この記事では、履歴書の学歴欄をどこから書くべきかを転職・バイト・新卒の状況別に解説します。浪人・留年・中退・休学など迷いやすいケースの正しい書き方と、採用担当者が実際に確認しているNG例もあわせて紹介します。
履歴書の学歴はどこから書く?転職・バイト・新卒の正解
学歴欄の書き始めに絶対的なルールを設けている企業は多くありませんが、採用市場では応募目的によって書き始めの学歴が異なります。自分の状況に当てはまる正解を確認してください。
転職・中途採用の場合は高校入学から書く
転職・中途採用で履歴書を作成する場合、学歴欄の1行目は「高校入学」から始めるのが一般的です。小学校・中学校は義務教育にあたるため、採用担当者が期待している学歴情報はそれ以降の学歴です。
転職(大卒)の記載例
2013年4月 ○○高等学校 普通科 入学
2016年3月 ○○高等学校 普通科 卒業
2016年4月 ○○大学 ○○学部 ○○学科 入学
2020年3月 ○○大学 ○○学部 ○○学科 卒業
大学名や学部・学科名の正式な書き方については、履歴書の大学の書き方も参考にしてください。
新卒・就活の場合も高校入学から書く
就活中の新卒者も同様に、高校入学から書き始めるのが標準です。ただし、大学入試に浪人期間がある場合や、編入・転入がある場合は後述のケース別の書き方をご確認ください。
在学中の方は、最終行に「卒業見込み」と記載することも忘れないようにしてください。記載方法は「卒業見込みの書き方」で詳しく説明します。
バイト・パートの場合は中学校卒業から書く
アルバイト・パートの採用書類では、中学校卒業から書くパターンが多く見られます。高校在学中のバイト応募や、高校卒業後すぐに働く場合には、中学卒業を1行目として記載することで履歴が自然につながります。
高校生のバイト応募 記載例
2022年3月 ○○中学校 卒業
2022年4月 ○○高等学校 普通科 入学
2025年3月 ○○高等学校 普通科 在学中
大学・短大・専門学校に在学しながらバイトに応募する場合は、高校入学から書いて構いません。高校生の履歴書作成については高校生の履歴書の書き方もあわせて確認してください。
学歴欄の基本ルール5つ
どこから書くかだけでなく、学歴欄全体のフォーマットにもルールがあります。採用担当者が違和感を覚えやすいポイントをまとめました。
① 学校名・学部名は正式名称で書く
略称・通称ではなく、必ず正式名称を使うのが大原則です。採用担当者は書類から候補者の注意力と誠実さを読み取っているため、学校名の省略は書類の信頼性を下げる原因になります。
- 「明大」→「明治大学」
- 「高校」→「○○高等学校」
- 「○○大 ○○学部」→「○○大学 ○○学部 ○○学科」(学科まで記載)
大学の学部・学科の正式名称は、大学の公式サイトや学生証で確認できます。学校の種別(高等学校・専門学校・大学院など)の正式な書き方については履歴書の校種の書き方で詳しく解説しています。
② 1行目は「学歴」と中央に書く
学歴欄の最初の行は、「学歴」と1行使って中央寄せで記入するのが正式なフォーマットです。紙の履歴書では所定欄に「学歴」と印字されていることが多いですが、職歴欄との区切りを明確にするためにも必ず記載してください。
③ 年号は西暦か和暦に統一する
西暦(2020年)と和暦(令和2年)が混在した学歴欄は、採用担当者に読みにくい印象を与えます。履歴書全体を通じてどちらかに統一してください。
- 企業側から書式の指定がある場合はそちらに従う
- 企業指定がなければ西暦統一が読みやすい
- 職歴欄・資格欄も同じ年号形式に揃える
④ 最後の行は「以上」で締める
学歴・職歴の最終行には、右端に「以上」と記載して学歴欄が完結していることを示します。「以上」の記載を忘れると、続きがあるのに未記入に見えてしまうため注意が必要です。
⑤ 入学と卒業は1行ずつ分けて書く
「○○高等学校 入学・卒業」と1行にまとめる書き方はNGです。入学と卒業それぞれの年月を別の行に記載することで、在学期間が明確になり採用担当者が確認しやすくなります。

採用担当者が学歴欄でチェックしているポイント
書き方のルールを守るだけでなく、採用担当者が学歴欄から何を読み取っているかを知ることで、書類選考の通過率は変わります。
採用担当者はここを見ている
- 在学期間の整合性:入学年度と卒業年度が標準年限と合っているか。ズレがある場合は浪人・留年・休学のいずれかが疑われるため、正確な記載が求められる
- 学校名・学科名の正確さ:略称の使用や誤字は基本的な確認不足とみなされる
- 空白期間の有無:卒業から就職まで、または退職から次の就職まで、時系列に矛盾がないか
- 中退の場合の記載方法:中退の事実を省略していないか(省略は学歴詐称に該当するリスクがある)
採用担当者が学歴欄から最も確認しているのは「時系列に矛盾がないか」です。浪人・留年・休学など、在学年数が標準より長い場合は、その事実を正確に記載することで書類全体の信頼性が高まります。
状況別の学歴の書き方
標準的なケース以外で迷いやすい状況の書き方を、記載例とともに解説します。
