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美容師の職務経歴書の書き方|採用担当者が見るポイントと例文

美容師の職務経歴書の書き方|採用担当者が見るポイントと例文

この記事では、美容師の職務経歴書の書き方を、採用担当者が評価するポイントに絞って解説します。職務要約・職務経歴・自己PRの具体的な例文と、同業種・異業種転職別の差別化ポイントも紹介します。

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目次

職務経歴書と履歴書の違い|美容師の転職で両方必要な理由

転職活動を始めると、多くのサロンや企業から「履歴書と職務経歴書を提出してください」と求められます。この2つは似ているようで、採用担当者に伝える情報の種類がまったく異なります。

書類主な内容形式
履歴書氏名・住所・学歴・資格・志望動機定型フォーマット(JIS規格等)
職務経歴書職歴・担当業務・実績・スキル・自己PR自由形式(A4・1〜2枚が目安)

履歴書は「あなたが何者か」を伝える書類で、職務経歴書は「あなたが何ができるか」を伝える書類です。美容師の転職では、技術力・接客力・実績を具体的に示す職務経歴書の質が、書類選考の合否を大きく左右します

採用担当者が職務経歴書を読む時間は1〜2分

採用担当者が1枚の職務経歴書を読む平均時間は1〜2分程度です。この限られた時間の中で、冒頭の「職務要約」を読んだ瞬間に書類選考を通過させるかどうかの大枠が決まることがほとんどです。

採用担当者はここを見ている

  • 職務要約(冒頭3〜5行):キャリアの方向性と実績の有無を最初に確認する
  • 職務経歴の数値実績:「指名○人」「売上○○万円」など具体的な数字があるかチェックする
  • 保有資格・技術スキル:応募職種に必要なスキルを持っているか確認する

美容師の職務経歴書に書く5つの基本項目

職務経歴書の記載内容に決まったフォーマットはありませんが、美容師の転職では以下の5項目をおさえることで採用担当者に必要な情報を過不足なく伝えられます。

① 職務要約(冒頭のキャリアサマリー)

職務経歴書の冒頭に置く、3〜5行程度のキャリアのダイジェストです。これまでのサロン経歴・得意な技術分野・代表的な実績・転職の方向性を簡潔にまとめます。採用担当者が最初に読む場所であるため、ここで「この人は会ってみたい」と思わせられるかが書類選考の分かれ目です。

② 職務経歴(サロン名・在籍期間・担当業務・実績)

在籍したサロンごとに、勤務期間・業務内容・実績を記載します。複数のサロンを経験している場合は直近のサロンから遡って書く「逆編年体式」が基本です。担当顧客数・指名数・売上などの数値を必ず添えてください。

③ 保有スキル・資格

  • 美容師免許:取得年(西暦)も一緒に記載する
  • 得意な技術:カット・カラー・パーマなど具体的に列挙する
  • 使用経験のあるカラー剤・薬剤:ブランド名まで記載するとアピール度が上がる
  • その他の資格:アイリスト資格・エステ関連・衛生管理者など転職先に関連するものを記載

④ 自己PR

技術面・接客面の両方からアピールするセクションです。「自分はこういう美容師だった」という主観的な自己評価ではなく、数値や具体的なエピソードを根拠にした客観的な強みを書くことが採用担当者に響くポイントです。

⑤ 希望条件(任意)

勤務エリア・雇用形態・希望職種などを記載する欄です。異業種転職の場合は「美容師経験を活かした接客・販売職を希望」のように転職の方向性を補足しておくと、採用担当者に意図が伝わりやすくなります。

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職務要約の書き方|採用担当者が8割の印象を決める場所

職務要約は「職務経歴書の顔」です。採用担当者が最初に読む場所であるため、ここで読み進める意欲を引き出せなければ、どれだけ本文が充実していても書類選考を通過しにくくなります。

職務要約に盛り込む4つの要素

  • キャリアの流れ:「○年間、△△系サロンで美容師として勤務」のように在籍年数とサロンの特性を示す
  • 得意な技術・専門領域:「カラーリングを強みとし」「ブライダル担当を主業務として」など具体的に
  • 代表的な実績:最も訴求力のある数値実績を1〜2つ添える
  • 転職の方向性:なぜ転職するか・何を実現したいかを1文で添える(ネガティブな理由は書かない)

同業種転職(美容室→美容室)の職務要約 例文

良い書き方(同業種転職)

