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職務経歴書 複数社のテンプレート|採用担当者が落とす書き方と通過する差

職務経歴書 複数社のテンプレート|採用担当者が落とす書き方と通過する差

この記事では、複数社の経歴がある場合の職務経歴書の書き方と3フォーマットの使い分けを解説します。転職回数が多い・短期離職あり・異業種転職など状況別の対処法も、採用担当者が実際に確認するポイントと合わせて紹介します。

目次

採用担当者が複数社職歴を見るとき確認する3つのポイント

「転職回数」より「一貫性」が評価を左右する理由

複数社の経歴がある職務経歴書を作る際、多くの人が「転職回数が多いと不利なのでは」と心配します。ただ、採用担当者の本音は少し違います。

採用担当者が職務経歴書を見るとき、転職回数の「数字」そのものに引っかかるわけではありません。「なぜ転職したのか」「各社で何を得て何を残したのか」という文脈が読み取れるかどうかを確認しています。

同じ5社経験でも、「その都度スキルを積み上げてきた軌跡」として読める書類と、「なぜ辞めたのかわからない」書類では、選考通過率に大きな差が出ます。書き方次第で評価は変わります。

採用担当者が複数社職歴で実際に確認するポイント

採用担当者はここを見ている

  • 経歴の一貫性:転職理由と次の職場選択に「自分なりの軸」があるか
  • 各社での具体的成果:数値・実績が記載されているか。「頑張りました」ではなく「売上120%達成」「コスト15%削減」など
  • 自社で活躍できる根拠:蓄積してきたスキル・経験が応募職種と接続しているか

特に「職務要約」欄は採用担当者が最初に読む箇所です。複数社をまたいで「自分は何者か」を200〜300文字で伝えられるかどうかが、書類の第一印象を決めます。

複数社対応 職務経歴書テンプレート3種類と使い分け

複数社の経歴を持つ人が使える職務経歴書のフォーマットは3種類あります。自分の状況に合ったフォーマットを選ぶことが、採用担当者に伝わる書類を作る第一歩です。

フォーマット特徴向いている人
編年体式古い順に時系列で記載2〜3社・同業界・職歴に一貫性がある
逆編年体式直近から遡って記載4社以上・直近の経歴を強調したい
キャリア式職種・スキル別に整理異業種転職・派遣・スキルで勝負したい

編年体式(時系列型)——2〜3社・同業界転職向け

最も一般的なフォーマットで、採用担当者も読み慣れています。入社した会社を古い順(1社目→2社目→3社目)に並べ、各社での役割・業務・実績を記載します。

職歴に一貫したテーマがある人に向いています。たとえば「法人営業3社経験→今回も営業職で応募」のようなケースでは、成長の軌跡が読みやすくなります。一方で転職回数が多いと各社の情報が多くなりすぎ、2枚以内に収まらない問題が出やすいのが難点です。

逆編年体式——4社以上・直近経歴を強調したい場合向け

直近の職歴から遡って書く形式です。採用担当者が最初に目にするのは「最新の・最も関連性の高い経歴」になります。

転職回数が多い場合、10年前の経歴より直近3年の実績を前面に出す方が効果的です。「直近の職場でこれだけ成果を出した」という事実を最初に見せることで、その後の経歴を読んでもらいやすくなります。

キャリア式(機能別)——異業種転職・スキル特化型向け

職歴を時系列ではなく「職種・スキル・機能」別に整理する形式です。「営業経験」「マーケティング経験」「マネジメント経験」のように、複数社をまたいで共通するスキルをグルーピングします。

異業種への転職や、派遣・契約社員として複数社の短期案件を経験した人に特に向いています。業種が変わっても「この人が持つスキルの本質」が伝わりやすい形式です。

複数社職歴テンプレートの基本構成と書き方

職務要約——全社歴を200〜300文字に凝縮する

職務要約は採用担当者が書類を手に取って最初に読む欄です。ここで「読む価値がある書類か」が30秒で判断されます。

複数社経験がある場合の職務要約は、以下の構成が効果的です。

  • ① 経歴の全体像(在籍社数・年数・職種の変遷)
  • ② 一貫するテーマ・強み(複数社を通じて蓄積したスキルや姿勢)
  • ③ 直近の代表的実績(数値で示せる成果を1〜2件)

良い例文(職務要約)

法人営業・販売促進・デジタルマーケティングと3社にわたりキャリアを積んできました。共通して「顧客起点の施策立案と実行」を強みとし、直近のEC企業では新規顧客獲得施策を主導して年間売上前年比120%を達成しました。営業現場の経験とデータ分析を組み合わせた施策設計が得意領域です。

NG例

様々な会社で様々な経験を積んできました。前職ではしっかりと業務に取り組み、成果を出してきました。転職回数は多いですが各社でしっかりと貢献してきたと自負しています。「様々な」「しっかりと」「自負」だけで具体性がなく、採用担当者に何も伝わらない表現です。

