この記事では、バイトの履歴書をパソコンで作成したときに書類選考で落ちるかどうかを、採用担当者の視点から解説します。パソコン特有のNGポイントと、実際に選考結果を左右しているポイントも合わせて確認できます。
バイトの履歴書をパソコンで作っても落ちない理由
結論からお伝えすると、パソコンで作った履歴書が原因でバイトの書類選考に落ちることはほぼありません。採用担当者へのアンケートでは、アルバイト採用において「手書きでなければならない」と考える採用担当者は2割に満たないことが一般的です。残り約8割は「手書きでもパソコンでもどちらでも問題ない」という立場です。
採用担当者が書類を受け取ったとき、最初に確認するのは形式ではありません。志望動機の内容、空欄の有無、写真の有無と品質、誤字脱字という4点が最初のチェック項目です。
採用担当者はここを見ている
- 志望動機の具体性:「なぜこの店・会社で働きたいか」が読み取れるかどうかが最初の判断基準
- 空欄の有無:記入できる欄を空白のままにしている場合、意欲の低さと受け取られる
- 写真の有無と品質:証明写真の貼り忘れ、または著しく品質が低い場合
- 誤字・脱字:企業名や店舗名の表記ミスは即座に印象を下げる
ただし「手書き指定」がある場合は別
求人票や応募要項に「手書きの履歴書をご持参ください」と明記されている場合は、必ず手書きにしてください。この指示を無視してパソコン作成の履歴書を提出すると、内容以前に「指示に従えない人」という評価が先行します。手書き指定の背景には「丁寧さや誠意を形として見せてほしい」という意図が含まれていることが多く、求人票の指定事項は応募前に必ず確認してください。
手書き・パソコン問わず、まず書き方の基本を確認したい方は履歴書テンプレートの選び方と注意点の記事を参考にしてください。

パソコン作成でも落ちる?採用担当者が確認するNG例
「パソコンで作ったから落ちた」のではなく、「パソコン特有のミスが原因で落ちた」というケースは実際に存在します。採用担当者が確認する5つのNGを知っておいてください。
NG①:コンビニ印刷で用紙サイズや濃さが崩れている
コンビニのマルチコピー機でPDFを印刷する際、設定を間違えると文字がかすれたり、A4のPDFがB5に縮小されたりすることがあります。採用担当者の手元に届いた時点で読みにくい状態になっていると、内容を見てもらう前にマイナスの印象を与えてしまいます。
NG例
コンビニで「用紙に合わせる」設定のまま印刷した結果、A4のPDFがB5に縮小されて文字が判読しにくくなった。読みにくい書類は採用担当者に余計な手間をかけ、それだけで印象が下がります。
NG②:フォントがゴシック体で読みにくい
パソコンで作成する際に「見やすいから」とゴシック体を選ぶ方がいますが、履歴書のような正式書類には明朝体が適しています。ゴシック体はWEB表示や見出しに向いており、長文の本文に使うと視線が分散しやすい特性があります。採用担当者が数十枚の書類をまとめて確認する場面では、読みやすさが印象に直結します。
フォントの選び方について詳しくは履歴書のフォント選びの基準と採用担当者視点のポイントの記事で解説しています。

