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職務経歴書の書き方と例文|採用担当者が落とす書類の共通点も解説

職務経歴書の書き方と例文|採用担当者が落とす書類の共通点も解説

この記事では、職務経歴書の書き方と各項目の例文を解説します。採用担当者が落とす書類の共通パターン、職務要約・職務内容・自己PRの書き方のコツ、提出前チェックリストまで順を追って確認できます。初めての転職でも書き方で迷わないための情報をまとめています。

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目次

職務経歴書とは?履歴書との違いと採用担当者が見ているポイント

履歴書との決定的な違いは「アピールの深さ」

履歴書が「氏名・住所・学歴・資格を事実として記録する書類」であるのに対し、職務経歴書は「何を・どのくらいの期間・どんな成果で経験してきたか」を掘り下げて伝えるための書類です。書式の指定がなく、A4用紙1〜2枚で自由に構成できるのも大きな違いです。

履歴書職務経歴書
目的基本情報の証明職歴・スキルのアピール
書式JIS規格(様式あり)書式自由(A4縦 1〜2枚)
内容学歴・職歴の事実業務詳細・実績・スキル
提出義務ほぼ必須中途採用では事実上必須

書類選考で「履歴書は通ったのに次で落とされる」という場合、原因の多くは職務経歴書にあります。履歴書は事実の記載が中心のため差がつきにくく、採用担当者が本格的に中身を読み込むのは職務経歴書です。

採用担当者が最初の30秒で見ているところ

採用担当者は1日に何十通もの書類を確認します。書類を手にした最初の30秒で「読み続けるかどうか」の判断が下されます。最初に目が行くのは職務要約(冒頭の200〜300字)職務内容の実績・数値の2箇所です。

採用担当者はここを見ている

  • 職務要約:自社の求めるスキル・経験と合致するかを最初に確認(採用担当者が「仕事内容」を重視すると回答した割合は62%)
  • 実績・数値:「どんな成果を出したか」が具体的な数字で示されているか(重視するポイントとして「成果」を挙げた採用担当者は38%)
  • 記載の丁寧さ:誤字脱字・フォーマットの統一が、仕事の正確さの代替指標として見られている

職務経歴書を書く前の準備(3ステップ)

白紙から書き始めると途中で手が止まります。書く前に以下の3ステップを終わらせておくと、その後の作業が大幅に楽になります。

  1. キャリアの棚卸し:これまでの会社名・在籍期間・担当業務・主な成果を箇条書きにする
  2. 応募先の確認:求人票に書かれた「求める人物像・スキル」を書き出す
  3. アピール内容を絞る:棚卸しした経歴の中から「応募先に伝えたい内容」を3〜5つに絞り込む

3つ目の「絞る」が最も重要です。職務経歴書は「書いた量が多いほど良い」わけではなく、採用担当者に「この人は何が得意か」が30秒で伝わることが正解です。書き込みすぎて要点がぼやけている書類は、採用担当者が読み進めない原因になります。

フォーマットの選び方(3種類の特徴と使いどころ)

職務経歴書のフォーマットには大きく3種類あります。自分の経歴のタイプに合ったものを選ぶことで、読みやすさが変わります。

フォーマット特徴向いている人
編年体(古い→新しい順)経歴を時系列で並べる同職種でキャリアを積んできた人
逆編年体(新しい→古い順)最新の経歴を先頭に置く直近の実績を最大限アピールしたい人
キャリア式(テーマ別)職種・スキル軸で経歴を整理転職回数が多い人・複数職種を経験した人

フォーマット選びで迷った場合は逆編年体を選ぶのが無難です。採用担当者が最も見慣れているフォーマットで、直近の実績が先頭に来るため読みやすさでも有利に働きます。

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【項目別】職務経歴書の書き方と例文

職務経歴書には大きく6つの項目があります。それぞれの書き方とよくあるミスを確認します。

①日付・氏名(見落としやすい細かいルール)

文書の右上に「提出日」と「氏名」を記載します。注意点は年号の統一です。学歴欄に和暦、職歴欄に西暦、といった不統一は採用担当者に「細かさがない人」という印象を与えます。書類全体を西暦または和暦のどちらかに完全統一してください。

良い書き方(日付・氏名)

