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職務経歴書の書き方【転職あり】採用担当者が見るポイントと例文

職務経歴書の書き方【転職あり】採用担当者が見るポイントと例文

この記事では、転職経験がある方の職務経歴書の書き方を解説します。フォーマットの選び方から職務要約・実績欄の書き方、転職回数が多い場合の対処法、採用担当者が評価するポイントまで、例文とあわせて確認できます。

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目次

職務経歴書と履歴書の違い(転職活動での役割)

転職活動では、履歴書と職務経歴書の2つをセットで提出するのが一般的です。この2つは役割が異なります。履歴書は学歴・職歴・資格などの「事実の記録」ですが、職務経歴書は「経験を通じて何ができるか」を採用担当者に伝えるための書類です。

採用担当者は履歴書で経歴の概要を確認したうえで、職務経歴書を読んで「採用したらどう活躍してもらえるか」を具体的に判断します。職務経歴書の出来が書類選考の通過率に直結するといっても過言ではありません。

採用担当者が職務経歴書に期待していること

リクナビNEXTの調査によると、採用担当者が職務経歴書で重視するポイントの上位は以下のとおりです。

採用担当者はここを見ている

  • これまでの経験をどう活かせるか:「入社後に何をしてもらえそうか」をイメージできるか(65%の担当者が重視)
  • 自分の言葉で書かれているか:テンプレートの丸写しは一目でわかる。実体験に基づいた具体的な表現が評価される(62%)
  • 転職目的の明確さ:「なぜ転職したか」「なぜこの会社なのか」の納得感(51%)

転職ありの場合に特に意識すること

転職経験がある場合の職務経歴書は、複数の会社での経験を「一本の軸で整理した文書」として仕上げることが求められます。1社ずつバラバラに書き連ねるのではなく、「自分のキャリア全体を通じて何ができる人間か」を伝えることが目的です。

  • 各社での在籍期間・担当業務・実績を明確に記載する
  • 転職のたびにスキルが積み上がっていることを見せる構成にする
  • 在籍期間が短い会社がある場合でも、その期間に何を得たかを書く

転職あり職務経歴書のフォーマット選び(3種類の使い分け)

職務経歴書のフォーマットは大きく3種類あります。転職回数や業種の一貫性によって、どのフォーマットが最も効果的かが変わります。書き始める前にどれを使うかを決めることが重要です。

フォーマット書き方向いているケース
編年体式古い職歴から時系列に記載転職1〜2回・同業種・一貫したキャリア
逆編年体式直近の職歴から逆順に記載直近の実績が最も強い・即戦力感を出したい
キャリア式職種・スキル別にまとめて記載転職3回以上・異業種転職・スキルの幅をアピールしたい

転職1〜2回の場合

転職回数が1〜2回で、かつ業種・職種に一定の連続性がある場合は、逆編年体式がおすすめです。直近の会社での実績が最初に目に入るため、採用担当者に「即戦力」の印象を与えやすいフォーマットです。転職期間中の実績を最も詳しく書き、古い職歴はコンパクトにまとめます。

転職3回以上・異業種転職が多い場合

転職回数が多い場合や、業種・職種をまたいだ転職を繰り返している場合は、キャリア式が有効です。時系列ではなく「スキル・職種別」に経験を整理するため、複数社にまたがって積み上げてきた能力をわかりやすく伝えられます。

ただしキャリア式は「転職の経緯が見えにくい」という面もあります。職歴欄に各社の在籍期間を簡潔に一覧でまとめたうえで、スキル別の詳細を記載するとバランスが取れます。

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転職あり職務経歴書の書き方【項目別解説】

職務経歴書の主な記載項目は5つです。それぞれの書き方と、採用担当者の評価が変わるポイントを解説します。

①職務要約(サマリー)の書き方

職務要約は職務経歴書の冒頭に置く、3〜5行程度の自己紹介文です。採用担当者が最初に目を通す箇所であり、ここで「読み進めたい」と思わせられるかが鍵です。何年間・どの業界・どんな職種で・何が得意かを、一段落で伝えることを意識してください。

