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貴市の正しい使い方|市役所の履歴書と面接で恥をかかない敬称ルール

貴市の正しい使い方|市役所の履歴書と面接で恥をかかない敬称ルール

この記事では、市役所や県庁に応募する際、履歴書やエントリーシートで使う「貴市」の正しい使い方を採用担当者の視点で解説します。書き言葉と話し言葉での使い分け、貴庁・貴所との違い、志望動機での例文、うっかりやりがちなNG例までまとめました。

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目次

「貴市」とは?履歴書・志望動機で使う自治体の敬称

「貴市」は「きし」と読み、市役所や市の行政そのものを敬って指す書き言葉の敬称です。民間企業に応募するときの「貴社」にあたる表現で、応募先が市(自治体)である場合に使います。履歴書・エントリーシート・志望動機・添え状など、文章として提出する書類で使うのが基本です。

覚え方はシンプルで、相手の組織名の最後の一文字に「貴」を付けます。市なら貴市、県なら貴県、区なら貴区です。市役所という組織や窓口そのものを指したいときは「貴市役所」や「貴庁」を使う場合もあります。

応募先書き言葉(履歴書・ES)話し言葉(面接)
市(市役所)貴市◯◯市/御市
県(県庁)貴県◯◯県/御県
区(区役所)貴区◯◯区/御区
官公庁全般貴庁御庁
一般企業(参考)貴社御社

ポイントは、書くときと話すときで言葉が変わることです。「貴市」は書類専用で、面接で口に出すと不自然になります。この違いは後半で詳しく解説します。

採用担当者はここを見ている

  • 敬称が正しいかより、自治体と民間企業の違いを理解しているかを見ている
  • 「貴社」「御社」をそのまま使っていると、民間の応募書類を使い回した印象を持たれる
  • 敬称は減点方式。加点にはならないが、間違えると「基本を確認していない人」という印象が残る

「貴市」の正しい使い方|履歴書・エントリーシート

履歴書やエントリーシートは「書き言葉」の世界です。ここでは「貴市」を迷わず使って問題ありません。使う場面は主に志望動機・自己PR・本人希望欄の3か所です。文章の中で「貴市」を自然に織り込むと、自治体への応募を意識して書類を準備した姿勢が伝わります。

志望動機での使い方(例文)

志望動機では「なぜ公務員か」ではなく「なぜこの市か」を書けるかで差がつきます。「貴市」を主語に置き、その市の具体的な施策名や地域課題と結びつけると、他の応募者と一線を画す文章になります。

良い例文

私が貴市を志望する理由は、子育て世代への支援に力を入れる姿勢に共感したためです。貴市が進める「◯◯子育て応援プロジェクト」を知り、住民に寄り添う行政を自分も担いたいと考えました。前職で培った窓口対応の経験を、貴市の市民サービス向上に活かしたいと考えております。

NG例

私が御社を志望する理由は、安定した環境で働きたいからです。貴社の一員として貢献したいと考えております。自治体に「御社」「貴社」を使っている時点で、民間用の志望動機を流用したことが一目で分かります。「安定」だけを理由にするのも、志望度が低いと判断される典型パターンです。

施策名を志望動機に盛り込むには、応募先の市のホームページや広報誌で重点事業を事前に調べておく必要があります。具体的な書き方の型は履歴書の志望動機の書き方でも解説しています。

本人希望欄・自己PRでの使い方

本人希望欄で配属や勤務地の希望を伝えるときも「貴市」を使います。民間でよく使う「貴社の規定に従います」は、自治体では「貴市の規定に従います」と書き換えます。細かい点ですが、こうした一語の違いが自治体への本気度として伝わります。

記入欄記入例
本人希望欄貴市の規定に従います
自己PRこの経験を貴市の窓口業務で活かしたいと考えております
志望動機の結び貴市の地域づくりに貢献したいと考えております

本人希望欄は書きすぎると条件を並べただけの印象になります。何をどこまで書くかは履歴書の本人希望欄の書き方を参考にしてください。

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面接では「貴市」を使わない|話し言葉の正しい呼び方

ここが最もつまずきやすいポイントです。「貴市」は書き言葉のため、面接で口に出すのは避けます。面接で市役所を指すときは、実名で「◯◯市」と呼ぶのが最も自然で、失礼にもあたりません。堅い敬語で固めるより、実名で丁寧に話すほうが好印象につながります。

  • 最もおすすめ:「◯◯市」と実名で呼ぶ(例:「私が横浜市を志望したのは」)
  • 使ってもよい:「御市(おんし)」「御庁(おんちょう)」。ただし現在は使う人が減っている
  • 避けたい:「貴市」を口頭で言う/民間のクセで「御社」と言ってしまう

NG例

面接官「なぜ本市を志望されたのですか?」
応募者「はい、御社の子育て支援に魅力を感じ……」
民間の面接グセで「御社」が出てしまうと、自治体志望としての一貫性を疑われます。緊張して出やすいミスなので、面接前に「◯◯市」と声に出して練習しておくと安心です。

