この記事では、履歴書の印刷に使う紙の種類・厚さ・サイズの選び方を解説します。コンビニ印刷と自宅プリンタの違い、証明写真の扱い方まで、採用担当者が実際に確認するポイントとあわせて紹介します。
履歴書の印刷に使う紙は何がいい?採用担当者の本音
履歴書をPC作成して印刷するとき、多くの方が最初に悩むのが「どんな紙に印刷すればいいのか」という点です。結論から言うと、上質紙(厚さ0.1〜0.2mm程度)が推奨ですが、コピー用紙に印刷したことで書類選考が不利になるケースは、実際には稀です。
採用担当者はここを見ている
- 紙の厚さが薄すぎると、書類を取り出した瞬間にくたっとする印象を与える
- 印刷がかすれていたり、インクの乗りが悪かったりすると「確認不足」と思われる
- 紙質そのものは選考の合否に直結しないが、「雑に準備した書類」という印象は残る
採用担当者が書類選考で紙質を意識するのは、複数の書類をまとめて管理するときです。ペラペラの薄い紙は折れ曲がりやすく、ファイリングの際にも扱いにくいため、「ちゃんと準備してきた書類」とそうでない書類の差が生まれやすい場面でもあります。
採用担当者が「この人を落とそう」と判断する根拠は、あくまでも経歴・スキル・志望動機です。紙質が選考の主役になることはありません。それでも印象を少しでも良くしたいなら、上質紙を選ぶのが現実的な判断です。
履歴書の印刷用紙の種類と特徴
印刷用紙には主に3種類があります。それぞれの特徴と採用担当者からの見え方を整理します。
上質紙:最もバランスの良い選択
上質紙はパルプ100%で作られたコーティングなしの紙です。インクの吸収が良く、文字がくっきりと印刷されます。厚みも0.1〜0.2mm程度あるため、手触りに安定感があります。
市販の「履歴書用印刷用紙」として売られているものの多くが上質紙ベースです。ホームセンターや文房具店、ネット通販で購入できます。価格も普通紙と大きく変わらず、コストパフォーマンスが最も高い選択です。
スーパーファイン紙:写真も一緒に印刷したいなら
スーパーファイン紙は上質紙より写真の発色が良く、証明写真も含めてすべてプリンタで印刷したい場合に適しています。ただし一般的な上質紙より価格が高く、枚数も少ない傾向があります。
採用担当者の視点では、証明写真はプリンタ印刷よりも実物の写真を貼り付けたほうが品質が高いと判断されます。スーパーファイン紙を選ぶ場合でも、写真は別途用意することを検討してください。
普通紙(コピー用紙):最低ラインはここ
一般的なコピー用紙(PPC用紙)は厚さ0.09mm程度で、ほとんどの家庭用プリンタで使える最もポピュラーな紙です。普通紙でも印刷の品質自体は問題なく、採用担当者から「コピー用紙だから落とした」という話はほとんど聞きません。
NG例
普通紙を使う際に注意したいのは、古くなってヨレた用紙を使うことです。湿気を吸った紙やストック品の底の方の用紙は印刷後に波打ちやすく、提出書類として見栄えが悪くなります。使う直前に開封した新しい用紙を使うことを推奨します。
避けるべき紙の種類
- 光沢紙・写真用紙:インクが乾きにくく、手で触れると滲む。表面が滑るため封筒の中で動きやすく管理が難しい
- 再生紙(くすみが目立つもの):品質自体は問題ないが、紙面が若干くすんで見えることがある
- 和紙・特殊紙:プリンタとの相性問題が起きやすく、インクが定着しないケースがある
履歴書の印刷用紙の厚さはどのくらいが正解か
紙の厚さは「mm(ミリ)」で表示されます。履歴書に適した範囲の目安を以下の表で確認できます。
| 紙の種類 | 厚さの目安 | 採用担当者の印象 |
|---|---|---|
| 普通紙(コピー用紙) | 約0.09mm | 問題なし(最低ライン) |
| 上質紙 | 約0.1〜0.2mm | 安定感があり推奨 |
| 市販の履歴書専用紙 | 約0.19〜0.2mm | 最も丁寧な印象 |
