この記事では、履歴書の年月の書き方として、西暦・和暦の選び方、全欄を通じた統一ルール、採用担当者が重視するポイント、令和元年など元号が切り替わる年の正しい表記方法、各欄の記入例と西暦⇔和暦の早見表をまとめて解説します。
履歴書の年月の書き方:西暦と和暦どちらを選ぶべきか
基本ルールは「どちらでも可・ただし全欄を統一」
履歴書に年月を書くとき、西暦・和暦のどちらを使っても問題ありません。厚生労働省が提示している「標準的な履歴書の様式例」にも、西暦か和暦かの指定はありません。ただし、一つの履歴書の中で西暦と和暦を混在させることは厳禁です。日付欄・生年月日欄・学歴欄・職歴欄・資格欄と、年月が登場するすべての欄を同じ形式に揃えてください。
採用担当者はここを見ている
- 年月の統一感:学歴は和暦・職歴は西暦というバラバラな記載は「読み手への配慮がない」と判断される
- 経歴の時系列把握:西暦と和暦が混在すると採用担当者が変換しながら読む必要が生じ、処理に余分な時間がかかる
- 細部の丁寧さ:年月の書き方ひとつで「書類仕事に慣れているか」「ビジネスマナーを理解しているか」を読み取られる
西暦と和暦、どちらが多いのか
転職市場では西暦が主流になりつつあります。外資系企業はもちろん、グローバルな取引のある国内企業でも西暦を使うのが自然だからです。一方で官公庁や公的機関への応募では和暦を好む担当者もいます。
応募企業の社風が読めないときは、西暦に統一しておくのが無難です。西暦であれば相手が「変換」を意識せずに経歴を追えるため、読み手の負担が少なくなります。どちらかといえば長いキャリアがある方(30代後半以降)ほど、年号またぎが複雑になるため西暦統一のメリットが大きくなります。
【全欄一覧】履歴書の各項目の年月の正しい書き方
年月が登場する欄は複数あります。「学歴欄は書いたけど日付欄を別形式にしてしまった」という見落としが起きやすいため、欄ごとの正しい書き方を順番に確認してください。
日付欄(右上の記入日)
履歴書の右上に書く「提出日」は、郵送の場合は投函する日・手渡しの場合は面接当日の日付を記載します。「令和7年6月27日」または「2025年6月27日」のように、年・月・日をすべて省略せずに記載します。スラッシュ(2025/6/27)やドット(2025.6.27)は略式のため不可です。
良い書き方(日付欄)
令和7年6月27日(和暦統一の場合)
2025年6月27日(西暦統一の場合)
NG例(日付欄)
2025/06/27 → スラッシュ区切りは略式のためNG
R7.6.27 → アルファベット略記・ドット区切りはNG
二〇二五年六月二十七日 → 漢数字は横書き文書には不適
生年月日欄
生年月日は書式によって「昭和・平成・令和」に丸をつける欄と自由記入の欄があります。自由記入の場合は、他の欄と表記方法を統一するのが原則です。算用数字(1・2・3)で書き、漢数字(一・二・三)は使いません。
良い書き方(生年月日)
昭和63年4月3日生まれ(和暦統一の場合)
1988年4月3日生まれ(西暦統一の場合)
学歴欄(入学・卒業年月)
学歴欄では入学年月と卒業年月を必ず別行で記載します。「月」は「4月」「3月」のように記載し、日は省略して構いません。学校名は「高校」ではなく「高等学校」と正式名称で書くことも必須です。
良い書き方(学歴欄・西暦の例)
2010年 4月 〇〇県立△△高等学校 普通科 入学
2013年 3月 〇〇県立△△高等学校 普通科 卒業
2013年 4月 〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 入学
2017年 3月 〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 卒業
NG例(学歴欄)
2010年4月 △△高校入学
「高校」は略称。正式名称「高等学校」を使うこと。入学と卒業は必ず別行に記載する。
職歴欄(入社・退社年月)
職歴欄も入社月と退社月を別行で記載します。在職中の場合は退社欄に「現在に至る」と記載し、その直下の右寄せに「以上」と書いて締めます。会社名は(株)のような略称ではなく、「株式会社〇〇」と正式名称で記載してください。
良い書き方(職歴欄・在職中の場合)
2017年 4月 株式会社〇〇 入社
現在に至る
(右寄せ)以上
免許・資格欄
資格欄も年月の統一対象です。「〇〇年〇月 〇〇資格 取得」の形式で、他の欄と同じ年号形式を使います。日は記載不要で「〇月」だけで問題ありません。資格名は正式名称(「普通免許」ではなく「普通自動車第一種運転免許」)で記載します。
良い書き方(資格欄)
2020年 6月 普通自動車第一種運転免許 取得
2022年 11月 日商簿記検定2級 取得
令和元年・元号をまたぐ経歴の書き方
年号の切り替わりは多くの応募者が迷うポイントです。代表的なケースを確認しておきましょう。
元号の1年目は「元年」が正解
令和が始まった2019年5月1日以降は、「令和元年」が正しい表記です。「令和1年」と書くのは不正確で、ビジネスマナーを知らない印象を与えかねません。同様に、平成の始まりの1989年は「平成元年」が正式です。
| 元号の変わり目 | 正しい表記 | NG表記 |
|---|---|---|
| 2019年5月以降 | 令和元年5月〜 | 令和1年5月 |
| 2019年4月まで | 平成31年4月まで | 令和元年4月 |
| 1989年1月〜4月 | 昭和64年1月〜4月 | 平成元年1月〜 |
| 1989年1月以降 | 平成元年1月〜 | 平成1年1月 |
