MENU

経理 志望動機の書き方と例文|採用担当者が落とすNG例を解説

経理 志望動機の書き方と例文|採用担当者が落とすNG例を解説

この記事では、経理職の履歴書に書く志望動機の書き方と、経験者・未経験者別の例文を解説します。採用担当者が書類選考で落とす5つのNGパターンと、思わず通過させたくなる志望動機の特徴を採用現場の視点から具体的に紹介します。転職回数やブランクがある方向けの状況別の書き方も解説します。

目次

採用担当者が経理の志望動機に求めていること

経理の志望動機を書く前に、まず採用担当者が何を見ているかを理解する必要があります。経理は専門性の高い職種であり、採用後に一人前になるまでに相応の期間がかかります。採用担当者はその前提で書類を読んでいます。

経理職の書類選考で見られている3つの軸

採用担当者が経理の志望動機から読み取ろうとしているのは、主に以下の3点です。

採用担当者はここを見ている

  • 本気度:「なぜ経理なのか」というキャリアの必然性があるか。「安定しているから」「数字が好きだから」では本気度ゼロと判断される
  • 適性:数字への正確性・几帳面さ・締め切りへの意識を示すエピソードがあるか。経理業務の本質を正しく理解しているか
  • 継続意欲:経理業務をキャリアの軸として長期的に追求する意思があるか。「とりあえず経理を試してみたい」という姿勢は見抜かれる

この3点を念頭に置いたとき、多くの応募者の志望動機に「本気度」が欠けていることが見えてきます。「経理に挑戦したい」「スキルアップしたい」という言葉は自己都合の域を出ず、採用担当者には刺さりません。

採用担当者が志望動機を読む時間は「30秒以内」

経理職の求人には数十〜数百通の応募が届くことも珍しくありません。採用担当者が一通の履歴書に費やす時間は平均30秒以内と言われており、志望動機の最初の2〜3行で通過・不通過が決まることがほとんどです。

冒頭に「この人は経理業務をわかっている」と感じさせる一文があるかどうか。その一文があるかないかで、その後の読み方が大きく変わります。

経理の志望動機の書き方|3ステップで作る

採用担当者に刺さる志望動機は、以下の3ステップで構成できます。テンプレートにあてはめるのではなく、この順序で自分の言葉を組み立ててください。

ステップ1:「なぜ経理職か」を仕事内容から言語化する

まず、経理の仕事内容を正確に把握することが出発点です。経理は「お金の計算をする仕事」ではなく、企業の財務活動を数字で記録・管理し、経営判断を支える仕事です。

日次・月次・年次の業務フローを理解した上で、「自分は経理業務のどの部分に興味・適性があるか」を言語化します。「数字が好き」ではなく、「財務データを通じて経営をサポートすることに関心がある」という言い方に変えるだけで、採用担当者の印象は大きく変わります。

ステップ2:自分のエピソードと経理業務をつなぐ

次に、過去の経験と経理業務の接点を見つけます。接点は大きなものでなくて構いません。

  • 経験者の場合:前職での具体的な業務内容(月次締め・決算補助・資金繰り管理など)と、そこで気づいたことや感じた限界を言語化する
  • 未経験の場合:前職の中に「数字・会計・データ管理・コスト意識」との接点がなかったか掘り起こす。売上管理・在庫分析・予算管理の経験がある場合は積極的に活用する
  • 完全未経験の場合:「経理を目指したきっかけ」(資格取得・前職での財務への関心)と「学習中の具体的な内容」を組み合わせる

ステップ3:「なぜこの会社か」を一文加える

最後に、応募先企業ならではの要素(事業規模・業界特性・経理体制・成長フェーズなど)に触れた一文を加えます。これが「どの会社にも送れる志望動機」と「この会社への応募書類」を分ける決定的な差です。

企業研究の深さが伝わる志望動機は、採用担当者に「この候補者はうちへの志望度が高い」と感じさせます。履歴書に書くのは1〜2文で十分です。

【経験者向け】経理 志望動機の例文

経理経験者の場合、採用担当者が最も重視するのは「どのレベルの業務まで経験しているか」です。記帳・伝票起票だけなのか、月次決算まで経験しているのか、年次決算・開示資料の作成まで関与しているのかで、評価が大きく変わります。担当業務を具体的に書くことが経験者の志望動機における最大のポイントです。

