この記事では、アルバイト用の履歴書テンプレートの選び方と各欄の書き方を採用担当者の視点から解説します。志望動機で落とされやすいNGパターンと通過できる例文、本人希望欄の正しい書き方まで網羅しています。
アルバイト用テンプレートと転職用の違い
書店やコンビニで販売されている「履歴書」は主に転職・就職向けに設計されています。アルバイト用のテンプレートは転職用と何が違うのか、選ぶ前に確認しておくと迷わずに済みます。
転職用との主な違いは「欄のスペース配分」
転職用の履歴書はA4用紙2枚(裏表)で職歴欄が広めに設計されています。一方、アルバイト用はA4用紙1枚に収まるコンパクトな設計が主流です。職歴が少ない学生や主婦が転職用テンプレートを使うと、職歴欄が余白だらけになり、かえって印象を下げることがあります。
| 項目 | 転職用 | アルバイト用 |
|---|---|---|
| 用紙サイズ | A4×2枚(表裏) | A4×1枚が主流 |
| 職歴欄 | 広め(10行以上) | 3〜5行程度 |
| 志望動機欄 | 200〜300字分 | 100〜150字分 |
| 本人希望欄 | シフト記載スペースなし | 勤務希望記載スペースあり |
採用担当者がアルバイト履歴書でまず確認する3つのこと
アルバイトの採用担当者が書類を受け取ったとき、最初の30秒で必ず確認していることがあります。テンプレートの種類にかかわらず、この3点が採用の可否に直結します。
採用担当者はここを見ている
- 連絡先に間違いがないか:電話番号やメールアドレスのミスは「採用しても連絡が取れない」とみなされ、書類の段階で見送りになることがある
- 勤務可能な日時・シフトが明確か:「いつから、何日働けるか」がわからないと採用側がシフトを組めない
- 志望動機に具体性があるか:「近いから」「時給がいいから」だけの理由は「すぐ辞める可能性がある」と判断されやすい
無料でダウンロードできるアルバイト用テンプレートの選び方
アルバイト用の履歴書テンプレートは、大手求人サイトや厚生労働省のウェブサイトから無料でダウンロードできます。どのテンプレートを選ぶかは、以下の基準で判断してください。
厚生労働省様式(2021年改定版)を選ぶ理由
2021年に厚生労働省は履歴書の推奨様式を改定し、旧JIS規格から大きく変わりました。新様式では「通勤時間」「扶養家族数」「配偶者・配偶者の扶養義務」欄が削除され、シンプルな構成になっています。
厚生労働省様式は「どの企業に提出しても通用する標準フォーマット」として採用担当者にも馴染みがあります。初めてアルバイトに応募する場合は、この様式をベースにしたテンプレートを選ぶと安心です。
志望動機欄の「あり・なし」はどちらを選ぶか
アルバイト用のテンプレートには「志望動機・自己PR欄あり」と「なし」の2種類があります。
- 志望動機欄ありを選ぶべきケース:飲食店・アパレル・塾講師・サービス業など接客を伴うバイトに応募する場合。採用担当者は「どんな人物か」を重視するため、欄があると印象を伝えやすい
- 志望動機欄なしでもよいケース:単純作業・軽作業・倉庫ピッキングなど技能面が重視される場合。ただし、欄があれば記入したほうが採用担当者への印象は上がる
Word・Excel・PDFの使い分け
ダウンロードできるテンプレートのファイル形式には、主にWord・Excel・PDFの3種類があります。
| 形式 | 特徴 | こんな人に向いている |
|---|---|---|
| Word | 文字入力・レイアウト調整がしやすい | PCでの作成に慣れている人 |
| Excel | 文字数の把握がしやすいが印刷範囲の調整が必要 | 表計算に慣れている人 |
| そのまま印刷できる。フォントが崩れない | 手書きで記入したい人 |
