履歴書の写真の撮り方は、本命ならスタジオ、急ぎなら証明写真機で撮るのが正解です。スマホは店に行けないときの最終手段です。画質と背景が安定しないためです。サイズは用紙の枠を測り、一般的には縦40mm×横30mmを確認します。服装・背景・表情・前髪と当日の手順まで、操作手順ではなく撮り方の選び方を整理しています。
履歴書写真の撮り方【結論】スタジオ・証明写真機・スマホの使い分け
結論:応募の重みで撮る場所を決める
履歴書写真の撮り方で先に決めるのは、表情の作り方ではありません。どこで撮るかです。本命企業や複数社への提出ならスタジオ、提出が当日に迫っているなら証明写真機、どうしても店に行けないときだけスマホ、が実務的な順です。証明写真機のボタン操作は別の話で、この記事では撮り方全体の判断を扱います。
カメラのキタムラなど写真店の解説でも、サイズは縦4cm×横3cm、期限は撮影から3カ月以内が基本、と案内されています。法律で3カ月と決まっているわけではありません。パスポートや運転免許証の「6カ月以内」は公的書類の基準であり、履歴書にそのまま当てはまる決まりではありません。見た目が変わっていなければもう少し長く使う人もいますが、応募直前に撮った写真の方が面接との差は小さくなります。
スタジオを選ぶ目安は、本命が1社以上ある、データも紙も欲しい、前髪や姿勢をその場で直してほしい、のどれかです。証明写真機を選ぶ目安は、提出が24時間以内、追加の1枚だけ、スタジオの予約が取れない、です。両方に当てはまるなら、本命用はスタジオ、急な追加は証明写真機、と分けます。全部をスマホで揃える判断は、店に物理的に行けないときに限ります。
3つの撮り方の比較
| 方法 | 向く場面 | 費用の目安 | 所要 | 向かない場面 |
|---|---|---|---|---|
| スタジオ | 本命、複数社、データも欲しい | 2,000〜10,000円前後(店による) | 10〜60分+予約 | 今すぐ1枚だけ欲しい |
| 証明写真機 | 当日提出、追加の1枚 | 700〜1,000円前後 | 5〜10分 | 姿勢や前髪を見てほしい |
| スマホ | 店に行けない最終手段 | 印刷代のみ | 数分 | 新卒・本命の提出 |
費用は店・機種で差があります。撮影前に料金とデータ受け取りの有無を確認してください。
良い選び方
今週中に3社へ出すならスタジオでデータ付き。明日持参の1枚なら証明写真機。手元に3カ月以内の写真があり、見た目が変わっていなければ焼き増しやデータを再利用する。
NG例
プリクラ、旅行のスナップ切り抜き、一度貼った写真の剥がし再利用、アプリで輪郭を大きく変えた自撮り
証明写真になっていない写真は、サイズが合っていても使えません。
採用担当者はここを見ている
- 枠に対して大きすぎ・小さすぎないか。指定を読んだかが先に分かる
- 今の本人と写真がずれていないか。面接で「別人」に見えると不利になる
- 自撮り特有の歪みや室内の背景が残っていないか
サイズは縦40mm×横30mmを確認する
市販の履歴書や多くのテンプレートでは、縦40mm×横30mm(縦4cm×横3cm)が一般的です。撮影前に「履歴書用なら40×30」と決め打ちせず、手元の用紙の枠を定規で測ってください。枠が違うのに証明写真機の履歴書ボタンだけ押すと、余白かはみ出しが残ります。
従来のJIS規格の様式例では、写真欄は縦36〜40mm、横24〜30mmと示されていました。2020年にJISの解説から履歴書様式例が削除されたあと、厚生労働省が新しい様式例を出しています。新しい様式例は「本人単身・胸から上」「裏面のりづけ」を示し、ミリ数の幅は用紙側の枠に合わせて確認する形です。厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを使う場合も、印刷後の枠を測ってからサイズを指定します。