月次・年次決算経験者の例文

良い例文

前職の食品卸売業では、経理部門で5年間、月次決算(売掛・買掛照合、伝票起票)と四半期の財務報告資料作成を担当してきました。業務を続ける中で、財務諸表が経営の意思決定に与える影響の大きさを実感し、決算書の作成から連結処理まで一貫して携われる環境で専門性を深めたいと考えるようになりました。貴社では規模の大きい年次決算の経験を積める環境があると理解しており、日商簿記2級の知識を活かしながら管理会計まで視野を広げた経理担当者として貢献できると考えております。

採用担当者はここを見ている

  • 「月次・四半期」という具体的な業務レベルが書かれており、スキルレベルが明確に伝わる
  • 「財務諸表が経営判断に影響する」という気づきが、経理業務への本質的な理解を示している
  • 「なぜこの会社か」(規模の大きい決算・管理会計)が明示されており、汎用テンプレートではないことが伝わる

業界を変えて転職する経験者の例文

IT・スタートアップから製造業へ、製造業から商社へなど、業界をまたいで経理職に転職する場合、採用担当者は「前職の経理スキルがうちの業界で通用するか」を懸念します。応募先の業界固有の会計処理(原価計算・棚卸資産評価・外貨取引など)への理解を示す一文があると、この懸念を払拭できます。

良い例文(IT系→製造業の経理へ転職の場合)

IT系スタートアップで経理担当として3年間、仕訳入力・月次試算表作成・資金繰り管理を担当してきました。急成長フェーズの企業での経理業務を通じて、コスト構造の把握と財務の予実管理が経営スピードに直結することを学びました。製造業では原価計算・棚卸資産評価など製造業固有の会計処理への深い理解が求められることを認識しており、貴社の製造現場と連携した原価管理業務を通じて、より実務的な経理スキルを身につけ、経営数字で現場をサポートできる人材を目指したいと考えております。

【未経験者向け】経理 志望動機の例文

経理未経験での転職は、経験者と同じ土俵で戦うのではなく「なぜ未経験からこの仕事を選ぶのか」という動機の明確さで評価されます。採用担当者が未経験者に求めるのは即戦力ではなく、経理業務への正しい理解・学習への具体的な取り組み・前職との接点の3点です。

簿記資格(2級・3級)保有者の例文

簿記資格を保有している場合、資格取得のきっかけと学んで得た気づきを志望動機に組み込みます。「勉強したので受かった」ではなく、「学びを通じて経理という仕事への理解が深まった」という文脈で書くと説得力が増します。

良い例文(日商簿記2級保有・営業職からの転職)

前職では法人営業として4年間、顧客企業の予算管理や投資対効果の提案を担当してきました。営業活動の中で財務諸表を読む機会が増え、数字で企業活動を把握する経理という仕事への関心が高まり、昨年3月に日商簿記2級を取得しました。学習を通じて財務諸表の作成プロセスを体系的に理解したことで、経理業務の全体像が見え、この仕事への意欲がさらに強くなりました。貴社では未経験からでも経理業務の全工程に携われる環境があると理解しており、早期に会社の数字を支える経理担当者として貢献できるよう努力してまいります。

なお、経理職では簿記のほかにExcelスキルや会計ソフトの操作経験も評価されます。履歴書の資格・スキル欄にこれらを記載しておくと、志望動機との相乗効果が生まれます。

前職の経験を経理と結びつける例文(販売・事務職など)

直接的な経理経験がなくても、数字・管理・集計に関わる業務経験があれば、それを橋渡しにできます。「前職で何となく数字に関わっていた」を「経理業務への適性と関心が芽生えたきっかけ」として書き直します。

良い例文(販売職・売場管理経験者の場合)

前職ではスーパーの売場責任者として3年間、日次の売上・在庫データの集計と月次レポートの作成を担当してきました。数字の集計・分析業務に日々携わる中で、財務の観点から企業全体を支える経理という仕事に関心を持つようになりました。現在は日商簿記3級を取得し、2級の学習を進めています。現職で培ったExcel操作・データ集計のスキルと数字への正確性を基盤に、まず記帳・伝票処理から着実に経験を積み、貴社の経理部門に貢献したいと考えております。

完全未経験から経理を目指す場合の例文

経理業務との直接的な接点がない職種からの転職では、「なぜ今このタイミングで経理を選ぶのか」という動機のリアルさが鍵になります。「経理の仕事を調べてみたら自分に向いていると思った」では説得力に欠けます。自分の職歴の中に「財務・会計への関心が芽生えたきっかけ」となる出来事がなかったか、丁寧に振り返ることが重要です。

良い例文(接客業からの転職)

