この記事では、在職中に職務経歴書を書くときの「現在に至る」「在職中」「以上」「退職予定日」の正しい書き方を、記入例つきで解説します。退職していないからこそ迷いやすい現職欄の締め方に加え、採用担当者が在職中の応募書類でどこを見ているかまで踏み込んでまとめました。
在職中の職務経歴書は「現在に至る」か「在職中」で締めくくる
在職中の場合、職務経歴書では今の会社をまだ辞めていない状態を示す必要があります。退職していないので「退職」とは書けず、ここで手が止まる方が多いところです。書き方は大きく2通りあり、どちらを使っても採用担当者へ正しく伝わります。
期間欄に「〜現在」と書く基本形
入社から現在までを時系列で並べる編年体式の職務経歴書では、勤務期間の欄に「〇〇年〇月〜現在」と書きます。期間の欄に「現在」とあれば在職中だと伝わるため、業務内容の欄にあらためて「在職中」と書き足す必要はありません。
良い例文
2020年4月〜現在 株式会社〇〇 法人営業部
(新規開拓営業を担当。担当エリアの売上を前年比120%に伸長)
経歴の最後に「在職中/現在に至る」+「以上」を書く形
もう一つは、職務経歴を書き終えた最後の行に「在職中」または「現在に至る」と記載する方法です。「在職中」と「現在に至る」は意味が同じで、どちらを使っても問題ありません。文章調でまとめる形式や、履歴書の職歴欄ではこちらがよく使われます。
良い例文
2020年4月 株式会社〇〇 入社
法人営業部に配属 現在に至る
以上
採用担当者はここを見ている
- 「現在」「在職中」の表記があるか=今も働いていて、すぐには入社できない前提で採用計画を立てられるか
- 現職の業務内容が現在進行形で具体的に書けているか=即戦力として何ができるか
各項目の詳しい書き方は職務経歴書の書き方をまとめた記事でも解説しています。職務要約や自己PRも含めて全体を整えたい場合はあわせて確認してください。

「以上」の正しい書き方と書き忘れのリスク
「在職中」「現在に至る」を書いたら、その次の行に「以上」を記載します。「以上」はこれ以降に書く職歴はありません、という締めのサインです。改行して右寄せの位置に書くのが一般的なルールです。
「以上」が抜けていても選考ですぐに落とされるわけではありません。ただ、書類のマナーを知っている人ほど当たり前に入れているため、抜けていると細部への注意が足りない印象を与えます。最後まで書き切った証として必ず添えてください。
NG例
2020年4月 株式会社〇〇 入社 現在に至る(「以上」がなく、書類が途中で終わっているように見える)
→ 「現在に至る」と「以上」はセットで書くのが基本です。
退職予定日・有給消化中の書き方
在職中の応募で採用担当者がもっとも知りたいのは「いつから働けるのか」です。退職の見通しが書類に書いてあると、採用スケジュールが立てやすくなります。状況によって書き方が変わるため、下の表で整理します。
| 状況 | 職歴欄の書き方 |
|---|---|
| 退職日が決まっている | 「現在に至る(2026年9月末日退職予定)」など予定を併記 |
| 退職日が未定 | 「現在に至る」のみ。退職予定は書かない |
| 有給消化中 | 在職扱いなので「現在に至る(退職予定日)」でよい |
退職予定日が決まっている場合
すでに退職日が決まっているなら、「現在に至る」や「在職中」の後ろに退職予定日を書き添えます。入社可能な時期が具体的に伝わり、採用担当者は選考から入社までの段取りをイメージしやすくなります。
良い例文
2020年4月 株式会社〇〇 入社 現在に至る
(2026年9月末日付で退職予定)
以上
決まっていない場合は記載しないのが正解
退職日がまだ決まっていないのに、無理に予定日を書く必要はありません。実際とずれた日付を書くと、内定後の入社時期の調整でかえって話がこじれます。退職日が未定のうちは「現在に至る」だけにとどめ、入社可能時期は面接で正直に伝えれば十分です。
有給消化中も「在職中」でよい
退職日までの有給を消化している期間も、雇用契約は続いているため在職中の扱いです。実際に出社していなくても「現在に至る(退職予定日)」と書けばよく、「有給消化中」とわざわざ書き添える必要はありません。入社可能日の考え方は在職中の入社可能日の書き方で詳しくまとめています。