| 用途 | 一般的なサイズ | 履歴書への流用 |
|---|---|---|
| 履歴書 | 縦40mm×横30mm | 枠を測って一致させる |
| 運転免許証 | 縦30mm×横24mm | 小さすぎる。使わない |
| パスポート | 縦45mm×横35mm | 大きすぎる。使わない |
縦36〜40mm、横24〜30mmの範囲なら、枠より少し小さくても撮り直し必須ではありません。それより小さいと余白が目立ち、大きいとはみ出します。自分で切るより、店の専用カッターか、証明写真機の指定サイズで出す方が角が直角になります。タウンワークやマイナビ転職の解説でも、履歴書用は縦40mm×横30mm、免許証やパスポートとはサイズが違う、が共通しています。
Web応募のピクセル指定は紙のミリと別物です。紙用に切った写真をスマホで再撮影して送ると、影と歪みが増えます。スタジオや証明写真機で受け取ったデータを、指定のピクセルにリサイズして送ってください。
服装・背景・表情・前髪の整え方
撮り方の差は、機材より身だしなみで先に決まります。スタジオでも証明写真機でも、服装と前髪が崩れていれば同じ失敗になります。店を変えても直らない失敗は、家を出る前に終わらせておきます。
証明写真機の記事が「ブース内の操作」を扱うのに対し、ここでは先に店を選ぶ判断を置いています。操作を覚える前に、本命用をスタジオにするか、当日用を証明写真機にするかが決まっていないと、安い1枚を本命に貼ることになります。
服装
- 上着は黒か紺のジャケット。肩と襟が緩いサイズは避ける
- インナーは白か、無地の薄い色。胸元が大きく開かない
- 男性はネクタイを着用する。柄は控えめ
- ジャケットの一番下のボタンは外す。シャツのボタンは留める
- ネックレスや目立つピアスは外す
アルバイトやパートでも、普段着のままは避けます。ジャケットがなければ、襟付きの無地シャツでも証明写真としては通りやすいです。新卒で何枚も使うなら、最初からスーツで撮った方が使い回しが効きます。新卒用の履歴書テンプレートに写真を貼る前提なら、印刷サイズと写真サイズを先に揃えてください。
| 項目 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 上着 | 黒または紺のジャケット | 同左。襟が立つ形 |
| インナー | 白シャツ+控えめなネクタイ | 白または淡色のブラウス。胸元は開きすぎない |
| 髪 | 寝ぐせを直し、目が隠れる長さは上げる | 前髪は目から外す。結ぶなら耳より少し上 |
| メイク | 不要。髭は整える | ナチュラル。アイラインとチークは薄く |
服装の失敗で多いのは、サイズが緩いジャケットと、撮影直前に着替えて襟が曲がったまま撮ることです。家を出る前に一度着て、鏡の前で中心線(ネクタイ、シャツのボタン、ジャケットの合わせ)を揃えます。スタジオなら店員が見てくれますが、証明写真機では自分で見るほかありません。
背景
白、青、グレーが基本です。室内の壁、カーテン、ロゴ、窓は入れません。スタジオと証明写真機は背景が選べます。スマホで撮るときだけ、背景が最大の失敗ポイントになります。
表情
口を閉じ、口角をわずかに上げた表情が無難です。歯を見せる笑顔は、キャビンアテンダントやアナウンサーなど、先方が求めている職種以外では浮きやすいです。目線はカメラのレンズ。上目遣いも見下ろしも避け、椅子の高さで目の高さを合わせます。
前髪・髪型
前髪は目にかけません。証明写真は本人確認の役割もあるため、目が隠れると役割を果たしません。男性は寝ぐせを直し、極端に明るい髪色や目を覆う長さは避けます。女性は襟が隠れるほど下ろさず、まとめるなら耳より少し上で結びます。メガネは常用ならかけたままで構いません。レンズの反射と汚れを先に拭きます。
良い整え方