PCで入力して印刷する場合はWordが使いやすく、スマートフォンしかない場合はPDFをコンビニで印刷して手書きする方法もあります。なお、複数のダウンロード先と特徴を比較したい場合は無料で使える履歴書テンプレートの選び方も参考にしてください。

各欄の書き方と採用担当者が見るポイント
基本情報欄(日付・住所・連絡先)
基本情報は間違いが最も発生しやすい欄です。採用担当者が合否に直接関係するポイントを、記入後に必ず見直してください。
- 日付:郵送する場合は「投函日」、手渡し・面接当日の場合は「面接日」を記入する
- 住所:都道府県から省略せずに正式名称で書く(例:「〒000-0000 東京都〇〇区〇〇1-2-3」)
- 電話番号:採用担当者が確実に連絡できる番号を記入する。スマートフォンの番号でよい
- メールアドレス:GmailやYahooなど一般的なアドレスが無難。「love123@〜」のような非公式アドレスは採用担当者に違和感を与えることがある
学歴・職歴欄(在学中とアルバイト経験の書き方)
学歴欄と職歴欄は必ず分けて書くことが基本ルールです。採用担当者は学歴と職歴が混在していると「正確に情報を整理できない人」という印象を受けます。
良い例(在学中の場合)
学歴
〇〇高等学校 普通科 入学
〇〇高等学校 普通科 在学中
職歴
職歴なし
以上
NG例
〇〇高等学校 入学(← 学科名・「在学中」の記載なし)
→ 学科・コース名を省略すると採用担当者は経歴を正確に把握できない。また「在学中」か「卒業済み」かが伝わらず、採用担当者が別途確認の連絡をしなければならなくなる。
アルバイト経験がある場合は職歴欄に記入できます。「〇〇株式会社(△△店)アルバイトとして入社」のように会社名・店名・雇用形態を明記します。短期アルバイト(1ヶ月未満)は記載任意ですが、長期・継続中のものは書いたほうが採用担当者に「安定性」を伝えられます。
免許・資格欄(何も書くことがない場合)
資格がない場合、空欄にするか「特になし」と書くか迷う人が多いですが、「特になし」と書くのが正解です。空欄のままでは「記入忘れ」と判断されることがあります。
普通自動車運転免許(普通自動車第一種運転免許)を持っている場合は、配達・ドライバー業務以外でも記載します。採用担当者は「急用時に対応できる人材か」という観点でも確認することがあります。
志望動機と自己PRの書き方(落とされるNGと通過できる例文)
アルバイトの採用担当者が「書類選考でいちばん差がつく」と感じているのが志望動機欄です。テンプレートの選び方よりも、この欄の内容が合否を左右するケースが多くあります。
採用担当者が落とす志望動機のNG例3パターン
以下のパターンは「採用してもすぐ辞めるかもしれない」という印象を与えるため、採用担当者が書類選考で見送ることが多い志望動機です。
NG例
- 「時給がいいから」:採用担当者は「時給が下がったら辞める」と判断する。給与条件への言及はNGに近い
- 「家から近いから」だけ:通勤利便性に触れること自体は問題ないが、それだけでは「なぜこの職場・職種を選んだのか」が伝わらない
- 「シフトが自由だから」:自分の都合を前面に出した志望動機は「都合のいいときだけ来る」という印象を与える
採用担当者はここを見ている
- なぜこの職種のアルバイトを選んだのか(興味・経験・目標との関連性)
- どのくらいの期間・頻度で働けるか(採用担当者はシフトを組む視点で読む)
- この人物が職場に馴染めそうか(働く姿が具体的にイメージできるか)
採用担当者が「もう一度読む」志望動機の条件
書類選考を通過できる志望動機は「①なぜここのバイトか+②どれくらい働けるか+③職場に貢献できること」の3要素を盛り込んでいます。
良い例文(カフェのアルバイトの場合)
