この記事では、職務経歴書をパソコンなしで作成・提出する3つの方法と、それぞれの選び方の基準を解説します。スマホアプリの具体的な使い方、コンビニでの印刷手順、手書きで書類選考を通過するためのルール、採用担当者が手書き書類をどう評価しているかの本音まで、実際の選考現場の視点でまとめています。
職務経歴書はパソコンなしでも提出できる
職務経歴書はパソコンがなくても提出できます。応募先から「パソコンで作成してください」と明示されている場合を除き、手書きやスマートフォンで作成した書類を提出しても問題ありません。
ただし「どちらでも良い」と言っても、採用担当者が作成手段をまったく意識していないわけではありません。転職活動を有利に進めるためには、選考現場の実態を踏まえた上で方法を選ぶ必要があります。
採用担当者の本音|手書き書類をどう見ているか
中途採用担当者へのアンケートによると、「パソコン作成が良い」と答えた担当者は約50%、「どちらでも良い」が約30%、「手書きが良い」は約19%という結果が出ています。過半数がパソコン作成を好む一方、「内容さえしっかりしていれば手段は問わない」という担当者も少なくありません。
採用担当者はここを見ている
- 読みやすさ・整理のされ方:パソコン作成の方がフォントやレイアウトを整えやすく、採用担当者が情報を把握しやすい
- PCスキルのシグナル:IT・事務・コンサルなどPC業務が多い職種では、手書き書類が「スキルがない?」という疑問につながる場合がある
- 内容の充実度:採用の合否を最終的に左右するのは「作成手段」ではなく「書かれている経歴・実績の具体性」
手書きが不利になるケース・問題ないケース
手書きでの提出が選考に影響するかどうかは、志望する職種によって異なります。以下の表を判断基準にしてください。
| 職種・状況 | 手書き提出の判断 |
|---|---|
| IT・エンジニア・プログラマー | パソコン(またはスマホアプリ)作成を強く推奨 |
| 事務・秘書・経理 | パソコン作成が望ましい |
| 営業・コンサルタント・企画 | パソコン作成が望ましい |
| 接客・販売・飲食 | 手書きでも問題ない場合が多い |
| 介護・医療・福祉 | 手書きでも問題ない場合が多い |
| 建設・製造・現場作業 | 手書きでも問題ない場合が多い |
接客・介護・現場職への応募であれば、手書きでも書類選考に不利になることはほとんどありません。IT・事務系職種への応募では、スマホアプリを使えばパソコン作成と同等の仕上がりになるため、後述する方法を活用してください。
パソコンがない場合の職務経歴書の作り方3選
パソコンがない状況での作成方法は3つあります。費用・仕上がり・手間の観点で比較しました。
| 方法 | 費用 | 仕上がり | 向いている状況 |
|---|---|---|---|
| ①スマホアプリ | 無料 | パソコン作成と同等 | IT・事務・営業系への応募 |
| ②手書き | 数百円(用紙代のみ) | 手書き特有の温かみ | 介護・接客・現場職への応募 |
| ③公共施設のPCを借りる | 無料〜数百円 | WordやExcelで本格的に | 時間に余裕がある場合 |
方法①スマホアプリを使う(最もおすすめ)
スマートフォンで職務経歴書を作成できるアプリやWebサービスが複数あります。PDF出力・コンビニ印刷に対応しているものが多く、パソコンで作成したものと見た目上の差はほとんどありません。IT・事務・営業系職種への応募でも問題なく使用できます。
おすすめのスマホ対応ツールの選び方・比較については、以下の記事で詳しく解説しています。
職務経歴書の自動作成ツールおすすめ7選では、採用担当者の視点から各ツールの使い勝手と仕上がりを比較しています。

方法②手書きで作成する
手書きで職務経歴書を作成する場合、専用の職務経歴書用紙(書店・100円ショップで購入可能)またはA4サイズの白紙を使用します。
手書きで用意するもの
- 用紙:A4サイズ横書き(職務経歴書専用用紙か白紙)
- 筆記具:黒のボールペン0.5〜0.7mm(消えるタイプは厳禁)
- 修正テープ:修正液や修正ペンではなく白いテープ型を推奨
- 定規:罫線を引きながら書く場合に使用
