この記事では、MacのPagesで使える履歴書テンプレートの選び方から、PDF変換・印刷・提出まで一連の手順を解説します。採用担当者が書類確認時に気づく3つのNGパターンと、Mac対応の無料テンプレートをダウンロードできるサイトも合わせて紹介します。
MacのPagesで日本式の履歴書テンプレートを使う前に知っておきたいこと
Pagesの内蔵テンプレートは「日本の履歴書」とは別物
Pagesにはあらかじめ「クラシック履歴書」「現代の履歴書」などのテンプレートが用意されています。しかしこれらは欧米式のCV(Curriculum Vitae)形式で、氏名・連絡先・職歴・スキルを縦に並べたシンプルな構成です。日本の転職・就職活動で使われるJIS規格の様式とは根本的に異なります。
採用担当者が書類選考で確認する日本の履歴書には、学歴欄・職歴欄・免許資格欄・志望動機欄・自己PR欄・証明写真貼付欄が設けられた「厚生労働省推奨様式」があります。Pagesの内蔵テンプレートにはこれらの項目が含まれていません。
Pagesの内蔵テンプレートと日本のJIS規格履歴書の違い
| 項目 | Pages内蔵テンプレート | JIS規格様式(日本) |
|---|---|---|
| 書類スタイル | 欧米式CV | 日本式(縦書き・項目固定) |
| 証明写真欄 | なし(任意) | あり(必須) |
| 学歴欄 | 簡易表記のみ | 年月単位で詳細記載 |
| 志望動機欄 | なし | あり |
| 自己PR欄 | なし | あり |
| 免許資格欄 | なし | あり |
MacユーザーがPagesで日本式履歴書を作る2つの方法
MacしかなくてもWordが手元になくても、以下の2つの方法で日本式の履歴書を作れます。
- 方法①:WordテンプレートをダウンロードしてPagesで開く:リクルートエージェントやdodaなどが提供する無料のWord形式(.docx)テンプレートをPagesで開いて編集します。Pages上で編集後、PDFに書き出して提出します。最も一般的な方法です。
- 方法②:Pages専用テンプレートを入手する:転職Hacksなど一部のサイトがMac Pages形式(.pages)のJIS規格対応テンプレートを提供しています。互換性の問題が生じにくく、最もトラブルが少ない方法です。
どちらの方法でも、最終的にはPDF形式に変換してから提出することが必須です。.pages形式や.docx形式のまま送付すると、採用担当者の環境によってはファイルを開けない事態が起こります。
Pagesを使わずブラウザだけで完結する作成ツールも選択肢のひとつです。

Pagesで外部テンプレートを使って履歴書を作る手順
WordテンプレートをPagesで開く方法を、3つのステップで解説します。
ステップ1:テンプレートをダウンロードしてPagesで開く
転職サービスのダウンロードページからWord形式(.docx)の履歴書テンプレートを保存します。ファイルをダブルクリックすると自動的にPagesが起動し、「互換モード」でファイルが開きます。
互換モードで開いたときに確認すること
- フォントが自動置換されていないか(MS明朝などWindows専用フォントはMacに存在しない)
- 表のセル幅・行間がズレていないか
- 写真欄の位置が元の配置を保っているか
ステップ2:各項目に情報を入力する
テンプレートを開いたら、氏名・生年月日・住所から学歴・職歴・免許資格まで順番に入力します。入力時に採用担当者が気にするポイントを押さえておきます。
- フォントはヒラギノ明朝またはヒラギノ角ゴに統一:Macに標準搭載のビジネス向けフォントです。文書全体のフォントを統一してから入力を始めるとズレが起きにくくなります。
- 文字サイズは10.5〜11pt:小さすぎると読みにくく、大きすぎると欄に収まりません。見出し的な項目名は12〜14ptでメリハリをつけます。
- 学歴は最終学歴の一つ前から記載:新卒なら高校卒業から、転職者は高校または大学入学からが一般的です。
- 証明写真欄は縦36mm×横24mmを基準に:Pagesの「メディアを挿入」から写真を追加し、欄のサイズに合わせてトリミングします。
ステップ3:PDFに書き出す(提出前の最重要手順)
履歴書が完成したら、必ずPDF形式で書き出します。PDFにすることでOS環境を問わず同じレイアウトが再現され、採用担当者側でのファイルの開き方のトラブルがなくなります。
PagesからPDFに書き出す手順
- メニューバーの「ファイル」→「書き出す」→「PDF…」をクリック
- 画質を「最高」に設定して「次へ」をクリック
