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学位取得の方法|社会人が働きながら大卒資格を取る3ルートと履歴書の書き方

学位取得の方法|社会人が働きながら大卒資格を取る3ルートと履歴書の書き方

この記事では、社会人が働きながら学位(学士)を取得する3つの方法と、それぞれの費用・期間・単位数を整理します。学士・修士・博士の違い、取得した学位を履歴書で正しく書いて評価につなげる書き方まで、採用担当者の視点であわせて解説します。

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目次

学位とは?学士・修士・博士・短期大学士の違いを整理

学位とは、大学や大学院で一定の課程を修めた人に授与される正式な称号です。学校教育法にもとづき、卒業・修了した課程によって授与される種類が決まっています。まず、自分が目指す(あるいはすでに持っている)学位がどれに当たるかを押さえておきましょう。

学位の種類授与される課程主な該当者
学士大学(4年制)を卒業大学卒業者・通信制大学卒業者など
短期大学士短期大学を卒業短大卒業者(2005年度以降)
修士大学院の修士課程を修了大学院修了者
博士大学院の博士課程を修了大学院博士課程修了者
専門職学位専門職大学院を修了法科大学院・経営大学院の修了者など

高等専門学校(高専)を卒業した場合に与えられるのは「準学士」で、これは学位ではなく称号という位置づけです。また、法科大学院を修了すると「法務博士(専門職)」、経営大学院を修了するとMBA(経営管理修士)などの専門職学位が授与されます。

「学位」と「資格」は別物

学位は「大卒」「大学院卒」という学歴を示すもので、宅建士や簿記のような資格とは扱いが異なります。履歴書でも学位は学歴欄に書くのが原則で、資格・免許欄には書きません。この違いを混同すると、後述する書き方でつまずきます。

社会人が学位(大卒資格=学士)を取得する3つの方法

「大卒資格がほしい」と考える社会人が目指すのは、多くの場合学士です。高卒・短大卒・専門卒の人や、大学を中退した人が働きながら学士を取得するには、大きく分けて3つのルートがあります。それぞれ仕組みも費用も違うため、自分の状況に合うものを選ぶことが第一歩です。

通信制大学で取得する

もっとも現実的で人気があるのが通信制大学です。テキストやオンライン教材で自習を進め、年に数回のスクーリング(面接授業)を組み合わせて、卒業に必要な124単位を修得します。入学時に学力試験がなく、書類選考が中心のため、社会人でも入りやすいのが特徴です。

  • 学費の目安:安い大学で4年間およそ50〜70万円台から
  • 学べる形式:自宅学習が中心、スクーリングは週末や短期集中が多い
  • 取得できる学位:文部科学省が認可した大学なら、通学制とまったく同じ「学士」

夜間大学(大学二部)で取得する

大学の夜間コース(大学二部)は、18時前後から講義が始まる形式で、日中は働きながら通えます。授業料が昼間部の半額程度に抑えられる大学もあります。ただし夜間コースを設ける大学は年々減少しており、通える範囲に希望の学部があるとは限らない点に注意が必要です。

大学改革支援・学位授与機構で取得する

短大卒・高専卒の人や、大学を途中でやめた人が使えるのが、大学改革支援・学位授与機構(NIAD)の制度です。大学に4年間通わなくても、これまでの学びに単位を積み上げて審査を受けることで、学士の学位を取得できます。基礎資格を満たしていることが前提です。

  • 短期大学を卒業した人/高等専門学校を卒業した人
  • 大学に2年以上在学し、62単位以上を修得した人(中退者を含む)
  • これらの人が科目等履修などで単位を積み上げ、合計124単位以上を修得する

単位を満たしたら、学修成果(レポート)を作成して申請します。学修成果はA4で10〜17ページ程度のPDFにまとめ、その内容に関する筆記試験に合格すると学位が授与されます。申請は毎年4月と10月の年2回です。時間はかかりますが、学費を大きく抑えて学士を取得できるルートです。

方法費用の目安向いている人
通信制大学4年間で50〜70万円台〜高卒・専門卒から着実に学士を取りたい人
夜間大学(二部)昼間部の半額程度〜通える範囲に希望学部があり、対面で学びたい人
学位授与機構審査手数料など比較的低コスト短大・高専卒/大学中退で単位を持つ人
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学位を取得するメリットと、始める前に知っておく注意点

学位取得は決して短期間で終わる取り組みではありません。だからこそ、「取ると何が変わるのか」を先に確認しておくと、途中で迷いにくくなります。転職・キャリアの観点で見たとき、学士取得には次のようなメリットがあります。

  • 応募できる求人が広がる:「大卒以上」を条件にする求人に応募できるようになる
  • 受験資格が開ける:大卒を条件とする資格試験や公務員試験に挑戦できる
  • 専門性を証明できる:学んだ分野を学歴として客観的に示せる

一方で、始める前に知っておきたい注意点もあります。学費と時間の負担に加えて、見落としやすいのが「大卒扱いにならないケース」です。とくに学位授与機構で学士を取得した場合、企業によっては新卒採用の枠組みで通学制の大卒と同じ扱いにならないことがあります。応募前に募集要項を確認しておくと安心です。

