この記事では、履歴書の写真をWordに貼り付ける手順を解説します。「文字列の折り返し」の設定からサイズ指定、写真がズレる・PDF変換で消えるトラブルの対処法、採用担当者が写真で確認しているポイントまでまとめました。
履歴書の写真をWordに貼り付ける手順
Wordで作成した履歴書に証明写真のデータを挿入する手順は、大きく5つのステップに分かれます。操作自体は数分で終わりますが、「文字列の折り返し」の設定を忘れると写真が動かせなくなるため、順番どおりに進めてください。
写真データを用意する
まず、パソコンに証明写真の画像データ(JPEG形式が一般的)を保存しておきます。写真館でデータを受け取る、証明写真機のデータダウンロード機能を使う、スマホアプリで撮影するなどの方法があります。
ファイル形式はJPEGまたはPNGが推奨です。解像度が低い画像は印刷時に粗くなるため、600dpi以上の画像を使用するのが望ましいです。
「挿入」タブから画像を選択する
Wordを開き、上部メニューバーの「挿入」タブをクリックします。「図」グループにある「画像」を選択し、「このデバイス」をクリックしてください。ファイル選択画面が表示されるので、保存した証明写真のデータを選んで「挿入」を押します。
挿入直後は、写真が本文の行内に配置された状態(「行内」配置)になります。この段階ではドラッグで自由に動かせないため、次の設定が必要です。
「文字列の折り返し」を「前面」に変更する
挿入した写真をクリックして選択し、上部に表示される「図の形式」タブを開きます。「配置」グループの中にある「文字列の折り返し」を「前面」に変更してください。
採用担当者はここを見ている
- 写真が文字に重なっている、またはテキストが不自然に回り込んでいる履歴書は「Wordの操作に慣れていない」と判断されやすい
- 「前面」に設定しておけば、テキストとは独立して配置できるため見た目が崩れにくい
右クリックメニューからも同じ操作が可能です。写真上で右クリック →「文字列の折り返し」→「前面」を選べば同じ結果になります。
サイズを縦40mm×横30mmに設定する
履歴書の証明写真の規定サイズは縦40mm×横30mmです。写真を選択した状態で「図の形式」タブ →「サイズ」グループを確認し、高さ「40mm」・幅「30mm」を直接数値入力してください。
- 数値入力前に「縦横比を固定する」のチェックを外す(写真データの縦横比が3:4でない場合)
- 「サイズ」グループ右下の矢印アイコンをクリックすると、詳細設定画面(レイアウトダイアログ)が開く
- Shiftキーを押しながらドラッグすると縦横比を保ったまま拡大縮小できるが、正確なサイズ指定には数値入力が確実
写真欄の位置に合わせて配置する
サイズ設定が完了したら、写真をドラッグして履歴書テンプレートの写真欄に移動させます。テンプレートによっては枠線が引かれているので、枠内にぴったり収まるように調整してください。
微調整をする場合は、写真を選択した状態でキーボードの矢印キー(↑↓←→)を使うと1ピクセル単位で動かせます。Ctrlキーを押しながら矢印キーを押すとさらに細かく移動できるバージョンもあります。
Wordの写真がズレる・消えるときの対処法
「写真を貼ったのに位置がズレた」「PDFにしたら写真だけ消えた」という声は少なくありません。原因はほぼ決まっているため、以下の3パターンを確認すれば解決できます。
写真がズレる原因と直し方
写真がズレる原因は主に2つです。
| 原因 | 症状 | 対処法 |
|---|---|---|
| 「文字列の折り返し」が「行内」のまま | 写真がテキストの行に固定されて動かせない・改行すると写真も移動する | 「前面」に変更する |
| 「アンカー」がずれた段落に紐づいている | テキストを編集すると写真が意図しない位置に移動する | 写真を選択 →「位置」→「その他のレイアウトオプション」→「ページ上の位置を固定」にチェック |
特に多いのは「文字列の折り返し」の設定漏れです。Wordのデフォルト設定は「行内」であるため、挿入後に必ず「前面」へ切り替えてください。
PDF変換で写真が消える場合の対処法
Wordの「名前を付けて保存」や「エクスポート」でPDF変換した際に写真が消えることがあります。主な原因と対処法は次のとおりです。
- 画像の圧縮設定:「ファイル」→「オプション」→「詳細設定」→「イメージのサイズと画質」で「ファイル内のイメージを圧縮しない」にチェックを入れる
- 互換モード:古い形式(.doc)で保存していると画像が正しく埋め込まれないことがある。.docx 形式で保存し直す
- PDF変換方法:「ファイル」→「エクスポート」→「PDF/XPSの作成」を使う方法が最も安定する
変換後のPDFは必ず開いて写真が正しく表示されているか確認してから提出してください。
印刷時にレイアウトが崩れる場合の設定
画面上では問題なく見えるのに、印刷すると写真の位置がズレたり途切れたりするケースがあります。
- 印刷プレビューで確認する:Ctrl+Pで印刷プレビューを開き、写真の位置を目視チェック
- 余白設定を見直す:テンプレートの余白設定がプリンターの印刷可能範囲を超えていると端が切れる
- プリンターのドライバ設定:「実際のサイズで印刷」を選択し、拡大・縮小率を100%にする
採用担当者はここを見ている
- 写真が枠からはみ出している・位置がずれている履歴書は「確認を怠る人」という印象を与える
- 提出前に実際に印刷して最終チェックする一手間が、書類選考の通過率を左右する
写真データの用意方法3つ
Wordに貼る写真データの入手方法は主に3つあります。撮影の質・コスト・手間のバランスを見て選んでください。
| 方法 | 費用目安 | 画質 | データ取得 |
|---|---|---|---|