- ファイル名を「履歴書_氏名_日付.pdf」の形式で保存(例:履歴書_山田太郎_20260620.pdf)
- 保存したPDFをプレビューアプリで開き、全ページのレイアウト崩れ・フォント・写真の表示を確認してから提出する
Mac対応の履歴書テンプレートを無料でダウンロードできるサイト3選
日本のJIS規格に準拠した履歴書テンプレートを無料提供しており、MacのPagesで使えるサイトをまとめました。
| サイト名 | 提供形式 | JIS規格対応 | 会員登録 |
|---|---|---|---|
| リクルートエージェント | Word(.docx) | ○ | 不要 |
| doda | Word / Excel / PDF | ○ | 不要 |
| 転職Hacks | Word(.docx) | ○ | 不要 |
リクルートエージェント|転職・新卒など用途別に選べる
リクルートエージェントの履歴書テンプレートは、転職者向け・新卒向け・アルバイト向けと用途別に様式が分かれています。Word形式でダウンロードでき、PagesでそのまmaOpen・編集できます。
厚生労働省推奨のJIS規格に準拠した様式を採用しており、志望動機・自己PR欄のスペースが十分に確保されているため転職活動に向いています。会員登録不要で無料ダウンロードできます。
doda|複数形式から選べてMacでも開きやすい
dodaはWord・Excel・PDFの3形式でテンプレートを提供しています。PagesはWordファイル(.docx)を互換モードで開けるため、ダウンロードしてそのまま編集できます。
転職・新卒・パート・アルバイトなど状況別に複数の様式を選べるため、応募先に合ったフォーマットを選びやすいのが特長です。こちらも会員登録不要で無料です。
転職Hacks|求職者向けの書き方ガイドと無料テンプレートを提供
転職Hacksは、履歴書テンプレートに加えて採用担当者の視点から見た書き方解説を合わせて掲載しているサイトです。Word形式(.docx)でダウンロードでき、Pagesでそのまま開いて編集できます。JIS規格に対応した様式のため転職・就職どちらの用途にも対応しています。テンプレートだけでなく記入例も掲載しているため、書き方に迷っている場合にも参考になります。
その他のテンプレートサイトの選び方と注意点は以下の記事でも解説しています。

採用担当者が確認するPagesで作った履歴書の3つのNG
Pagesを使った履歴書作成で陥りやすい失敗を3つ挙げます。どれもこの記事を読んでいれば防げる内容ですが、実際に書類選考で気づかれているミスです。提出前に必ず照合してください。
採用担当者はここを見ている
- ファイルが開けるかどうかを最初に確認する(形式の問題)
- JIS規格の書式かどうかを確認する(志望動機欄・写真欄の有無)
- フォントの統一感と読みやすさを確認する
NG①:.pages形式のままメールで送付してしまう
.pagesファイルはAppleのPagesでしか開けないファイル形式です。採用担当者がWindowsを使っている場合、ファイルを開くことすらできません。
NG例
「履歴書.pages」をそのままメール添付 → 採用担当者が「このファイルは開けません」と判断し、書類確認がされないまま選考が進むリスクがあります。
正しい対応
「ファイル」→「書き出す」→「PDF」で必ずPDF化してから送付します。PDFはOS環境を問わず開けるため、採用担当者側での手間が一切かかりません。提出前に自分でPDFを開き、文字・レイアウト・写真の表示を確認してから送付してください。
NG②:Pagesの内蔵テンプレートをそのまま使ってJIS規格外になっている
Pagesの内蔵「クラシック履歴書」テンプレートをそのまま転職・就職に使うと、採用担当者が確認したい項目が抜け落ちた書類になります。
採用担当者が最初に確認するのは志望動機です。内蔵テンプレートには志望動機欄が存在しないため、欄がないまま提出された書類は「この人はなぜうちに応募したのか分からない」という状態になります。
また、証明写真欄のない書類は本人確認ができず、書類選考の段階で管理上の問題が生じます。Pagesの内蔵テンプレートは外部提出目的には向いていません。前述したリクルートエージェント・doda・転職HacksのJIS規格対応テンプレートを使用してください。
NG③:フォントが崩れたまま・読みにくいフォントで提出している
WordテンプレートをPagesで開いた際、元ファイルがMS明朝・MSゴシック(Windows専用フォント)を使用している場合、Macにはこれらのフォントが存在しないため自動的に別のフォントに置換されます。これが「フォント崩れ」の原因です。
