この記事では、封筒に書く「履歴書在中」の正しい書き方を、位置・ペンの色・赤枠の囲み方まで具体的に解説します。「応募書類在中」との使い分け、手書き・スタンプの選び方、そして採用担当者が封筒の第一印象で見ているポイントとNG例までまとめました。
そもそも「履歴書在中」とは?封筒に書く理由
「履歴書在中」とは、封筒の中に履歴書が入っていることを外側から示すための表記です。郵送でも手渡しでも、応募書類を入れた封筒の表面に赤字で記載します。書き忘れても郵便物として届きますが、書いてあるかどうかで採用担当者の受け取り方は変わります。
採用担当者のもとには、請求書や営業のダイレクトメールなど、応募書類以外の郵便物も日々届きます。そのなかで「履歴書在中」と書かれた封筒は、開封の優先順位が上がり、重要書類として折り曲げずに扱われやすくなります。つまりこの一言は、受け取る側の手間を減らすための配慮です。
採用担当者はここを見ている
- 在中の有無そのものは合否の判断項目ではない
- ただし、書き方が雑だと「詰めが甘い人」という第一印象につながる
- 逆に、丁寧で読みやすい封筒は開ける前から好印象を与える
「在中を書かないと不採用になるのか」と不安に感じる方もいますが、書き忘れが直接の不合格理由になることはまずありません。それでも書いておくべきなのは、数十秒で終わる配慮を怠らない応募者だと伝わるからです。細部への意識は、仕事の丁寧さを想像させます。
「履歴書在中」の正しい書き方【位置・色・囲み方】
「履歴書在中」の書き方には、位置・色・囲みの3つに定番のルールがあります。特別な道具は不要で、赤い油性ペンと定規があれば数分で仕上がります。順番に確認していきます。
書く位置は「縦書きなら左下・横書きなら右下」
「履歴書在中」を書く位置は、封筒の向きによって変わります。宛名と重ならず、封筒の下側の余白に配置するのが基本です。
| 封筒の向き | 「履歴書在中」を書く位置 |
|---|---|
| 縦書き(和封筒) | 表面の左下 |
| 横書き(洋封筒) | 表面の右下 |
いずれの場合も、宛名の文字とぶつからないよう十分な余白を空けるのがポイントです。宛名の真下に詰めて書くと窮屈で読みにくくなり、せっかくの配慮が伝わりにくくなります。
ペンの色は「赤」・種類は「油性」が基本
「履歴書在中」は赤色で書きます。宛名を書く黒とは色を変えることで、封筒を見た瞬間に中身が伝わるからです。使うペンは水性ではなく油性を選びます。水性インクは配送中の湿気でにじむことがあり、せっかくの表記が読みにくくなるためです。
- 色:赤(宛名の黒と区別する)
- 種類:油性(にじみ・かすれを防ぐ)
- 太さ:1.0mm前後の、はっきり見える太さ
細すぎるペンだと文字が頼りなく見え、太すぎるとつぶれて読みにくくなります。手元にあるサインペンで問題ありませんが、かすれたペンは使わず、書く前に別紙で試し書きをしておくと安心です。
「履歴書在中」は赤枠で囲む(定規で直線を引く)
書いた「履歴書在中」の文字は、赤い長方形の枠で囲みます。囲むことで文字が視覚的にまとまり、封筒のなかで確実に目立ちます。このとき、必ず定規を使ってまっすぐな線を引くことが仕上がりを大きく左右します。
良い例
封筒の左下(縦書きの場合)に、赤の油性ペンで「履歴書在中」と書き、定規を当ててまっすぐな赤枠で囲む。宛名との間には指2本分ほどの余白を空ける。
NG例
フリーハンドで枠を引き、線がゆがんで角がずれている。枠のヨレは「最後まで丁寧に仕上げない人」という印象につながるため、面倒でも定規を使う。
なお「枠で囲まないと落ちるのか」という点については、囲まなかったからといって選考で不利になることはありません。それでも囲むことをおすすめするのは、囲みがあるほうが確実に目に留まり、丁寧な印象になるからです。手間はほとんど変わらないため、迷ったら囲んでおくのが無難です。
「履歴書在中」と「応募書類在中」の使い分け
封筒に書く表記には「履歴書在中」のほかに「応募書類在中」があります。どちらを書くかは、封筒に何を入れるかで決まります。中身と表記が食い違っていると、丁寧に書いても違和感を与えてしまうため、ここは正確に押さえておきたい部分です。
| 封筒に入れる書類 | 表記 |
|---|---|
| 履歴書のみ | 履歴書在中 |
| 履歴書+職務経歴書などの複数書類 | 応募書類在中 |
職務経歴書や送付状も同封する転職活動では、「応募書類在中」のほうが実態に合います。書き方のルール(赤・油性・囲む・位置)はどちらも同じなので、変わるのは表記する言葉だけです。迷ったときは、封筒に入れる書類が履歴書1枚だけかどうかで判断してください。
採用担当者はここを見ている
- 職務経歴書を入れているのに「履歴書在中」だと、中身との食い違いに気づかれやすい
- 表記が正確だと「書類の扱いに慣れている」という印象につながる
手書き・スタンプ・パソコン印刷はどれが正解?
「履歴書在中」は手書きでもスタンプでも問題ありません。市販の「履歴書在中」スタンプを使っても、手抜きとみなされることはなく、線がまっすぐで読みやすい仕上がりになります。忙しい時期に複数社へ応募するなら、スタンプのほうが安定した見た目になることもあります。
- 手書き:道具が赤ペンと定規だけで済む。丁寧に書けば十分きれい
- スタンプ:線がそろい、複数枚でも均一。100円ショップでも入手可能
- パソコン印刷:宛名ごと印刷する場合は在中も赤で印字すれば可
どの方法でも、色が赤であること・囲みがあること・位置が正しいことは共通です。手書きが苦手で線がゆがんでしまう場合は、無理に手書きにこだわらずスタンプを選んだほうが、結果的に読みやすい封筒に仕上がります。
「履歴書在中」まわりで見落としがちな封筒マナー
「履歴書在中」だけを整えても、封筒全体のマナーが崩れていると印象は半減します。宛名・裏面・切手・折り方・日付など、あわせて確認しておきたいポイントを整理します。
- 封筒の色・サイズ:白の無地が基本。A4履歴書なら角形A4号または角形2号で折らずに入れる
- 宛名:会社名・部署名には「御中」、担当者名がわかる場合は「様」を使う(御中と様の併用はしない)
- 裏面:自分の住所・氏名を書き、封をしたら「〆」を記す
- 切手:料金不足に注意し、キャラクターなどの派手な絵柄は避ける
封筒のサイズや折り方に迷ったときは、B5履歴書の封筒サイズと折り方やA3封筒の宛名・在中の書き方もあわせて確認しておくと、サイズ違いで慌てずに準備できます。