採用担当者はここを見ている

  • 文部科学省が認可した大学なら、通信制でも通学制でも学士の価値は同じと見ている
  • 学位そのものより「働きながらなぜ学び直したのか」という目的と主体性を重視する
  • 取得した学びが応募職種にどう活きるかを、志望動機や自己PRで語れているか
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取得した学位を履歴書でどう書くか(採用担当者視点)

せっかく取得した学位も、履歴書での書き方を誤ると評価につながりません。学位は学歴欄に書くのが原則で、大学卒業や大学院修了の行に続けて記載します。ここでは学士・修士・博士それぞれの基本の書き方を、良い例とNG例で確認します。

学士(大学卒業)の書き方

学士は、大学卒業の行の下に一行足して「学士(〇〇学)取得」と書き添えると丁寧です。学部・学科名は省略せず正式名称で記入します。通信制大学の場合は、大学名のあとに「通信教育課程」と明記するのが正確な書き方です。

良い例文

2024年3月 〇〇大学 文学部 日本文学科(通信教育課程) 卒業
       学士(文学)取得

NG例

2024年3月 〇〇大学 卒業(学士)
学部・学科名を省き、通信教育課程であることも書いていない。専攻が伝わらず、経歴の裏取りで食い違う原因になるため避けます。

大学院(修士・博士)の書き方

大学院は「卒業」ではなく「修了」と書きます。研究科・専攻名まで記載し、取得した学位を「修士(〇〇)」「博士(〇〇)」と括弧書きで添えます。中退した場合は「単位取得満期退学」など、状況に合った正確な表現を使い分けます。

修士・博士の状況別の書き方や、中退したケースの表現は大学院の履歴書の書き方で詳しく整理しています。学位欄の細かな表記に迷ったら、あわせて確認してください。

学位授与機構で取得した学士の書き方

学位授与機構で取得した学士を「〇〇大学卒業」と書くのは誤りです。大学を卒業したわけではないため、この書き方は経歴の不一致とみなされ、詐称を疑われかねません。取得元を正しく明記することが、かえって信頼につながります。

良い例文

2024年10月 独立行政法人 大学改革支援・学位授与機構より 学士(工学)取得

学歴欄そのものの並べ方や、卒業・入学のペア記載といった基本ルールは履歴書の経歴(学歴・職歴)の書き方で確認できます。在学中に応募する場合の「卒業見込み」の書き方は卒業見込みの書き方を参考にしてください。

学位の記載パターンをさらに細かく知りたい場合は、履歴書の学位の書き方で修士・博士を含む状況別の例文を確認できます。

高卒からこれから学士を目指す人は、現時点の学歴を正しく書くことも大切です。書き方は高卒の履歴書の書き方にまとめています。

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まとめ

  • 学位は課程ごとに種類が決まり、社会人が目指す「大卒資格」は学士に当たる
  • 働きながら学士を取る方法は、通信制大学・夜間大学・学位授与機構の3ルート
  • 文科省認可なら通信制でも学士の価値は同じ。採用担当者は「学び直した目的」を見る
  • 履歴書では学歴欄に正式名称で記載し、取得元(通信教育課程・学位授与機構)を正確に書く

取得ルートを決めたら、次は取った学位を評価につなげる履歴書づくりです。学歴欄の書き方から見直して、学び直しの努力を採用担当者に正しく伝えましょう。

学位取得に関するよくある質問

通信制大学の学士は、通学制の大卒より評価が低いですか?

文部科学省が認可した大学であれば、通信制でも通学制でも授与される学士は同じで、価値に差はありません。採用の場では、学位の種類より「働きながら学び続けた継続力や目的」が評価されることが多いです。履歴書には正式名称で記載し、志望動機で学びの目的を伝えると効果的です。

大学を中退しましたが、学士を取得できますか?

大学に2年以上在学し62単位以上を修得していれば、大学改革支援・学位授与機構の基礎資格を満たせる可能性があります。その後、科目等履修などで単位を積み上げて合計124単位以上にし、学修成果の提出と試験に合格すると学士を取得できます。中退で終わった単位を活かせるルートです。

学位は履歴書のどの欄に書きますか?

学位は学歴を示すものなので、資格・免許欄ではなく学歴欄に書きます。大学卒業や大学院修了の行に続けて「学士(〇〇学)取得」「修士(〇〇)」のように記載します。学位授与機構で取得した場合は、大学卒業と混同せず、取得元を正確に明記することが大切です。

社会人が学士を取得するのに何年かかりますか?

高卒から通信制大学に入学する場合、卒業までおおむね4年が目安です。短大卒・高専卒の人が学位授与機構を使う場合は、不足単位の修得状況によって期間が変わります。いずれも仕事との両立が前提になるため、学習計画を立ててから始めると挫折しにくくなります。

キャリアアドバイザー 髙橋承輝 監修者
髙橋承輝
キャリアアドバイザー|履歴書・職務経歴書監修

人材紹介業界で5年間、キャリアアドバイザーとして数百名以上の転職支援に従事。面談を通じて求職者一人ひとりの経験やスキルを丁寧にヒアリングし、それぞれの強みが伝わる履歴書・職務経歴書の作成を数多くサポートしてきました。

この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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