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経理の職務経歴書が通らない理由|採用担当者が見る6つのポイントと例文

経理の職務経歴書が通らない理由|採用担当者が見る6つのポイントと例文

この記事では、経理の職務経歴書を採用担当者の視点から解説します。採用担当者が書類を30秒で判断する際に見ているポイント、職務要約・業務詳細・スキル欄の書き方、経験年数別の例文まで、書類選考を通過するために必要な情報をまとめています。

目次

採用担当者が経理の職務経歴書を30秒で判断する3つのポイント

職務要約に「なぜ採用すべきか」の答えを凝縮する

採用担当者が経理職の書類選考に費やす時間は、1通あたり30秒〜1分程度が実態です。最初に目が行くのは職務要約(冒頭の3〜5行)で、「この人は自社が必要とする業務を担当できるか」という一点を即座に判断しています。

職務要約が「経理業務に従事してきました」のような抽象的な文で始まっていると、担当範囲がわからず次の行へ進まれない可能性があります。職務要約には「いつ」「どの規模の会社で」「どこまでの業務を」「何年間担当したか」の4点を必ず盛り込むことが、選考通過の最低条件です。

採用担当者はここを見ている

  • 冒頭1〜2行で会社規模と担当業務の深さをまず確認する
  • 「決算補助」と「決算単独担当」では必要スキルが大きく異なり、採用後の配置部署が変わる
  • 会計ソフト名がない書類は判断しにくく、後回しにされるケースがある

担当範囲の明確さが「自社に合うか」の判断を左右する

経理と一口に言っても、日次の入出金管理しか経験していない方と、連結決算・税務申告まで担当した方では、採用後の即戦力度がまったく異なります。採用担当者はここを正確に見て、入社後の配置と育成コストを計算しています。

「経理業務全般を担当」という書き方は一見幅広く見えますが、実際には何もアピールできていません。担当業務を日次・月次・年次・決算の4段階に分けて記載し、それぞれの担当範囲を明確にすることが必要です。

会計ソフト・ERPの記載漏れは大きなマイナス評価になる

経理部門は多くの場合、特定の会計ソフトやERPシステムで業務が回っています。採用担当者は「弊社ではSAP(またはfreee・弥生・勘定奉行)を使っているが、この人は使えるか」を書類の段階で確認しようとしています。

使用経験のあるシステムを書かないだけで、条件を満たしているにもかかわらず書類で落とされるリスクが生まれます。「特になし」ではなく、使ったことのあるすべてのソフト・ツールを具体的に列挙することが選考通過の条件です。

経理の職務経歴書の基本構成と各項目の書き方

職務経歴書は一般的に①職務要約、②職務経歴詳細、③スキル・資格欄、④自己PRの4つで構成されます。経理職では特に②と③の充実度が書類の合否を分けます。

①職務要約(3〜5行の正解)

職務要約は採用担当者が最初に読む部分です。「自分の経歴の中から、この会社に最も刺さる部分だけを凝縮したもの」として書くことが求められます。業界・規模・担当範囲・使用ツールの4点を3〜5行でまとめるのが正解です。

良い例文

株式会社〇〇(従業員200名・製造業)で経理業務に5年間従事しました。日次の入出金管理から月次決算・年次決算の一次作成まで、チーム3名で分担しながら担当してきました。弥生会計を使用した5,000件/月規模の仕訳入力と、税理士との連携による法人税申告補助を経験しています。

NG例

これまで経理業務全般を担当してきました。主に月次決算補助・請求書処理などに従事しました。会社規模・担当範囲・使用ソフトが一切不明で、採用担当者は「何ができる人なのかわからない」と判断します。

②職務経歴詳細(日次・月次・年次・決算業務の書き方)

職務経歴詳細は、担当業務を「日次業務」「月次業務」「年次業務・決算関連」に分類して箇条書きで記載するのが最もわかりやすい形式です。採用担当者が照らし合わせる自社の業務フローに合致しているかが一目で確認できます。

採用担当者はここを見ている

  • 業務の粒度(どこまで自分で判断できるか)が伝わる書き方かどうかを確認する
  • 月次決算「補助」と月次決算「担当」では、採用後の配置が異なる
  • 連結決算・税務申告・開示書類対応の経験は特記事項として目立たせると好印象