良い書き方(例)

総合商社で国内営業・海外調達を5年間担当したのち、SaaS系スタートアップで法人営業マネージャーとして4年間従事。計7回の新規顧客開拓プロジェクトをリードし、直近では部門全体の受注額を前年比140%に伸長させた実績があります。交渉力と数値管理を強みとしており、事業規模を問わず営業組織の立ち上げから改善まで経験しています。

NG例

営業として9年間働いてきました。いろいろな会社でさまざまな仕事をしてきました。誠実に業務に取り組んできたことが強みです。数字がなく、何の営業かも不明。「さまざま」の連用は具体性がゼロ。採用担当者はイメージを持てない。

採用担当者はここを見ている

  • 冒頭3行を読んで「何者か」がわかるか
  • 「うちの会社で何ができそうか」のイメージが湧くか
  • 自分の経験・言葉で書かれているか(テンプレ丸写しは一目でわかる)

②職務経歴の書き方(各社の詳細)

各社の詳細欄は、採用担当者が「この人は実際に何をしてきたのか」を確認する箇所です。企業情報・担当業務・実績をセットで書き、A4で1社あたり半ページ〜1ページを目安にまとめます。転職経験がある場合は、直近の会社を最も詳しく書き、古い職歴は要約するのが基本です。

  • 社名:在籍当時の正式名称(合併・社名変更がある場合は「→現・〇〇株式会社」と併記)
  • 在籍期間:年月まで記載(例:2018年4月〜2022年3月)
  • 事業内容・規模:業界・主要事業・売上規模・従業員数など
  • 役職・ポジション:入社時と退社時で変化がある場合は両方記載
  • 担当業務:具体的な業務内容(箇条書きでもよい)
  • 実績・成果:数字で語れるものは必ず数字で記載

③実績は必ず数字で語る

採用担当者が職務経歴書を読む際に最も期待しているのが「実績の数字」です。「営業成績が好評でした」ではなく、「担当顧客の受注単価を平均30%引き上げ、2年連続で部門内売上1位を獲得しました」と書かなければなりません。数字があることで、採用担当者は「この人がどのくらいの成果を出せる人なのか」を客観的に判断できます。

良い書き方(例)

新規営業チームを立ち上げ、半年で20社の新規開拓を達成。月次売上を350万円から820万円まで引き上げた(前年比234%)。

NG例

積極的に営業活動に取り組み、多くのお客様から評価されました。チームへの貢献も大きかったと自負しています。数字がなく、主観的な表現だけ。採用担当者は「どれくらいすごいのか」を判断できない。

「数字がない」という場合でも、担当顧客数・対応件数・チームの規模・管理していた予算など、何らかの定量情報は必ず引き出せます。記憶が曖昧な場合は当時の資料や給与明細で確認する価値があります。

④スキル・資格欄の書き方

スキル・資格欄は「その会社で実際に使えるスキルを持っているか」を確認する欄です。業務に直結するものを中心に記載し、無関係な資格を大量に列挙するのは避けます。

  • PCスキル:使えるソフト・ツールを具体的に(例:Salesforce・HubSpot・Excel(ピボットテーブル・VLOOKUP)など)
  • 語学スキル:TOEIC〇〇点(取得年)・日常会話レベル・ビジネス文書作成可など、具体的な指標で
  • 資格:取得年月つきで記載(例:2021年6月 中小企業診断士 取得)

⑤自己PR欄の書き方

自己PR欄は職務経歴書の締めくくりにあたります。職務要約や各社の実績欄と一貫したストーリーになるように書くことが重要です。転職経験がある方は、複数社での経験を「強みの源泉」として語る視点が差別化につながります。

