原付免許は履歴書に書いても書かなくてもマナー違反にはならず、他に運転免許がなければ記載して問題ありません。ただし履歴書には「原動機付自転車免許」と、運転できる車両の名称を明記した形で書くのが基本です。この記事では書くべきか迷う場面の判断基準と、失敗しない記入例を採用担当者目線で解説します。
原付免許は履歴書に書くべき?結論と正式名称の書き方
結論:他に運転免許がなければ書いてOK
原付免許は「業務で使うことが少ない」という理由で軽視されがちですが、記載したからといって選考でマイナスに働くことはほとんどありません。他に運転免許を持っていないなら、資格欄を埋める意味でも記載しておいて問題ないというのが結論です。
採用担当者にとって原付免許は簡単な民間資格と同程度の位置づけで、あるかないかより「正しく書けているか」のほうが評価に影響します。「原付だけで恥ずかしい」と空欄にする必要はありません。
履歴書での書き方「原動機付自転車免許」の記入例
履歴書の免許欄には、運転できる車両の名称を明記した形で記載するのが基本です。「原付」だけの略記では車両名が伝わらないため、「原動機付自転車免許」と書きます。年月欄には取得した年月を記入し、名称のあとに1文字分空けて「取得」と続けます。
良い例文
令和5年4月 原動機付自転車免許 取得
NG例
令和5年4月 原付 合格
「原付」だけの略記と、「合格」という表現が誤りです。運転免許は試験に合格した後に交付される資格のため、履歴書では一律「取得」と表記し、車両名を含めた「原動機付自転車免許」で書きます。
原付免許を書くべきケース・省略できるケース
業務で原付を使う可能性がある場合は積極的に書く
以下のような職種に応募する場合、原付免許は資格欄の中でも優先度の高い記載事項になります。単なる保有資格ではなく、即戦力として動ける根拠として読まれるためです。
- フードデリバリー・出前配達のアルバイト
- 新聞配達・郵便物の配達業務
- 訪問営業・訪問介護など移動を伴う職種
こうした職種では、免許欄に記載があるだけで面接での確認事項が一つ減り、選考がスムーズに進みます。
普通自動車免許や上位のバイク免許を持っている場合は省略できる
原付免許は、より上位の免許を取得すると自動的に運転資格が含まれる「包含関係」にあります。すでに以下のいずれかを持っている場合、原付免許の記載は省略してかまいません。
| 保有している免許 | 原付免許の記載 |
|---|---|
| 普通自動車第一種運転免許 | 省略可(原付を含む) |
| 普通自動二輪車免許 | 省略可(原付を含む) |
| 大型自動二輪車免許 | 省略可(原付を含む) |
| 原付免許のみ | 記載する |
上位免許を持っているのに原付免許も並べて書くと、欄のスペースを無駄に使ううえ「免許の包含関係を理解していない」という印象につながることがあります。他の免許の詳しい書き方は、以下の記事も参考にしてください。

普通自動車免許がAT限定の場合も、原付の運転資格は問題なく含まれます。AT限定免許そのものの正しい書き方は、以下の記事で詳しく解説しています。

採用担当者はここを見ている
- 原付だけの記載か、上位免許を含めた重複記載かをまず確認する
- 配達・訪問系の求人では、免許の種類より「取得年月の正確さ」を見ている
- 免許の有無そのものより、正式名称で正確に書けているかどうかで丁寧さを判断する
小型特殊免許との違いに注意|混同しやすい記載ミス
原付免許と混同されやすいのが「小型特殊免許」です。両者は運転できる車両がまったく異なる別の免許ですが、名前が似ているために取り違えて記載されるケースが目立ちます。
原付免許と小型特殊免許は別物
原付免許は排気量50cc以下の原動機付自転車を対象とする免許です。一方、小型特殊免許はトラクターや小型のフォークリフトなど、農耕・作業用の特殊車両を対象とする免許で、原付を運転する資格は含まれません。逆もまた同様で、原付免許だけでは小型特殊車両を公道で運転できません。
NG例
令和4年3月 小型特殊自動車免許(原付兼用) 取得
「原付兼用」という表記は誤りです。両者は別の免許区分のため、それぞれ取得した免許ごとに正式名称で分けて記載してください。採用担当者はこうした誤記を見ると、車両区分への理解不足という印象を持つことがあります。
農業関連やフォークリフトを扱う職種に応募する場合、小型特殊免許と原付免許の両方を持っていれば、それぞれ独立した行として記載します。1つの免許にまとめようとしないことが正確な記載のポイントです。
取得日・記入欄で失敗しないための3つのポイント
「取得」と書き、「合格」は使わない
運転免許は学科・技能試験を経て取得するものですが、履歴書の免許欄では試験区分にかかわらず「取得」の一語で統一します。「合格」「習得」といった言い回しは使いません。
取得年月は免許証のどこを見るか
記入する年月に迷ったら、免許証の表面を確認します。運転免許証には「1」の欄に氏名、「4」の欄に有効期限が記載されており、原付免許の交付日は免許証下部の取得年月日の欄で確認できます。更新後の免許証しか手元にない場合は、免許センターで交付記録を照会することも可能です。
和暦・西暦は書類全体で統一する
学歴・職歴欄を和暦で書いているのに、免許欄だけ西暦で書いてしまうケースはよくある記載ミスです。採用担当者は書類全体の表記統一を見ているため、途中で和暦・西暦が混ざらないようにしてください。
取得予定の免許がある場合の書き方は、以下の記事で詳しく解説しています。

