この記事では、在職中の転職活動で使う職務経歴書の「現在に至る」の正しい書き方を紹介します。「以上」との組み合わせ方や退職予定日の記載ルール、有給消化中などの状況別の記入例まで、採用担当者が実際に確認しているポイントとあわせて解説します。
職務経歴書の「現在に至る」とは|使うタイミングと意味
在職中の場合にだけ使う表現
「現在に至る」は、職歴欄の最後に記載する会社に在職中であることを示す表現です。すでに退職した会社であれば使いません。職歴の最終行にこの一文がないと、採用担当者は「いつ入社できるのか」「本当に在職中なのか」を書類だけでは判断できなくなります。
- 在職中:現在も勤務している会社の職歴の最後に記載する
- 退職済み:記載しない(退職済みの会社に「現在に至る」は使わない)
- 「在職中」との違い:意味はほぼ同じで、どちらを使っても問題ない
「現在に至る」と「在職中」はどちらも在職状況を伝える表現ですが、フォーマルな印象を重視するなら「現在に至る」、簡潔さを優先するなら「在職中」を選ぶ方が多い傾向です。職務経歴書の書き方全体の基本を確認しておくと、この一文だけでなく書類全体の完成度を上げやすくなります。

履歴書との書き方の違い
履歴書と職務経歴書はどちらも職歴欄に「現在に至る」を書きますが、求められる情報の深さが異なります。
| 書類 | 「現在に至る」の役割 |
|---|---|
| 履歴書 | 在職状況を一目で伝える形式的な記載 |
| 職務経歴書 | 現在の業務内容・実績とセットで伝える実質的な記載 |
履歴書は「現在に至る」の一文だけで完結しますが、職務経歴書では直前に現在取り組んでいる業務や実績を添えることで、採用担当者に「今どんな仕事をしている人なのか」を伝えられます。
「現在に至る」と「以上」の正しい書き方・位置
職歴の最終行に左寄せで記載する
「現在に至る」は、在職中の会社の職歴を書き終えた直後に、改行してから記載します。年月の位置に合わせて左寄せで書くのが基本です。西暦・和暦は職歴欄全体で統一してください。
「以上」は改行して右寄せに記載する
「現在に至る」を書いたら、さらに改行して1行あけ、右寄せで「以上」と記載します。「以上」はこれ以降に記載すべき職歴がないことを示す締めの一文で、省略すると書類として未完成な印象を与えます。
良い例文
2023年4月 株式会社〇〇 入社
営業部にて法人営業を担当
現在に至る
以上
NG例
2023年4月 株式会社〇〇 入社
営業部にて法人営業を担当
以上
「現在に至る」を省略すると、在職中なのか退職済みなのかが伝わりません。
採用担当者はここを見ている|「現在に至る」で伝わる情報
採用担当者は「現在に至る」の一文そのものよりも、その直前に何が書かれているかを見ています。在職状況の確認だけでなく、応募者が今どんな業務に取り組んでいるかを把握する手がかりにしているためです。
採用担当者はここを見ている
- 在職中か退職済みかが職歴欄だけで明確に判断できるか
- 「現在に至る」の直前に進行中の業務・実績が具体的に書かれているか
- 「現在に至る」と「以上」のどちらか一方が抜け落ちていないか
たとえば「2023年4月 株式会社〇〇入社 現在に至る」だけで終わる書類と、「2023年4月 株式会社〇〇入社 法人営業として新規開拓を担当し、23年度は年間契約数120件を達成 現在に至る」まで書かれた書類では、後者の方が今の実務レベルが伝わり、通過率に差がつきます。専門家の目でこの部分をチェックしてもらいたい場合は、職務経歴書の有料添削サービスを利用する方法もあります。

退職予定日がある場合の書き方
退職日が確定している場合
退職日が会社との合意で確定しているなら、「現在に至る」の後に退職予定日を書き添えます。「〇年〇月〇日退社予定」のように具体的な日付を明記すると、採用担当者は入社可能時期を逆算しやすくなります。
退職日が未確定の場合
退職日がまだ確定していない段階では、無理に日付を書く必要はありません。「現在に至る」とだけ記載し、退職時期については面接や職務経歴書とは別の意向確認の場で伝える方が誠実な印象になります。
良い例文
2021年6月 株式会社〇〇 入社
経理部にて月次決算業務を担当
現在に至る(2026年8月末日 退職予定)
NG例
2021年6月 株式会社〇〇 入社
経理部にて月次決算業務を担当
現在に至る(退職予定)
日付のない「退職予定」は、いつ入社できるのか採用担当者に伝わらず、選考の判断を遅らせる原因になります。
状況別の記入例|有給消化中・転職エージェント利用中など
有給消化中の場合
すでに退職日が決まり、有給休暇を消化している期間は「在職中」の扱いになります。籍がまだ会社にある以上、職務経歴書には引き続き「現在に至る」と記載してください。
良い例文
2020年4月 株式会社〇〇 入社
人事部にて採用業務を担当
現在に至る(2026年7月15日より有給消化中)
非公開で転職活動をしている場合
現在の勤務先に転職活動を知られたくない場合でも、書き方自体は変わりません。「現在に至る」の記載を省略したり、あいまいな表現に置き換えたりすると、逆に採用担当者から見て在職状況が不透明な書類という印象を持たれてしまいます。
会社名を伏せて職務経歴書を提出できるか迷う場合は、転職エージェントに相談すると対応方法を案内してもらえます。作成そのものを効率化したいときは、職務経歴書の自動作成ツールを使う方法もあります。

まとめ
- 「現在に至る」は在職中の会社にだけ使い、退職済みの会社には使わない
- 「現在に至る」の後は改行して右寄せで「以上」を記載する
- 退職予定日は確定している場合のみ具体的な日付を書き添える
- 有給消化中も在職中の扱いのため「現在に至る」を継続して記載する
「現在に至る」の直前に今の業務内容や実績を添えるだけで、書類の印象は大きく変わります。
職務経歴書の「現在に至る」に関するよくある質問
- 「現在に至る」と「在職中」はどちらを使うべきですか?
-
どちらを使っても間違いではありません。フォーマルな印象を重視するなら「現在に至る」、簡潔に伝えたい場合は「在職中」を選ぶ方が多い傾向です。企業や書類のフォーマットに合わせて統一して使えば問題ありません。
- 「現在に至る」を書き忘れた場合はどうすればいいですか?
-
提出前に気づいた場合は必ず修正してください。提出後に気づいた場合は、面接や電話で在職状況を補足して伝えれば大きな問題にはなりません。ただし次回以降の書類作成では見落とさないよう注意しましょう。
- アルバイトや契約社員として在職中でも「現在に至る」は使えますか?
-
雇用形態にかかわらず、現在も籍がある勤務先であれば「現在に至る」と記載して問題ありません。契約社員やアルバイトの場合は、雇用形態を職歴欄に併記しておくとより伝わりやすくなります。
- 履歴書と職務経歴書で「現在に至る」の書き方を変える必要がありますか?
-
基本的な記載ルールは同じです。ただし職務経歴書では、直前に現在の業務内容や実績を添えることで、履歴書より詳しく在職状況を伝えられます。


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