「私の強みは〜です」という書き出しで、過去の具体的エピソードを1つ添え、「この会社でどう活かせるか」まで言及するのが理想的な構成です。長くても4〜5行に収めましょう。

転職回数が多い場合の職務経歴書の対処法

転職回数が多いことを「マイナス」と感じている方は少なくありません。ただ、採用担当者が本当に気にしているのは転職回数の多さそのものではなく、「定着してくれるか」と「経験が自社で活かせるか」の2点です。書き方次第で印象は大きく変わります。

採用担当者が本当に気にしているポイント

採用担当者はここを見ている

  • 転職の背景に一貫した軸があるか:「なぜこの転職をしたのか」に共通するテーマがあるかどうか
  • 各社での平均在籍期間:1社あたりが極端に短い(1年未満が連続するなど)場合は説明が必要
  • 直近の退職理由と応募動機の整合性:「なぜ次はこの会社なのか」が職務経歴書から読み取れるか

短期在籍(1年未満)がある場合の書き方

在籍期間が1年未満の会社がある場合、最もよくある失敗が「在籍期間を年のみで記載してごまかそうとする」ことです。「2022年〜2023年」と書けば1年以上に見えますが、採用担当者はすぐ気づきます。在籍期間は年月まで正直に記載し、「その期間で何を得たか」を添えるのが正解です。

良い書き方(短期在籍の記載例)

2022年4月〜2023年2月(10ヶ月) 株式会社〇〇 システム開発部
※会社都合によるプロジェクト中止のため退職。在籍中に〇〇フレームワークの実務経験を積み、設計工程の要件定義を7件担当。

会社都合・プロジェクト終了・会社倒産などのやむを得ない理由であれば、正直に記載することで採用担当者の理解を得やすくなります。面接で詳しく説明できる準備をしておくと安心です。

転職理由を「キャリアの軸」として表現する方法

複数回の転職があっても、それぞれの転職に「スキルを積む過程での意思決定」という文脈が通っていれば、採用担当者の目には「キャリアを主体的に設計してきた人」と映ります。

  • NG:「人間関係が合わなかったため転職」「給与が低かったため転職」(ネガティブ理由の羅列)
  • OK:「より規模の大きい環境でマネジメント経験を積むため」「専門性を深めるため〇〇業界に転向した」(ポジティブな動機+具体性)

ただし、作られた「軸」は面接で掘り下げられたとき破綻します。実際の転職動機を振り返り、誠実に表現できる軸を見つけることが先決です。

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採用担当者が思わず通過させたくなる書き方の3つのコツ

書類の内容が正確でも、「読んでいて面白みがない」「この人に会いたいと思えない」と判断されると通過できません。以下の3つのコツは、他の応募者と差をつけるためのポイントです。

コツ①:職務要約の書き出しで「何者か」を即伝える

職務要約の書き出しは「〇〇業界で〇年間、〇〇職として〜」という形が最も情報密度が高くなります。「私は〜」という主語は省略するのが一般的です。冒頭1〜2文で、読み手の頭の中に「この人物像」がクリアに浮かぶようにしましょう。

コツ②:実績に「課題→行動→成果」の文脈を添える

数字だけ並べるよりも、「どんな課題があり、どう対応し、結果どうなったか」の流れを短くまとめると、採用担当者が「入社したらこう活躍してもらえる」とイメージを持ちやすくなります。

良い書き方(課題→行動→成果の例)

既存顧客のリテンション率が68%と低迷していた課題に対し、顧客別フォローアップサイクルを設計・導入。1年間で退会率を12%から7%に改善した。

コツ③:書類全体に「転職の一貫した理由」を通す

職務要約・各社の担当業務・自己PRを通じて、同じ「軸」が見えることが大切です。採用担当者は書類を最初から最後まで読み「この人はなぜこのキャリアを歩んできたのか」を検証しています。各セクションの内容が一貫したストーリーになっているかを、書き終えた後に必ず確認してください。

