この記事では、パート応募の履歴書における学歴欄の書き方を、最終学歴別の記入例とNG例を交えて解説します。「中学から書くの?高校から?」「ブランク期間はどう扱う?」「大学中退した場合は?」など、主婦・主夫が抱えやすい疑問に採用担当者の視点で答えます。
パート応募の履歴書、学歴欄はどこから書く?
基本ルール:「中学校卒業」から書くのが原則
履歴書の学歴欄は、義務教育の終わりにあたる「中学校卒業」から書き始めるのが基本です。パートの場合も、この原則は変わりません。「高校くらいから書けばいい」と省略してしまうと、採用担当者に「書き方を知らない人」という印象を与えてしまいます。
1行目の中央に「学歴」と書き(手書きの場合)、次の行から中学校卒業の行を書き始めます。学歴を書き終えたあとは1行空けて「職歴」と書き、次の行から職歴に移ります。
学歴欄の基本フォーマット
(1行目中央)学歴
令和〇年 3月 〇〇市立△△中学校 卒業
令和〇年 4月 〇〇県立△△高等学校 普通科 入学
令和〇年 3月 〇〇県立△△高等学校 普通科 卒業
最終学歴別の書き始め位置
最終学歴によって、学歴欄に書く量が変わります。以下の表で自分の状況を確認してください。
| 最終学歴 | 書き始め | ポイント |
|---|---|---|
| 高校卒業 | 中学校卒業から | 高校の学科名まで記載 |
| 短大・専門学校卒業 | 中学校卒業から | 学校名・学科・専攻まで記載 |
| 大学卒業 | 中学校卒業から | 学部・学科・専攻まで記載 |
| 大学中退 | 中学校卒業から | 中退した大学も記載し「中途退学」と明記 |
採用担当者が学歴欄で確認していること
「パートなのに学歴まで見るの?」と思う方も多いですが、採用担当者は学歴欄を通じて応募者の丁寧さと正確さを確認しています。大手求人サービスの調査では、採用担当者の約7割が「履歴書の丁寧さや誤字脱字の有無を仕事の正確性の判断基準にしている」と回答しており、パート採用でも例外ではありません。
採用担当者はここを見ている
- 正式名称を使えているか:「高校」ではなく「高等学校」と書いているか。学科名は省略していないか
- 和暦・西暦が統一されているか:「平成〇年」と「2010年」が混在すると注意散漫な印象を与える
- 入学と卒業が別行に記載されているか:「〇〇高等学校 卒業」だけで入学年の記載がない履歴書は、在籍期間が確認できない
- 情報の空白がないか:学部・学科が抜けていたり、学校名が略称になっていると「雑な仕事をしそう」と判断されることがある
【最終学歴別】正しい書き方と記入例
高校卒業の書き方
高校卒業が最終学歴の場合は、中学校卒業→高校入学→高校卒業の順に3行で記載します。「△△高校」は正式名称ではなく、必ず「△△高等学校」と書いてください。また、学科名(普通科・商業科・工業科など)も省略せず記載するのが正解です。公立なら「〇〇県立」、私立なら「私立」を付けるとより丁寧です。
良い書き方(高校卒業)
令和〇年 3月 〇〇市立△△中学校 卒業
令和〇年 4月 〇〇県立△△高等学校 普通科 入学
令和〇年 3月 〇〇県立△△高等学校 普通科 卒業
NG例(高校卒業)
令和〇年 3月 △△中学 卒業
令和〇年 4月 △△高校 入学
令和〇年 3月 △△高校 卒業
「中学」「高校」はどちらも略称です。「中学校」「高等学校」と正式名称で書き直しましょう。学科名の省略も、採用担当者に「情報が不完全な履歴書」と受け取られます。
短期大学・専門学校卒業の書き方
短期大学や専門学校を卒業した場合は、高校卒業の記載に続けて入学・卒業を記載します。短大は「〇〇短期大学 △△学科」、専門学校は「〇〇専門学校 △△科」のように、学科・専攻まで正式名称で書きましょう。
良い書き方(短期大学)
令和〇年 3月 〇〇市立△△中学校 卒業
令和〇年 4月 〇〇県立△△高等学校 普通科 入学
令和〇年 3月 〇〇県立△△高等学校 普通科 卒業
令和〇年 4月 △△短期大学 家政学科 入学
令和〇年 3月 △△短期大学 家政学科 卒業
良い書き方(専門学校)
令和〇年 3月 〇〇市立△△中学校 卒業
令和〇年 4月 〇〇県立△△高等学校 普通科 入学
