履歴書の通勤時間は、自宅から勤務先までの片道をドアtoドアで5分単位に丸めて書くのが正解です。交通手段によって書き方が変わることはなく、バイトでも正社員の転職でも考え方は同じです。この記事では交通手段別の記入例、勤務地や引っ越し先が未定のときの対応、採用担当者が実際に確認しているポイントまで整理しました。
履歴書の通勤時間の書き方【結論と記入例】
結論:片道・ドアtoドアの時間を5分単位で書く
通勤時間欄に書くのは、自宅の玄関を出てから勤務先の入口に到着するまでの片道の時間です。往復ではありません。電車やバスに乗っている時間だけでなく、最寄り駅までの徒歩、乗り換えの待ち時間、駅から勤務先までの徒歩もすべて足し合わせます。
- 片道:往復で計算しない
- ドアtoドア:自宅の玄関から勤務先の入口まで
- 5分単位:42分なら40分、53分なら55分に丸める
- 交通手段を添える:「電車」「自転車」など一言書く
バイト・パート応募で使うアルバイト用の履歴書にも、正社員応募で使う転職用の履歴書テンプレートにも、ほとんどの場合この欄が付いています。欄がある以上、空欄のまま提出することはできません。
【交通手段別】通勤時間の記入例
交通手段が変わっても、書き方の基本ルールは同じです。手段ごとの記入例を確認しておきます。
良い例文(交通手段別)
電車 0時間35分
電車・バス 1時間10分
自転車 0時間15分
徒歩 0時間10分
自転車・電車 0時間40分
自家用車 0時間25分
NG例
チャリで15分くらい
「チャリ」「くらい」は口語表現です。「自転車 0時間15分」と書きます。車の場合も「車」ではなく「自家用車」が正式な表記です。
1時間未満でも「0時間○分」と書く
履歴書の通勤時間欄は「 時間 分」という形式で印刷されています。徒歩10分の近所であっても、時間の桁を飛ばして「10分」とだけ書くと、記入漏れなのか意図的なのか読み手には判別できません。1時間未満の場合は「0時間10分」と0を明記します。
採用担当者はここを見ている
- 空欄になっていないか(未記入は他の欄も雑に埋めていないかを疑うきっかけになる)
- 「0時間」が省略されていないか
- 交通手段が書かれているか(シフトの組み方や交通費の判断材料になる)
通勤時間の正しい計算方法と調べ方
ドアtoドアに含める時間・含めない時間
乗り換えアプリの検索結果をそのまま書き写すと、駅までの徒歩時間が抜け落ちて実際より短くなります。含めるものと含めないものを整理しておきます。
| 含める | 含めない |
|---|---|
| 自宅から最寄り駅・バス停までの徒歩 | 身支度や朝食の時間 |
| 電車・バスの乗車時間 | 出勤前の寄り道 |
| 乗り換えと待ち時間 | 帰りの時間(片道のみ) |
| 降車駅から勤務先までの徒歩 | 制服への着替え時間 |
| 駐輪場・駐車場から勤務先までの移動 | 渋滞時の想定外の遅れ |
5分単位への丸め方
1分単位の細かい数字をそのまま書く必要はありません。5分単位に丸めます。四捨五入でも切り上げでも問題ありませんが、遅刻の余地を残さない意味では切り上げが無難です。
| 実際の所要時間 | 履歴書への記入 |
|---|---|
| 8分 | 0時間10分 |
| 17分 | 0時間20分 |
| 32分 | 0時間35分 |
| 48分 | 0時間50分 |
| 1時間3分 | 1時間5分 |
スマホでの調べ方
地図アプリで出発地に自宅の住所、目的地に勤務先の名称を入力し、移動手段を実際に使うもの(徒歩・自転車・公共交通機関・車)に切り替えて検索します。公共交通機関を選んだ場合は徒歩区間も自動で加算されるため、表示された合計時間がほぼそのまま記入できる数字になります。
自転車は信号待ちや坂道で表示より時間がかかることが多いため、検索結果に5分ほど足しておくと実態に近づきます。
採用担当者は通勤時間欄で何を見ている?バイト・正社員で異なる視点
バイト:交通費より「シフトに間に合うか」を見ている