職務経歴書のよくある失敗パターン

書き方のルールを知っていても、仕上がった書類に以下のような問題が残るケースは多くあります。提出前のチェックリストとして活用してください。

失敗パターン改善策
担当業務の羅列だけで実績がない各社の担当業務に対して「〇〇を達成した」「〇〇を改善した」という実績を1つ以上加える
形容詞・抽象表現ばかりで数字がない「積極的に」→「月10件のアポを獲得」など数字に置き換える
全社を同じボリュームで書いている直近の会社を最も詳しく書き、古い職歴は要約(直近の経験が最重視される)
在籍期間を年のみで記載している年月まで記載。短期在籍は正直に書き「その期間で何を得たか」を添える
フォントサイズや余白がバラバラ見た目の整理も評価対象。統一感のある読みやすいレイアウトにする
「御社の理念に共感しました」のみの動機「〇〇の経験を活かして〇〇に貢献したい」という具体的な貢献イメージを書く
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まとめ

  • フォーマット選びが最初のステップ:転職1〜2回は逆編年体式、3回以上や異業種はキャリア式が効果的
  • 職務要約で全体像を伝える:3〜5行で「何者か」を明確に、数字と業界名を入れて具体化する
  • 実績は必ず数字で記載:「頑張った」ではなく「〇%達成・〇件開拓」という言葉に変換する
  • 転職回数が多い場合は「一貫した軸」を前面に:採用担当者が見ているのは転職回数ではなく、転職の背景にある動機の納得感
  • 短期在籍は正直に書く:在籍期間を曖昧にするより「何を得たか」を添えて誠実に記載する方が評価される

職務経歴書は提出して終わりではなく、面接でも参照される書類です。採用担当者が読んで「会いたい」と思える書類に仕上げるために、この記事の内容を一つずつ確認しながら書き進めてください。

職務経歴書の書き方(転職あり)に関するよくある質問

職務経歴書はA4何枚まで書いてよいですか?

一般的にA4サイズ1〜2枚が適切とされています。転職経験が多い場合でも2枚に収めることを目標にしてください。3枚以上になると読み手の負担が増え、要点が伝わりにくくなります。直近の職歴を厚く書き、古い職歴は要点のみにまとめると枚数を調整しやすくなります。

転職回数が多くても正直に書くべきですか?

はい、正直に記載してください。転職回数を省略したり在籍期間をごまかしたりすることは、採用担当者に気づかれると信頼を大きく損ないます。それよりも、転職のたびに成長してきた経緯を丁寧に書くほうが印象は良くなります。採用担当者が評価するのはキャリアの一貫性と自社での活躍イメージであり、転職回数そのものではありません。

転職の軸が見えにくい場合はどう書けばよいですか?

業種・職種が変わっていても、「問題解決が得意」「人と関わる仕事に一貫して携わってきた」「新しい環境でゼロから成果を出すことが得意」など、スキルや価値観レベルの共通点を探してみてください。転職の経緯を時系列で書き出し、各転職で「何に向かって動いたか」を言語化すると、軸が見えてくることが多いです。

転職活動中の空白期間がある場合は職務経歴書に書くべきですか?

3ヶ月以上の空白期間がある場合は記載するのが無難です。「転職活動期間(〇ヶ月)」として書けばよく、長期間であれば活動していた内容(スキルアップ・資格取得・療養など)を一言添えると印象が整います。職歴の流れの中で自然な形で触れる程度で十分です。

キャリアアドバイザー 髙橋承輝 監修者
髙橋承輝
キャリアアドバイザー|履歴書・職務経歴書監修

人材紹介業界で5年間、キャリアアドバイザーとして数百名以上の転職支援に従事。面談を通じて求職者一人ひとりの経験やスキルを丁寧にヒアリングし、それぞれの強みが伝わる履歴書・職務経歴書の作成を数多くサポートしてきました。

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