NG③:数字・英字が全角で入力されている
電話番号や住所の数字を「080ー1234ー5678」と全角で入力するのはNGです。数字と英字は半角で統一するのがビジネス文書の基本ルールです。パソコンで作成する場合、入力時に全角が混在しやすいため、提出前に必ず確認してください。
NG④:スマホ撮影の写真をそのまま印刷に使っている
パソコンでPDFを作成する際、スマホで撮影した写真をそのまま画像として貼り付けて印刷する方がいます。この方法では写真の解像度が低く、印刷時に粗くなりやすいです。証明写真は街の証明写真機(600〜800円)か、専用アプリでコンビニ印刷する方法(30〜300円)を利用すると品質が安定します。
NG⑤:テンプレートのサンプルテキストが残っている
無料テンプレートには「○○について記入してください」といった説明テキストや、サンプルとして入力された文章が含まれていることがあります。これを削除せずに提出するという事故が実際に起きています。提出前には必ずすべての欄を確認し、自分の情報で正しく上書きされているかをチェックしてください。
手書きとパソコン、バイト履歴書の選び方
採用担当者の立場から見ると、手書きかパソコンかという形式の優劣はほぼありません。ただし、自分の状況に応じてどちらを選ぶかの判断基準は存在します。
| 状況 | パソコン | 手書き |
|---|---|---|
| 字の綺麗さに自信がない | ◎ 向いている | △ 印象を下げるリスクあり |
| 複数の会社に同時応募している | ◎ 効率よく対応できる | △ 毎回手書きは時間がかかる |
| 求人票に「手書き指定」がある | ✕ 不可 | ◎ 必須 |
| 字が丁寧で誠実さをアピールしたい | △ アピールしにくい | ◎ 向いている |
| 書いた内容を後から修正したい | ◎ 修正が容易 | △ 書き直しのコストが高い |
パソコンを選ぶべきケース
- 字に自信がない場合(手書きで印象が下がるリスクを避けられる)
- 複数のバイト先に同時応募する場合(内容を変えながら効率よく作成できる)
- 応募先から形式の指定がない場合
- スマホだけで完結させたい場合(履歴書作成アプリで対応可)
手書きを選ぶべきケース
- 求人票に「手書き指定」がある場合(絶対条件)
- 字が丁寧で、手書きの誠実さを印象として残したい場合
- 面接当日に手渡しで提出する予定で、プリンターが手元にない場合
スマホだけでパソコン同等の履歴書を作りたい方には専用の作成アプリが便利です。スマホ対応の履歴書作成アプリの選び方については以下の記事で比較しています。

パソコン作成の履歴書でバイト選考を通過する5つのポイント
NGを避けた上で、書類選考を通過するための実践ポイントを5つ解説します。採用担当者が「準備が整っている」と判断する履歴書を作る基準です。
①フォントは明朝体・文字サイズは10.5〜11pt
パソコンで履歴書を作成する際のフォントの正解は「游明朝」(Windows)または「ヒラギノ明朝」(Mac)です。文字サイズは全体を通して10.5〜11ptに統一してください。フォントがバラバラな履歴書は、意図せず雑な印象を与えます。
フォント選びの正解と失敗例
- 正解:游明朝・ヒラギノ明朝 / 10.5〜11pt / 全欄で統一
- NG:メイリオ・ゴシック体 / 見出しだけ大きくする / 欄ごとにフォントが異なる
②印刷は自宅プリンターが最優先、コンビニは設定を必ず確認
印刷品質が最も安定するのは自宅のプリンターです。コンビニ印刷を使う場合は、以下の点を印刷前に必ず確認してください。
- 用紙サイズ:A4指定(「用紙に合わせる」ではなく「原寸大」を選ぶ)
- カラー設定:白黒(カラー指定は料金が上がり印刷ムラが出やすい)
- 現場確認:文字がかすれていないか、全欄が印刷されているかを印刷直後に確認
③証明写真は専用機かアプリを使う
スマホで撮影してPDFに貼り付けて印刷するだけでは、証明写真として適切な品質に仕上がらないことがあります。証明写真は街の証明写真機(600〜800円)か、専用アプリでコンビニ印刷する方法(30〜300円)を使うと品質が安定します。服装は白か淡色の上着、背景は白または薄いブルーが基本です。
④志望動機は「なぜこのバイト先か」を1文入れる
パソコン作成でも手書きでも、書類選考の通過率に最も影響するのは志望動機の内容です。「なぜこの店・会社か」の理由を1文入れるだけで、他の応募者との明確な差がつきます。
良い例文
「アルバイト経験はまだありませんが、御社のサービスを以前から利用しており、スタッフの方の接客に魅力を感じました。接客スキルを身につけながら長期的に働きたいと考えています。」
NG例
「家から近く、シフトが自由に組めると聞いたので応募しました。」「なぜこの職場か」が一切なく、自分の都合しか書かれていない典型的なNGパターンです。
⑤提出前のチェックリスト
パソコン作成だからこそ、提出直前に機械的に確認できる項目があります。以下をチェックしてから印刷・提出してください。
- 全欄が自分の情報で埋まっているか(サンプルテキストが残っていないか)
- 数字・英字が半角に統一されているか
- フォント・文字サイズが全欄で統一されているか
- 企業名・店舗名の表記が求人票と一致しているか(「株式会社」の位置など)
- 日付が提出日になっているか
- 証明写真が正しく貼られているか
パソコンで作成する際は無料ツールを活用すると効率よく仕上げられます。採用担当者が評価しやすいフォーマットで作れる履歴書作成ツールのおすすめ選び方は以下の記事でまとめています。