(右寄せ)2026年6月28日現在
(右寄せ)氏名 山田 太郎

②職務要約(採用担当者が最初に読む200〜300字)

職務経歴書の最初のセクションに置く「キャリアの概要」です。採用担当者がここを読んで「読み続けるかどうか」を判断するため、書類全体で最も重要なパートです。

  • 何年・どんな業界・職種で経験を積んだか
  • 最も大きな実績・貢献(数値で示す)
  • 今後、どんな力を活かしたいか(応募先への貢献イメージ)

職務要約の良い書き方(営業職5年の例)

新卒から5年間、IT機器の法人営業に従事しました。担当は中小企業向け新規開拓が中心で、3年目以降は年間売上目標の120〜135%を継続達成。最終年度はチームリーダーとして5名のメンバーをまとめ、チーム全体の売上を前年比115%に引き上げました。提案力と数値管理の経験を活かし、貴社の営業組織拡大に貢献したいと考えています。

NG例(職務要約)

これまで営業職として様々な業務に携わってきました。チームで協力しながら丁寧に仕事に取り組み、顧客満足度の向上に努めてまいりました。「様々な」「協力しながら」など抽象表現だけでは採用担当者に何も伝わりません。実績が一切数値化されていないため、判断材料がない書類として処理されます。

③会社概要(規模感を伝える4項目)

会社概要の記載は「応募者のビジネス環境を採用担当者が把握するための情報」です。会社規模が小さければ「幅広く担当していた」、大企業なら「特定領域を深く経験した」という文脈が読み取れます。以下の4項目を必ず入れましょう。

項目記載例
会社名〇〇株式会社(正式名称で記載)
事業内容法人向けクラウドシステムの開発・販売
会社規模従業員150名・資本金5,000万円
在籍期間2020年4月〜2024年3月(正社員)

会社名は「株式会社〇〇」か「〇〇株式会社」の違いを含め、正式名称のままで記載してください。株式会社の位置が前後で変わる会社も多いため、公式サイトで確認するのが確実です。

④職務経歴・職務内容(数値化で差がつく書き方)

職務経歴書の本体です。採用担当者が最も時間をかけて読む箇所で、「具体的に何をやったか」と「どんな成果を出したか」を数値とともに書きます。書き方の骨格は「担当した業務の対象・規模→工夫・取り組み→結果・成果」の3点セットです。

良い書き方(職務内容)

【担当業務】
・中小企業(従業員50〜300名)向けのクラウドERPシステムの新規提案・受注
・月次売上目標管理(担当10社、月間売上目標500万円)
・部内の提案資料標準化(16パターンのテンプレートを作成し、新人の提案準備時間を30%削減)

NG例(職務内容)

・営業業務全般
・お客様との打ち合わせ
・資料作成
「業務全般」「打ち合わせ」は誰でも書ける表現です。具体的な対象・規模・成果がなければ何もアピールできていません。

採用担当者はここを見ている

  • 数値の有無:「達成率120%」「チーム5名のリーダー」など数字で成果の規模感が伝わるか
  • 役割の具体性:「担当した」だけでなく「何人規模のチームで、どんな立場で関わったか」
  • 課題→対応→結果の流れ:「〇〇という課題があり、〇〇を行った結果〇〇になった」という因果の流れがあるか

⑤活かせるスキル・資格

保有資格は「取得年月・資格の正式名称」を記載します。スキルは応募職種に関連するものだけを書くのが原則です。PCスキルを書く場合、「Word・Excel・PowerPoint(基本操作)」のような漠然とした記載ではなく、「Excel:ピボットテーブル・VLOOKUP関数を日常業務で使用」のように具体的なレベルまで示すと採用担当者に伝わります。

良い書き方(スキル・資格)

  • 日商簿記2級(2021年6月取得)
  • MOS Excel スペシャリスト(2022年3月取得)
  • Excel:ピボットテーブル・VLOOKUP関数・マクロ作成を業務で日常使用
  • Salesforce:基本操作・商談管理・レポート作成

⑥自己PR(実績ベースで書く)

自己PRは「自分はどういう人物か」ではなく、「過去の実績から証明できる自分の強み」を書く欄です。「責任感があります」「誠実です」のような主観的な評価ではなく、具体的なエピソードから強みを示します。