バイトの現場では、通勤時間はシフトを組む担当者が「この人を何時から入れられるか」を判断する材料になります。片道50分の応募者を朝7時開店のシフトに入れるなら、6時前に家を出てもらう必要があります。始発が間に合うかどうかまで含めて考えると、通勤時間は採用の可否よりも「どの時間帯に配置するか」に影響します。
採用担当者はここを見ている
- 早朝・深夜シフトに入れる距離か(終電・始発の有無)
- 急な欠員が出たときに来てもらえる距離か
- 雨や雪の日でも安定して出勤できる手段か(徒歩・自転車は天候の影響を受ける)
正社員・転職:通勤手当の精算と継続性を見ている
正社員の採用では、通勤時間は入社後の通勤手当の実費精算に直結します。企業によっては通勤手当に上限を設けており、片道1時間半程度を一つの目安にしているケースが見られます。ただし採否そのものを通勤時間だけで判断する企業は多くなく、スキルや経験、面接での受け答えのほうが優先される傾向にあります。
NG例
実際は片道1時間20分なのに「電車 0時間45分」と記入
交通費の精算時に必ず判明します。短く盛るのも、逆に交通費を多くもらう目的で遠回りのルートを書くのも避けてください。正直に「電車 1時間20分」と書き、面接で「通学・通勤で毎日使っている路線なので負担は感じていません」と一言添えるほうが評価されます。
通勤時間が長いこと自体で落とされるケースはそれほど多くありません。企業が気にしているのは距離そのものより、無理なく通い続けられるかどうかです。「1年以上続けたい」「週3日は確実に入れる」といった継続性を伝える一言が、通勤時間のマイナス印象を打ち消します。

【ケース別】通勤時間がわからないときの書き方
勤務地・配属先が未定の場合
複数の拠点で募集がまとまっている場合、応募や面接の時点では配属先が決まっていないことがあります。空欄にはせず、応募した勤務先または希望する勤務先までの時間を条件付きで記入します。
良い例文(勤務地未定の場合)
自転車 0時間15分(〇〇支店の場合)
※配属先により変動します
複数の候補がある場合は、通勤時間が最も短くなる勤務先を基準にして書いておくと、配属の融通が利く応募者として見てもらえます。伝えきれない条件は本人希望欄に補足すると、採用担当者が迷わずに済みます。

引っ越し・転居予定がある場合
進学や転居のタイミングで応募する場合、現住所と新住所のどちらを基準にするか迷います。判断の基準は、引っ越し先が確定しているかどうかです。
- 新住所が確定している:新住所からの時間を記入し「〇月〇日より転居予定」と添える
- 転居は決まっているが住所は未定:現住所からの時間を記入し「〇月に〇〇市内へ転居予定」と添える
- 転居の予定がない:現住所からの時間をそのまま記入する

学校から直接向かう場合(学生バイト)
高校生や大学生の場合、平日は学校から直接バイト先へ向かうことがほとんどです。この場合は自宅からの時間を基本として書き、学校からの時間を括弧で併記します。採用担当者にとっては「授業が終わってから何時に入れるか」が分かる情報になり、シフトの相談が具体的になります。
良い例文(学生・学校から直行する場合)
電車 0時間30分(学校からは0時間15分)
欄が狭くて書ききれない場合は、本人希望欄に「平日は学校から直接伺うため、17時以降の勤務が可能です」と補足する方法もあります。
使っている履歴書に通勤時間欄がない場合
厚生労働省が令和3年4月に公表した履歴書様式例には、通勤時間の欄が設けられていません。応募者のプライバシーへの配慮から、扶養家族数や配偶者の欄とあわせて外された経緯があります。性別欄も選択式ではなく任意記載に変更されました。
欄がない履歴書を使う場合、通勤時間を無理に書き足す必要はありません。余白に手書きで追記すると、かえって様式を崩した印象になります。伝えておきたい場合は本人希望欄に一文添えれば十分です。
どの様式を使うか決めていない場合は、厚生労働省の規格に沿った履歴書と、通勤時間欄が残っているJIS規格に沿った履歴書を見比べて選ぶのが分かりやすい方法です。主婦や主夫の方が短時間勤務で応募する場合は、勤務条件を書き込みやすいパート用の履歴書も選択肢になります。
通勤時間欄でやりがちなNG例
実際に応募書類で見かけることが多い書き方と、その修正例をまとめました。
| NG例 | 正しい書き方 | 理由 |