業務を区分ごとに整理すると、採用担当者が自社との親和性を判断しやすくなります。以下の区分を参考に、自分の担当業務を振り返ってみてください。

業務区分具体的な内容例
日次業務入出金管理、伝票入力(弥生会計)、現預金管理、仕訳作成
月次業務月次決算(試算表作成まで)、売掛・買掛金管理、銀行勘定調整
年次業務年次決算資料作成(税理士連携)、固定資産管理、減価償却計算
その他税務申告書作成補助、監査法人対応、子会社データ集計(連結)

③スキル・資格欄(会計ソフト・簿記・資格の書き方)

スキル欄には「実務で使えるか」が一目でわかるように記載します。会計ソフトは製品名と使用年数、Excelは操作レベルまで記載することで、採用担当者が具体的なイメージを持てるようになります。

スキル区分記載例
会計ソフト弥生会計(5年)、勘定奉行クラウド(2年)、freee会計(1年)
スプレッドシートExcel(VLOOKUP・ピボットテーブル・マクロ基礎)、Googleスプレッドシート
資格日商簿記2級(2020年取得)、MOS Excel 365(2021年取得)
その他給与計算ソフト(PJCS)、電子帳簿保存法対応ツール導入経験

職務経歴書の作成に時間がかかる場合は、専用ツールを活用して効率化するのも一つの方法です。

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採用担当者が「即戦力」と判断する実績の書き方

数字で表現しにくい経理業務を定量化するコツ

経理業務は「新規顧客を獲得した」「売上を伸ばした」のような劇的な実績が出にくい職種です。しかし、次の4つの視点を意識するだけで、業務の規模感と成果を数字として表現できます。

  • 処理件数:「仕訳入力 月平均3,000件」「請求書処理 月50件対応」
  • 規模感:「連結売上高100億円規模の決算対応」「従業員500名分の経費精算処理」
  • 改善成果:「決算締め日を3日短縮」「経費精算フローをExcelからfreeeに移行し月20時間の工数削減」
  • 対応範囲:「子会社3社分の月次データ集計・連結帳票作成を単独担当」

DX推進や業務効率化への貢献はとくに評価されやすい実績です。「会計ソフトのリプレイスプロジェクトに参加した」「ペーパーレス化の旗振り役だった」なども、一言でも記載しておくと採用担当者の目に止まりやすくなります。

「補助業務」でも通過できる表現の技法

補助業務しか経験がないと感じている方が職務経歴書で最もやりがちな失敗は、「〜の補助を担当しました」で終わらせることです。補助であっても、どの業務のどの範囲まで関わったかを明確にすれば、採用担当者への印象は大きく変わります。

良い例文

月次決算業務においては、仕訳データの整合確認・試算表の作成補助を担当。税理士への資料提出前のダブルチェックも担い、ミス0件での対応を3年間継続しました。

NG例

月次決算の補助業務を担当しました。「何をどこまでやったか」が一切不明で、採用担当者は次のポジションを描けません。

経験年数・状況別の例文(3パターン)

職務要約の例文を経験年数・状況別に3パターン用意しました。自分の状況に近いものを参考に、具体的な数字と業務内容に置き換えてください。

経験5年以上(月次・年次決算まで担当)

職務要約の例文

製造業(連結売上高150億円・従業員450名)の経理部に8年間在籍し、日次業務から月次・年次決算の一次作成まで、チーム4名のリーダーとして全体の調整役を担いました。会計システムはSAP(3年)・弥生会計(5年)を使用。2023年には決算資料の電子化プロジェクトを主導し、作業工数を月15時間削減した実績があります。

経験1〜3年(補助業務中心)

職務要約の例文

サービス業(従業員100名)の経理部で2年間、月次決算補助・入出金管理・請求書処理を担当しました。仕訳件数は月平均2,000件超。freee会計を使用し、伝票入力から試算表確認まで一連の業務フローを経験しています。決算周りの上流業務は上長補助として関与しており、今後の担当範囲拡大を目指して日商簿記2級を取得済みです。

他職種から経理に転換後1〜2年

職務要約の例文

営業職から経理部門に社内異動し、現職2年目。入出金管理・経費精算対応・仕訳入力(弥生会計・月1,500件)を単独担当しています。異動後すぐに日商簿記3級を取得し、現在は2級の勉強中。前職の営業経験を活かし、取引先との請求書確認業務では数件の金額相違を先方交渉で解決した実績があります。