令和〇年 3月 〇〇県立△△高等学校 普通科 卒業
令和〇年 4月 △△ビジネス専門学校 情報処理科 入学
令和〇年 3月 △△ビジネス専門学校 情報処理科 卒業
大学・大学院卒業の書き方
大学卒業の場合は「学部・学科・専攻」まで記載します。「△△大学 卒業」だけでは情報が不十分で、採用担当者が専攻を確認できません。大学院の場合は「修士課程修了」「博士課程修了」のように修了の区別も正確に記載しましょう。
良い書き方(大学卒業)
令和〇年 3月 〇〇市立△△中学校 卒業
令和〇年 4月 〇〇県立△△高等学校 普通科 入学
令和〇年 3月 〇〇県立△△高等学校 普通科 卒業
令和〇年 4月 △△大学 文学部 日本語日本文学科 入学
令和〇年 3月 △△大学 文学部 日本語日本文学科 卒業
大学・専門学校を中退した場合の書き方
中退した学校は、学歴欄に記載する必要があります。空白にすると在籍期間が「不明な空白」になるため、かえって不審に思われます。中途退学の理由を学歴欄に書く必要はありませんが、面接で聞かれたときに備えて前向きな一言を準備しておくと安心です。
良い書き方(大学中退)
令和〇年 4月 △△大学 文学部 日本語日本文学科 入学
令和〇年 〇月 △△大学 文学部 日本語日本文学科 中途退学
「中途退学」と書くのが正確な表現です。「退学」「辞退」「中退」などの略し方はせず、必ず「中途退学」を使いましょう。また、中退した時期(年月)を正確に記載することも重要です。
【ケース別】パート主婦・主夫がよく悩む学歴欄の書き方
ブランク期間がある場合
育児や介護でブランクがある場合、その期間は「学歴欄」ではなく「職歴欄」に記載します。学歴欄には学校の在籍・卒業情報だけを書き、育児や介護の内容は職歴欄の補足または本人希望欄で説明するのが正しい構成です。
採用担当者はここを見ている
- 学歴欄にブランクの説明を書く応募者がいるが、学歴欄はあくまで「学校の在籍歴」を書く欄。育児・介護の説明は職歴欄に書くのが正しい
- ブランク期間が長くても、学歴欄が正確に記載されていれば採用担当者に安心感を与えられる
- 職歴欄に「令和〇年〇月 育児のため退職」「令和〇年〇月 育児専念(現在に至る)」のように書けば、ブランクの理由が自然に伝わる
転校・編入した場合
転校した場合は、転校前の学校名と転校後の学校名の両方を記載します。「転校」または「転入」という言葉を使って時系列で記載すれば問題ありません。大学の編入も同様に、編入前の大学(または短大・専門学校)と編入後の大学を両方記載します。
良い書き方(転校の場合)
令和〇年 4月 〇〇県立△△高等学校 普通科 入学
令和〇年 〇月 □□県立〇〇高等学校 普通科 転入
令和〇年 3月 □□県立〇〇高等学校 普通科 卒業
定時制・通信制高校の場合
定時制や通信制の高校に通っていた場合も、隠す必要はまったくありません。仕事や家事と両立しながら卒業した経験は、継続力や誠実さのアピールになる場合があります。課程名は括弧書きで学科名と合わせて記載するのがおすすめです。課程を隠そうとする応募者がいるのを採用担当者は知っているため、正直に書いたほうが信頼感を与えられます。
良い書き方(定時制・通信制)
【定時制の場合】
令和〇年 4月 〇〇高等学校(定時制)普通科 入学
令和〇年 3月 〇〇高等学校(定時制)普通科 卒業
【通信制の場合】
令和〇年 4月 〇〇高等学校 通信制普通科 入学
令和〇年 3月 〇〇高等学校 通信制普通科 卒業
学歴欄でよくあるNG例と正しい書き方
採用担当者がよく目にする学歴欄の記入ミスをまとめました。提出前に必ずこの表でチェックしてください。
| NG例 | 正しい書き方 | 理由 |
|---|---|---|
| △△高校 | △△高等学校 | 「高校」は略称。正式名称を使う |
| △△中学 | △△中学校 | 「中学」は略称。正式名称を使う |
| 学科名を省略 | 普通科・商業科など明記 | 省略すると情報不足と判断される |
| 入学年のみ(卒業年なし) | 入学と卒業を別行に記載 | 在籍期間が確認できない |
| 平成〇年と2024年が混在 | 和暦か西暦かどちらかに統一 | 不注意な印象を与える |