撮影の30分前に鏡で、前髪・襟・ネクタイの中心・ジャケットの肩を一度に確認する。スタジオなら、その場の指示に合わせて直す。証明写真機なら、ブース内の鏡で同じ項目を自分で見る。
NG例
前髪が眉から目までかかる、帽子、サングラス、濃すぎるメイク、無地でない派手なインナー
顔が確認できない写真は、撮り方の工夫以前に失格です。
証明写真機を選んだあとの操作順(椅子の高さ、プレビュー、補正の強さ)は、機種ごとの手順記事に任せます。ここでは「証明写真機で撮ると決めたあと、身だしなみはスタジオと同じ基準で整える」ことだけ押さえてください。

撮影当日の手順
当日に迷うのは、店に入ってからです。家を出る前に決めておくと、撮り方の失敗は大半防げます。
- 用紙の写真枠を測る。縦40mm×横30mmか、違うサイズかをメモする
- スタジオか証明写真機かを決める。スタジオなら予約、データ受け取りの有無を確認する
- 服装を着る。シワを伸ばし、襟とネクタイの中心を揃える
- 前髪を目から外し、メガネを拭く
- 撮影時は背筋を伸ばし、耳と肩が横から見て一直線になる位置に座る
- プレビューで目の閉じ、傾き、前髪、襟を見る。1点でも崩れていれば撮り直す
- プリントの裏に氏名を書く。のりで貼る。テープやホチキスは使わない
スタジオ当日
「履歴書用、縦40mm×横30mm、データも欲しい」と先に伝えます。姿勢と表情は指示に従い、自分で作り込みすぎない方が安定します。補正は肌の赤みや一時的なニキビ程度にとどめ、輪郭や目の大きさは変えないでください。就活シーズンは予約が埋まりやすいので、提出日の1週間以上前が安全です。
証明写真機当日
履歴書用サイズを選び、美肌補正は弱めかオフにします。強すぎると面接の顔とずれます。椅子の高さを先に合わせ、足元の影や傾きをプレビューで見ます。機種によって画質と補正の差が大きいため、駅前で最初に見つけた1台で終わらせない判断もあります。

スマホで撮る場合の最低ライン
自分で腕を伸ばして撮らないでください。顔が歪みます。人に頼むか三脚を使い、腰から上を入れて後から4:3で切ります。窓の正面か、白い紙を膝に置いて下からの影を落とします。背景は無地。フィルターと美顔は使いません。できたデータは、コンビニ印刷で履歴書サイズに出します。室内灯だけの撮影は肌が黄色くなりやすく、証明写真に見えません。
スマホ撮影で残りやすい失敗は、肩の左右差、天井の照明、部屋のポスター、画角が近すぎて鼻が大きく見えることです。1m以上離れて撮り、あとから切ります。できた写真を、応募先の指定ピクセルにリサイズしてから送ります。元画像を強く圧縮すると、印刷したときに荒れます。
採用担当者はここを見ている
- 傾きと前髪。機材の差より先に目に入る
- 補正の不自然さ。肌が陶器のように白い写真は、面接で不利になりやすい
- 裏の氏名と、剥がれない貼り方。写真が落ちた瞬間に誰の応募か分からなくなる
写真データの提出方法
Web応募では、紙の40mm×30mmではなくピクセル指定になります。指定があれば指定が最優先です。指定がないときの目安は、縦横比4:3を保ったJPEGです。560×420ピクセルや600×450ピクセルを指定する会社があります。ファイル名は「氏名_証明写真.jpg」など、誰の写真か分かる形にします。
- 形式:指定がなければJPEG。PNGやHEICのままだと開けない会社がある
- 容量:2MB以下を指定されることが多い。超えたら画質を落とす前に余白を切る
- 紙提出:データだけ埋め込んで印刷せず、写真をのりで貼る方が色と厚みが安定する。四隅が浮くと郵送中に剥がれる
- 使い回し:3カ月以内で見た目が変わっていなければ、同じデータを複数社に使ってよい
データ提出で落ちやすいのは、撮り方そのものよりサイズと形式の指定漏れです。貼り方、ピクセル、ファイル名までの手順は、データ提出の記事にまとめています。転職で紙とWebを併用するなら、転職用の履歴書テンプレートの写真欄サイズと、応募フォームの指定を両方見てから撮影してください。
