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介護職の職務経歴書の書き方|採用担当者が見るポイントと例文

介護職の職務経歴書の書き方|採用担当者が見るポイントと例文

この記事では、介護職の職務経歴書の書き方を項目別に解説します。職務要約・職務経歴・自己PRそれぞれの書き方と具体的な例文に加え、採用担当者が実際にチェックしているポイント、転職回数が多い場合や資格なしの場合への対応まで説明します。

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目次

職務経歴書とは?履歴書との違いを介護職向けに解説

履歴書では伝わらないこと

履歴書は「何をしてきたか」の事実を記録するための書類ですが、職務経歴書は「どんな環境で・何をどのように・どのくらいのレベルでやってきたか」を伝えるための書類です。

介護職の場合、同じ「身体介護経験あり」という一言でも、特別養護老人ホームで要介護5の入居者50名を担当してきた経験と、デイサービスで要支援の方を20名担当してきた経験とでは、採用担当者の評価がまったく異なります。この違いを採用担当者に伝えられるのが職務経歴書の役割です。

書類役割主な記載内容
履歴書事実を記録する学歴・職歴・資格・志望動機
職務経歴書経験を詳しく伝える施設種別・利用者数・担当ケア・スキル・自己PR

介護職で職務経歴書を求められるケース

介護職の求人はハローワークや求人サイト経由のものも多く、「履歴書のみ」で選考する施設も依然として存在します。一方で、規模の大きい法人や転職エージェント経由の応募では、職務経歴書の提出を求められることがほとんどです。

  • 転職エージェントを利用して応募する場合:書類選考で職務経歴書がほぼ必須
  • 大規模法人・社会福祉法人への応募:書式指定がなければ職務経歴書を添付するのが望ましい
  • ケアマネージャー・管理職への応募:経験・実績のアピールに職務経歴書が特に有効

介護職の職務経歴書の基本フォーマットと構成

A4・1〜2枚にまとめる

職務経歴書のフォーマットは自由ですが、A4サイズの1〜2枚が標準です。経験が3社以上に及ぶ場合でも2枚以内に収めることを目標にしてください。文字が小さくなるなら情報を絞る判断も必要です。

採用担当者は1通あたり30秒〜1分で判断することが多く、読みやすさが合否を左右します。見出しをつけ、箇条書きを活用して視覚的に整理することが最初の関門です。

編年体式とキャリア式、どちらを選ぶか

職務経歴書の記述形式は大きく2種類あります。

形式特徴向いている人
編年体式(時系列)最初の職場から順に記載。キャリアの流れがわかりやすい転職回数が少なく、着実にキャリアを積んできた人
キャリア式(職能別)業務・スキルの種類ごとにまとめて記載異なる施設で似た経験を積んできた人・アピールしたい強みが明確な人

介護職の転職では編年体式が基本です。どの施設で何を経験したかの流れが採用担当者に伝わりやすく、評価もしやすいためです。転職回数が多い場合はキャリア式も検討する価値があります。

職務経歴書の6つの基本構成項目

  • ① タイトル・日付・氏名:「職務経歴書」と記載し、作成日と氏名を右上に入れる
  • ② 職務要約:3〜5行でこれまでのキャリアの概要を簡潔にまとめる
  • ③ 職務経歴:勤務した施設ごとに期間・施設概要・担当業務を詳しく記載
  • ④ 活かせるスキル・資格:保有資格・PCスキル・特別なケア技術などを一覧で記載
  • ⑤ 自己PR:強み・実績・転職先で発揮できることを具体的に書く
  • ⑥(任意)特記事項:表彰歴・社内研修担当経験・業務改善実績などを補足
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【項目別】介護職の職務経歴書の書き方と例文

①職務要約の書き方と例文

職務要約は「このひとがどんな介護職か」をひと目で伝えるセクションです。100〜200文字を目安に、施設の種類・経験年数・メインの業務・資格を盛り込んで書きます。採用担当者が最初に読む部分でもあるため、ここでの印象が全体の評価に影響します。

良い書き方(職務要約の例文)

特別養護老人ホームでの介護業務を7年経験し、うち2年間はリーダーとして5名のチームをまとめました。要介護3〜5の入居者を中心に、身体介護・認知症ケア・看取りケアを担当。介護福祉士を取得後は新人スタッフの教育も担い、チームの定着率向上に貢献しました。

NG例(職務要約)

介護の仕事を長年続けてきました。利用者さんに寄り添った介護を心がけており、チームワークを大切に働いています。施設の種類・経験年数・具体的な業務がなく、誰にでも当てはまる内容では採用担当者の記憶に残りません。

②職務経歴の書き方(施設・利用者数・ケア内容)

職務経歴は職務経歴書の中で最も重要なセクションです。施設の規模・利用者の状態・自分が担当したケアの種類を具体的に書くことで、採用担当者は「この人が自社で即戦力になれるか」を判断します。