| 写真館で撮影 | 1,500〜5,000円 | 高い | CD・ダウンロードURLで受け取り |
| 証明写真機(Ki-Re-i等) | 800〜1,500円 | 中〜高 | スマホ転送・QRコードで受け取り |
| スマホアプリ(履歴書カメラ等) | 無料〜数百円 | 中 | スマホ内に保存 |
写真館でデータを受け取る
写真館での撮影は画質と仕上がりの面で最も安定しています。プロのカメラマンが照明や角度を調整してくれるため、表情や姿勢に不安がある方に向いています。撮影時に「データも欲しい」と伝えれば、CDやダウンロードURLでJPEGデータを受け取れます。
費用は撮影料込みで1,500〜5,000円程度です。データのみの追加料金は500〜1,000円前後が相場です。
証明写真機でデータ取得する
駅やコンビニに設置されている証明写真機(Ki-Re-i、DNPなど)でも、撮影と同時にスマホへデータ転送できる機種が増えています。機種によっては美肌補正や背景色の選択も可能です。
費用は800〜1,500円程度。データダウンロードに対応していない旧型機もあるため、事前に機種の機能を確認してください。
スマホアプリで撮影する
「履歴書カメラ」「美肌証明写真」などのアプリを使えば、スマホだけで証明写真を作成できます。費用はほぼ無料で手軽ですが、照明ムラや背景の映り込みが起きやすい点には注意が必要です。
NG例
過度なアプリ加工(目の大きさ変更、肌の極端な補正)は面接時に本人と印象が異なり、採用担当者の信頼を損なう原因になります。自然な仕上がりになる程度にとどめてください。
どの方法で撮影した場合も、保存する際のファイル名は「氏名_証明写真」など内容がわかる名前にしておくと管理が楽になります。Wordの履歴書の作り方全体の流れを確認したい方は、関連記事も参考にしてください。

採用担当者が履歴書の写真で見ているポイント
履歴書の写真は、採用担当者が書類を手に取って最初に目にする情報です。写真の印象だけで合否が決まることはありませんが、「この人と会ってみたい」と感じるかどうかに影響します。
写真の有無とサイズの正確さ
「写真不要」と指定がない限り、証明写真は必ず添付してください。写真がない履歴書は、それだけで「提出物の確認ができない人」という印象を与えます。
サイズは縦40mm×横30mmが標準です。写真が極端に小さい・大きい場合、指定に従えないという評価につながります。Wordでの数値入力で正確に設定しましょう。
背景・服装・表情の印象
証明写真の撮影時に押さえるべきポイントは3つあります。
| 項目 | 推奨 | NG例 |
|---|---|---|
| 背景色 | 白・ブルー・グレーの無地 | 柄入り・生活感のある背景 |
| 服装 | ジャケット着用(男女とも) | Tシャツ・パーカーなどカジュアルな服装 |
| 表情 | 口角をわずかに上げた自然な表情 | 無表情・歯を見せた笑顔 |
転職用の履歴書であればスーツ着用が基本です。アルバイト・パート応募でも、清潔感が伝わる服装を選んでください。
貼り付け位置や画質の丁寧さ
採用担当者は、写真そのものだけでなく「貼り方の丁寧さ」も見ています。写真が枠からズレている、傾いている、画質が粗い、といった履歴書は「仕事の品質も雑なのでは」という連想を生みやすいです。
- Wordで貼り付けた後、印刷プレビューで写真の位置・サイズを必ず確認する
- データ提出の場合もPDFに変換して写真が正しく表示されるか確認する
- 解像度が低すぎる写真(スマホのスクリーンショット等)は印刷すると粗くなるため避ける
なお、Wordの履歴書テンプレートの選び方やレイアウト設定で迷っている方は、Wordフォーマットの選び方の記事も参考にしてください。

まとめ
- Wordに写真を貼るときは「挿入」→ 画像選択 →「文字列の折り返し:前面」→ サイズ設定(縦40mm×横30mm)→ 配置の順で進める
- 写真がズレる場合は「文字列の折り返し」と「ページ上の位置を固定」の設定を確認する
- PDF変換後・印刷前に写真の表示を必ず確認し、データ破損がないか目視チェックする
- 採用担当者は写真そのものだけでなく「貼り付けの丁寧さ」からも応募者の仕事ぶりを推測している
写真の貼り方ひとつで履歴書全体の印象は変わります。提出前の最終チェックまで含めて対応しておけば、書類選考で不利になることはありません。
履歴書の写真のWordへの貼り方に関するよくある質問
- Wordの履歴書に写真を貼るとき、サイズは何mmが正解ですか?
-
縦40mm×横30mmが一般的な規定サイズです。Wordの「図の形式」タブにあるサイズ欄に数値を直接入力すると正確に設定できます。パスポート用(縦45mm×横35mm)と間違えないよう注意してください。
- Wordで写真が動かせないのはなぜですか?
-
「文字列の折り返し」が「行内」のままになっている可能性が高いです。写真を右クリック →「文字列の折り返し」→「前面」に変更すると、ドラッグで自由に配置できるようになります。
- 履歴書の写真データはどこで用意できますか?
-
写真館での撮影(データ受け取り可)、駅やコンビニの証明写真機(スマホ転送対応機種あり)、スマホの証明写真アプリの3つが主な方法です。画質を優先するなら写真館、手軽さを優先するならアプリが向いています。
- PDFに変換したら写真が消えました。どうすればいいですか?
-
Wordの「ファイル」→「オプション」→「詳細設定」で「ファイル内のイメージを圧縮しない」にチェックを入れてからPDF変換してください。また、ファイル形式が古い.doc形式の場合は.docxに保存し直すことで改善されることがあります。
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