良い書き方(自己PR)

営業チームのリーダーとして、属人化していた提案資料の標準化に取り組みました。16種のテンプレートを整備し運用ルールを策定した結果、新人の提案準備時間が平均30%短縮。この経験から、業務の仕組みを整えることで組織全体の生産性を引き上げられることを実感しています。貴社でも同様の改善活動を通じて組織に貢献したいと考えています。

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採用担当者が書類を落とす5つの共通点

書類選考を通過できない職務経歴書には、共通したパターンがあります。以下の5点を確認し、提出前に修正してください。

1. 抽象的な表現で終わっている

「幅広い業務に携わりました」「チームで協力して取り組みました」は採用担当者に何も伝わりません。どんな業務を、誰に対して、どのくらいの規模で行ったかを具体的に書くことが出発点です。「様々な」「幅広い」「丁寧に」という副詞を使った場合は、その直後に具体例を必ず続けてください。

2. 実績に数値がまったくない

「売上を向上させた」「コスト削減に貢献した」という記述は、数値がなければ採用担当者に「本当かな?」と疑われます。正確な数字が出せない場合でも、「約30%改善」「月平均20件対応」のように概算でも数値を入れることで信頼度が一気に上がります。手元に数字が残っていない場合は、当時の記憶や業務規模から推定して「約〇〇件」と明記するだけで十分です。

3. 誤字脱字・フォーマットの崩れ

誤字脱字は「業務でも同様のミスをする可能性がある」と判断されます。また、和暦・西暦の混在、フォントの不統一、行頭が揃っていないなどのフォーマット崩れも同様です。完成後は必ずプリントアウトして確認してください。画面では見えないズレが紙面で確認できます。

4. すべての企業に同じ書類を使い回している

職務経歴書の「職務要約」と「自己PR」は、応募先の求める人物像に合わせて書き直すのが原則です。全社一律の書類は「志望度が低い」と判断されることがあります。特に職務要約の最後の一文(応募先への貢献イメージ)だけでも企業ごとに変えるだけで、読み手への印象が大きく変わります。

5. 退職理由・職場への不満が書き込まれている

職務経歴書は「前職への不満」を書く書類ではありません。退職理由が書かれていると採用担当者に「他責思考の人」という印象を与えます。なぜ転職するかの説明は面接で聞かれた際に答えればよく、書類には「これまでの実績と今後の貢献意欲」だけを書くと割り切ってください。

【コピペOK】職務要約の例文(状況別3パターン)

職務要約は職務経歴書の中でも最も書きにくい部分です。自分の状況に近いパターンをベースに、数値・社名・実績を書き換えて使ってください。

パターン1:同職種で転職1〜2回・5〜10年の経験がある場合

例文(法人営業・8年)

新卒入社から8年間、2社にわたって法人向けIT製品・サービスの営業に従事しました。前半5年は中小企業向け新規開拓が主な役割で、3年目以降は年間目標の110〜130%を継続達成。後半3年は大手メーカーへのルート営業と後輩指導を担当し、チーム売上の前年比120%達成に貢献しました。培った提案力と顧客折衝の経験を活かし、貴社の顧客基盤拡大に貢献できると考えています。

パターン2:事務職・実績の数値化が難しい場合

「営業のように売上数値がない」という職種でも、処理件数・削減した時間・関わったプロジェクト規模を数値化することで差がつきます。業務改善に取り組んだ経験があれば、それを中心に据えると採用担当者の目を引きます。

例文(経理事務・5年)

売上規模10億円規模の中堅メーカーの経理部門に5年間勤務しました。月次決算補助・請求書処理(月平均200件)・給与計算補助が主な業務です。3年目にExcelマクロを活用した請求書処理の自動化を提案・実装し、月15時間分の手作業を削減しました。正確性と業務改善への主体的な関わりを強みとしています。

パターン3:転職回数が多い場合(3回以上)

転職回数が多い場合、1社ずつ羅列すると職務要約が長くなり、かえって要点がぼやけます。複数社で一貫して発揮してきたスキル・強みを軸に書く「キャリア式」の発想で職務要約を構成します。「職種は変わっているが、共通してやってきたこと」を1つ見つけることが起点になります。

例文(転職3回・カスタマーサポート→営業補助→一般事務)

