この記事では、2021年に厚生労働省が改定した最新の履歴書テンプレートと旧JIS規格様式の違い、無料ダウンロード先の選び方、採用担当者が特に確認する3か所の書き方を解説します。手元にあるテンプレートが最新かどうか確認したい方は参考にしてください。
最新の履歴書テンプレートとは
JIS規格廃止と厚生労働省の新様式
2020年7月、日本規格協会はJIS規格(日本産業規格)の解説から履歴書の様式例を削除しました。JIS規格の様式は1970年代から使われてきた伝統的なフォーマットですが、現代の採用実態に合わない項目が含まれていたことが背景にあります。
これを受けて厚生労働省は、2021年4月に「厚生労働省様式例」として新たな履歴書フォーマットを公表しました。現在は、この厚生労働省様式が履歴書の事実上の標準となっています。コンビニや文具店で販売されている履歴書用紙の中には今でも旧JIS規格の様式が残っているため、購入前の確認が必要です。
2021年の改定で変わった4つのポイント
旧JIS規格の様式と厚生労働省の新様式を比較すると、主に4点が変更されています。
| 変更点 | 旧JIS規格 | 新様式(厚生労働省) |
|---|---|---|
| 性別欄 | 「男・女」の選択記入(必須) | 任意記載(未記載も可) |
| 通勤時間 | 記入欄あり | 削除 |
| 扶養家族数(配偶者を除く) | 記入欄あり | 削除 |
| 配偶者・配偶者の扶養義務 | 記入欄あり | 削除 |
この変更の背景にあるのは、「公正な採用選考」の推進です。性別や家族構成が採用の合否に影響するのは公正な選考とは言えないという考え方から、厚生労働省がこれらの情報を必須項目から外しました。最新様式ではこれら4項目が最初から含まれていないため、テンプレート選びの段階でこの問題を回避できます。
旧様式のままでは採用担当者に与える印象
2021年の改定から5年以上が経過した現在でも、コンビニや文具店では旧JIS規格の履歴書用紙が販売されているケースがあります。インターネットで「履歴書 テンプレート」と検索して出てくる古いサイトのフォーマットをそのまま使い続けているケースも少なくありません。
採用担当者はここを見ている
- 性別欄に「男」「女」の選択肢がある旧様式は、5年以上前のテンプレートを使っていることが伝わる
- 通勤時間欄・扶養家族欄が残っている様式は、プライバシー配慮への意識が問われる場面がある
- 書類のフォーマット選びは「情報収集の姿勢」として映ることがある
旧様式を使うこと自体が選考上の直接的な不利になるわけではありません。ただし、最新様式が標準となっている現在、フォーマットの選び方は書類全体の印象を左右する要素の一つです。最新様式のテンプレートを選ぶことで、この判断を最初から回避できます。
最新テンプレートの無料ダウンロード先
厚生労働省の公式サイトから入手する
厚生労働省の公式ウェブサイトでは、新様式の履歴書テンプレートをWord形式で公開しています。公的機関が提供するフォーマットのため、「使っているテンプレートが正しい様式かどうか不安」という場合は、ここを基準にするのが確実です。
ただし、公式テンプレートはシンプルな構成のため、転職経験者や職歴が多い方には記入欄が少ない場合があります。その場合は、次に紹介する転職サイトの派生テンプレートの方が実用的です。
転職サイト別テンプレートの特徴
主要な転職サイトでは、厚生労働省の新様式に準拠したテンプレートを複数の形式(Word・Excel・PDF)で無料配布しています。サイトごとの特徴は以下のとおりです。
| サイト名 | 対応形式 | テンプレートの特徴 |
|---|---|---|
| doda | Word / Excel / PDF | ニーズ別8種類。職歴欄の広さで選べる |
| リクナビNEXT | Word / PDF | 厚生労働省様式を明記。転職回数別に選べる |
| マイナビ転職 | Word / PDF | 6種類。目的別に選択可能 |
| タウンワーク | Word / Excel / PDF / Pages | アルバイト向けA4一枚版あり |
転職サイトのテンプレートは、厚生労働省の新様式を基準に作られているため、旧JIS規格の問題点は基本的に解消されています。ダウンロード前に通勤時間欄・扶養家族欄が含まれていないかを確認するのが確実です。
各サービスのテンプレートを詳しく比較したい場合はこちらの記事も参考にしてください。