- 症状:行間が変わる・文字が欄からはみ出す・字間が不自然に広がる
- 防ぎ方:テンプレートを開いたら全体を選択し、フォントをヒラギノ明朝(Hiragino Mincho ProN)に統一してから入力を始める。PDF化後にプレビューで全ページを確認する
履歴書のフォントについての詳細は以下の記事で解説しています。Mac専用のフォント選びのポイントも紹介しています。

MacでPDF化した履歴書の印刷・提出マナー
コンビニ印刷の手順と確認ポイント
自宅にプリンターがない場合は、コンビニのマルチコピー機を使います。いずれもA4・白黒(グレースケール)で印刷できます。
- セブン-イレブン:「ネットプリント」アプリからPDFをアップロードし、発行された番号をコピー機で入力して印刷する
- ローソン・ファミリーマート:「PrintSmash」アプリでWi-Fi経由でデータを送信し、マルチコピー機で印刷する
印刷後はその場で用紙を確認します。チェックポイントは「A4サイズで正しく印刷されているか」「表の罫線が欠けていないか」「証明写真が鮮明に印刷されているか」の3点です。不備があればその場で再印刷するか、日を改めてPDFを確認し直します。
メール送付時のファイル名と本文マナー
オンライン応募でPDFをメール添付する際に守るべきマナーをまとめます。
メール送付チェックリスト
- ファイル名:「履歴書_山田太郎_20260620.pdf」のように「内容_氏名_日付」の形式にする。スペースや記号は避ける
- 件名:「履歴書送付の件 / 山田太郎」など内容と氏名を入れる
- 本文:「添付のとおり履歴書をお送りします。ご査収のほどよろしくお願いいたします」程度の簡潔な文章で十分
- パスワード設定:求められた場合のみ対応。パスワードはファイル送付メールとは別のメールで連絡する
まとめ
- Pagesの内蔵テンプレートは欧米式CVのため、日本の転職・就職活動にはそのまま使えない。JIS規格対応のテンプレートを外部サイトから入手する
- WordテンプレートはPagesの互換モードで開いて編集できるが、フォントをヒラギノ明朝に統一してからPDF化することが必須
- Mac専用の.pagesテンプレートが必要な場合は転職Hacks、Word対応が必要な場合はリクルートエージェント・dodaを利用する
- .pages形式のまま送付・JIS規格外テンプレート使用・フォント崩れの3つのNGを提出前に必ず確認する
- コンビニ印刷はネットプリントアプリを使い、印刷後は現地で仕上がりを確認する
MacのPagesを使った履歴書作成は、テンプレート選択とPDF変換の2点を押さえれば採用担当者に問題のない書類を提出できます。
履歴書テンプレートのMac Pages活用に関するよくある質問
- PagesでWordテンプレートを開いたらレイアウトが崩れました。どうすれば直せますか?
-
フォントの自動置換が原因です。全体のテキストを選択してヒラギノ明朝(Hiragino Mincho ProN)などMacに標準搭載のフォントに統一してください。それでも崩れる場合は、転職Hacksなど.pages形式のテンプレートを提供しているサイトから取得し直すと解決しやすくなります。
- PagesでPDF化した履歴書を採用担当者に送っても問題ありませんか?
-
問題ありません。PDFはOS環境を問わず開けるファイル形式のため、採用担当者がWindowsを使っていても正常に確認できます。むしろ採用担当者の立場から見ると、PDFで受け取るのが最も管理しやすい形式です。送付前に自分でPDFを開いてレイアウトを確認することだけ忘れないでください。
- Pagesにある「履歴書」テンプレートをそのまま転職活動に使えますか?
-
使えません。Pagesの内蔵テンプレートは欧米式のCV形式のため、日本の転職活動で求められる志望動機欄・自己PR欄・証明写真欄が含まれていません。リクルートエージェントやdodaなどから無料でダウンロードできるJIS規格対応テンプレートを使用してください。
- MacにWordやExcelがなくても履歴書は作れますか?
-
作れます。Pages(Mac標準搭載・無料)でWordテンプレートを開いて編集する方法のほか、doda・Yagishなどのオンラインツールを使えばブラウザだけで作成からPDFダウンロードまで完結します。WordやExcelのインストールは必須ではありません。


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