都内の個人サロン・中規模チェーンサロンで計8年間、スタイリストとして勤務してまいりました。カラーリングを主専門とし、最終在籍サロンでは月間指名客45名・個人売上月70万円を安定的に維持しました。顧客一人ひとりのライフスタイルに合わせた提案力と、リピート率を高めるカウンセリング技術を強みとしています。スタッフへの技術指導や店舗運営にも携わりたいと考え、転職活動を始めました。

異業種転職(美容師→他職種)の職務要約 例文

良い書き方(異業種転職)

美容師として8年間、個人・法人サロンにてスタイリスト業務を担当しました。月間担当顧客数は最大90名を超え、ヒアリング・ライフスタイル提案・クレーム対応まで一貫した接客業務を経験しています。サロン閉店時には新規顧客の開拓施策(SNS運用・口コミ促進)にも従事し、3ヶ月でフォロワー数を2倍に拡大しました。美容師で培った「聴く力」と「提案力」を活かして、接客・販売の分野でキャリアを築いていきたいと考えています。

採用担当者はここを見ている

  • 職務要約が長すぎる(300文字を超える)と「要点をまとめられない人」と判断される
  • 「責任感があります」「努力家です」など主観的な自己評価だけでは判断材料にならない
  • 異業種転職では「なぜ美容師の経験がこの職種に活きるのか」を1文で示すことが必須

職務経歴の書き方|実績の数値化が書類選考を分ける

職務経歴セクションでは、在籍したサロンごとに「どんな業務を担当し、どんな実績を残したか」を記載します。書類選考を通過する職務経歴書と落とされる職務経歴書の最大の違いは、実績が数値で示されているかどうかです。

美容師の実績を数値化する方法

「正確な数字が思い出せない」という場合も、概数でかまいません。採用担当者が見たいのは「数値で考えながら仕事をしていた人かどうか」という点です。以下の切り口から書き出してみてください。

数値化の切り口記載例
月間指名客数月間指名顧客数:約40〜50名
月間売上個人月間売上:平均60〜70万円
担当総顧客数(在籍中)在籍3年間で担当したのべ顧客数:約1,500名
新規顧客の再来率新規顧客の3ヶ月以内の再来率:約65%
コンテスト・技術大会全国ヘアショー参加(2回)、地区カットコンテスト3位入賞
後輩指導アシスタント2名のOJT担当、6ヶ月でスタイリスト昇格をサポート

職務経歴の記載例

良い書き方(職務経歴)

【株式会社〇〇サロン|2018年4月〜2022年3月】
業態:都内・駅前型中規模サロン(スタッフ12名)/役職:スタイリスト

担当業務:カット・カラー・縮毛矯正・ブリーチを中心に全施術を担当。月間担当客数100〜120名のうち、指名顧客は月45名前後を維持。新人スタッフ2名のOJTも担当。

実績:在籍3年間で個人月間売上を35万円→70万円へ倍増。店舗Instagramの投稿を週3回に増やす施策を主導し、新規来店数が6ヶ月で1.4倍に増加。

NG例(技術の羅列)

カット、カラー、パーマ、縮毛矯正、ヘアセット担当。「何をしたか」は書いてあるが「どんな実績を残したか」がゼロ。技術の列挙は「私はスタイリストでした」という事実確認にしかならず、採用担当者の判断材料にはなりません。

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自己PRの書き方|美容師スキルを採用担当者の言葉に変える

自己PRは「美容師としての強み」を応募先が求める能力として言い換えるセクションです。技術力だけでなく、コミュニケーション力・課題解決力・人材育成経験など、業種を問わず評価されるスキルを前面に出すと説得力が増します。

同業種転職(美容室→美容室)の自己PR 例文

良い書き方(同業種転職・自己PR)

強みは、カウンセリングから施術後のホームケアアドバイスまで一貫したサービスで築いたリピート率の高さです。前職では月間指名客を入社1年目の15名から、3年目には45名まで伸ばしました。再来率向上の鍵になったのは「次回来店の具体的な提案」を毎施術の最後に行う取り組みです。また、後輩スタッフ2名のシャンプー・トリートメント技術指導も担当し、3ヶ月で両名のアシスタント昇格をサポートしました。

異業種転職(美容師→販売・接客職など)の自己PR 例文

良い書き方(異業種転職・自己PR)

8年間の美容師経験を通じて培った「ヒアリング力」と「提案力」を強みとしています。初対面の顧客でも短い時間でニーズを把握し、ライフスタイルに合わせた最適なスタイルを提案してきました。前職最終年は月90名超の担当顧客のうち70%以上がリピーターであり、提案型接客の成果として自信を持っています。販売職においても同じアプローチで顧客満足と成果の両立を実現したいと考えています。