職務経歴——会社ごとに4要素で整理する

各社の職務経歴は、以下の4要素をセットで記載します。これが揃うだけで読みやすさが大きく変わります。

  • 会社概要:社名・業種・従業員規模・事業内容(1〜2行)
  • 在籍情報:在籍期間・職種・雇用形態・部署・役職
  • 業務内容:主な担当業務を箇条書き(3〜5件程度)
  • 具体的実績:数値で示せる成果を1〜3件(売上・コスト・件数・受賞など)

採用担当者はここを見ている

  • 「会社規模」を見る——同規模・異規模の経験でスキルの汎用性を判断する
  • 「実績の数値」を見る——数値のない書類は印象に残らない(「貢献した」ではなく「15%改善した」)
  • 「退職理由」の流れを見る——各社の在籍期間と次の職場選択に一貫性があるか

書類に余裕がある場合は、各社の末尾に「退職理由」を1行添えます。「〇〇がしたくて」「〇〇のフィールドへ移るため」など前向きな表現にします。

自己PR——複数社経験を「貫く強み」として表現する

自己PR欄は、複数社の経歴がある人にとって最大の差別化ポイントです。1社の経験しかない人が書けない「複数の現場で共通して発揮してきた強み」を示せる唯一の欄です。

「どの会社でも△△を大事にしてきた、その結果として各社でこんな成果が出た」という縦のつながりで書くと、採用担当者の記憶に残る自己PRになります。

職務経歴書の自動作成ツールを活用すると、各項目の書き方ガイドを見ながら作成できます。詳しくは職務経歴書の自動作成ツールおすすめ7選をご覧ください。

【状況別】複数社職歴がある人の書き方ポイント

転職回数3回以上(4社以上)の場合

転職回数が多い人に最も多い失敗は「過去をすべて同じ熱量で書こうとすること」です。10年以上前の初期職歴と直近の職歴を同じ分量で書くと、採用担当者が読みきれない書類になります。

  • 逆編年体式を使う:直近3〜5年の経歴を詳しく書き、古い経歴は会社概要と主要業務のみに圧縮する
  • 退職理由をポジティブに1行添える:「〇〇のスキルを伸ばすため」「事業縮小に伴い」など事実と前向きな意図をセットで書く
  • 職務要約で「軸」を見せる:複数社を通じた一貫したテーマを冒頭に置き、「この人は方向性が定まっている」という印象を先に与える

短期離職がある場合(在籍1年未満)

在籍期間が1年未満の職歴は書かなくてよいのかという疑問をよく耳にしますが、経歴の省略は経歴詐称になります。在籍1ヶ月でも書類上では省略できません。

ただし、短期在籍の職歴を書く際は「その期間に習得したスキルや担当業務」を簡潔に示すことが重要です。期間の短さを薄めるのではなく、その期間で何を得たかを具体的に示す方向で書きます。

短期在籍職歴の書き方例

■ 株式会社〇〇(2023年4月〜2023年9月/6ヶ月)
業種:IT・SaaS / 従業員数:80名
職種:インサイドセールス
業務:新規顧客へのアプローチ・デモ商談設定・CRMデータ管理
退職理由:会社都合(事業部門の解散)

退職理由が「会社都合」(リストラ・倒産・事業縮小)の場合は、その旨を明記することで短期離職の印象がマイナスに働きません。詳しい書き方は会社都合退職の履歴書の書き方も参考にしてください。

異業種転職が含まれる場合

職種・業界が変わっている場合、採用担当者は「なぜ業種を変えたのか」「それでも使えるスキルは何か」を確認します。

  • キャリア式フォーマットを検討する:業種をまたいで共通するスキル(「数値管理」「顧客折衝」「プロジェクト管理」など)を軸に整理すると、経歴の一貫性が作れる
  • 職務要約で「なぜ転換したか」を一文示す:「〇〇の経験を活かして△△分野で成果を出したいと考え、転職を決断しました」など意図を示す
  • 自己PRで「転換の強み」を主張する:異業種経験があるからこそ持つ視点・スキルを強みとして示す

派遣・契約社員経験が混じっている場合

派遣・契約社員の経歴は、正社員経歴と同様に記載します。雇用形態の違いは「派遣社員として勤務」「業務委託」のように職種欄に明記し、隠す必要はありません。

複数の派遣先がある場合は「派遣元会社で契約、以下の企業に就業」という形でまとめるか、案件ごとに分けて記載します。重要なのは「その派遣・契約先でどんな業務を担いどんな成果を出したか」です。雇用形態より内容で勝負します。

複数社職歴の良い例文・NG例

職務要約の良い例文とNG例

良い例文(3社・営業→マーケティングのキャリアシフト)

新卒入社の食品メーカーで法人営業を4年、中堅SIerで企業向け提案営業を3年、直近のEC企業でデジタルマーケティング担当を2年経験してきました。一貫して「顧客の課題を把握し、提案から実行まで担う」姿勢を持ち続けており、直近ではメルマガ施策の刷新によりリピート購入率を23%改善しました。営業出身の視点でマーケティングデータを解釈する点が強みです。

NG例

食品メーカーやIT系の会社などで主に営業やマーケティングに従事してきました。転職回数は多めですが、それぞれの会社でしっかりと結果を出しています。今後は新たな環境でさらに成長したいと思っています。「しっかりと結果を出している」という自己評価だけでは採用担当者は判断できません。何社で何年何をしたかの事実と数値が不在です。

