この記事では、大学生がバイト履歴書を書くときに必要な全項目の書き方を採用担当者目線で解説します。学歴・職歴・志望動機・自己PRの正しい書き方と例文を、バイト未経験の場合も含めて紹介するので、初めての履歴書作成でも迷わずに書き上げられます。
履歴書を書く前に知っておくべき基本ルール
細かい書き方の前に、バイト履歴書全体に共通するルールを確認しておきましょう。ここを押さえていないと、どれだけ内容が良くても採用担当者に「雑な印象」を与えてしまいます。
手書きとPC作成、どちらにすべき?
バイト応募の履歴書は、手書きでもPC作成でもどちらでもかまいません。ただし、企業が指定している場合はその指示に必ず従うことが大前提です。
| 作成方法 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 手書き | 熱意・誠実さが伝わりやすい | 書き損じたら新しい用紙に書き直す(修正液は不可) |
| PC作成 | 清潔感があり読みやすい | フォント・レイアウトを整えること。印刷後のサインは手書きが必要 |
日付・年号の統一ルール
履歴書全体を通じて、「西暦」か「和暦(令和)」のどちらかで統一してください。西暦と和暦が混在していると、採用担当者に不注意な印象を与えます。「令和〇年」と書き始めたら、生年月日も学歴も全て和暦で統一するのが鉄則です。
採用担当者はここを見ている
- 年号の統一:西暦・和暦の混在は「書き方を知らない」と判断される
- 日付欄:提出日当日の日付を書く。「令和〇年〇月〇日」と具体的に記入する
- ボールペンの色:手書きの場合は黒の油性ボールペンのみ。消えるペン(フリクション等)は絶対に不可
【採用担当者の視点】学歴欄の書き方と記載例
大学生が最も迷うのが学歴欄の書き方です。「どこから書けばいい?」「在学中はどう書く?」という疑問を一つずつ解消します。
大学生はどこから書く?学歴の起点
バイト応募の履歴書では、高校の入学から書くのが基本です。中学卒業からさかのぼる必要はなく、大学生のバイト履歴書では「高校入学」から始めるのが一般的なスタイルです。
正しい書き方(大学生の場合)
令和〇年 4月 〇〇県立△△高等学校 普通科 入学
令和〇年 3月 〇〇県立△△高等学校 普通科 卒業
令和〇年 4月 〇〇大学 □□学部 △△学科 入学
令和〇年 現在 同大学 第〇学年 在学中
NG例
令和〇年 〇〇大学 入学
高校の記載が丸ごと抜けている。高校からの学歴は必ず書いてください。
在学中の正しい書き方
現在大学に在学中の場合は「卒業」ではなく「在学中」と書きます。よく混乱するのが「在学中」と「在籍中」のどちらを使うかですが、学生ならば「在学中」が正解です。「在籍中」は社会人が会社に籍を置いている場合に使う表現のため、学生が使うと違和感を与えます。
- 令和〇年 4月 〇〇大学 □□学部 △△学科 入学
- 令和〇年 現在 同大学 第〇学年 在学中
学部・学科・コース名まで書く必要はある?