紙に貼るときは、写真の裏面四隅にのりを薄く付けます。全面に厚く塗ると、湿気で波打ちます。セロハンテープ、ホチキス、両面テープの厚みが出る貼り方は避けます。剥がれたときの照合用に、裏面へ氏名を先に書いてから貼ります。証明写真機でデータも買える機種なら、紙とWebの両方を同じ撮影で揃えられます。

撮り直しが必要なケース
一度撮った写真を使い続ける判断と、撮り直す判断を分けます。期限の数字だけで決めず、面接で会う顔との差を基準にします。スタジオでデータを預かってもらっているなら、見た目が変わっていない範囲で焼き増しする方が、新しく撮って表情がぶれるより安定します。
就活で何カ月も使う場合は、開始時にスタジオで撮ってデータを保管し、提出のたびに印刷する運用が手間は少ないです。転職で1社だけのときは、証明写真機の当日撮影でも足りることが多いです。枚数と期間で店を変える、がこの記事の主軸です。
| 状態 | 判断 |
|---|---|
| 3カ月以内で髪型・メガネ・体重感が同じ | 使い回してよい |
| 3カ月以内でも髪色や髭、メガネ有無が変わった | 撮り直す |
| 枠より明らかに小さい・大きい | 撮り直すか、正しいサイズで焼き増しする |
| 一度貼った写真を剥がして再利用している | 撮り直す。傷と糊跡が残る |
| 補正が強く、本人と別人に見える | 撮り直す |
良い判断
本命の提出日が近いなら、古いデータで間に合わせず撮り直す。期限切れ寸前で見た目が変わっていない追加応募なら、同じデータを使う。
NG例
半年前の写真を「まだ自分だから」と使い、面接で髪の長さが違う
本人確認の写真として弱いです。法律の期限がないことと、面接で違和感が出ないことは別です。
まとめ
- 本命・複数社はスタジオ、当日対応は証明写真機、スマホは最終手段
- サイズは縦40mm×横30mmを基本に、用紙の枠を測って確認する
- 服装は黒または紺のジャケット。背景は白・青・グレー
- 前髪は目にかけず、口を閉じた自然な表情にする
- データ提出は指定サイズとJPEGを優先し、紙にはのりで貼る
撮り方は機材の優劣ではなく、応募の重みに合わせた選択です。本命の1枚は、店を決めてから身だしなみを整えます。
履歴書写真の撮り方に関するよくある質問
- スマホだけで撮ってもよいですか?
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店に行けないときの最終手段です。手持ちの自撮りは顔が歪むため、三脚か他人に依頼し、無地の背景と自然光で撮ってください。本命の応募や新卒の提出は、スタジオか証明写真機の方が安全です。
- サイズを間違えた写真はどうしますか?
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免許証サイズやパスポートサイズは切って無理に使いません。余白や切れが生じます。履歴書用の縦40mm×横30mmで撮り直すか、データがあるなら正しいサイズで焼き増ししてください。
- 3カ月以上前の写真は使えますか?
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法律上の期限はありません。応募先が「3カ月以内」と指定していればそれに従います。指定がなく、髪型や体型が変わっていなければ使える場合があります。面接で別人に見えるなら撮り直してください。
- 歯を見せて笑ってもよいですか?
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一般的な職種では、口を閉じた微笑みの方が無難です。歯を見せる写真を求める会社や職種がある場合は、募集要項に従います。指定がなければ歯は見せません。