【状況別】原付免許の履歴書記入例
フードデリバリー・配達アルバイトに応募する場合
原付の運転が業務に直結する求人では、免許欄だけでなく志望動機や自己PR欄でも触れておくと説得力が増します。
良い例文
令和4年10月 原動機付自転車免許 取得
本人希望記入欄:原付免許を所持しており、通勤・配達業務ともに対応可能です。
NG例
令和4年10月 原付 取得
「原付」だけの略記は避けたい書き方です。配達業務の求人であっても、車両名を明記した「原動機付自転車免許」と正確に書くことで、丁寧な印象になります。
アルバイト用の履歴書フォーマットを探している場合は、アルバイト用の履歴書テンプレートを使うと免許欄のバランスも整えやすくなります。
運転に関係ない事務・接客職に応募する場合
業務で運転を使わない職種であっても、記載自体を避ける必要はありません。他に免許がなければ、原付免許を「原動機付自転車免許」と車両名を明記した形で淡々と記載するだけで十分です。
良い例文
令和3年8月 原動機付自転車免許 取得
NG例
免許・資格:特になし
原付免許を持っているのに書かないのは避けたい対応です。業務に関係なくても、資格欄が空欄より埋まっている方が丁寧な印象になります。
新卒での応募なら新卒用の履歴書テンプレート、転職活動なら転職用の履歴書テンプレートを使うと、免許・資格欄のフォーマットに迷わず記入できます。汎用的な書式を使いたい場合は厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートも選択肢になります。
まとめ
- 原付免許は他に運転免許がなければ書いて問題ない。書いても選考でマイナスになることはほぼない
- 履歴書には運転できる車両名を明記した「原動機付自転車免許」と書く。「原付」の略記や「合格」は使わない
- 普通自動車免許や上位のバイク免許を持っている場合は、原付免許の記載を省略できる
- 小型特殊免許とは別の免許のため、混同せずそれぞれ独立して記載する
免許欄で見られているのは資格の数ではなく、正確に記載できているかどうかです。手元の免許証を確認しながら、正式名称で記入を進めてください。
原付免許の履歴書記載に関するよくある質問
- 原付免許しか持っていません。それでも履歴書に書いていいですか?
-
問題ありません。原付免許は民間資格と同程度の位置づけで、記載してマイナス評価になることはほぼありません。他に免許がない場合は、資格欄を埋める意味でも正式名称で記載することをおすすめします。
- 普通自動車免許を持っていても、原付免許は書いた方がいいですか?
-
普通自動車免許は原付の運転資格を含むため、書かなくてもかまいません。両方を並べて書くと欄のスペースを無駄に使うだけでなく、免許の包含関係を理解していない印象を与えることがあります。
- 「原付免許」とそのまま書いてはいけないのですか?
-
「原付免許」自体は道路交通法上の免許区分名なので誤りではありませんが、履歴書では運転できる車両の名称を明記した「原動機付自転車免許」と書くのが一般的です。「原付」だけの略記は避けましょう。
- 原付免許と小型特殊免許を両方持っている場合、まとめて書いてもいいですか?
-
まとめずに、それぞれ独立した行で記載してください。原付免許と小型特殊免許は運転できる車両が異なる別の免許区分のため、「原付兼用」のような表記は誤りになります。

