履歴書の学歴欄で、学校名と学部・学科名が長くて1行に収まらず、手が止まっていませんか。この記事では、学歴を二行に分けて書くときの正しい改行のルールと、2行目の字下げ・年月欄の扱い・行が足りないときの対処法を、採用担当者が見ているポイントとあわせて記入例つきで整理します。
履歴書の学歴は二行で書いても問題ない
結論として、学校名や学部・学科名が1行に収まらない場合、学歴を二行に分けて書いて構いません。二行にまたがること自体がマナー違反になったり、書類選考で減点されたりすることはありません。
むしろ避けたいのは、1行に無理やり押し込んで文字を極端に小さくしてしまうことです。文字が潰れて読みにくくなると、採用担当者が正式名称を確認しづらくなり、かえって印象を下げます。二行に分けてゆとりを持たせたほうが、正確で丁寧な印象につながります。
採用担当者はここを見ている
- 二行にまたいでいるかどうかは評価対象にしていない
- 学校名・学部名が卒業証書どおりの正式名称で書かれているか
- 年月と学歴の対応がずれず、読み手が一目で追えるように整っているか
学歴欄は経歴の正確さを通じて、応募者の誠実さや注意力を判断される項目です。二行で書くか一行で書くかは手段の話にすぎず、読みやすく正確に伝わっているかが本質になります。
学歴を二行で書くときの正しい改行のコツ
二行に分けるときは、ただ折り返せばよいわけではありません。改行の位置と2行目の字下げに一定のルールがあり、これを守るだけで見やすさが大きく変わります。
1行目に学校名、2行目に学部・学科・専攻
基本の形は「1行目に学校名、2行目に学部・学科・専攻名」です。学校名という大きな情報と、その内訳である学部・学科を行で分けることで、意味の区切りがそのまま見た目の区切りになり、読み手が情報を追いやすくなります。
学校名の途中(たとえば「〇〇大学国際」で折り返すなど)で改行するのは避けてください。単語の途中で切れると、学校名がどこまでなのかが分かりにくくなります。改行は必ず意味の区切りである学部名の前で行います。
2行目は一文字下げて「続き」とわかるようにする
2行目の書き出しは、1行目より一文字分下げて(字下げして)書くのがポイントです。字下げすることで「1行目からの続き」であることが視覚的に伝わり、次の学歴(次の年月の行)と混同されません。年月欄には2行目の年月は書かず、1行目に対応する年月だけを記入します。
良い例(二行に分けて字下げ)
| 年 | 月 | 学歴・職歴 |
|---|---|---|
| 2020 | 4 | 〇〇大学 国際コミュニケーション学部 |
| 異文化コミュニケーション学科 入学 |
2行目の頭を一文字下げ、年月欄は空欄にしています。学部で改行しているため、学校名と学科の区切りが明確です。
NG例
| 年 | 月 | 学歴・職歴 |
|---|---|---|
| 2020 | 4 | 〇〇大学国際コミュニケー |
| 2020 | 4 | ション学部 入学 |
学校名の途中で折り返し、2行目に同じ年月を重ねています。単語が分断され、同じ年月が二重に見えて経歴が読み取りにくくなるのがNGな理由です。
学校名を正式名称で書く際の略称のルールは、校種(学校の種類)ごとの正しい書き方もあわせて確認しておくと安心です。

学部・学科・専攻はどこまで書く?長いときの優先順位
二行にしても収まらないほど名称が長い場合、どこまで書けばよいか迷います。基本は「学部・学科・専攻」まで正式名称で書くのがマナーですが、スペースには限りがあります。省略する場合は優先順位を意識してください。
| 要素 | 優先度 | 扱い方 |
|---|---|---|
| 学校名 | 必須 | 正式名称で必ず記載する |
| 学部・学科 | 必須 | 採用側が学びの分野を判断する情報。原則残す |
| 専攻・コース | 任意 | どうしても収まらなければ省略してよい |
専攻名まで書けるに越したことはありませんが、無理に詰めて読みづらくするより、専攻を省いて学部・学科までを整えて書くほうが結果的に伝わります。省略する順番は「専攻から」と覚えておくと迷いません。
良い例(専攻を省いて学科まで)
| 年 | 月 | 学歴・職歴 |
|---|---|---|
| 2021 | 3 | 〇〇大学 経済学部 |
| 経済学科 卒業 |
「国際経済専攻」まで書ききれない場合でも、学部・学科が残っていれば学びの分野は十分に伝わります。
二行になりやすいケース別の書き方
学歴が二行になりやすいのは、名称が長くなりがちな大学・大学院・専門学校です。それぞれで押さえるべき言葉づかいが少し異なります。
大学(学部・学科・専攻が長い)
大学は学部・学科・専攻の三段構成になることが多く、二行になりやすい代表格です。1行目に大学名、2行目に学部以降をまとめ、「入学」「卒業」は2行目の末尾に置きます。学部と学科の間は全角スペースで区切ると読みやすくなります。
大学院(研究科・専攻/「修了」を使う)
大学院は「学部・学科」ではなく「研究科・専攻」という単位になります。さらに、大学院を終えた場合は「卒業」ではなく「修了」と書くのが正式です。1行目に大学院名、2行目に研究科・専攻+「修了」を字下げして記載します。
良い例(大学院・修了)
| 年 | 月 | 学歴・職歴 |
|---|---|---|
| 2024 | 3 | 〇〇大学大学院 情報科学研究科 |
| 知能情報学専攻 修了 |
専門学校(学科・コース名が長い)
専門学校は学科名やコース名が長くなりやすく、正式名称も「〇〇専門学校」と書きます。「専門」だけの略称は使いません。1行目に学校名、2行目に学科・コース名を字下げして書けば、大学と同じ要領で整います。
学校名が変わった・統合された場合
在学中や卒業後に学校名が変更・統合されたケースでは、卒業時点の正式名称を基本にしつつ、現在の名称を「(現:〇〇)」と併記すると誠実で親切です。これも名称が長くなり二行になりやすいパターンです。
良い例(学校名変更の併記)
| 年 | 月 | 学歴・職歴 |
|---|---|---|
| 2016 | 3 | 〇〇学院大学(現:〇〇国際大学) |
| 外国語学部 英米語学科 卒業 |
学歴の年月は西暦か和暦のどちらかに統一します。和暦で書くときの「令和元年」などの扱いは履歴書の元年の書き方で確認できます。