職務経歴欄の良い例文とNG例

良い例文(1社分)

■ 株式会社〇〇フーズ(2018年4月〜2022年3月 / 4年)
業種:食品メーカー / 従業員数:350名 / 事業:冷凍食品の製造・販売
職種:法人営業(正社員)/ 担当エリア:関東圏 / 担当件数:60社

【主な業務】
・スーパー・コンビニチェーンへの新商品提案・棚交渉
・売場提案資料の作成・プレゼン
・担当先の売上データ分析と施策立案

【実績】
・入社2年目から担当件数60社を単独管理
・担当カテゴリの年間売上:前年比108%(2021年度)
・新規チェーン開拓:3社(合計年間売上1,800万円)

NG例

■ 株式会社〇〇フーズ(2018年〜2022年)
食品会社で法人営業をしていました。スーパーなどに食品を提案する仕事です。毎月の目標を達成するよう努力し、よい成果を残しました。在籍月が不明・業務内容が曖昧・実績がゼロ。「努力した」「よい成果」という抽象表現は採用担当者には何も伝わりません。

職務経歴書を2枚以内にまとめるテクニック

複数社経験がある場合、情報量が多くなりすぎて「A4 3枚、4枚になってしまう」という悩みをよく耳にします。採用担当者が快適に読める職務経歴書はA4で2枚以内です。

以下の方針で情報を整理すると、2枚以内にまとめられます。

情報の種類圧縮ルール
直近2〜3社詳細に記載(業務5件・実績3件程度)
4社目以降(古い職歴)会社概要・役職・主要業務のみ2〜3行
在籍1年未満の短期経歴省略不可。ただし記載内容は2〜3行に圧縮
応募職種と無関係な業務1行に圧縮または削除(「その他付随業務を担当」と総括)
資格・スキル欄直近5年以内に活用したものを優先。古い資格は選別

書類のボリュームが多くなってしまう場合、第三者に添削を頼むことも有効です。自分では削れないと思っていた情報でも、採用担当者の視点から見ると「なくても伝わる情報」があります。

プロによる添削を受けたい場合は職務経歴書の有料添削おすすめ5選、または転職エージェントを使った無料サポートも選択肢です。

まとめ

  • 採用担当者は転職回数の数字ではなく「経歴の一貫性」と「各社での具体的成果」を確認する
  • フォーマットは状況で選ぶ:2〜3社同業界→編年体式 / 4社以上・直近強調→逆編年体式 / 異業種・スキル特化→キャリア式
  • 職務要約は採用担当者が最初に読む欄。複数社を通じた「一貫する強み+直近の実績」を200〜300文字で示す
  • 短期在籍の経歴も省略は不可。「その期間に何を担い何を得たか」を簡潔に記載する
  • 職務経歴書はA4 2枚以内。古い職歴・無関係業務は圧縮し、直近2〜3社を詳しく書く

複数社の経歴は、書き方次第で「あちこち転職した人」ではなく「多角的な経験で成長してきた人」として伝えられます。フォーマット選択と職務要約の設計が通過率を左右する核心です。

職務経歴書テンプレート(複数社)に関するよくある質問

複数社の場合、職務経歴書は何枚が適切ですか?

A4用紙2枚以内が目安です。社数が多くても、古い経歴を圧縮し直近2〜3社を中心に書くことで2枚以内に収められます。3枚を超えると採用担当者が読み切れず、選考で不利になることがあります。

転職回数が多い場合、経歴を省略してもいいですか?

省略はできません。在籍期間が数ヶ月であっても、職務経歴書から経歴を意図的に抜くことは経歴詐称になります。短期在籍の経歴は、記載内容を2〜3行に圧縮して記載し、退職理由を添えることで印象をコントロールします。

編年体式と逆編年体式、どちらを使えばよいですか?

2〜3社で職歴に一貫性がある場合は編年体式が読みやすいです。4社以上で転職回数が多い場合や直近の経歴を強調したい場合は、逆編年体式を選ぶと採用担当者が重要な経歴から先に読めます。どちらか迷う場合は「直近の職歴が応募職種と最も関連が高い」なら逆編年体式が向いています。

異業種転職が複数回ある場合、どのフォーマットがよいですか?

キャリア式(機能別フォーマット)が有効です。職歴を時系列ではなく「営業経験」「プロジェクト管理経験」「データ分析経験」などスキル別に整理することで、業種が変わっていても「この人の強みは何か」が伝わりやすくなります。職務要約で「なぜ業種を変えたか」を1〜2文で添えると、経歴の意図がより明確になります。

派遣社員や契約社員の経歴も全部書く必要がありますか?

すべて記載が必要です。雇用形態は職種欄に「派遣社員として勤務」「業務委託」と明記します。複数の派遣先がある場合は「〇〇派遣会社を通じて以下の企業に就業」とまとめる形でも問題ありません。採用担当者が確認するのは雇用形態より「その期間どんな業務をしたか・何ができるか」です。

参考:会社都合退職の履歴書の書き方

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この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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