施設概要には以下を含めることを意識してください。

  • 施設の種類(特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・有料老人ホーム・デイサービス・グループホーム など)
  • 施設の規模(定員数・ベッド数・担当フロアの入居者数)
  • 利用者の状態(要介護度・認知症対応の有無・医療的ケアの有無)
  • 担当した業務の種類(身体介護・生活援助・認知症ケア・看取り・リハビリ補助 など)
  • 特記すべき実績(チームリーダー・新人指導・業務改善への関与 など)

良い書き方(職務経歴の例文)

【在籍期間】2018年4月〜2025年3月(7年間)
【施設名】社会福祉法人〇〇会 特別養護老人ホーム△△苑
【施設概要】定員80名・平均要介護度4.2・認知症対応ユニット型
【担当業務】

  • 要介護3〜5の入居者(担当フロア20名)への食事・入浴・排泄介助、ポジショニング
  • 認知症利用者へのユマニチュード技法を活用したコミュニケーションケア
  • 看取りケア(ターミナル期の入居者を計5名担当)
  • リーダー就任後(2023年4月〜):5名チームのシフト管理・新入職員2名のOJT担当

採用担当者はここを見ている

  • 「担当フロア20名」「要介護3〜5」など、自社と条件が近いかどうかを比較している
  • 「看取りケア経験あり」「認知症ケア対応可」など、特定のケアができるかどうかを確認している
  • チームリーダー経験やOJT担当経験は、管理職候補として評価される材料になる

③活かせるスキル・資格の書き方

資格は必ず正式名称で記載してください。「介福」「ヘル2」などの略称は職務経歴書には不適切です。取得年月も合わせて記入するとより丁寧です。

記載例(資格・スキル)備考
介護福祉士(2021年3月取得)国家資格。必ず正式名称で記載
介護職員初任者研修(旧:ヘルパー2級)修了旧称と現行名を両方記載するとわかりやすい
介護支援専門員(ケアマネージャー)(2023年11月取得)正式名称に通称を括弧書きで補足してOK
普通自動車第一種運転免許(AT限定なし)送迎業務がある施設では特に評価が高い
Microsoft Office(Word・Excel:基本操作可)介護記録・ケアプラン作成に関わるPCスキル

④自己PRの書き方と例文

自己PRは職務経歴書の中で唯一「あなたらしさ」を直接表現できるセクションです。抽象的な強みの宣言ではなく、具体的なエピソード+数字+転職先でどう活かせるかの3点セットで書くと採用担当者の印象に残ります。

良い書き方(自己PRの例文)

前職の特別養護老人ホームでリーダーを務めた2年間、チームの定着率改善を最優先に取り組みました。月1回の個別面談と業務上の課題の可視化を実施した結果、リーダー就任後の2年間でスタッフ離職率を前年比40%削減することができました。貴施設でも、現場スタッフが働きやすい環境づくりと質の高い介護の両立に貢献したいと考えています。

NG例(自己PR)

私は利用者さんに寄り添い、チームワークを大切に、誠実に仕事に取り組んできました。この経験を貴施設でも活かしたいと思います。「寄り添い」「チームワーク」「誠実」はどの応募者も書く言葉。具体的な実績が何もなければ採用担当者の記憶には残りません。

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採用担当者が「ここを見ている」チェックポイント5つ

書類選考の実態を把握することが、通過率を上げる最短ルートです。介護職の採用担当者が職務経歴書を読む際に実際に確認している5つの視点をまとめます。

即戦力かどうかを判断する5つの視点

採用担当者はここを見ている

  • 施設種別の経験が自社と近いか:特養経験者が老健へ転職する場合と、デイ→特養の場合とでは業務適応の難易度が異なる。採用担当者は「入社後すぐに動けるか」を想像しながら読んでいる
  • 担当できるケアの種類と深さ:認知症ケア・看取りケア・胃ろう・吸引など、特定のスキルへの対応実績があると評価が高い
  • 資格の種類と取得時期:介護福祉士を何年目で取得したかは、成長速度の目安として見られる
  • 在籍期間の短さと理由:1年未満の転職が続いている場合、「またすぐ辞めるのでは」という懸念を持たれる。短い在籍理由は自己PRや職務経歴欄での補足が必要
  • マネジメント・教育経験の有無:リーダー・主任・副主任の経験は管理職候補として採用されるための重要な評価材料

よくあるNG例と通過できる書き方への直し方

よくあるNG例採用担当者の印象改善策
「介護業務全般を担当しました」何ができるかわからない身体介護・生活援助・認知症ケアなど種類を具体的に列挙する
施設概要がない(施設名と在籍期間のみ)規模や環境がわからない定員数・利用者の要介護度・施設形態を補足する
自己PRが履歴書の志望動機と同内容手を抜いている印象自己PRは「実績+数字」で書き直す
資格を略称で記載(「介福」「ヘル2」)正確さに欠ける印象正式名称で記載する
職務経歴書が3枚以上まとめる力がない印象2枚以内に絞り込む(施設ごとの情報量を均等にする)

ケース別!介護職の職務経歴書の書き方

初めて転職する介護職(経験5年以内)