| 光沢紙・写真用紙 | 0.2mm以上 | NG(インク滲み・滑り) |
厚さの感覚でいうと、普通紙は「薄くて少し頼りない」印象があるのに対し、上質紙は「ちゃんとした書類」という手触りに近いです。封筒に入れて郵送する際も、上質紙は型崩れしにくいという利点があります。
履歴書の印刷サイズはA3かA4か
市販の履歴書用紙はA3サイズを二つ折りにしたもの(見開きA3・各面A4)が一般的です。採用担当者の多くはこのサイズに慣れているため、可能であればA3を二つ折りにした仕様が望ましいです。
ただし、A4対応のプリンタしか持っていない場合はA4用紙2枚に片面ずつ印刷する方法でも問題ありません。採用担当者が「A4だから落とした」ということは実質ありません。
サイズ別の選び方の基準
- A3プリンタあり:A3用紙に両ページを割り付けて印刷し、二つ折りにする(書類がひとつにまとまる)
- A4プリンタのみ:A4用紙2枚に1ページずつ印刷(クリップやホチキスで留めない・そのまま封入)
- コンビニ印刷:後述のコンビニ別の対応サイズを確認する
両面印刷は推奨しません。採用担当者がページをめくる際に読みにくく、コピーを取る際にも手間がかかります。A4用紙を2枚使う片面印刷が標準的な扱いです。
コンビニで履歴書を印刷する方法と注意点
自宅にプリンタがない場合、コンビニのマルチコピー機を使う方法があります。USBメモリ・スマホアプリ・ネットプリントの3つの方法で対応可能です。
| コンビニ | 対応方法 | 白黒A4料金 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| セブンイレブン | ネットプリント・USB・スマホアプリ | 10円/枚 | 文字の再現性が高く鮮明。最もきれいに仕上がる |
| ローソン・ファミマ | ネットワークプリント・USB・スマホアプリ | 10円/枚 | 幅広いファイル形式に対応。24時間利用可能 |
| ミニストップ | ネットワークプリント | 10円/枚 | ローソン・ファミマと同じシステムを採用 |
コンビニのマルチコピー機は「普通紙」を使用しています。用紙を選べないため、上質紙にこだわる場合は自宅プリンタまたは文房具店で購入した用紙を使う必要があります。ただし、コンビニのコピー機はインクの濃度が安定しており、文字の鮮明さという点では一般的な家庭用インクジェットプリンタより優れているケースも多いです。
コンビニ印刷をするなら、封筒への入れ方と郵送手順もあわせて確認しておくと、提出直前に慌てずに済みます。

コンビニ印刷の注意点
- 印刷前にプレビュー画面で必ず確認する(拡大・縮小のズレがないか)
- WordファイルよりPDFで保存してから印刷する(フォントがずれるリスクを防ぐ)
- 写真の貼り付けスペースが正しいサイズ(縦4cm×横3cm)で印刷されているか確認する
- 印刷後すぐに用紙をまとめて封筒に入れず、平らな台に置いてインクを乾かす
自宅プリンタで印刷するときの設定
自宅プリンタを使う場合、印刷品質は機種とインクの状態に大きく依存します。インクジェットプリンタは文字の鮮明さでレーザープリンタに劣る場合がありますが、最新機種であれば実用上問題ない品質が出ます。
設定で必ず確認すること
- 用紙サイズ:A4またはA3を正しく設定する(設定ミスで縮小印刷になるケースが多い)
- 印刷品質:「普通」ではなく「高品質」または「きれい」に設定する
- 片面印刷:両面印刷の設定がオフになっているか確認する
- 用紙の種類:プリンタの設定で実際に使う用紙の種類を選ぶ(普通紙・上質紙など)
印刷後はすぐに手で触れずに、インクが完全に乾くまで30秒〜1分ほど待ちます。インクジェットプリンタで印刷した直後の用紙は触ると滲む場合があります。
PC作成で使う履歴書のフォーマット選びで迷っている方は、履歴書テンプレートの無料ダウンロード先と選び方を参考にしてください。採用担当者が見落とすNGフォーマットも解説しています。

