大学の学歴は、履歴書の学歴欄に「入学」と「卒業」を1行ずつ、学部・学科まで正式名称で書くのが正解です。在学中なら「卒業見込み」と記入します。この記事では、基本の記入例と学歴早見表、そして浪人・留年・中退・編入・大学院といったケース別の書き方を、採用担当者が実際に見ているポイントとあわせて紹介します。
大学の学歴欄の書き方【基本の記入例】
結論:大学は「入学」「卒業」を2行に分けて書く
大学の学歴は、入学と卒業をそれぞれ1行ずつ、合計2行で記載します。学校名だけでなく学部・学科・専攻まで正式名称で書くのが基本ルールです。年月は左の欄、学校名は右の欄に分けて、卒業した最終行の下に右寄せで「以上」と添えます。
まずは、卒業済みの人(転職・既卒)と、在学中の人(新卒)で記入例を分けて確認します。
卒業済み(転職・既卒)の記入例
良い例文
| 年月 | 学歴 |
|---|---|
| 2019年4月 | 〇〇大学 法学部 法律学科 入学 |
| 2023年3月 | 〇〇大学 法学部 法律学科 卒業 |
学部・学科まで略さず書き、入学と卒業を必ずセットで記載します。学校名が長く1行に収まらないときは学歴欄を二行に分けて書くと読みやすくなります。

在学中(新卒)は「卒業見込み」と書く
まだ卒業していない新卒の学生は、卒業の行に「卒業」ではなく「卒業見込み」と記入します。すでに卒業単位のめどが立っていることを示す表現で、就活の履歴書では標準的な書き方です。
良い例文
| 年月 | 学歴 |
|---|---|
| 2023年4月 | 〇〇大学 経済学部 経済学科 入学 |
| 2027年3月 | 〇〇大学 経済学部 経済学科 卒業見込み |
大学院に在学中の場合は「卒業見込み」ではなく「修了見込み」と書きます。
採用担当者はここを見ている
- 学部・学科まで正式名称で書けているか(省略は注意力の欠如と見られやすい)
- 入学と卒業の年月がそろっていて、経歴に不自然な空白がないか
- 在学中に「卒業」と書いていないか(卒業見込みの書き忘れは基本ミスとして目立つ)
大学の学歴を書くときの5つの基本ルール
記入例をおさえたら、次は間違えやすいルールを整理します。大学の学歴欄では、次の5点を守るだけで書類の印象が安定します。
- 学校名・学部・学科は正式名称で書く
- 西暦・和暦はどちらかに統一する
- 学歴は中学卒業(または高校入学)から書く
- 入学・卒業を省略せず両方書く
- 学歴の最後に右寄せで「以上」を入れる
学校名・学部・学科は正式名称で書く
「〇〇大」のような略称や、学部・学科の省略は避けます。「経済学部」だけで学科を書かない、「〇〇大学 経済」と縮める、といった書き方は正式名称のルール違反です。学部・学科名が思い出せないときは、卒業証書や成績証明書、大学の公式サイトで確認すると確実です。
NG例
- 〇〇大 経済学部 入学(大学を「大」と略し、学科も抜けている)
- 〇〇大学 卒業(学部・学科がなく、何を学んだか伝わらない)
西暦・和暦はどちらかに統一する
年月の表記は西暦(2023年)でも和暦(令和5年)でもかまいませんが、履歴書全体で必ずどちらかに統一します。生年月日は西暦、学歴は和暦、といった混在は避けてください。日付欄や生年月日欄とのそろえ方は履歴書の日付と西暦・和暦の書き方もあわせて確認しておくと安心です。
学歴は中学卒業(または高校入学)から書く
大学生・大学卒の人は、学歴を高校入学から書き始めるのが一般的です。新卒の場合は中学卒業から書くケースもあり、応募先の指定がなければ高校入学から書けば十分です。小学校・中学校の入学まで細かく書く必要はありません。
学歴の最後に右寄せで「以上」を入れる
職歴まで書き終えたあと、最終行の下に右寄せで「以上」と記載して締めます。学歴だけで職歴がない新卒の場合も、学歴・職歴欄の最後に「以上」を入れます。この一手間があるだけで、書類として整った印象になります。