Word・Excel・PDF形式の使い分け
- Word:文字量に合わせて欄のサイズを調整しやすい。職歴の多い転職向けに最も柔軟に使える
- Excel:セルで整列しやすく、表形式の書類が得意な方に向いている
- PDF:印刷して手書きで記入する場合に使用。フォームの変形が起きないためそのまま提出できる
PC作成した書類をメールで提出する場合は、Word・ExcelをPDFに変換してから送付するのが一般的です。相手の環境でレイアウトが崩れるリスクを避けられます。
自分の状況に合ったテンプレートを選ぶ3つの基準
職歴が多い・転職回数が多い人向け
転職を複数回経験している方、または在籍企業数が多い方には「職歴欄拡張タイプ」のテンプレートが適しています。標準的な様式では欄が足りなくなるため、最初から職歴欄が広いフォーマットを選ぶことで書類全体がすっきりします。
採用担当者はここを見ている
- 欄が足りず小さい文字で詰め込まれた書類は、採用担当者が読みにくさを感じやすい
- 適切なフォーマットを選んでいるかどうかが「準備の丁寧さ」として伝わることがある
- 読みやすさは記載内容と同等に評価される要素の一つ
新卒・第二新卒・職歴が少ない人向け
職歴が短い・少ない場合は、学歴・職歴欄がコンパクトで、志望動機や自己PR欄が広いテンプレートが向いています。職歴欄の多いタイプでは空白が目立つため、欄数が少ないフォーマットを選ぶのが合理的です。
第二新卒の方は「志望動機を強調できる」タイプのテンプレートも有効です。経歴よりも意欲・適性を伝える書類構成が、採用担当者へのアピールに直結します。
アルバイト・パート向け
アルバイト・パートの応募では、A4一枚サイズのシンプルなテンプレートが標準です。詳細な職歴欄よりも、基本情報・志望動機・本人希望欄が揃っているフォーマットを選ぶだけで十分対応できます。
アルバイト応募の場合でも「最新の厚生労働省様式に準拠しているか」を確認する習慣を持つことで、旧様式の問題を最初から避けられます。フリーターや職歴にブランクがある方は、テンプレートの選び方と合わせて職歴欄の記載方法も確認しておくと安心です。
採用担当者が特に見る3か所の書き方
性別欄の扱い方
新様式では性別欄は任意記載です。記入しても記入しなくても構いません。採用担当者の多くは「記入なし=意図的な非記載」として特別なマイナス評価はしません。
旧JIS規格の様式を使っている場合は「性別選択」欄が残っていますが、現在のルールに従って記入しない選択もできます。ただし、最新様式を最初から選べばこの判断を個別にする必要がなくなります。
志望動機・自己PR欄
採用担当者はここを見ている
- 「御社に貢献したい」「チームワークを大切にしています」のような抽象的な文章は読み飛ばされやすい
- 職種や企業の特性に触れた具体的な記述が、書類選考を通過する書類の共通点
- 250〜300文字で「この仕事をこの企業でやりたい理由」を1つ明確に書けているかが判断基準の一つ
志望動機欄の文字数は、欄の大きさに対して7〜8割を埋めるのが目安です。空白が多い書類は「準備不足」の印象を与えます。テンプレート選びの段階で「自分がどれくらいの文字量を書けるか」を想定し、欄のサイズが合ったフォーマットを選ぶことが書類の完成度につながります。
学歴・職歴欄の記載密度
採用担当者が学歴・職歴欄で最初に確認するのは「正確な年月日と社名」の記載です。省略・略称・誤字は書類の信頼性を下げます。
良い例
20XX年4月 〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 入学
20XX年3月 〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 卒業
20XX年4月 株式会社〇〇 入社
NG例
〇〇大学 卒(入学年度・学科名の省略はNG)
(株)〇〇 入社(「(株)」ではなく「株式会社」と正式名称で記載する)
職歴欄も同様で、在籍期間の開始・終了月を揃えて記載し、退職の場合は「一身上の都合により退職」の一文を添えることが基本です。履歴書作成をデジタルツールで効率化したい場合は、入力補助や誤字チェック機能がある作成ツールの活用も選択肢の一つです。

まとめ
- 最新の履歴書テンプレートは、2021年4月に厚生労働省が公表した新様式が現在の標準
- 旧JIS規格から変わった点は「性別欄の任意化」と「通勤時間・配偶者・扶養家族欄の削除」の4項目
- ダウンロード先は厚生労働省の公式サイトまたは大手転職サイト(doda・リクナビNEXT等)が信頼性高い
- 職歴の多さや応募目的に合ったテンプレートタイプを選ぶことで、書類全体の読みやすさが変わる
- 採用担当者が特に確認するのは「志望動機・自己PR」と「学歴・職歴の正確な記載」
最新様式のフォーマットを選ぶだけで、採用担当者が読みやすい書類に近づきます。テンプレートの選択は書類の中身と並んで、選考結果に影響する要素の一つです。
履歴書テンプレートに関するよくある質問
- 旧JIS規格の履歴書テンプレートを今から使っても問題ありませんか?
-
選考上の明確なペナルティはありませんが、現在は厚生労働省の新様式が標準です。性別欄・扶養家族欄が含まれた旧様式より、これらが任意化または削除された最新様式を選ぶことが、採用担当者に与える印象の点でも無難です。
- テンプレートはWordとPDFのどちらを使うべきですか?
-
PC入力で作成する場合はWordまたはExcelが編集しやすく、手書きで記入する場合はPDFが適しています。メールで提出する際はPDF形式に変換することで、相手の環境でレイアウトが崩れずに表示されます。
- スマートフォンだけで最新テンプレートを使って履歴書を作れますか?
-
作れます。スマートフォン対応の履歴書作成アプリやWebサービスを使えば、最新様式に準拠したフォーマットで作成・PDF変換・メール送付まで完結できます。ツールの選び方は別記事で詳しく解説しています。
- 転職サイトのテンプレートと厚生労働省の様式例は同じものですか?
-
厚生労働省の様式例を基準に参考にしつつ、各転職サイトが使いやすさを調整したものがほとんどです。ダウンロード前に通勤時間欄・配偶者欄が含まれていないかを確認すれば、新様式に準拠しているかどうかを判断できます。


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