履歴書の誤字は一発アウトではありませんが、7割の企業が「誤字脱字は選考に影響する」と回答しています。特に氏名や企業名の間違いは印象を大きく下げます。この記事では、誤字で落ちやすいケースと、書き間違えたときの正しい直し方、提出後に気づいた場合の対処法を採用担当者目線で解説します。
履歴書の誤字で落ちる?結論と採用担当者の本音
まず知っておきたいのは、誤字が1つあったからといって機械的に不採用になるわけではないということです。ただし、応募者のレベルが拮抗している場合、誤字のある書類は真っ先に落とされる対象になります。
結論:一発アウトではないが、7割の企業が選考に影響と回答
各種調査では、7割以上の企業が「誤字脱字は選考結果に影響する」と回答しています。厚生労働省が示す履歴書作成の基本でも、書き間違えたときは修正液や修正テープを使わず、最初から書き直すことが原則とされています。
採用担当者は、誤字そのものよりも「見直しをせずに提出した」という姿勢を問題視します。入社後の書類作成やメール対応で同じミスをするのではないか、と結びつけて見ているためです。
特に落ちやすい「致命的な誤字」と見逃されやすい誤字の違い
同じ誤字でも、どこを間違えるかで印象は大きく変わります。減点が大きいのは、相手への敬意や事実確認に関わる部分の誤りです。
| 致命的な誤字(落ちやすい) | 見逃されやすい誤字 |
|---|---|
| 応募先の企業名・部署名の間違い | 本文中の軽微な変換ミス1か所 |
| 自分の氏名・住所・連絡先の誤り | 句読点の位置 |
| 「御社」「貴社」の使い分けミス | 送り仮名の細かな揺れ |
| 数字(年号・電話番号)の誤記 | – |
企業名の間違いは「志望度が低い」「使い回しの書類だ」と受け取られ、内容がどれほど良くても通過が難しくなります。連絡先の誤りは、そもそも合否連絡が届かないという実害につながります。
採用担当者はここを見ている
- 誤字の「数」よりも、企業名・氏名・連絡先という重要項目でミスしていないか
- 提出前に読み返した形跡があるか(丁寧さ・志望度の指標として見る)
- 修正跡がある場合、それが正しい訂正方法か、ごまかしていないか
誤字が採用にどこまで影響するかは、履歴書の誤字は即不採用?採用担当者が明かす影響と対処法でも詳しく整理しています。

履歴書を書き間違えたときの正しい修正方法
誤字に気づいたときの正解は、新しい用紙に最初から書き直すことです。手間はかかりますが、これがもっとも印象を落とさない方法です。
基本は最初から書き直す
履歴書は応募先へ提出する正式な書類です。誤りに気づいた時点で1枚無駄になったと割り切り、新しい用紙で書き直しましょう。予備の履歴書を数枚多めに用意しておくと、書き損じても慌てずに済みます。
良い対応
誤字に気づいた → 新しい用紙に一から書き直す。時間がない場合はコンビニでも履歴書を購入できるため、書き直せる枚数を確保してから提出する。
時間がないときの例外:二重線+訂正印(1か所まで)
どうしても書き直す時間がない場合に限り、正式な書類の訂正方法として認められているのが「二重線+訂正印」です。間違えた箇所に定規で二重線を引き、線の上に小さめの印鑑を押して、その横に正しい内容を書きます。
ただしこれはあくまで最終手段で、許容されるのは履歴書全体で1か所までが目安です。訂正が2か所以上ある時点で「書き直すべきだった」と判断されるため、複数ミスがあるなら迷わず書き直してください。
二重線での訂正が実際どこまで許されるのかは、履歴書の二重線訂正はNG?採用担当者が見る正しい直し方で具体例とあわせて確認できます。