職務経歴書の作成に不安がある場合は、プロの添削や代行サービスの活用も選択肢の一つです。

経理の職務経歴書で落とされるNG例と改善策

NG①:業務名の列挙だけで終わっている

多くの経理担当者が「月次決算担当」「請求書処理」のように業務名を箇条書きにするだけで止まっています。採用担当者が必要としているのは「その業務をどの深さまで担当したか」という情報です。業務名だけでは、採用後のポジションを担当者がイメージできません。

NG例

  • 月次決算担当
  • 請求書処理
  • 経費精算対応

良い例文

  • 月次決算(試算表作成・仕訳確認・上長確認対応)を3名チームで分担担当
  • 取引先からの請求書受領〜承認フロー管理〜支払処理まで月50件対応
  • 全社員300名分の経費精算受付・内容確認・精算処理(ジョブカン使用)

NG②:使用ソフト・企業規模の記載がない

会計ソフトや企業規模は採用判断の重要な基準です。採用担当者が「弊社のシステムに対応できるか」を書類で判断できないと、面接に進む優先度が下がります。

採用担当者はここを見ている

  • 使用ソフトが変わっても基礎知識があれば対応できると理解しているが、記載がないと判断できない
  • 企業規模(従業員数・売上規模)を書くだけで、業務の複雑さが一目で伝わる
  • 採用後のミスマッチを防ぐため、応募先に近い規模・ソフト経験を持つ人を優先する傾向がある

NG③:数字の不整合・誤字脱字がある

経理は数字を扱う職種です。職務経歴書で「在籍期間の計算が合わない」「会社名の漢字が違う」「数字の表記が揃っていない(半角・全角混在)」などのミスがあると、採用担当者は「細かい作業に向いていないのではないか」と判断します。

提出前に必ず複数回、数字と固有名詞を中心に確認することを習慣にしてください。在籍期間は「入社年月〜退職年月」と「経験年数」が一致しているかも必ずチェックします。

自分では気づきにくいミスや説明不足を指摘してもらいたい場合は、転職エージェントや添削サービスの活用が有効です。

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まとめ

  • 職務要約には会社規模・担当範囲・使用ソフトを必ず入れ、30秒で判断できる情報を集める
  • 業務は日次・月次・年次に分類して記載し、「どこまで担当したか」を明確にする
  • 補助業務しかない場合でも、担当した範囲と工夫・成果を具体的に書けば通過率が上がる
  • 数字の不整合・誤字脱字は経理職では致命的——提出前に必ず数字と固有名詞のチェックを行う

採用担当者が「この人なら任せられる」と感じる情報を、最短の文字数で伝えることが書類選考突破の核心です。職務経歴書の完成度に不安がある場合は、転職エージェントのキャリアアドバイザーに添削を依頼するとより確実に通過率を上げられます。

経理の職務経歴書に関するよくある質問

経理の職務経歴書の適切な長さはどれくらいですか?

A4用紙1〜2枚が目安です。経験5年未満であれば1枚、それ以上であれば2枚に収めるのが一般的です。量を増やすより、各業務の具体性と担当範囲を明確にする方が採用担当者には響きます。

簿記3級しか持っていない場合でも資格欄に書いていいですか?

書いた方がよいです。簿記3級でも「複式簿記の基礎知識がある」という証明になります。ただし資格だけに頼らず、実務でどの業務をどれだけ担当してきたかを具体的に記載することが大切です。

経理未経験から転職する場合、職務経歴書はどう書けばいいですか?

直接的な経理経験がない場合は、経理業務に通じるスキルや素養を前面に出します。数字を扱う業務の経験(営業での数値管理・EC運営での在庫管理等)、Excelスキル(関数・ピボット)、取得済みまたは勉強中の簿記資格などを記載し、経理を学ぶ意欲と準備ができている姿勢を示しましょう。

職務経歴書の添削はどこに頼めばいいですか?

転職エージェントに登録すると、担当キャリアアドバイザーが無料で添削してくれます。経理・財務・管理部門に特化したエージェントであれば、採用担当者の目線に近いフィードバックが受けられます。有料の添削サービスと無料エージェント活用の違いについては、添削サービス比較記事も参考にしてください。

参考:簿記3級を履歴書に書く際のポイントと正式名称

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この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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