大学の入学年・卒業年がわかる学歴早見表
入学年や卒業年をうろ覚えのまま書くと、経歴のズレにつながります。4年制大学(現役入学)を基準に、卒業年から逆算した入学年・高校卒業年を西暦と和暦でまとめました。浪人・留年・大学院進学がある場合は、その年数分だけ後ろにずれます。
| 大学卒業(見込み) | 大学入学 | 高校卒業 |
|---|---|---|
| 2026年3月 (令和8年) | 2022年4月 (令和4年) | 2022年3月 (令和4年) |
| 2027年3月 (令和9年) | 2023年4月 (令和5年) | 2023年3月 (令和5年) |
| 2028年3月 (令和10年) | 2024年4月 (令和6年) | 2024年3月 (令和6年) |
| 2029年3月 (令和11年) | 2025年4月 (令和7年) | 2025年3月 (令和7年) |
| 2030年3月 (令和12年) | 2026年4月 (令和8年) | 2026年3月 (令和8年) |
現役・4年制大学を基準に算出。浪人・留年・休学があるとその分ずれます。
自分の生まれ年から各学校の入学・卒業年を確認したいときは、生年別の学歴早見表も参考になります。
【ケース別】大学の学歴欄はこう書く
浪人・留年・中退・編入など、標準どおりに進学していない場合の書き方を状況別に整理します。共通するのは事実をそのまま、簡潔に書くことです。ごまかしや空欄が、かえって不信感につながります。
浪人・留年した場合
浪人や留年は、「浪人」「留年」という言葉を書く必要はありません。実際の入学年月・卒業年月をそのまま記載すれば、年数のずれで自然に伝わります。面接で聞かれたら正直に答えれば問題なく、履歴書の学歴欄でわざわざ説明を加える必要はありません。
良い例文(1浪して入学した場合)
| 年月 | 学歴 |
|---|---|
| 2022年3月 | 〇〇高等学校 卒業 |
| 2023年4月 | 〇〇大学 文学部 英文学科 入学 |
高校卒業と大学入学の間が1年空きますが、「浪人」と書き足す必要はありません。
大学を中退した場合
中退は隠さず、入学の行に続けて「中途退学」と記載します。空欄にしたり卒業と書いたりすると経歴詐称になり、発覚すれば内定取り消しのリスクもあります。中退理由は学歴欄に書く必要はありませんが、面接で説明できるよう整理しておくと安心です。
良い例文
| 年月 | 学歴 |
|---|---|
| 2021年4月 | 〇〇大学 理工学部 機械工学科 入学 |
| 2023年3月 | 〇〇大学 理工学部 機械工学科 中途退学 |
専門学校を中退した場合も考え方は同じです。詳しくは専門学校中退の履歴書の書き方で中退理由の伝え方まで確認できます。
編入・転部した場合
他大学や他学部へ移った場合は、「編入学」と明記します。短大や高専から大学へ進んだケースも、前の学校の卒業を書いたうえで、大学の行に「編入学」と記載すると経歴が正確に伝わります。
良い例文(短大卒業後に大学へ編入)
| 年月 | 学歴 |
|---|---|
| 2023年3月 | 〇〇短期大学 英語科 卒業 |
| 2023年4月 | 〇〇大学 外国語学部 英米語学科 編入学 |
| 2025年3月 | 〇〇大学 外国語学部 英米語学科 卒業 |
休学・留学した場合
長期の休学は、期間と理由を簡潔に添えると空白期間の説明になります。留学は、1年以上の正規留学・交換留学なら学歴欄に書けますが、数週間〜数か月の語学留学は学歴欄ではなく自己PR欄でアピールするのが適切です。書く場所を間違えると評価につながりにくくなります。
良い例文(1年間の交換留学)
| 年月 | 学歴 |
|---|---|
