートに直接入力し、完成後にPDFとしてダウンロードできるサービスです。WordもExcelもインストールされていない環境や、スマートフォンのみで作業したい場合にも対応しています。
- 無料プランでも基本的な履歴書テンプレートが利用可能
- 日本語フォント・証明写真のアップロードに対応
- 企業から特定様式を指定された場合は使えないことがある点に注意
Web上で入力が完結するサービスの比較は、web履歴書おすすめ9選でまとめています。

状況別の選び方:転職・新卒・アルバイト
入力可能なテンプレートは複数の種類があるため、自分の状況に合ったものを選ぶことが重要です。フォーマット選びを間違えると、必要な欄が足りなかったり、逆に空欄が目立って印象が落ちたりすることがあります。
転職活動の場合:職歴欄が広いタイプを選ぶ
転職活動では職歴の記載が中心になるため、学歴欄よりも職歴欄が多く取れるテンプレートが向いています。また、志望動機欄が広めに設定されているタイプを選ぶと、採用担当者に刺さる内容を十分に書き込めます。
採用担当者はここを見ている
- 転職回数が多い方は「職歴欄多め」のテンプレートを使う。欄が足りなくて「別紙参照」と書くと書類の煩雑さが増す
- 職務経歴書を別途提出する場合は、履歴書は基本情報の確認に使われるためシンプルな標準様式で十分
- 志望動機欄が狭いテンプレートに無理に詰め込んだ文章は、読む側の採用担当者にとって負担になる
新卒・就活の場合:学歴欄が充実したタイプを選ぶ
新卒・就活では職歴がほとんどないため、学歴欄・趣味特技欄・自己PR欄が充実したテンプレートが適しています。高校入学から大学卒業(見込み)まで記入すると職歴欄が空になるケースが多いため、「学歴欄多め・職歴欄少なめ」のタイプを選ぶと欄の無駄がなくなります。
- 趣味・特技欄があるテンプレートは、人柄を伝える手がかりとして活用できる
- 就活では企業指定の形式を求められる場合があるため、応募前に確認する
- ゼミや研究課題を書き込める欄があるものは、自己PRとの連動がしやすい
アルバイト・パートの場合:A4 1枚の簡易版でよい
アルバイト・パートの採用では、A4 1枚に収まる簡易版の履歴書テンプレートで問題ありません。複数ページにまたがる詳細な職務経歴書は不要なケースがほとんどで、基本情報・志望動機・希望シフトの3点が明確に書かれていれば十分です。
- リクナビNEXTやマイナビが提供する「アルバイト・パート向け」テンプレートが使いやすい
- コンビニや文房具店で販売されている市販の履歴書用紙も、アルバイト用としては十分に通用する
採用担当者がフォーマットを見て判断するポイント
入力可能なテンプレートを選んで作成することは出発点にすぎません。採用担当者は書類を手にした瞬間、フォーマットの種類よりも「中身の読みやすさ」と「必要な情報が揃っているか」を先に確認します。
採用担当者がフォーマット以外でチェックしていること
- 文字サイズの均一性:テンプレートによっては入力量に合わせてフォントサイズが自動変更される。全欄を目視確認する
- 空白欄の扱い:記入できる欄を空白のまま提出するのはNG。「特になし」「なし」と明記する
- 日付の統一:西暦と和暦が混在すると読み取りが難しくなる。どちらかに統一する
- PDF化後のレイアウト崩れ:WordやExcelをPDF変換すると改ページ位置がずれる場合がある。送付前に必ず確認する
テンプレートの選び方より「整った状態で提出されているか」のほうが採用担当者の印象を左右します。入力可能なテンプレートで作成した後は、PDF変換・レイアウト確認・誤字脱字チェックをセットで行うことが、通過率を上げる実践的な方法です。
履歴書の作成から提出まで一括で管理できるツールは、履歴書作成おすすめ7選でまとめています。

まとめ
- パソコンで入力できる履歴書テンプレートは、Word・Excel・Web入力型の3種類がある
- PDFには「印刷専用(入力不可)」と「フォームPDF(入力可能)」の2種類があり、混同しやすい
- 厚生労働省・doda・リクナビNEXT・マイナビ転職がWord/Excel形式を無料配布している
- 転職・新卒・アルバイトそれぞれに適した欄構成のテンプレートを選ぶことが重要
- 作成後はPDF変換・レイアウト確認・誤字チェックをセットで行うことが選考通過への近道
テンプレートの形式選びを正しく行ったうえで、中身の充実に集中することが採用担当者の評価を高める確実な方法です。
履歴書テンプレートに関するよくある質問
- 入力可能な履歴書テンプレートはどこで手に入りますか?
-
厚生労働省の公式サイト(Word・Excel・フォームPDF形式)か、doda・リクナビNEXT・マイナビ転職などの転職サービスが無料で配布しています。会員登録なしでダウンロードできるものも多く、まず厚生労働省の標準様式を入手してから、必要に応じて状況別のテンプレートを補完的に使うと効率的です。
- Word形式とExcel形式、どちらが履歴書に向いていますか?
-
一般的にはWord形式のほうが汎用的でおすすめです。メールで提出する際はPDF変換がしやすく、採用担当者側でも開きやすい形式です。Excel形式は学歴・職歴の年月記入が整列しやすい反面、入力量が増えるとセル幅調整や折り返し設定が必要になります。どちらの場合も、提出前にPDFへ変換してレイアウトを確認してください。
- PDFの履歴書テンプレートに入力できないのはなぜですか?
-
ダウンロードしたPDFが「印刷専用」の場合、入力フィールドが設定されていないためパソコン上での入力ができません。ソフトの問題や操作ミスではなく、そもそも手書き用として作られたPDFです。同じダウンロード元でWord・Excel版を探すか、「フォームPDF」「入力可能PDF」と明記されているものを選んでください。
- スマートフォンだけで入力可能な履歴書テンプレートは使えますか?
-
CanvaなどのWeb入力型サービスはスマートフォンからも利用でき、完成後にPDFで出力できます。doda・リクナビNEXTなど一部の転職サービスアプリでもスマホ上でWeb履歴書を作成できる機能があります。ただしPDF保存後のレイアウト確認や印刷はPCのほうが確実なため、スマホで作成してPCで最終確認する流れが安全です。


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