学歴欄の行が足りない・収まらないときの対処法
二行にすると学歴欄の行数を1件で2行使うため、行が足りなくなることがあります。詰め込んで小さく書くのは逆効果なので、次の方法で行数を確保してください。
- 記載開始を見直す:転職者は高等学校卒業から書くのが一般的。中学校まで書くと行を消費しやすい
- 大学院は大学入学以降だけ書く:小・中学校まで遡らず、必要な範囲に絞る
- 行数の多い様式を選ぶ:学歴・職歴欄が広いフォーマットに変える
- 2枚にする:どうしても収まらなければ2枚に分け、続きが分かるように記載する
新卒でどこから書くか迷う場合は履歴書の中学校の書き方を、2枚にわたるときの体裁は履歴書2枚目に続く書き方を参考にしてください。

二行で書くとき採用担当者が見ているポイントとNG
二行そのものは問題になりませんが、二行の書き方が崩れると読みにくさや不正確さの原因になります。採用担当者が学歴欄で実際に確認しているのは次の3点です。
採用担当者はここを見ている
- 学校名・学部名が正式名称で、卒業証書と一致しているか
- 年月と学歴の対応が崩れず、経歴の流れを追えるか
- 西暦・和暦が履歴書全体で統一されているか
次のような書き方は、二行にしたことでかえって印象を下げるNGパターンです。提出前に見直してください。
NG例(やりがちな失敗)
- 1行に詰め込んで文字が極端に小さくなり、正式名称が読み取れない
- 2行目を字下げせず、年月の列に文字が食い込んで見づらい
- 「高校」「〇〇大」などの略称を使う
- 学部・学科を省いて学校名だけにしてしまう
- 1件の学歴なのに2行目にも同じ年月を書いて二重に見える
まとめ
- 学校名や学部名が長いときは、学歴を二行に分けて書いて問題ない
- 1行目に学校名、2行目に学部・学科・専攻を書き、2行目は一文字下げる
- 収まらないときは専攻から省略し、学部・学科は残す
- 大学院は「修了」、学校名変更は「(現:〇〇)」を併記する
二行かどうかより、正式名称で正確に、読みやすく整っているかが評価の分かれ目です。字下げと改行位置を整えれば、学歴欄はすっきり仕上がります。
履歴書の学歴を二行で書く際のよくある質問
- 学歴を二行で書くと書類選考で不利になりますか?
-
不利にはなりません。学校名や学部名が長い場合に二行へ分けるのは一般的な書き方です。むしろ1行に詰め込んで文字が読みにくくなるほうが印象を下げます。読みやすく整えることを優先してください。
- 2行目の年月欄は空けたままでよいですか?
-
はい、空欄で問題ありません。1件の学歴に対応する年月は1行目にだけ記入し、2行目の年月欄は空けます。2行目にも同じ年月を書くと、別々の学歴のように見えてしまうため避けてください。
- 学部・学科名が長すぎて二行でも入りません。省略してもいいですか?
-
専攻・コース名から省略するのが基本です。学校名と学部・学科は残し、どうしても収まらない専攻部分だけを省きます。学びの分野が伝われば十分なので、無理に詰めて読みづらくしないことが大切です。
- 職歴も二行にわたって書いていいですか?
-
会社名や部署名が長い場合は職歴も二行で書けます。学歴と同じく、1行目に会社名、2行目に部署・雇用形態などを字下げして記載します。ページをまたぐときの体裁は「次頁に続く」の書き方も参考にしてください。



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