経験が浅い場合でも、「具体的に何を・どれくらいの規模で・どんな利用者を対象に」やってきたかを詳細に書くことが重要です。経験年数で勝負できない分、取り組んだことの質・幅・深さで差別化することを意識してください。

  • 業務改善の提案・実行経験があれば必ず記載する
  • 外部研修への参加実績(認知症ケア専門士の学習・感染対策研修など)も積極的に載せる
  • 自己PR欄では「これからの成長意欲」を具体的な行動計画とセットで書く

転職回数が多い介護職

介護業界は離職率が高い職種のひとつであり、採用担当者も転職回数については一定の理解があります。ただし、短期間の転職が連続している場合は、理由を自己PRや職務経歴欄の備考で一言添えることが望ましいです。

転職理由の補足例

【2021年6月〜2022年3月(9か月)退職理由:施設の閉鎖に伴う全員退職】
このように退職理由が自己都合でない場合は事実を一言記載することで、採用担当者が理由を推測する必要がなくなり、マイナス評価を防げます。

職歴が多い場合はキャリア式(職能別形式)への切り替えも有効です。「認知症ケア経験5年・身体介護経験7年」のように、複数の施設をまたいだスキルの蓄積をアピールできます。

資格なし・経験が浅い場合の書き方

無資格・経験が浅い方の場合、職務経歴書より志望動機の強さと即戦力に向けた準備状況が評価のカギになります。

  • 現在勉強中の資格がある場合は「介護職員初任者研修 受講中(○年○月修了予定)」と記載する
  • 介護と関連するスキル(医療補助・看護補助・育児経験など)は積極的にアピールする
  • ボランティア経験・福祉施設でのアルバイト経験も職務経歴として記載して問題ない

採用担当者はここを見ている

  • 資格なし・経験が浅い応募者の場合、採用担当者が見ているのは「この人はどれだけ本気で介護職を続けようとしているか」
  • 「入社後に取得を目指している資格」「なぜ介護職を選んだか」を職務経歴書と履歴書でセットで伝えることが合否を分ける
質問に答えるだけ!

スマホで3分!
職務経歴書
作成完了!

履歴書・職務経歴書 自動作成ツールの入力画面と完成イメージ
◆個人情報の利用目的(一部抜粋)
・職業紹介、就職・転職に関する情報提供およびこれらに関連するサービスの提供
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まとめ

  • 職務経歴書は「施設の種類・利用者数・担当したケア」を具体的に書く:抽象的な表現は読み飛ばされる
  • 採用担当者が見ているのは「自社で即戦力になれるか」:施設規模・要介護度・担当ケアの種類を数字とセットで記載する
  • 自己PRは「エピソード+数字+転職先でどう活かすか」の3点セット:「寄り添い」「チームワーク」だけでは差別化できない
  • 資格は正式名称で記載:「介福」「ヘル2」などの略称は避ける
  • ケースに合わせた対応が合否を分ける:転職回数が多い場合は退職理由の補足を、資格なしの場合は学習中の資格や意欲を明記する

職務経歴書は採用担当者が面接に呼びたいと思う情報を詰め込む書類です。具体性と読みやすさを両立させることが、書類選考通過の近道になります。

介護職の職務経歴書に関するよくある質問

介護職の職務経歴書に決まったフォーマットはありますか?

フォーマットに決まりはありませんが、A4・1〜2枚が標準です。時系列順に書く「編年体式」が基本で、転職回数が多い場合はスキル別にまとめる「キャリア式」も有効です。市販の履歴書と異なり、職務経歴書は自分でWordやExcelで作成するのが一般的です。

介護職の職務経歴書には何を書けばいいですか?

施設の種類・定員数・利用者の要介護度・担当した業務(身体介護・認知症ケア・看取り等)・保有資格・自己PRが基本の記載内容です。特に「担当した施設の規模と利用者の状態」を具体的に書くことで、採用担当者が即戦力かどうかを判断しやすくなります。

介護職でパートやアルバイトの経験は職務経歴書に書くべきですか?

介護職の場合、パートや派遣の経験であっても記載するのが望ましいです。雇用形態は「(パート)」などと括弧書きで明記すれば問題ありません。実務経験として評価される上、空白期間の説明にもなります。

在籍期間が1年未満の職歴は省略してもいいですか?

原則として全ての職歴を記載する必要があります。在籍期間が短くても省略すると「経歴詐称」とみなされる可能性があります。短期離職の理由(施設閉鎖・家族の介護・健康上の理由など)がある場合は、一言補足するとマイナス評価を防ぐことができます。

キャリアアドバイザー 髙橋承輝 監修者
髙橋承輝
キャリアアドバイザー|履歴書・職務経歴書監修

人材紹介業界で5年間、キャリアアドバイザーとして数百名以上の転職支援に従事。面談を通じて求職者一人ひとりの経験やスキルを丁寧にヒアリングし、それぞれの強みが伝わる履歴書・職務経歴書の作成を数多くサポートしてきました。

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