浪人・過年度入学した場合
浪人期間(高校卒業から大学入学までの期間)は、学歴欄に記載する必要はありません。高校卒業の年と大学入学の年が連続していなくても、採用担当者は年度差から自然に読み取れます。面接で浪人理由を聞かれることはありますが、履歴書への明記は不要です。
浪人1年の記載例
2019年3月 ○○高等学校 普通科 卒業
2020年4月 ○○大学 ○○学部 ○○学科 入学
2024年3月 ○○大学 ○○学部 ○○学科 卒業
留年した場合
留年した場合は、実際に卒業した年月を正確に記載します。標準年限より卒業が遅れていても、そのまま記載するのが正しい対応です。事実と異なる年度を記載すると経歴詐称になります。留年の理由(病気・経済的事情・研究継続など)は面接で聞かれる可能性がありますが、履歴書への記載は任意です。
留年(4年制大学を5年で卒業)の記載例
2016年4月 ○○大学 ○○学部 ○○学科 入学
2021年3月 ○○大学 ○○学部 ○○学科 卒業
中途退学(中退)した場合
中途退学は、「○○大学 ○○学部 ○○学科 中途退学」と正確に記載することが必須です。事実を省略したり、「在学」のまま止めたりすると学歴詐称に該当するリスクがあります。
大学中退の記載例
2019年4月 ○○大学 ○○学部 ○○学科 入学
2021年3月 ○○大学 ○○学部 ○○学科 中途退学
NG例(事実を省略した書き方)
2019年4月 ○○大学 ○○学部 ○○学科 入学
(卒業の記載なしで職歴欄に続ける)
→ 卒業したかどうか不明になり、虚偽と判断されるリスクがあります。
休学・復学した場合
休学・復学の記載は任意ですが、在学期間が標準より長くなる場合は記載しておくと採用担当者が混乱しにくくなります。病気・留学・ボランティアなど理由によっては、記載することでポジティブな印象を与えられます。
休学・復学の記載例
2019年4月 ○○大学 ○○学部 ○○学科 入学
2021年4月 病気療養のため休学
2022年4月 復学
2024年3月 ○○大学 ○○学部 ○○学科 卒業
空白期間の説明方法については、履歴書の空白期間の書き方も参考にしてください。

専門学校・大学院卒の場合
専門学校・大学院の場合も、正式名称での記載が必要です。以下のポイントに注意してください。
- 専門学校:「専門学校○○ ○○科 入学 / 卒業」(正式名称を使う)
- 大学院:「○○大学大学院 ○○研究科 ○○専攻 修士課程 入学 / 修了」
- 大学院修士課程を修了した場合は「卒業」ではなく「修了」と記載する
- 博士課程を途中で退学した場合は「博士課程単位取得退学」と記載するケースもある
編入学した場合
別の学校・学部から編入した場合は、「編入学」と明記した上で編入後の学校を記載します。編入前の学校の卒業・在学状況も合わせて記載してください。
短大→大学3年次編入の記載例
2019年4月 ○○短期大学 ○○学科 入学
2021年3月 ○○短期大学 ○○学科 卒業
2021年4月 ○○大学 ○○学部 ○○学科 3年次編入学
2023年3月 ○○大学 ○○学部 ○○学科 卒業
学歴欄で採用担当者が落とすNG例
書き方の不備が原因で書類選考を通過できないケースは少なくありません。採用担当者が実際に目にするNG例を確認してください。
NG① 略称・通称での学校名記載
「明大」「東大」「高校」など略称を使用する書き方。採用担当者に「基本を知らない人」という印象を与え、書類の信頼性自体が下がります。学校名は必ず公式の正式名称で記載してください。
NG② 中退を記載しない
入学の記載から次の職歴欄に飛んでしまう書き方。バックグラウンドチェックや面接で発覚した場合、内定取り消し・採用取り消しの原因になります。中退は事実として記載することが必須です。
NG③ 年号が混在している
「2019年 入学 → 令和3年 卒業」のように西暦と和暦が混在する書き方。形式の不統一は読みにくさだけでなく、確認不足のイメージを与えます。履歴書全体を通じて年号を統一してください。
NG④ 入学・卒業を1行にまとめる
「2016年4月〜2020年3月 ○○大学 卒業」のように期間で記載する書き方。在学期間が明確でなく、採用担当者が在学年数を計算する手間が生じます。入学・卒業は必ず別の行に記載してください。
迷いやすい細かいルール
私立・公立は書くべきか
高校・大学が私立か公立(国公立)かを学歴欄に記載する必要はありません。ただし、学校名に「私立」「県立」「市立」が含まれる場合(例:私立○○高等学校)は正式名称の一部として記載します。
「国立大学法人」などの法人格は記載しなくて構いません。大学名だけで判断できます。
卒業見込みの書き方
就活中・在学中の方が履歴書を作成する際は、卒業見込みの日付を記載します。
卒業見込みの記載例
2022年4月 ○○大学 ○○学部 ○○学科 入学
2026年3月 ○○大学 ○○学部 ○○学科 卒業見込み
「卒業予定」ではなく「卒業見込み」が正式な表現です。採用担当者は「卒業見込み」の記載がないと在学中かどうか判断できないため、必ず明記してください。