前職ではホテルフロントとして4年間従事しました。勤務先の経営不振を間近に見る中で、財務状況を把握・管理する経理部門の重要性を強く感じるようになり、経理職へのキャリアチェンジを決意しました。現在、日商簿記3級を取得済みで、2級の学習を並行して進めています。接客業務で身につけた正確性・期限管理への意識を基盤に、まず記帳・伝票処理から着実に経理スキルを積み、貴社の財務管理を支える存在になりたいと考えております。

採用担当者はここを見ている

  • 「経理を目指したきっかけ」が前職の実体験と結びついており、リアルな動機として伝わる
  • 「まず記帳・伝票処理から」という言葉が、未経験者として業務への現実的な認識を示している
  • 資格取得の状況(取得済み・学習中)が継続的な学習意欲の証明になっている

完全無料の履歴書・職務経歴書作成ツール
「サクレキ」質問に答えるだけで、選考書類がカンタンに完成

  1. 自己PR・志望動機も例文付きで安心
  2. スマホからでもOK。たった3分で履歴書・職務経歴書が完成
  3. 自動フォーマットで書き間違いゼロ

\ 完全無料・簡単3分で完成! /

無料で履歴書・職務経歴書を作成する →

採用担当者が書類選考で落とす5つのNG例

採用担当者は多くの応募書類を見てきた経験から、NGパターンを瞬時に見抜きます。以下の5つのパターンに自分の志望動機が当てはまっていないか確認してください。

NG①「安定しているから」「数字が好きだから」では通らない

NG例

経理は安定した職種であり、長期的に働けると感じています。私は数字を扱うことが得意で、正確な業務を行う自信があります。ぜひ御社で経理のスキルを身につけたいと思い志望いたしました。

「安定=自分が得をしたい」という動機は採用側に何のメリットもありません。「数字が得意」は経理業務の一側面に過ぎず、財務・会計への専門的な関心が全く伝わらない文章です。採用担当者は「この候補者は経理でなくても安定していれば何でもいいのでは?」と感じます。

NG②「スキルアップしたい」自己都合だけの志望動機

NG例

前職での経験を活かして経理の仕事をしたいと思っています。貴社でスキルアップしながら、長く働けると感じました。自分の成長のために経理に挑戦したいと考えております。

「スキルアップしたい」「成長したい」は応募者側の自己都合であり、「この人を採用すると会社に何のメリットがあるか」が一切見えません。採用は会社のニーズを満たすための行為です。志望動機には必ず「自分が会社に何を提供できるか」という視点を入れてください。

NG③経理業務を「単純作業」と誤解している表現

NG例

入力やチェック業務は自分の得意分野だと思っています。コツコツした作業が苦にならないので、経理に向いていると感じています。

経理は「コツコツした入力作業」ではなく、財務データを分析し経営判断をサポートする専門職です。この表現では「経理業務の本質を理解していない」と判断されます。「正確性が求められる業務に適性がある」ことを伝えたいのであれば、具体的なエピソードを添えて「なぜ経理という仕事でその力を発揮したいのか」まで書く必要があります。

NG④どの会社にも送れる汎用テンプレート

NG例

御社の安定した事業基盤と成長性に魅力を感じました。経理の経験を御社でさらに活かし、会社の発展に貢献したいと考えております。

会社名を入れ替えればどの企業にも使える汎用文です。採用担当者は「この会社でなければいけない理由がない=志望度が低い」と判断します。企業研究をした上で、その会社の経理部門ならではの特徴(事業規模・業界・経理体制)に触れた一文を必ず加えてください。

NG⑤未経験なのに「即戦力」「経験を活かしたい」と書く

NG例

経理業務の経験はありませんが、持ち前のポテンシャルで即戦力として貢献できます。これまでの経験を経理業務に活かして、御社に貢献したいと考えております。

未経験者が「即戦力」を名乗ることは、採用担当者から見ると「業務理解不足・自己認識のズレ」と受け取られます。「経験を活かしたい」も、経理業務の経験がない場合は具体性がなく空虚に聞こえます。未経験者は「学ぶ意欲・基礎力・具体的な学習状況」を前面に出すことが正しい戦略です。

【状況別】ひと工夫で差がつく経理 志望動機の書き方

転職回数・ブランク・異業種転職など、それぞれの状況によって志望動機に加えるべき要素が変わります。状況別の書き方を押さえておくことで、採用担当者の懸念を先手で払拭できます。

転職回数が多い場合の書き方

転職回数が多い場合、採用担当者は「またすぐ辞めるのでは」という懸念を持ちます。志望動機の中で転職の一貫した軸(「経理の専門性を高めたい」という方向性)と、前職で実現できなかった理由を簡潔に示すことで、懸念を払拭できます。