学部・学科名は必ず書きましょう。採用担当者は「どんな専門を学んでいるか」を学部名から判断します。コース名は、大学の正式な書類(学生証や在学証明書)に記載がある場合のみ書き添えれば十分です。
浪人・留年・休学した場合の書き方
浪人した場合は「浪人」とは書かず、単純に卒業年と入学年の間が開く形になります。隠す必要はなく、そのまま事実を記載すれば問題ありません。留年・休学の場合は「休学(令和〇年〇月〜令和〇年〇月)」と括弧書きで補記するのが丁寧です。
採用担当者はここを見ている
- 学校名は略さず正式名称で記載する(「〇〇大」でなく「〇〇大学□□学部」まで)
- 入学年と卒業(見込み)年が一致しているかの整合性チェックをしている
- 空白期間があっても、正直に書いた履歴書のほうが面接で好印象になることが多い
職歴欄の書き方(バイト経験あり・なし別)
職歴欄の書き方は、バイト経験があるかどうかで変わります。どちらのパターンも、採用担当者を迷わせない明確な記載が鍵です。
バイト経験なしは「なし」でOK
バイトが初めての場合は、職歴欄に「なし」と書いて一行下に「以上」と記入するだけで問題ありません。空欄のまま提出することが最もNGです。「書き忘れ?それとも隠している?」と疑われる原因になります。
バイト未経験の書き方
職歴
なし
以上
バイト経験ありの書き方と例文
アルバイト経験は職歴として記載できます。「株式会社〇〇 アルバイトとして入社」「同社 退職」という形式で書くのが正式です。店名だけでなく運営会社名(法人格つき)を使うのがポイントです。わからない場合はレシートや求人票の会社名を確認してください。
正しい書き方(バイト経験あり)
令和〇年 4月 株式会社〇〇 △△店 アルバイトとして入社
令和〇年 3月 同社 退職
以上
NG例
令和〇年 △△カフェ バイト
会社の正式名称を使っていない、「入社」「退職」の記載もない。アルバイトでも正式な職歴の書き方で記載しましょう。
短期・単発バイトの扱い方
1日〜数週間程度の単発・短期バイトは、職歴に書かなくて構いません。一方で3ヶ月以上継続したバイトは積極的に記載しましょう。継続して働いた実績そのものが、継続力・責任感のアピールになります。
採用担当者が最も重視する志望動機の書き方
志望動機は採用担当者が最も読み込む項目の一つです。「家から近いから」「時給が高いから」だけでは通過しにくく、「なぜこの店・会社でなければならないか」を伝える必要があります。
採用担当者が志望動機で見るポイント
採用担当者はここを見ている
- なぜうちの店(会社)か:「チェーン全体への応募」ではなく「この店を選んだ理由」があるか
- 仕事への意欲:スキルアップや経験への言及があるか(「接客力を磨きたい」等)
- シフト適性:週に何日入れるか、長期で働けるかを読み取ろうとしている
業種別志望動機の例文
志望動機は「応募先の業種・仕事内容 × 自分がそこで得たいもの」の組み合わせで書くと、採用担当者に刺さる文章になります。以下の例文を参考に、自分の言葉でアレンジしてください。
飲食店(カフェ・レストラン)の例文
以前からよく利用しており、スタッフの方の丁寧な接客に惹かれてきました。将来は人と関わる仕事に就きたいと考えており、接客スキルと商品知識を実際の現場で身につけたいと思い応募しました。週3〜4日、長期で勤務できます。
販売・小売の例文
貴店の商品のファンで、服に関する知識を活かした接客がしたいと考えています。大学ではまだ接客の機会がなく、社会人としての基礎を早い段階で身につけたいと思い応募しました。土日を中心に週3日程度の勤務が可能です。
塾講師・家庭教師の例文
大学で教育学を学んでおり、学んだ内容を実践する場として貴塾を選びました。高校時代に自分が勉強で苦労した経験を活かし、生徒一人ひとりの理解度に合わせた指導ができると考えています。週2〜3日の勤務希望です。
大学生の自己PRの書き方とアピールポイント
「自己PRに書くことが何もない」と感じている大学生は多いですが、採用担当者が見たいのは「実績」ではなく「人柄と姿勢」です。経験の多寡ではなく、どう考えてどう行動したかを伝えることが大切です。
採用担当者がPRで見るポイント
採用担当者はここを見ている
- 継続力:何かを続けてきた経験(部活・サークル・資格勉強)があるか
- 協調性:チームで何かをやり遂げた経験があるか(グループワーク・サークル等)
- 素直さ・成長意欲:「教えてもらったことを吸収しようとする姿勢」は未経験者の最大の武器