| 2024年9月 | 〇〇大学の交換留学制度により△△大学(アメリカ)へ留学(2025年8月まで) |
短期の語学留学の扱いは履歴書の留学経験の書き方で、学歴欄と自己PR欄の使い分けを詳しく解説しています。
大学院を修了した場合
大学院は「卒業」ではなく「修了」と書きます。在学中は「修了見込み」です。学部の卒業に続けて、大学院の入学・修了を記載します。研究科・専攻まで正式名称で書きましょう。
良い例文
| 年月 | 学歴 |
|---|---|
| 2023年3月 | 〇〇大学 工学部 電気電子工学科 卒業 |
| 2023年4月 | 〇〇大学大学院 工学研究科 電気電子工学専攻 入学 |
| 2025年3月 | 〇〇大学大学院 工学研究科 電気電子工学専攻 修了 |
採用担当者が大学の学歴欄で見ている3つのポイント
学歴欄は「どこの大学か」だけを見られていると思われがちですが、採用担当者はむしろ書類を正確に仕上げられる人かどうかを確認しています。学歴の中身以上に、書き方の丁寧さが第一印象を左右します。
採用担当者はここを見ている
- 正式名称の正確さ:省略や誤記は「詰めが甘い人」という印象につながる
- 年月の一貫性:西暦・和暦の混在や年のズレは、書類全体の信頼性を下げる
- 空白期間の説明:中退や長い空白を隠していないか。正直に書けているか
逆に、次のような書き方は基本的な減点対象になります。学歴の中身を磨く前に、書き方でつまずかないことが先決です。
NG例
- 学校名だけ書いて学部・学科を省略する
- 入学だけ、または卒業だけしか書かない
- 在学中なのに「卒業」と書いてしまう
写真や志望動機など、他の項目とあわせて全体を整えたい人は履歴書の書き方を項目別に解説した記事もあわせて確認しておくと、書類全体の完成度が上がります。
まとめ
- 大学は「入学」「卒業」を2行に分け、学部・学科まで正式名称で書く
- 在学中の新卒は「卒業見込み」、大学院は「修了見込み」と記入する
- 西暦・和暦は履歴書全体で統一し、学歴の最後に右寄せで「以上」を入れる
- 浪人・留年は年月で自然に伝わるため書き足し不要。中退・編入・大学院は事実を簡潔に記載する
学歴欄は、書き方の正確さがそのまま「仕事を任せられそうか」の印象につながります。正式名称と年月をそろえるだけで、書類選考でのつまずきは大きく減らせます。
大学の履歴書の書き方に関するよくある質問
- 大学名や学部名は略して書いてもいいですか?
-
略さず正式名称で書きます。「〇〇大」のような略称や、学科を省いて学部だけ書くのは避けてください。学部・学科・専攻まで正しく記載することで、何を学んできたかが正確に伝わります。
- 「卒業見込み」と「卒業予定」はどちらが正しいですか?
-
履歴書では「卒業見込み」が一般的です。卒業に必要な単位取得のめどが立っている在学中の学生が使います。大学院に在学中の場合は「修了見込み」と書きます。
- 浪人や留年は履歴書に書く必要がありますか?
-
「浪人」「留年」という言葉を書く必要はありません。実際の入学・卒業の年月をそのまま記載すれば、年数のずれで自然に伝わります。面接で聞かれた場合に、正直に説明できるよう準備しておけば十分です。
- 大学を中退した場合は書かないほうがいいですか?
-
隠さず「中途退学」と記載します。空欄にしたり卒業と書いたりすると経歴詐称になり、発覚した場合は内定取り消しのリスクもあります。中退理由は学歴欄には不要ですが、面接で説明できるよう整理しておきましょう。
- 西暦と和暦はどちらで書くべきですか?
-
どちらでもかまいませんが、履歴書全体でどちらかに統一します。生年月日は西暦、学歴は和暦といった混在は避けてください。応募先から指定がある場合はそれに従います。


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