| 〃(同上)で学校名を省略 | 学校名をすべて記載 | 口語的表現は不可 |
| 大学中退を「退学」と書く | 「中途退学」と書く | 正確な言葉を使うのがマナー |
| 学歴欄にブランク説明を書く | ブランクは職歴欄で補足 | 学歴欄は「学校在籍歴」を書く欄 |
採用担当者はここを見ている
- 学歴欄の丁寧さは仕事の正確さの判断基準になっている。正式名称・統一した年号・入学と卒業の明記という3点を押さえるだけで印象が大きく変わる
- 手書きの場合は修正液を使わず、間違えたら新しい用紙に書き直す。PC作成の場合は印刷前に必ず見直す
学歴・職歴欄の全体構成を整えるコツ
「学歴」「職歴」の仕切り方
履歴書の学歴・職歴欄は、多くのフォームで同じ枠内に書く形式になっています。採用担当者が読みやすいように、以下の構成で仕切るのが正解です。
- 欄の1行目中央に「学歴」と書く(行の中心に書くのが正式)
- 学歴を書き終えたら1行空けて、中央に「職歴」と書く
- 職歴を書き終えたら1行空けて「以上」と書く(右寄せ)
欄が足りなくなったときの対処法
職歴が多かったり学歴が長かったりして欄が足りなくなった場合は、「別紙参照」と記して職務経歴書を別途添付するのが一般的な対応です。ただし、学歴は最終学歴を必ず記載すること。省略する場合は職歴側を優先的に圧縮し、学歴を削ることは避けましょう。
パート用の専用フォームを使う場合、欄が少ない設計になっていることがあります。その場合も、最低限「最終学歴の入学・卒業」だけは必ず記載するようにしてください。学歴欄がコンパクトになっても、採用担当者への丁寧さは伝わります。
まとめ
- 学歴欄は「中学校卒業」から書き始める:パートでも省略は不可。中学→高校→大学と順番に記載する
- 正式名称を使う:「高校」→「高等学校」、「中学」→「中学校」。学科名・学部名も省略しない
- 入学と卒業は別行に記載する:在籍期間が確認できることが採用担当者への配慮になる
- 和暦か西暦かを統一する:どちらでも問題ないが、混在だけは避ける
- 中退は「中途退学」と明記する:隠さず書くことが誠実さのアピールになる
- ブランク期間の説明は職歴欄に書く:学歴欄は「学校の在籍歴」だけを書く欄
学歴欄は記入量が少なく見えても、採用担当者はその丁寧さを確実にチェックしています。正式名称・統一した年号・入学と卒業の明記という3点さえ守れば、自信を持って提出できる履歴書が完成します。
履歴書の学歴の書き方(パート)に関するよくある質問
- パートの履歴書で学歴はどこから書けばいいですか?
-
義務教育の終わりにあたる「中学校卒業」から書き始めるのが基本です。パートの応募であっても、この原則は変わりません。「学歴」と中央に書いてから、中学校卒業→高校入学→高校卒業の順に記載してください。
- 「高校」と書いてはいけないのですか?
-
はい、「高校」は略称です。正式名称は「高等学校」です。採用担当者は正式名称で記載されているかを確認しているため、「△△高等学校」と書くようにしてください。同様に「中学」も「中学校」が正式名称です。
- 大学を中退した場合、学歴欄に書かなければいけませんか?
-
書く必要があります。中退した大学も学歴欄に記載し、「中途退学」と明記してください。空白にしてしまうと、在籍期間が不明な空白と見なされ、かえって疑問を持たれる場合があります。中退理由を学歴欄に書く必要はありませんが、面接で聞かれる可能性があるため、前向きな理由を準備しておくと安心です。
- 育児によるブランク期間は学歴欄に書きますか?
-
学歴欄には書きません。学歴欄はあくまで学校の在籍・卒業歴を書く欄です。育児・介護などのブランク期間については、職歴欄の補足として記載するか、本人希望欄・備考欄で説明するのが正しい構成です。
- 和暦と西暦、どちらで書けばいいですか?
-
どちらでも構いませんが、履歴書全体で必ず統一してください。「平成〇年」と「2020年」が同じ履歴書に混在すると、注意散漫な印象を与えます。特に指定がなければ、生年月日が昭和・平成の場合は和暦のほうが読みやすいケースが多いです。


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