採用担当者はここを見ている

  • 呼び方の正誤より、言葉に詰まらず落ち着いて話せるかを見ている
  • 「御社」が出ても即不合格ではないが、言い直せる冷静さがあるかは印象に残る
  • 実名で呼べる人は、その市を具体的に調べてきた印象を与えやすい

「貴市」以外の自治体・公的機関の敬称一覧

自治体や公的機関は種類が多く、それぞれ敬称が異なります。基本ルールは「組織名の最後の文字に貴(書き言葉)・御(話し言葉)を付ける」ことです。応募先に合わせて下表を確認してください。

組織書き言葉話し言葉
市役所貴市(貴市役所)◯◯市/御市
県庁貴県◯◯県/御県
区役所貴区◯◯区/御区
町役場・村役場貴町/貴村◯◯町/◯◯村
官公庁(省庁など)貴庁御庁
学校・学校法人貴校御校
病院貴院御院
銀行貴行御行
組合貴組合御組合

貴市・貴庁・貴所・貴市役所の使い分け

市役所への応募では「貴市」「貴市役所」「貴庁」「貴所」が候補になり、迷いやすい部分です。指したい対象によって選ぶと自然です。

  • 貴市:市という自治体そのもの・市の行政全体を指す。最も一般的で、志望動機に使いやすい
  • 貴市役所:市役所という組織・職場を指したいときに使う
  • 貴庁:官公庁全般を丁寧に指す表現。市役所を役所組織として捉えるときに使える
  • 貴所:役所・事務所という組織を指すやや硬い表現

迷ったら志望動機は「貴市」で統一するのが無難です。1通の書類の中で「貴市」と「貴庁」を混在させると読みにくくなるため、どれか一つに揃えてください。なお、市役所への応募は民間から公務員への転職として扱われるケースも多く、その逆パターンの書類作成は公務員の職務経歴書の書き方が参考になります。

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「貴市」でよくある間違い・NG例

敬称は正解を知っていても、細部で間違えると印象を落とします。採用担当者が減点しやすいパターンを整理しました。提出前に自分の書類と照らし合わせてください。

NG表現なぜNGか正しい表現
貴市様「貴」で敬意が入っており二重敬語貴市
(書類に)御市「御」は話し言葉。書類には不向き貴市
(自治体に)貴社・御社市役所は会社ではない貴市/◯◯市
貴市御中+担当者様御中と様の併用は誤りどちらか一方に統一

NG例

「貴市様の理念に共感し、御社の一員として……」
「貴市様」の二重敬語と、自治体への「御社」が一文に同居している最悪のパターンです。テンプレートを流用したまま応募先だけ変えると起こりがちなので、提出前に「貴市」で検索・置換して統一しましょう。

封筒の宛名では敬称のルールがまた変わり、「◯◯市役所 御中」「採用ご担当者様」のように使い分けます。宛名での御中と様の使い分けは履歴書 郵送の宛名の書き方で確認できます。

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まとめ

  • 履歴書・エントリーシートなど書き言葉では「貴市」を使う(読み方は「きし」)
  • 面接など話し言葉では「◯◯市」と実名で呼ぶのが最も自然
  • 市役所組織を指すなら貴市役所・貴庁・貴所も可。1通の中では表現を統一する
  • 「貴市様」の二重敬語、自治体への「御社・貴社」は典型的なNG

敬称は加点要素ではありませんが、間違えると民間書類の使い回しを疑われます。「貴市」で書類を統一し、面接では実名で呼ぶ。この2点を押さえれば、余計な減点を避けて中身で勝負できます。

「貴市」に関するよくある質問

「貴市」の読み方は何ですか?

「きし」と読みます。市を敬って指す書き言葉で、民間企業に使う「貴社(きしゃ)」の自治体版にあたる表現です。

面接でも「貴市」と言っていいですか?

避けたほうが自然です。「貴市」は書き言葉のため、面接では「◯◯市」と実名で呼ぶか、「御市」を使います。実名で呼ぶのが最も無難で、失礼にもあたりません。

市役所に「貴社」を使うと落ちますか?

それだけで不合格になるとは限りませんが、民間用の書類を使い回した印象を与えます。市役所は会社ではないため、「貴市」に書き換えてから提出してください。

「貴市」と「貴庁」はどちらを使えばいいですか?

市という自治体そのものを指すなら「貴市」、官公庁の組織として捉えるなら「貴庁」です。志望動機では「貴市」で統一するのが読みやすく、迷ったら「貴市」を選べば問題ありません。

キャリアアドバイザー 髙橋承輝 監修者
髙橋承輝
キャリアアドバイザー|履歴書・職務経歴書監修

人材紹介業界で5年間、キャリアアドバイザーとして数百名以上の転職支援に従事。面談を通じて求職者一人ひとりの経験やスキルを丁寧にヒアリングし、それぞれの強みが伝わる履歴書・職務経歴書の作成を数多くサポートしてきました。

この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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