「各社で〇〇を学び、次は〇〇に挑戦したいという流れで転職を重ねてきた」という文脈で書くと、複数回の転職に一貫性が生まれます。ただし、転職理由の詳細は面接で説明する場を設ける前提で、志望動機ではキャリアの方向性と応募動機を中心に書いてください。

ブランクがある場合の書き方

育児・介護・療養などでブランクがある場合、「ブランク期間中に何をしていたか」を一文触れ、「今なぜ経理として再就職するのか」を明確にします。ブランクを隠すより正直に書いて前向きな姿勢を示すほうが、採用担当者の印象はよくなります。

ブランク期間中に簿記の学習や資格取得をしている場合は、それを積極的に記載してください。「ブランク期間中に日商簿記2級を取得し、経理業務への準備を進めてきました」という一文は、採用担当者に「ブランク期間もキャリアへの意識を持ち続けていた」という印象を与えます。

異業種から経理を目指す場合の書き方

全く異なる業種・職種から経理を目指す場合、採用担当者は「なぜ今更経理なのか」という疑問を持ちます。前職と経理業務の接点を無理に作る必要はありませんが、「経理という仕事に関心を持ったきっかけ」のリアルなエピソードがあれば必ず記載してください。

また、応募先の業界が前職と異なる場合は、前職での業界知識が経理業務でどう活きるかを一文加えると評価が上がります。たとえば飲食業から食品メーカーの経理に転職する場合、現場で培ったコスト感覚や仕入れ管理の経験が原価管理の理解につながることを示せます。

完全無料の履歴書・職務経歴書作成ツール
「サクレキ」質問に答えるだけで、選考書類がカンタンに完成

  1. 自己PR・志望動機も例文付きで安心
  2. スマホからでもOK。たった3分で履歴書・職務経歴書が完成
  3. 自動フォーマットで書き間違いゼロ

\ 完全無料・簡単3分で完成! /

無料で履歴書・職務経歴書を作成する →

まとめ

  • 採用担当者が経理の志望動機で見るのは「本気度・適性・継続意欲」の3軸
  • 「なぜ経理か」「なぜこの会社か」を具体的なエピソードで示すことが合格への近道
  • 「安定しているから」「数字が好き」「スキルアップしたい」は採用担当者に刺さらない
  • 未経験者は「即戦力」を名乗らず、正確な業務理解・学習への取り組み・前職との接点を示す
  • 転職回数・ブランク・異業種転職の場合は、採用担当者の懸念を先手で払拭する一文を加える

志望動機は採用担当者との最初の対話です。「この会社の経理で、自分はこう貢献できる」という姿勢を具体的な言葉で伝えることが、書類選考を通過する最短ルートです。

経理の志望動機に関するよくある質問

経理の志望動機は何文字が適切ですか?

履歴書の志望動機欄は200〜300文字が目安です。長すぎると読み飛ばされるリスクがあり、短すぎると誠意が伝わりません。「転職理由→経理を選んだ理由→この会社を選んだ理由」の3点を200〜250文字にまとめるのが理想的です。職務経歴書に志望動機を書く場合は300〜400文字程度まで詳述しても問題ありません。

経理未経験でも志望動機で書類選考を通過できますか?

可能です。未経験者の場合、採用担当者は「経理業務への正しい理解」「資格取得などの学習への具体的な取り組み」「前職との接点」の3点を見ています。即戦力は求めていないため、「一日も早く貢献できるよう努力する」という姿勢を具体的に示すことが重要です。簿記3級以上を取得している場合は必ず記載してください。

簿記資格がないと経理の書類選考で不利になりますか?

簿記資格なしで書類選考を通過するのは難しい傾向があります。ただし、小規模企業や一般事務兼任の経理求人では、実務経験やExcelスキルを評価するケースもあります。経理を目指すなら最低でも日商簿記3級の取得を進めながら「現在学習中・○年○月取得予定」と履歴書に明記することで、意欲をアピールできます。

「経理職に転職して年収を上げたい」という動機は書いていいですか?

年収アップを志望動機の主軸にするのは避けてください。採用担当者は「自社に何を提供してくれるか」を見ており、待遇への言及は自己都合の印象を与えます。志望動機は「経理業務を通じて会社に貢献したい」という意欲を中心に構成し、待遇については面接の後半や条件確認の場で確認するのが適切です。

参考:全商簿記の正式名称|採用担当者に伝わる履歴書の書き方

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

コメント

コメントする

目次