「コーヒーが好きで、日頃から自宅でドリップコーヒーを楽しんでいます。貴店のメニューの豊富さに魅力を感じ、接客を通じてお客様に合ったコーヒーを提案できる環境で学びたいと思い応募しました。週3〜4日(土日含む)勤務可能で、長期的に働く意欲があります。」
この例文では①「コーヒーへの興味・知識」②「週3〜4日(土日含む)」③「長期」の3要素が入っています。採用担当者は「シフトに安定して入れられる」「コーヒーの知識があり即戦力になれそう」と判断できます。
良い例文(コンビニのアルバイトの場合・未経験)
「接客業に挑戦したいと考え、地域に密着した貴社に応募しました。レジ操作や接客の経験はありませんが、学校の委員会活動で段取りを組む役割を担っており、業務を早く覚える自信があります。週2〜3日、放課後から閉店まで勤務可能です。」
未経験でも「なぜここか」「働けるシフト」「戦力になれる根拠」を書くことで、採用担当者は「育てられる」と判断します。
自己PR欄(アルバイト未経験でも書けること)
アルバイト経験がゼロでも、自己PR欄は書けます。採用担当者が求めているのは「職歴の豊富さ」ではなく「この人と一緒に働けそうか」という感覚です。
- 部活・サークル経験:チームワーク・継続力・責任感を伝えられる(例:「3年間バスケ部で培った粘り強さを活かします」)
- 学業・委員会活動:段取り・計画性・コミュニケーション能力を示せる(例:「学級委員として複数の担当業務を同時進行した経験があります」)
- 習い事・趣味:その職種に関連したスキルや知識があることを伝えられる(例:料理教室→飲食業のバイト)
パートやアルバイトの志望動機の書き方と15パターンの例文はこちらの記事でも詳しく紹介しています。
本人希望欄の正しい書き方
本人希望欄はアルバイト用テンプレートの中でも特に差がつく欄です。採用担当者がシフト計画を立てる際に最初に参照する情報であり、ここが曖昧だと採用を見送るケースがあります。
「応相談」だけでは落とされる理由
「給与等は貴社規定に従います」や「応相談」だけを書いた本人希望欄は、採用担当者から見ると「この人をシフトに入れてよいかわからない」という状態です。
特にアルバイトは採用後すぐにシフトを組む必要があるため、曖昧な希望欄は採用のボトルネックになります。「何曜日に何時間働けるか」が伝わらないまま採用するのは、採用担当者にとってリスクです。
勤務希望の具体的な書き方
良い例文(本人希望欄)
「週3日以上(月・水・金を希望、土日応相談)、17:00〜22:00の勤務を希望します。〇月〇日より勤務可能で、長期勤務(1年以上)を希望しています。学業の都合上、試験期間(年2回)は勤務日数を減らす可能性があります。」
以下の要素を盛り込むと採用担当者がシフト計画を立てやすくなります。
- 希望勤務日数:「週〇日以上」など最低限の勤務日数を明記する
- 希望勤務曜日:固定曜日がある場合は指定し、「応相談」の日も記載する
- 希望勤務時間帯:「16:00〜22:00」のように具体的に書く
- 勤務開始可能日:「〇月〇日より」と明記する
- 勤務期間の目安:「長期希望(1年以上)」「3ヶ月以上」など定着見込みを示す
学業・育児・介護などで特定の曜日や時間に制約がある場合も、正直に書いたほうが採用後のトラブルを防げます。制約がある旨は「面接時に相談させていただきます」と添えると誠実に伝わります。
採用担当者が確認するその他のポイント
手書きとPC作成の選び方
「アルバイトの履歴書は手書きのほうがいいのか」という疑問を持つ人は多いですが、採用担当者のほとんどは「手書きかPCかよりも、丁寧に書かれているかどうか」を重視します。どちらを選んでも問題ありませんが、それぞれの注意点を確認してください。
- 手書きを選ぶ場合:黒ボールペンまたは黒インクのペンを使用する。消えるボールペン(フリクション等)は不可。修正液は使わず、書き間違えたら新しい用紙に書き直す