証明写真は実物を印刷後に貼り付ける
証明写真は、プリンタで直接印刷した履歴書と一体で出力するよりも、写真として別途準備した実物を貼り付ける方が採用担当者の印象が良いです。プリンタで一緒に印刷した証明写真は品質が落ちやすく、顔の輪郭がぼけたり色が不自然に見えたりするケースがあります。
証明写真の準備方法は大きく2つあります。
- 証明写真機(スピード写真)で撮影:駅・コンビニ・薬局などに設置。品質が安定している
- スマホアプリで撮影してコンビニ印刷:手軽で安価。アプリによっては品質が高い
スマホアプリを使って証明写真を作成してコンビニ印刷する方法は、履歴書写真アプリおすすめ7選で詳しく解説しています。採用担当者が気にするNGポイントと、加工のOKラインも確認できます。

印刷後に確認すべきチェックリスト
印刷が完了した後、採用担当者が書類を受け取ったときの視点で最終確認をしておきましょう。
採用担当者視点の印刷後チェックリスト
- 文字がかすれたり薄くなったりしていないか(インク切れのサイン)
- 用紙が波打っていたり折れ曲がっていないか
- 余白が均等で、文字が用紙の端に切れていないか
- 証明写真が指定のサイズ(縦4cm×横3cmが一般的)で貼り付けられているか
- 履歴書の各欄に記入漏れや誤字がないか
- 印刷後に手で触れてインクが滲んでいないか
特にインク切れは見落としやすく、薄く印刷された書類は読みにくいだけでなく「確認が不足している」という印象を与えます。予備をもう1枚印刷しておき、手元に保管しておくことを推奨します。
まとめ
- 履歴書の印刷には上質紙(厚さ0.1〜0.2mm)が最もバランスの良い選択
- コピー用紙でも選考に大きな影響はないが、薄くてヨレた用紙は避ける
- 光沢紙・写真用紙はインクが滲むため使用禁止
- サイズはA3二つ折りが標準。A4片面2枚でも問題なし
- コンビニ印刷は品質が安定しているが、紙質は普通紙のみ
- 証明写真は実物を貼り付けるのが採用担当者の印象が良い
- 印刷後は必ずインクのかすれ・用紙の波打ちを確認してから封入する
用紙選びに悩む時間より、志望動機や自己PRの内容を磨く時間に集中することが書類選考の通過率を上げる近道です。紙の選択は「上質紙または普通紙はOK、光沢紙はNG」と覚えておけば十分です。
履歴書の印刷と紙に関するよくある質問
- コンビニの普通紙に印刷した履歴書は選考に不利ですか?
-
ほぼ影響しません。採用担当者が書類選考で重視するのは内容(経歴・志望動機・自己PR)であり、紙質そのものが合否を決めることは稀です。コンビニのマルチコピー機は文字の印刷品質が安定しており、むしろ家庭用インクジェットプリンタよりきれいに印刷できるケースも多いです。
- 履歴書専用の用紙を買う必要はありますか?
-
必須ではありません。市販の「履歴書用印刷用紙」は上質紙がベースのものがほとんどで品質は良いですが、普通の上質紙と大きな差はありません。100均やホームセンターで上質紙を購入して印刷しても問題ありません。こだわりたい方は「厚口上質紙」や「スーパーファイン紙」を選ぶと手触りがよくなります。
- 証明写真も履歴書と一緒にプリンタで印刷してもいいですか?
-
できますが、推奨しません。家庭用プリンタで印刷した証明写真は顔の輪郭がぼけたり、色の再現性が低かったりするため、採用担当者の印象が下がるリスクがあります。証明写真は写真機または専用アプリでコンビニ印刷した実物を、履歴書の所定の枠に貼り付けるのが最も確実な方法です。
- 履歴書を両面印刷してもいいですか?
-
推奨しません。両面印刷は採用担当者がページをめくる際に読みにくく、コピーを取る際にも手間がかかります。A4用紙2枚に片面ずつ印刷するか、A3用紙に2ページを割り付けて印刷し二つ折りにするのが標準的な方法です。


コメント