3社でカスタマーサポート・営業補助・一般事務を経験してきました。職種は変わっていますが、いずれも「社内外の問い合わせへの正確な情報提供と迅速な対応」という役割が共通しています。カスタマーサポート時代には月間対応件数350件で社内顧客満足度スコア4.6/5.0を維持。この対応力と状況判断力を貴社のバックオフィス業務に活かしたいと考えています。

提出前に確認する10項目

職務経歴書を完成させたら、提出前に以下の10項目を確認してください。特に①〜④は採用担当者が最初に目に入るポイントです。

  • ① 全体で年号(西暦・和暦)が統一されているか
  • ② 会社名が正式名称(株式会社の位置まで)で書かれているか
  • ③ 誤字脱字がないか(プリントアウトして確認)
  • ④ 職務要約が200〜300字に収まっているか
  • ⑤ 職務内容に数値・規模感が含まれているか
  • ⑥ A4用紙1〜2枚(最大3枚)に収まっているか
  • ⑦ 自己PRが実績ベースで書かれているか(意気込みだけで終わっていないか)
  • ⑧ 退職理由・前職への不満が書かれていないか
  • ⑨ 応募先の求める人物像に合わせたカスタマイズができているか
  • ⑩ 提出方法(PDF/Word)が企業の指定通りか

面接の結果を待っている間も、郵送で送った履歴書の 到着確認をするのがマナーです。履歴書郵送後の報告メールの書き方も合わせて確認しておきましょう。

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まとめ

  • 職務経歴書は書式自由:A4用紙1〜2枚、フォーマットに迷ったら逆編年体を選ぶ
  • 職務要約が勝負:採用担当者が最初の30秒で読む200〜300字を最重要視する
  • 数値化が最大の差別化:「達成率」「件数」「削減時間」など概算でも数字を入れる
  • 落とす書類の共通点は5つ:抽象表現・数値なし・誤字脱字・使い回し・退職理由の混入
  • 提出前に10項目チェック:プリントアウトして誤字・統一感を確認する

職務経歴書は「正解の量」を書く書類ではなく、「採用担当者が読んで判断できる情報」を書く書類です。採用担当者が30秒で「この人の強みがわかる」書類を目指して、内容を一度絞り込んでみてください。

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職務経歴書の書き方に関するよくある質問

職務経歴書はA4何枚が正しいですか?

A4用紙1〜2枚が基本です。経験が豊富な場合でも最大3枚が目安で、それ以上は読み手の負担になります。枚数よりも「採用担当者が30秒で強みを把握できるか」を優先してください。ページ数を増やすより、記載内容を絞り込む方向で調整するのが正解です。

職務経歴書は手書きとPCどちらがよいですか?

中途採用ではPC作成が主流です。手書きが必須と明示されていない限り、Wordなどで作成してPDFで提出するのが一般的なマナーとなっています。PCで作成する場合は文字サイズ10〜11pt・フォントはゴシック体か明朝体に統一し、読みやすさを確保してください。

転職回数が多い場合、職務経歴書はどう書けばよいですか?

フォーマットは「キャリア式(テーマ別)」を選び、1社ごとの詳細を羅列するより、複数社で共通して発揮してきたスキルを軸に構成します。職務要約では「職種は変わっていますが、〇〇という役割を一貫して担ってきました」という切り口でまとめると、採用担当者に一貫性を示せます。転職理由については書類には記載せず、面接で前向きな文脈で説明するのが原則です。

アルバイト・派遣経験は職務経歴書に書くべきですか?

応募職種に関連するスキルや実績があれば書いてください。特に正社員経験が少ない場合や、アルバイト・派遣での経験期間が長い場合は積極的に記載し、業務内容・規模・成果を具体的に書くことで採用担当者に経験値を正しく伝えられます。無関係な短期アルバイトは省略してかまいません。

キャリアアドバイザー 髙橋承輝 監修者
髙橋承輝
キャリアアドバイザー|履歴書・職務経歴書監修

人材紹介業界で5年間、キャリアアドバイザーとして数百名以上の転職支援に従事。面談を通じて求職者一人ひとりの経験やスキルを丁寧にヒアリングし、それぞれの強みが伝わる履歴書・職務経歴書の作成を数多くサポートしてきました。

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