パソコンより問題!バイトで本当に落とされる履歴書の共通点
パソコン作成か手書きかを気にする前に、採用担当者が実際に「これは通せない」と判断する書類の特徴を押さえておく必要があります。形式を問わず落とされる書類には、以下の共通点があります。
採用担当者が実際に落とす3つの理由
- 志望動機が全員同じ内容:「コミュニケーション能力を活かしたい」「経験を積みたい」は1日に何十回も見る定型文。差別化がゼロ。
- 空欄が多い:「通勤時間」「趣味・特技」など記入できる欄を空白にしている。「書けない」ではなく「書かなかった」という姿勢の問題と見られる。
- 写真なし:証明写真なしで提出された書類は「準備が雑」という印象を与える。
志望動機の「差」が選考を分ける
採用担当者の視点で言えば、書類選考の通過・不通過を分けるのはほぼ志望動機の質です。フォントや印刷方法はあくまでも「マイナスにならない」ための話であり、プラスの評価は志望動機の内容からしか生まれません。
初めてバイトに応募する高校生は、志望動機の書き方から確認することをおすすめします。高校生の履歴書の書き方では、初めての応募でも落とされない全項目を解説しています。
フリーターや空白期間がある場合の注意点
フリーターとしてバイトを探している方は、職歴欄の書き方や空白期間の扱い方にも気を付ける必要があります。空白期間は隠さず記載した上で、その期間に何をしていたかを簡潔に添えると採用担当者への説明材料になります。フリーターの履歴書の書き方では、空白期間別の対策と例文をまとめています。
まとめ
- バイトの履歴書はパソコン作成でも落ちない。採用担当者の約8割が「どちらでも問題ない」という立場
- 「手書き指定」がある場合は必ず手書きで対応する
- パソコン特有のNG(印刷ミス・フォントミス・全角混在・サンプル残り)は提出前の確認で防げる
- 書類選考の合否を左右するのはパソコンか手書きかではなく志望動機の内容
- 「なぜこのバイト先か」を1文入れるだけで、他の応募者との差がつく
パソコン作成の履歴書に問題はありません。問題は形式ではなく中身です。提出前のチェックを徹底し、志望動機に「この職場を選んだ理由」を1文加えてから応募してください。
バイトの履歴書パソコン作成に関するよくある質問
- バイトの履歴書をパソコンで作ったら落ちますか?
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ほぼ落ちません。採用担当者の約8割が「手書きでもパソコンでもどちらでも問題ない」という立場です。ただし求人票に手書き指定がある場合は必ず手書きで対応してください。
- パソコンで履歴書を作るときのフォントは何が正解ですか?
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明朝体が基本です。WindowsならYu Mincho(游明朝)、MacならHiragino Mincho(ヒラギノ明朝)を使ってください。文字サイズは10.5〜11ptに統一します。ゴシック体は読みにくくなるため履歴書には向きません。
- スマホで作ってコンビニで印刷しても問題ありませんか?
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問題ありません。ただし印刷設定でA4・白黒・原寸大になっているかを必ず確認してください。用紙サイズが変わったり文字がかすれたりした状態で提出すると、内容以前に印象が下がります。
- バイトの履歴書で実際に落ちる原因は何ですか?
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最も多い原因は志望動機の内容です。「家から近いから」「時間が合うから」のように自分の都合だけを書いた志望動機は採用担当者の目に止まりません。「なぜこの職場か」を具体的に1文加えると通過率が変わります。次に多い原因は空欄の多さと証明写真の未添付です。


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