採用担当者は在職中の応募者をどう見ているか
「在職中だと選考で不利になるのでは」と不安に感じる方は少なくありません。実際には逆で、在職中の転職は計画的でリスク管理ができる人という印象につながることが多いです。収入を確保しながら次を探しているため、焦って条件を妥協する心配が少ないと見られます。
採用担当者が気にするのは有利・不利ではなく、入社できる時期です。ここが書類で読み取れないと、選考を進めてよいか判断しづらくなります。在職中であることと入社の見通しをセットで示せば、その不安は先回りで解消できます。
採用担当者はここを見ている
- 入社可能時期の目安があるか(選考から入社までの段取りを組めるか)
- 現職を続けながら準備しているか(計画性・自己管理ができるか)
- 連絡が取れる時間帯がわかるか(面接調整がスムーズに進むか)
在職中だからこそ差がつく職務経歴書の書き方
在職中の応募には、離職者にはない強みがあります。それは今まさに担当している最新の実績を、現在進行形で書けることです。ブランクがない分、現場感のある数字や成果をそのまま盛り込めます。この強みを活かすと、同じ職歴でも書類の説得力が変わります。
あわせて、面接調整で採用担当者を待たせないよう、連絡が取りやすい時間帯を書類に添えておくと親切です。在職中は日中に電話へ出られないことが多いため、ここを明記しておくとやり取りの行き違いを防げます。
良い例文
- 現在進行形の実績:現在は新規顧客の開拓を担当し、2026年上半期は目標比115%で推移しています
- 連絡希望の記載:現在在職中のため、平日18時以降または携帯電話へのご連絡をお願いいたします
会社にバレず・時間がない中で職務経歴書を仕上げるコツ
在職中の転職活動でよく聞かれるのが、現職にバレたくない、そもそも書く時間がない、という2つの悩みです。どちらも書類の作り方と進め方で対処できます。
- 現職の連絡先は書かない:職務経歴書や履歴書に会社のメールアドレスや直通電話を書かない。連絡は私用の携帯・個人メールに限定する
- 作成は社外で行う:会社のPCやプリンターで作業しない。データや印刷物の置き忘れにも注意する
- 隙間時間で材料を集める:通勤中に実績や数字をメモし、まとまった時間は週末に確保して一気に書き上げる
- 転職エージェントを使う:日程調整や企業とのやり取りを代行してもらえるため、職場で対応する場面が減り、バレるリスクと手間を同時に減らせる
まとめ
- 在職中は期間欄に「〜現在」、または経歴末尾に「在職中/現在に至る」+「以上」で締める
- 退職日が決まっていれば予定日を併記し、未定なら書かずに面接で伝える
- 在職中は不利ではなく、入社可能時期と現在進行形の実績を示せば好印象につながる
在職中という状況は、正しく書けばむしろ強みになります。現職欄の締め方と入社の見通しを整えて、採用担当者が判断しやすい職務経歴書に仕上げてください。
職務経歴書 在職中に関するよくある質問
- 「在職中」と「現在に至る」はどちらを書けばいいですか?
-
どちらでも問題ありません。2つは同じ意味で、今も同じ会社で働いていることを示します。職務経歴書・履歴書のどちらでも、書きやすい方を選んで構いません。大切なのは、いずれかを書いて在職中だと明確に伝えることです。
- 退職日が決まっていない場合、退職予定はどう書きますか?
-
退職日が未定なら、退職予定は書かずに「現在に至る」だけにとどめます。実際とずれた日付を書くと、内定後の入社時期の調整で食い違いが起きます。入社できるおおよその時期は、面接で口頭で伝えれば問題ありません。
- 在職中だと転職の選考で不利になりますか?
-
不利にはなりません。むしろ収入を確保しながら計画的に動いていると見られ、好印象につながることが多いです。採用担当者が知りたいのは有利・不利ではなく入社できる時期なので、入社可能時期の目安を書類や面接で伝えておくと安心されます。
- 有給消化中は「有給消化中」と書くべきですか?
-
書く必要はありません。有給消化中も雇用契約は続いているため在職中の扱いです。「現在に至る(退職予定日)」と書けば十分で、有給消化中である旨をあえて添える必要はありません。


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