採用担当者はここを見ている

  • 「美容師免許を活かして貴社で活躍したい」のような抽象的な自己PRは選考では印象に残らない
  • 異業種の採用担当者は「美容師の何が自社業務に役立つか」がわからない。具体的なエピソードと数値で接点を示す必要がある
  • 300〜400文字以内にまとめる。長すぎる自己PRは最後まで読まれない

美容師の職務経歴書でよくある3つの失敗

書き方の基本を押さえていても、以下のパターンに陥ると採用担当者の印象が一気に悪くなります。書き終えた後にこのチェックリストで確認してください。

失敗① 技術を列挙するだけで実績がない

NG例

担当業務:カット・カラー・パーマ・縮毛矯正・ブリーチ・ヘアセット。数値実績がなく「スタイリストでした」という事実確認のみ。これは応募者のほぼ全員が提出する内容と区別がつきません。

技術の列挙は「スタート地点」に過ぎません。その技術を使って何を達成したか(数値・顧客満足度・後輩指導実績など)を必ず添えてください。

失敗② 社内用語・略称を使う

NG例

「HC担当」「OP・シャンブロー業務を担当」「ツヤカラー系の需要が高いお客様を中心に」美容師業界の内輪用語は、外部の採用担当者には意味が伝わりません。異業種の担当者ならなおさらです。

業界外の人が読んでも理解できる表現を選んでください。「ハイライトカラーを中心に担当」「カラーリングの提案・施術を主業務として」のように言い換えるだけで読みやすくなります。

失敗③ 職務要約が長すぎる

採用担当者の本音

  • 職務要約が400字を超えると「要点をまとめる能力に疑問がある」と判断される
  • 冒頭から読む気が失せると、詳細な職務経歴まで読み進めてもらえない

職務要約は200〜280文字以内を目安にまとめてください。「もっと伝えたい」と感じる内容は職務経歴・自己PRのセクションで展開します。

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まとめ

  • 職務経歴書は「何ができるか」を伝える書類:技術の列挙ではなく実績と数値で示すことが採用担当者へのアピールになる
  • 職務要約で印象が決まる:冒頭3〜5行(200〜280文字以内)に、キャリアの流れ・得意技術・代表実績・転職の方向性を盛り込む
  • 実績は必ず数値化する:指名客数・月間売上・再来率など。正確な数字が思い出せない場合は概数で記載する
  • 同業種と異業種で伝え方を変える:異業種転職では「美容師スキルがどう応募先業務に活きるか」を1文で明示する
  • 社内用語・略称は使わない:採用担当者が理解できる言葉に置き換える

提出前に「数値実績が入っているか」「業界外の人が読んで意味がわかるか」の2点を必ず確認してください。

美容師の職務経歴書に関するよくある質問

美容師の職務経歴書に免許のコピーは必要ですか?

職務経歴書への免許コピーの添付は通常不要です。「保有資格・スキル」欄に「美容師免許(西暦○○年取得)」と記載するだけで十分です。選考が進んだ後の最終面接や内定後に原本の提示を求められることがあります。

フリーランス(業務委託)の美容師経験はどう書けばいいですか?

雇用形態を「業務委託」と明記した上で、通常の職務経歴と同様に期間・担当業務・実績を記載してください。「業務委託 スタイリスト(フリーランス)」のように記載すると、雇用形態が明確に伝わります。自分でクライアントを獲得・維持した経験は、営業力・マーケティング力のアピールにもなります。

指名客数や売上の正確な数字がわかりません。概数でもいいですか?

はい、概数で問題ありません。「月間指名客数:約30〜40名」「個人売上:月平均50万円前後」のように記載してください。正確な数字より「数値で考えながら仕事をしていた」という姿勢が伝わることの方が大切です。数値をまったく記載しない状態は避けてください。

美容師からまったく異業種へ転職する場合、特別な書き方はありますか?

はい、異業種転職では「美容師のスキルが応募先の業務にどう活きるか」を明示することが重要です。「ヒアリング力→接客・営業に活かせる」「提案力→販売職に活かせる」のように、美容師経験と応募職種の接点を職務要約と自己PRの両方で示してください。また、社内用語や美容業界特有の表現は使わず、採用担当者が理解できる言葉に置き換えることが必須です。

キャリアアドバイザー 髙橋承輝 監修者
髙橋承輝
キャリアアドバイザー|履歴書・職務経歴書監修

人材紹介業界で5年間、キャリアアドバイザーとして数百名以上の転職支援に従事。面談を通じて求職者一人ひとりの経験やスキルを丁寧にヒアリングし、それぞれの強みが伝わる履歴書・職務経歴書の作成を数多くサポートしてきました。

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