義務教育(小中学校)は省略してよいか
転職や新卒の就活では、小学校・中学校は省略して高校入学から書くのが一般的です。ただし、中学校卒業後に高校へ進学していない場合(高校中退を含む)は、中学校卒業を最初の学歴として記載してください。
なお、高卒でのバイト応募では「○○中学校 卒業」から書いて学歴の流れを自然につなぐケースが多く見られます。
学歴年度の早見表(西暦・和暦)
学歴の入学・卒業年度は、生まれ年から計算すると時間がかかります。以下の早見表を参考に確認してください。なお、早生まれ(1〜3月生まれ)の方は翌年度の欄が該当します。
より詳しい西暦・和暦の年度確認は学歴早見表(西暦・和暦)履歴書の入学・卒業年度を一発確認もご活用ください。
| 生まれ年 | 高校入学 | 高校卒業 | 大学入学(4年制) | 大学卒業(4年制) |
|---|---|---|---|---|
| 1994年(平成6年) | 2010年4月 | 2013年3月 | 2013年4月 | 2017年3月 |
| 1995年(平成7年) | 2011年4月 | 2014年3月 | 2014年4月 | 2018年3月 |
| 1996年(平成8年) | 2012年4月 | 2015年3月 | 2015年4月 | 2019年3月 |
| 1997年(平成9年) | 2013年4月 | 2016年3月 | 2016年4月 | 2020年3月 |
| 1998年(平成10年) | 2014年4月 | 2017年3月 | 2017年4月 | 2021年3月 |
| 1999年(平成11年) | 2015年4月 | 2018年3月 | 2018年4月 | 2022年3月 |
| 2000年(平成12年) | 2016年4月 | 2019年3月 | 2019年4月 | 2023年3月 |
| 2001年(平成13年) | 2017年4月 | 2020年3月 | 2020年4月 | 2024年3月 |
| 2002年(平成14年) | 2018年4月 | 2021年3月 | 2021年4月 | 2025年3月 |
| 2003年(平成15年) | 2019年4月 | 2022年3月 | 2022年4月 | 2026年3月 |
| 2004年(平成16年) | 2020年4月 | 2023年3月 | 2023年4月 | 2027年3月 |
| 2005年(平成17年) | 2021年4月 | 2024年3月 | 2024年4月 | 2028年3月 |
| 2006年(平成18年) | 2022年4月 | 2025年3月 | 2025年4月 | 2029年3月 |
| 2007年(平成19年) | 2023年4月 | 2026年3月 | 2026年4月 | 2030年3月 |
まとめ
履歴書の学歴欄はどこから書くかについて、状況別に整理します。
- 転職・中途採用・新卒・就活:高校入学から書く
- バイト・パート(高校生など):中学校卒業から書く
- 中退・休学・留年:事実を正確に記載する(省略は学歴詐称リスクあり)
- 学校名:正式名称を使い、略称は使わない
- 年号:西暦か和暦のどちらかに統一する
- 最終行:「以上」で締める
採用担当者が学歴欄から確認しているのは、時系列の正確さと学校名の正式記載です。迷う点があれば学校の公式サイトや学生証で確認してから記載してください。
履歴書の学歴欄に関するよくある質問
- 学歴欄に中学校は書かなくてよいですか?
-
転職・新卒・就活の場合は書かなくて構いません。高校入学から記載するのが一般的です。ただし高校に進学していない場合や、高校生のアルバイト応募では中学校卒業から書いてください。
- 大学を中退しているが、履歴書にどう書けばよいですか?
-
「○○大学 ○○学部 ○○学科 中途退学」と正確に記載してください。事実を省略したり、卒業と記載したりすると学歴詐称になるリスクがあります。中退理由を履歴書に書く義務はありませんが、面接で聞かれる準備はしておきましょう。
- 年号は西暦と和暦どちらで書くべきですか?
-
どちらでも構いませんが、履歴書全体で統一することが必須です。企業から書式の指定がある場合はそちらに従ってください。指定がなければ西暦統一が採用担当者にとって読みやすい傾向があります。
- 留年した事実は履歴書に書かなければなりませんか?
-
「留年」と明記する義務はありませんが、実際に卒業した年月を正確に記載することは必須です。入学年と卒業年が標準年限より長い場合、採用担当者から理由を確認されることがあります。面接で聞かれた際に正直に答えられるよう準備しておいてください。
- 高校名は「○○高等学校」と「○○高校」どちらが正しいですか?
-
正式名称である「○○高等学校」と記載してください。「高校」は略称であり、履歴書では使用しないのが基本マナーです。学校名全体は学校の公式サイトで確認することを推奨します。


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