自己PR例文
サークル経験をアピールする例文
大学でバスケットボールサークルの幹事を務めており、メンバー20名のスケジュール調整や練習場所の手配を担当しています。複数の関係者と連絡を取り合いながら物事を進める経験が、チームワークと段取り力を鍛えてくれました。この力を貴店の業務にも活かせると考えています。
学業・資格経験をアピールする例文
大学入学後、英語の習得を目標にTOEIC対策を続け、入学時から200点スコアを伸ばしました。目標を設定して地道に継続する習慣があります。この継続力を活かし、早く戦力になれるよう努めます。
提出前に確認したいNG例と基本マナー
せっかく時間をかけて書いた履歴書も、基本的なミスがあると評価が下がります。提出前に以下のチェックリストで確認してください。
やってはいけないNG行動
| NG行動 | 理由・正しい対応 |
|---|---|
| 修正液・修正テープの使用 | 手書き履歴書での修正は書き直しが原則。修正液は「雑」な印象を与える |
| 消えるペン(フリクション等)の使用 | 温度変化で消える可能性があり、選考書類として不適切と判断されることがある |
| 空欄を放置する | 「記入忘れ」や「隠している」と思われる。「なし」「特になし」と必ず記入する |
| 略称を使う | 「〇〇大」「△△高校」はNG。「〇〇大学」「△△高等学校」が正式名称 |
| 西暦・和暦の混在 | どちらかに統一する。混在は不注意の証拠と見なされる |
| 折り曲げた用紙の使用 | 必ず新しい用紙を使う。郵送する場合は履歴書が折れないよう大きめの封筒を選ぶ |
証明写真の基本マナー
バイト履歴書の証明写真は、スーツまたは清潔感のある私服で撮影するのが基本です。スマートフォンでの自撮りや古い写真の流用は避けてください。写真館・証明写真機で撮影した3ヶ月以内のものを使うのが理想です。
- サイズ:縦4cm × 横3cm(履歴書の指定サイズに合わせる)
- 背景:白・グレーのシンプルな無地背景
- 表情:自然な笑顔または真剣な表情。過度な加工は厳禁
- 裏面:鉛筆で名前を書いておく(剥がれ防止のため)
まとめ
- 年号は履歴書全体で統一:西暦か和暦のどちらかに揃える
- 学歴は高校入学から書く:在学中は「在学中」、略称は使わない
- バイト未経験は「なし」と明記:空欄放置は最悪の選択
- 志望動機は「なぜここか」を具体的に:業種・店舗への関心を言葉にする
- 自己PRは実績よりも姿勢と継続力:採用担当者は「伸びしろ」を見ている
- 提出前の最終確認は必須:空欄・修正・年号混在がないかチェックする
履歴書は採用担当者があなたの人柄を知る最初の機会です。丁寧に書かれた履歴書は、それだけで「仕事も丁寧にやってくれそう」という印象を与えます。
大学生のバイト履歴書に関するよくある質問
- 大学生のバイト履歴書は高校から書く必要がありますか?
-
はい、高校入学から書くのが基本です。バイト応募の場合は中学卒業までさかのぼる必要はなく、「〇〇高等学校 普通科 入学」から始めて、大学の在学状況まで記載します。学校名は略称ではなく正式名称で書いてください。
- バイト未経験の場合、職歴欄はどう書けばいいですか?
-
職歴欄に「なし」と書き、その下に「以上」と記入します。空欄のままにするのはNGです。採用担当者は「書き漏れか、隠しているのか」と判断してしまいます。「なし」と明記するだけで、正直で丁寧な印象を与えられます。
- 志望動機に「家から近いから」だけ書くのはNGですか?
-
「家から近い」という理由自体を書くのは問題ありませんが、それだけでは採用担当者に熱意が伝わりません。「家から近く、長期で安定して通えます。加えて〜(仕事への関心や得たいスキル)」のように、条件面と意欲を組み合わせて書くのがおすすめです。
- 手書きとPC作成、採用担当者はどちらを好みますか?
-
多くの採用担当者はどちらでも問題ないとしています。ただし、企業から「手書きで提出してください」と指定がある場合は必ず従ってください。手書きが誠意の表れとされる職場もあります。指定がない場合は、読みやすさを重視してPC作成でも構いません。
- 短期や単発のバイト経験は職歴に書くべきですか?
-
1日〜数週間程度の単発・短期バイトは職歴に書かなくて問題ありません。3ヶ月以上継続したバイトは積極的に記載しましょう。継続した勤務実績は「真面目に取り組める人材」として評価されます。


コメント