複数の元号をまたぐ経歴がある場合
和暦で統一する場合、昭和・平成・令和など複数の元号が混在することは問題ありません。「昭和〇〇年入社、平成〇〇年退社」のような記載は正確な情報であり、NGではありません。
ただし、年号またぎが多いほど読みづらくなるのも事実です。長いキャリアがある方は西暦に統一することで時系列が一目で追いやすくなります。採用担当者が経歴をスムーズに読める配慮が、結果として好印象につながります。
履歴書の年月でやってはいけないNG表記
よくある間違いを一覧でまとめました。提出前のチェックリストとして活用してください。
| NG表記の例 | 正しい書き方 | 理由 |
|---|---|---|
| H.30.4 / H30.4 | 平成30年4月 | アルファベット略記は略式。正式な書類では使わない |
| R7.6 / R.7.6 | 令和7年6月 | 同上。「R.」「H.」等の略記は不可 |
| 2024/4 / 2024/04 | 2024年4月 | スラッシュ区切りは業務メモ的な略式。履歴書には不適 |
| 2024.4 | 2024年4月 | ドット区切りも同様。「年・月」の漢字表記が必須 |
| ’24年4月 | 2024年4月 | アポストロフィ省略は不可。西暦は4桁で記載 |
| 令和1年 | 令和元年 | 元号最初の年は「元年」が正式表記 |
| 二〇二四年四月 | 2024年4月 | 横書き文書では算用数字(アラビア数字)が原則 |
| 学歴は和暦・職歴は西暦 | 全欄を同じ形式で統一 | 採用担当者が変換しながら読む必要が生じる |
【早見表】西暦⇔和暦対応一覧(令和・平成・昭和)
履歴書を書くとき手元に変換表があると便利です。学歴・職歴でよく使う年を中心にまとめました。
| 西暦 | 和暦 | 西暦 | 和暦 |
|---|---|---|---|
| 2025年 | 令和7年 | 2010年 | 平成22年 |
| 2024年 | 令和6年 | 2009年 | 平成21年 |
| 2023年 | 令和5年 | 2008年 | 平成20年 |
| 2022年 | 令和4年 | 2007年 | 平成19年 |
| 2021年 | 令和3年 | 2006年 | 平成18年 |
| 2020年 | 令和2年 | 2005年 | 平成17年 |
| 2019年 | 令和元年(5月〜)/平成31年(〜4月) | 2004年 | 平成16年 |
| 2018年 | 平成30年 | 2003年 | 平成15年 |
| 2017年 | 平成29年 | 2002年 | 平成14年 |
| 2016年 | 平成28年 | 2001年 | 平成13年 |
| 2015年 | 平成27年 | 2000年 | 平成12年 |
| 2014年 | 平成26年 | 1999年 | 平成11年 |
| 2013年 | 平成25年 | 1998年 | 平成10年 |
| 2012年 | 平成24年 | 1997年 | 平成9年 |
| 2011年 | 平成23年 | 1996年 | 平成8年 |
計算式:令和=西暦−2018 / 平成=西暦−1988 / 昭和=西暦−1925
まとめ
- 西暦・和暦はどちらでも可だが、全欄の統一が絶対ルール:日付欄・生年月日・学歴・職歴・資格欄のすべてを同じ形式で揃える
- 迷ったときは西暦に統一:外資・グローバル企業への応募では西暦が読みやすく無難。長いキャリアがある方にも西暦が向く
- 元号の1年目は「元年」:「令和1年」ではなく「令和元年」が正式表記
- 「/」「.」「アルファベット略記」はすべてNG:年・月の漢字表記と4桁の西暦(または正式元号)を使う
- 学歴・職歴欄は入学と卒業を別行に記載:月は「4月」「3月」のように記載し、日は省略でOK
年月の書き方はルール自体はシンプルですが、複数の欄にまたがる確認が必要なため見落としが起きやすいポイントです。提出前にすべての欄を通しで確認する時間を取るだけで、採用担当者への印象は格段に変わります。
履歴書の年月の書き方に関するよくある質問
- 履歴書の年月は西暦と和暦のどちらが正しいですか?
-
どちらでも正解です。重要なのは「一つの履歴書の中で統一すること」で、日付欄・生年月日・学歴欄・職歴欄・資格欄のすべてを同じ形式で揃えてください。応募先に指定がない場合は、西暦への統一をおすすめします。
- 2019年に就職した場合、「平成31年」と「令和元年」のどちらを書けばいいですか?
-
改元日(2019年5月1日)を基準に使い分けます。2019年4月以前は「平成31年4月」、2019年5月以降は「令和元年5月」と書くのが正確です。一つの職歴で入社と退社が改元をまたぐ場合は、それぞれの月に合った元号で書いてください。
- 「令和1年」と書いてしまいました。これは問題ですか?
-
元号の最初の年は「元年」と表記するのがビジネス文書の慣習です。「令和1年」は絶対的な誤りとはいえませんが、「令和元年」が正式表記のため、手書き履歴書なら書き直すことをおすすめします。PC作成の場合は修正して再印刷してください。
- 学歴欄の月を数字だけ(「4」など)で書いても大丈夫ですか?
-
書式によって「年・月」が別々のセルに分かれているものがあり、その場合は数字のみで問題ありません。一方、記述式(フリーフォーマット)の場合は「2022年4月」のように「月」の漢字まで明記するのが丁寧です。欄の形式に合わせて判断してください。


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