職務経歴書の手書きは接客・介護・現場職への応募では十分通用します。ただしIT・事務・コンサルなどパソコン操作が主業務の職種では、採用担当者の評価が分かれる場合があります。書かれている内容の充実が最優先です。
方法③パソコンを無料で借りる
自宅にパソコンがなくても、以下の場所で無料または低コストでPCを借りられます。
- ハローワーク:就職活動者向けに書類作成用PCが設置されています。求職者登録をすれば利用でき、印刷まで可能な場合があります。利用可能かどうかは最寄りの窓口に事前確認を
- 図書館:自治体によってはパソコン端末が設置されています。Wordが使えない場合もあるため、訪問前に確認が必要です
- 就労支援施設:ポリテクセンター、若者サポートステーションなどで書類作成の支援を受けられる場合があります
- ネットカフェ:1時間200〜500円程度。Word・Excel・印刷まで対応しており、急ぎの場合に有効です
スマホで職務経歴書を作る手順|アプリ選びからコンビニ印刷まで
スマホアプリで職務経歴書を作成し、コンビニで印刷する手順を解説します。
スマホ対応ツールを選ぶ3つのポイント
- PDF出力に対応しているか:採用担当者への送付や印刷に必要です。対応していないツールは避けてください
- 職務経歴書のテンプレートが選べるか:時系列形式・スキル形式など複数の様式に対応しているとなお良いでしょう
- 無料で使えるか:基本機能が無料のサービスが多く、まずは無料のもので十分です
スマホで使えるおすすめツールの詳細な比較は、以下の記事も参考にしてください。
スマホで作れる履歴書作成サービスのおすすめ比較では、コンビニ印刷対応の有無や使いやすさを採用担当者視点で整理しています。

PDF書き出しからコンビニ印刷までの4ステップ
- ①アプリでPDFを書き出す:完成した職務経歴書をPDF形式で書き出す
- ②クラウドへ保存する:PDFをGoogle DriveやDropboxに保存する
- ③コンビニのマルチコピー機で印刷する:セブン-イレブンは「ネットプリント」、ローソン・ファミマは「ネットワークプリント」を使用
- ④A4サイズで印刷・確認する:内容が切れていないか・余白が均等かを印刷後に必ず確認する
採用担当者はここを見ている
- 印刷後の紙面に内容が切れていないか必ず確認する(コンビニ印刷は余白設定に注意)
- 用紙サイズはA4を指定する(B5で印刷すると文字が小さくなり読みにくい)
- 持参する場合はクリアファイルに入れて折れを防ぐ
- 郵送する場合は角形2号封筒(A4が折れずに入るサイズ)を使用する
手書きで書類選考を通過するための5つのルール
手書きで職務経歴書を提出する場合、作成手段の不利を補うのは「内容の充実度」と「書類の丁寧さ」です。採用担当者が手書き書類に感じる懸念を払拭するために、以下のルールを守ってください。
採用担当者が手書き書類で最初に確認すること
採用担当者はここを見ている
- 読みやすいか:文字の大きさと行間のバランスが取れているかを最初に確認する
- 修正の量と方法:修正ペンや二重線の多さで「丁寧に仕上げているか」を判断する
- 年月の正確さ:入社・退職日が正確か、和暦と西暦が混在していないか
- 内容の具体性:結局のところ、手書きかどうかより「数字・固有名詞を使って経歴が説明されているか」が最も重要
手書き職務経歴書の5つのルール
- 黒のボールペンで書く:消えるタイプ(フリクション等)は変色・消える可能性があるため厳禁。0.5〜0.7mmが読みやすい
- 修正は白い修正テープを使う:修正ペンや多量の二重線は見栄えを悪化させる。テープ型の修正テープが最も仕上がりがきれい
- 修正が増えたら書き直す:修正箇所が3箇所以上になったら、新しい用紙に書き直すことが最善。丁寧さが伝わる
- 西暦・和暦を統一する:文中で「2020年」と「令和2年」を混在させない。どちらかに統一する
- 文字の大きさと行間を意識する:用紙の7〜8割を使うイメージで。スカスカすぎても詰め込みすぎても読みにくい
採用担当者に悪印象を与えるNG例
NG例
消えるボールペン(フリクション等)で書いてある:熱や摩擦で消える可能性があり、採用担当者の手元に届いた時に見えなくなっているケースがあります。