|---|---|---|
| (空欄) | 徒歩 0時間10分 | 未記入は記入漏れと判断される |
| 15分 | 自転車 0時間15分 | 「0時間」の省略と交通手段の未記入 |
| チャリで10分 | 自転車 0時間10分 | 「チャリ」は口語表現 |
| 車で20分 | 自家用車 0時間20分 | 「車」ではなく「自家用車」が正式 |
| だいたい30分 | 電車 0時間30分 | 「だいたい」は曖昧で読み手が判断できない |
| 往復1時間 | 電車 0時間30分 | 往復ではなく片道を記入する |
| 未定 | 自転車 0時間15分(〇〇支店の場合) | 「未定」だけでは理由が伝わらない |
どれも内容そのものは間違っていませんが、書き方だけで「提出前に見直していない」という印象が残ります。通勤時間欄は数秒で書ける箇所なので、ここで減点されるのは避けたいところです。
まとめ
- 自宅から勤務先までの片道・ドアtoドアの時間を5分単位で記入する
- 1時間未満でも「0時間15分」と時間の桁を省略しない
- 徒歩・自転車・自家用車など交通手段を必ず添える(「チャリ」「車」は口語表現)
- バイトはシフトの組みやすさ、正社員は通勤手当の精算と継続性を見られている
- 勤務地が未定なら候補先を条件として添え、空欄にはしない
- 短く盛るのも長く盛るのも逆効果。交通費の精算で必ず判明する
- 厚生労働省様式のように欄がない履歴書なら、無理に書き足さなくてよい
通勤時間は合否を左右する項目ではありませんが、書き方の丁寧さがそのまま印象になります。地図アプリで一度検索して、正確な数字を書き入れてください。
履歴書の通勤時間に関するよくある質問
- 徒歩5分の近所でも通勤時間を書く必要はありますか?
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欄がある場合は必ず記入してください。「徒歩 0時間5分」と書きます。近いことは通いやすさの強みとして評価されるため、隠す理由はありません。「0時間」を省略して「5分」とだけ書かないよう注意してください。
- 通勤時間が長いと選考に不利になりますか?
-
通勤時間だけで不採用になることはほとんどありません。企業が気にしているのは長く続けてもらえるかどうかです。片道1時間を超える場合は、本人希望欄や面接で「通学・通勤で使っている路線なので無理なく通えます」「週3日は確実に入れます」と継続性を伝えておくと不安を打ち消せます。
- 自転車通勤の場合、交通手段は何と書けばいいですか?
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「自転車」と書きます。「チャリ」「ママチャリ」は口語表現なので使いません。電動アシスト自転車の場合も「自転車」で問題ありません。駅まで自転車、その先が電車という場合は「自転車・電車」と並べて書きます。
- 通勤時間は往復で書くのですか、片道で書くのですか?
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片道です。自宅を出てから勤務先に到着するまでの時間を記入します。往復で計算すると実際の倍の数字になり、遠方から通う人という誤解につながります。
- 正社員の転職でも書き方は同じですか?
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基本の書き方(片道・ドアtoドア・5分単位)は同じです。ただし正社員は通勤手当の実費精算に直結するため、実際の経路と時間を正確に書くことがより重要になります。勤務地が未定の場合は、本人希望欄で条件を補足してください。
- 親に車で送ってもらう場合はどう書けばいいですか?
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「自家用車 0時間20分」と記入して差し支えありません。ただし送迎に頼る場合、都合がつかない日は出勤できない可能性があります。面接で「送迎が難しい日は自転車で通えます」など代替手段を伝えておくと、採用担当者が安心できます。