封筒に書く日付や、郵送そのものの手順で迷う場合は、履歴書の封筒に書く日付はいつかや、手書き履歴書を郵送するときの封筒の書き方で全体の流れを確認できます。

「履歴書在中」でやりがちなNG・失敗例
最後に、提出直前でやってしまいがちな失敗をまとめます。どれも合否を直接左右するものではありませんが、封筒の第一印象を下げる要因になります。逆にいえば、避けるだけで他の応募者と差がつく部分です。
| やりがちなNG | 正しい対応 |
|---|---|
| 黒ペンで在中と書く | 宛名と区別できる赤で書く |
| フリーハンドで枠がゆがむ | 定規でまっすぐ囲む |
| 中身は職務経歴書もあるのに「履歴書在中」 | 複数書類なら「応募書類在中」 |
| 宛名の真下に詰めて書く | 下側の余白に余裕をもって配置 |
| 水性ペンでにじむ | 油性ペンでにじみを防ぐ |
特に見落とされやすいのが、中身と表記の食い違いです。転職活動では職務経歴書を同封するケースが多いため、封をする前に「入れた書類は何か」を確認してから表記を決める習慣をつけておくと、ミスマッチを防げます。
まとめ
「履歴書在中」は、赤の油性ペンで書き、定規でまっすぐ囲み、正しい位置に配置するだけで整います。数分の作業ですが、封筒を受け取る採用担当者への配慮がそのまま伝わる部分です。
- 位置は縦書きなら左下、横書きなら右下。宛名と余白を空ける
- 色は赤・種類は油性。定規で赤枠を引いて囲む
- 履歴書のみなら「履歴書在中」、複数書類なら「応募書類在中」
- 手書きでもスタンプでも可。読みやすさを最優先に選ぶ
ここまで読んで封筒の準備で手が止まっているなら、まず赤ペンと定規を用意して、封筒に入れる書類を確認するところから始めてください。
「履歴書在中」の書き方に関するよくある質問
- 「履歴書在中」を書き忘れると不採用になりますか?
-
書き忘れが直接の不採用理由になることはまずありません。ただし、書いておくと採用担当者が中身をすぐ把握でき、重要書類として丁寧に扱ってもらいやすくなります。数十秒で終わる配慮なので、記載しておくのがおすすめです。
- 赤ペンがない場合、黒で書いてもいいですか?
-
黒でも郵便物としては問題ありませんが、宛名の黒と同化して目立たなくなるため避けたほうが無難です。「履歴書在中」は宛名と区別して一目で分かるように、赤で書くのが基本です。手元になければ、100円ショップの赤ペンやスタンプで十分です。
- 枠で囲まないと失礼になりますか?
-
囲まなくても選考で不利になることはありません。ただし赤枠で囲んだほうが確実に目立ち、丁寧な印象になります。手間はほとんど変わらないため、迷ったら定規でまっすぐ囲んでおくとよいでしょう。
- 手渡しの場合でも「履歴書在中」は必要ですか?
-
手渡しの場合も封筒に入れて渡すのがマナーで、その際「履歴書在中」を書いておくと中身が明確になり丁寧な印象になります。手渡し用の封筒には郵便番号枠や切手は不要ですが、在中の表記は郵送と同じく記載しておくと安心です。


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