修正ペンやテープで大量に修正されている:1〜2箇所の修正は問題ありませんが、修正箇所が多いと「書き直しを惜しんでいる」という印象を与えます。
文字が小さすぎて読みにくい:採用担当者は多くの書類を短時間で確認します。読むのに手間がかかる書類は、それだけで評価が下がることがあります。
年号が西暦と和暦で混在している:「平成30年に入社し、2021年に退職」のような記載は計算の手間をかけさせます。統一するだけで印象が変わります。
職種別|手書き・スマホ作成で問題ない仕事・PC必須の仕事
「志望職種でパソコンを使う業務があるかどうか」が判断の分かれ目です。以下を参考に、自分の応募先に最適な作成方法を選んでください。
手書き・スマホ作成でも通過しやすい職種
以下の職種・状況への応募では、手書きの職務経歴書でも採用担当者の評価に大きく影響しないケースが多いです。
- 接客・販売(コンビニ・アパレル・飲食)
- 介護・医療・福祉
- 建設・土木・現場作業
- 清掃・警備
- 農業・製造(現場系)
これらの職種では、内容さえ充実していれば手書きでも選考を通過することは十分可能です。ただし「丁寧に書かれているか」は採用担当者が必ず確認するポイントです。
パソコン作成(またはスマホアプリ)が必須の職種
以下の職種では、手書きの職務経歴書を提出するとパソコンスキルへの疑問を持たれる可能性があります。スマホアプリを使ってパソコン作成と同等の仕上がりにすることを強くおすすめします。
- IT・エンジニア・プログラマー:パソコン操作は業務の根幹であり、書類からもスキルを判断される
- 事務・秘書・経理:Word・Excel・メール作成が主な業務のため、書類の仕上がりがスキルの証明になる
- 営業(提案書・報告書作成が多い場合):社内外に対して文書を作成する業務があるため、PCスキルが暗黙的に求められる
- コンサルタント・企画・マーケティング:情報の整理力・文書作成力が評価軸の一つになる
スマホアプリはパソコンで作成したものと見た目がほぼ同等です。職務経歴書の書き方全般については、以下の記事も参考にしてください。
書類選考を通過するための職務経歴書の書き方では、採用担当者が最初の5秒でチェックするポイントを解説しています。

まとめ
- 職務経歴書はパソコンなしでも提出でき、方法はスマホアプリ・手書き・公共施設PCの3つ
- IT・事務系職種はスマホアプリを使えばパソコン作成と同等の仕上がりになる
- 接客・介護・建設など現場系職種への応募なら手書きでも書類選考に影響しにくい
- 手書きの場合は黒ボールペン・修正テープ・丁寧な字が最低限のルール
- 採用の合否を決めるのは作成手段より「経歴・実績の具体性」
作成手段に悩む時間より、書く内容の充実に時間を使うことが書類選考通過への近道です。
職務経歴書のパソコンなし作成に関するよくある質問
- スマホで作成した職務経歴書はパソコン作成と区別されますか?
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PDF形式で提出する限り、見た目上の違いはほとんどありません。フォントや余白が整っていれば、採用担当者がスマホ作成と判断することはほぼないと考えて問題ありません。
- ハローワークのパソコンは誰でも利用できますか?
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基本的に求職者登録をすれば利用できます。利用には本人確認書類が必要な場合があるため、事前に最寄りのハローワークへ確認することをおすすめします。設置されているPCでWordや印刷が使えるかどうかも、施設によって異なります。
- 職務経歴書に写真は必要ですか?
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職務経歴書には原則として写真は不要です。写真が必要なのは「履歴書」であり、職務経歴書は経歴・スキルの詳細を記載する書類です。応募先から特別な指示がない限り、写真欄は設けなくても問題ありません。


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