- PC作成を選ぶ場合:フォントは明朝体(10.5〜11pt)が標準。修正が簡単で、複数社に応募する際に効率的。印刷前に余白・文字サイズが適切かを必ず確認する
PC作成時のフォント選びや文字サイズの正解については履歴書のフォントと採用担当者が見るポイントでも詳しく解説しています。

証明写真の選び方
アルバイト用テンプレートにも証明写真欄があります。採用担当者は写真を「見た目のレベル」ではなく「清潔感があるか」という観点で見ています。
- サイズは3cm×4cmが標準(テンプレートの指定に合わせる)
- 撮影から3ヶ月以内の写真を使用する
- 服装は職場のイメージに合わせる(飲食・接客はスーツでなくても清潔な服装でOK)
- 背景は白か薄いグレーが基本。自撮りやスナップ写真の切り抜きは絶対に避ける
スマホアプリで証明写真を作成する方法と採用担当者が見るNGポイントは履歴書写真アプリおすすめ記事を参考にしてください。

まとめ
- アルバイト用テンプレートはA4×1枚のコンパクトなタイプを選ぶ。厚生労働省様式(2021年改定版)をベースにしたものが最も汎用性が高い
- 採用担当者がまず確認するのは「連絡先の正確さ」「勤務可能日時の明確さ」「志望動機の具体性」の3点
- 志望動機は「なぜここか」「どれくらい働けるか」「職場への貢献」の3要素を盛り込む。「時給・近い・シフト自由」だけのNG例は避ける
- 本人希望欄は「応相談」のみにせず、希望勤務日数・曜日・時間帯・開始日・勤務期間を具体的に書く
- 手書きかPCかよりも「丁寧に書いているか」が採用担当者の印象を左右する。手書きは消えるボールペンを使わない
テンプレートを選んだら各欄を丁寧に記入し、提出前に連絡先・日付・シフト希望の3点を必ず見直してください。
アルバイト用履歴書テンプレートに関するよくある質問
- アルバイト用の履歴書テンプレートはどこでダウンロードできますか?
-
タウンワーク・マイナビバイト・リクナビNEXTなどの大手求人サイトが無料でダウンロードできるテンプレートを提供しています。厚生労働省のウェブサイトでも2021年改定の推奨様式を公開しており、Word・Excel・PDF形式から選べます。
- アルバイト用と転職用の履歴書テンプレートは同じものを使っていいですか?
-
使えますが、転職用は職歴欄が広く設計されているため、職歴が少ない学生や主婦が使うと余白が目立ちます。アルバイト用はA4×1枚に収まるコンパクト設計で、本人希望欄にシフト記載スペースがある場合が多く、より適しています。
- アルバイトの履歴書は手書きとPC作成のどちらがいいですか?
-
採用担当者のほとんどは手書きかPCかよりも「丁寧に書かれているか」を重視します。どちらでも構いませんが、PC作成は複数社に応募する際に効率的です。手書きの場合は消えるボールペンを使わず、黒インクのペンで丁寧に書いてください。
- アルバイトの履歴書に職歴がない場合はどう書けばいいですか?
-
職歴欄に「職歴なし」と書いた後、「以上」と締めます。空欄のままにするのはNGです。学生でアルバイト経験がない場合も「職歴なし 以上」と記入してください。採用担当者は「記入漏れ」と区別するためにこの表記を確認しています。
- アルバイトの履歴書に志望動機は必要ですか?
-
志望動機欄がテンプレートにある場合は必ず記入してください。「時給がいいから」「家から近いから」だけの理由は採用担当者が落とすことが多いNGパターンです。「なぜこの職種のバイトを選んだか」「どれくらい働けるか」を盛り込んだ志望動機を書くと通過率が上がります。


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