やってはいけない誤字のごまかし方
焦って誤字を隠そうとすると、かえって評価を下げます。以下の方法は、正式書類のルール違反として採用担当者に見抜かれるため避けてください。
NG例
- 修正テープ・修正液で消す:本人以外でも書き換えられるため、改ざんを疑われ信頼性を損なう
- 消せるボールペン(フリクション等)で書く:熱で消えるため公的書類には不向き。修正跡がなくてもマナー違反
- 砂消しゴム・カッターで削る:紙が傷み、削った跡が一目でわかる
- 訂正印を何か所も押す:ミスの多さが目立ち、書き直しを怠った印象になる
これらに共通するのは「訂正した事実を隠そうとしている」と受け取られる点です。採用担当者が気にするのは、ミスの有無そのものより、ミスへの向き合い方が誠実かどうかです。ごまかすより、正しく直すか書き直すほうが評価は下がりません。
提出後・提出直前に誤字に気づいたときの対処法
すでに提出した後で誤字に気づいても、状況によっては挽回できます。大切なのは、放置せず状況に応じて動くことです。
提出前・手元にあるうちに気づいた場合
まだ提出していないなら、迷わず書き直します。企業名や氏名の誤りは特に致命的なので、部分修正で済ませず新しい用紙で仕上げてください。
郵送・メール送信後に気づいた場合
すでに送ってしまった場合、軽微な誤字なら無理に連絡せず、面接で改めて丁寧な受け答えをすることでカバーできます。一方、企業名・連絡先・経歴など重要項目の誤りに気づいたときは、早めに一報を入れて差し替えを申し出るほうが誠実です。メールで連絡する場合の文面は、次のように簡潔にまとめます。
お詫びメールの例文
件名:応募書類の訂正のお願い(氏名)
◯◯株式会社 採用ご担当者様
先日応募書類を提出いたしました△△と申します。提出した履歴書の連絡先に誤りがあることに気づきました。大変申し訳ございません。お手数ですが、訂正版を再送させていただけますでしょうか。ご指示いただけますと幸いです。
メールで応募書類をやり取りする際の基本マナーは、履歴書メール添付の例文|状況別テンプレと採用担当者の本音にまとめています。

面接当日に気づいた場合
面接の場で誤字に気づいたら、無理に指摘する必要はありません。話題に上がったときだけ、素直に謝罪し訂正内容を口頭で伝えれば十分です。取り繕うより、落ち着いた対応のほうが好印象につながります。
「そもそもどのミスがどこまで許されるのか」を線引きしたい方は、履歴書を間違えた!採用担当者が教える対処法とやばいミスの基準もあわせて読んでおくと安心です。

そもそも履歴書で誤字を出さないための予防策
誤字は事前の工夫でほぼ防げます。書き直しの手間を減らすためにも、次のポイントを押さえておきましょう。
- 鉛筆で下書きしてからペンでなぞる:レイアウトと文字量を確認できる
- 提出前に声に出して読み返す:黙読では見落とす誤変換に気づきやすい
- 期日ギリギリに書かない:焦りがミスの最大の原因
- 指定がなければパソコンで作成する:変換ミスは残るが、書き損じによる書き直しは防げる
パソコンで作る場合も、レイアウト崩れや変換ミスには注意が必要です。作成手順は履歴書の書き方を項目別に解説|落ちない見本と例文を参考にすると、項目ごとの正しい書き方を確認できます。

なお、書き損じを減らしたいからと過去の履歴書をコピーして使い回すのは避けましょう。理由は履歴書の原本コピーはNG?採用担当者が見る失敗の5つの実態で解説しています。

まとめ
- 誤字は一発アウトではないが、7割の企業が選考に影響すると回答している
- 企業名・氏名・連絡先の誤りは特に致命的なので必ず書き直す
- 修正の基本は書き直し。やむを得ないときのみ二重線+訂正印を1か所まで
- 修正テープ・修正液・消せるペンでのごまかしはNG
- 提出後に気づいたら、重要項目の誤りは早めに連絡して差し替えを申し出る
誤字を防ぐいちばんの近道は、余裕をもって作成し、提出前に読み返す時間を確保することです。書き損じても慌てないよう、履歴書は多めに用意しておきましょう。
履歴書の誤字に関するよくある質問
- 誤字が1文字あるだけでも落ちますか?
-
1文字の誤字だけで機械的に落ちることは多くありません。ただし企業名や氏名など重要項目の誤りは印象が大きく下がり、他の応募者と差がつく要因になります。軽微な誤変換であっても、気づいた時点で書き直すのが安全です。
- 修正テープを使った履歴書を提出してしまいました。落ちますか?
-
必ず落ちるわけではありませんが、正式書類での修正テープはマナー違反とされ、評価を下げる可能性があります。次回以降は書き直しか二重線+訂正印で対応し、面接では丁寧な受け答えで挽回を図りましょう。
- 二重線と訂正印はどんな印鑑を使えばいいですか?
-
訂正箇所に収まる小さめの認印か、専用の訂正印を使います。シャチハタ(インク浸透印)は正式書類では避けるのが無難です。訂正はあくまで最終手段で、1か所までにとどめ、複数あるなら書き直してください。
- パソコンで作れば誤字は防げますか?
-
書き損じによる書き直しは防げますが、変換ミスは残るため油断は禁物です。印刷前にプレビューで全体を確認し、氏名・企業名・日付・連絡先を重点的に見直しましょう。指定がなければパソコン作成でも問題ありません。


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