この記事では、パート・アルバイトの履歴書の書き方を全項目解説します。採用担当者が職歴欄で確認する雇用形態の書き方、志望動機のNG例と改善例文、扶養控除内希望の本人希望欄の正しい書き方まで、採用の現場から逆算した内容で紹介します。
パート・アルバイトの履歴書は正社員向けと何が違うのか
パートやアルバイトの応募で使う履歴書は、正社員向けと同じフォーマットで問題ありません。市販の履歴書や厚生労働省推奨の無料テンプレートも使えます。
ただし、書き方には正社員の転職と大きく異なる3つのポイントがあります。この3点を押さえていないと、書類の内容が良くても採用担当者の印象が下がります。
採用担当者はここを見ている
- 雇用形態の明記:職歴欄に「パートタイム」「アルバイト」と括弧書きで記載されているか
- 本人希望欄の具体性:勤務可能な日時とシフト希望が明確に書かれているか
- 志望動機の接点:「なぜこの職場を選んだか」がひと言でも含まれているか
「正社員のときはこう書いた」という経験は役に立ちますが、上の3点はパート・アルバイト応募ならではの追加ポイントです。フォーマット選びで迷っている場合は、パート・アルバイトにも対応した履歴書テンプレートの選び方も参考にしてください。

基本情報欄・証明写真の書き方
日付・氏名・住所の基本ルール
基本情報欄は採用担当者が最初に目を通す箇所です。記入漏れや誤記があると、それだけで「確認が甘い人」という印象を持たれます。
| 項目 | 書き方のポイント |
|---|---|
| 日付 | 郵送の場合は投函日、手渡し・面接当日は提出日を記入する |
| 氏名・ふりがな | 楷書体で丁寧に記入。ふりがな欄はひらがな、フリガナ欄はカタカナ |
| 住所 | 都道府県から省略せず正式に記入。番地は「-」ではなく「1丁目2番3号」と書く |
| 電話番号 | 日中に連絡がとれる番号を記入。携帯番号でOK |
| メールアドレス | 普段使いのアドレスを記入。採用通知を見落とさないよう受信設定を確認する |
証明写真はスマホ撮影でもOKか
スマホアプリで撮影した証明写真でも、採用担当者が不採用にすることはありません。ただし、撮影環境と加工の程度によって印象が変わります。
採用担当者はここを見ている
- 背景:白・薄いグレーが基本。カラフルな背景や屋外撮影はNG
- 服装:スーツが最も無難。私服でも清潔感があれば問題ない
- 表情:自然な微笑み。伏し目・無表情・口を大きく開けた笑いは避ける
- 前髪:顔の輪郭・眉・目が隠れていないこと
プリクラ・自撮りスタイル(斜め角度・フィルター加工)は採用担当者の印象を大きく下げます。証明写真の撮影に使えるアプリについては「履歴書写真アプリのおすすめ」で採用担当者が気にするNGポイントとあわせて解説しています。

学歴・職歴欄の書き方
学歴欄は中学校卒業から記載する
学歴は一般的に「中学校」の卒業から書き始めます。現役の高校生や大学生が初めてアルバイトに応募する場合は、在学中の学校名を「入学」から記載します。
学校名は略称を使わず正式名称で記載します。「〇〇高校」ではなく「〇〇高等学校」と書くことがルールです。「専門学校」も「〇〇専門学校」と種別まで正確に記入します。
職歴欄への雇用形態の書き方(最重要)
パートやアルバイトの職歴は省略しません。アルバイトでも正式な職歴として全て記載が必要です。雇用形態は括弧書きで明記するのが採用担当者に最も伝わりやすい書き方です。
良い例文
令和〇年〇月 株式会社〇〇 アルバイト入社
令和〇年〇月 契約期間満了につき退職
NG例
令和〇年〇月 〇〇スーパー 入社
「アルバイト」か「正社員」かが不明。採用担当者が確認の電話を入れるケースもある。会社名も正式名称で記載すること。
退職理由の書き方は状況によって異なります。
- 契約期間が決まっていた場合:「契約期間満了につき退職」
- 自己都合:「一身上の都合により退職」
- 閉店・閉業に伴う場合:「店舗閉店に伴い退職」
職歴が多すぎて書ききれない場合の対処法
アルバイトを多数経験している場合、全職歴を1行ずつ書くとページに収まりきらないことがあります。そのような場合は次の方法が使えます。
- 入社・退職を1行にまとめる(例:「〇〇年〇月〜〇〇年〇月 株式会社〇〇 アルバイト・退職」)
- 職務経歴書を別紙で作成し「別紙参照」と記載する
短期バイトを複数経験している場合の書き方は「短期バイトの履歴書の書き方」でも具体的な対処法を解説しています。

ブランク・空白期間がある場合
育児・介護・療養などで職歴に空白期間があっても、履歴書から省略しないことが原則です。採用担当者は職歴を時系列で確認するため、空白があると「何かある」と受け取られるリスクがあります。
自己PR欄か本人希望欄でひと言補足するだけで、採用担当者の懸念は大きく解消されます。状況別の具体的な書き方は「履歴書の空白期間の書き方」で解説しています。

志望動機の書き方|「家から近い」だけでは落とされる理由
採用担当者が落とす3つのパターン
「家から近いから」「時給がよかったから」という理由そのものが問題なのではありません。それ「だけ」で終わっていることが問題です。
採用担当者が落とす3つのパターン
- 「家から近く通勤が楽だから」のみで完結している
- 「時給がよく条件が合っているから」のみで完結している
- どの職場にもそのまま使えるコピペ文章(「一生懸命頑張ります」のみなど)
採用担当者の本音は「この人はどこでもいいのか、すぐ辞めるのでは」です。条件理由に加えて「なぜこの職場を選んだか」を1〜2文添えるだけで印象は大きく変わります。
状況別・職種別の志望動機例文
良い例文(子育て中の主婦)
「子育てが一段落し、以前経験したレジ・品出し業務を活かせる職場を探していました。貴店はスタッフの方が丁寧に対応されているのを以前から拝見しており、こうした職場環境で自分の経験を発揮したいと思い応募しました。扶養の範囲内での勤務になりますが、シフトは柔軟に調整できます。」
良い例文(初めてのアルバイト・学生)
「接客業に強い関心があり、お客様と直接関わる仕事で社会経験を積みたいと考えています。学業との両立のため週3日での勤務を希望しますが、繁忙期は日数を増やして対応できます。未経験ですが、早期に戦力となれるよう努めます。」
NG例(改善が必要)
「家から近く、時間帯が合っていたため応募しました。一生懸命頑張ります。」
「なぜこの店か」「どんな力を活かせるか」が全くない。採用担当者には「誰でもいい人」として映る。
スーパー・コンビニ向けの志望動機例文は「スーパーの志望動機の書き方」でも職種別に紹介しています。

50代でパートに応募する場合は「50代パートの志望動機例文」も参考にしてください。

自己PR欄の書き方
初めてのアルバイトで職歴がない場合
初めてのアルバイトで「書くことが何もない」と感じる人は多いですが、採用担当者は職歴だけを評価しているわけではありません。学校生活・趣味・ボランティア経験から「業務に活かせる能力」を引き出すことができます。
良い例文(初めてのバイト・コンビニ志望)
「高校でバスケットボール部のキャプテンを3年間務め、チームをまとめる経験を積んできました。コンビニでの接客は初めてですが、スピードと協調性を意識して、早期に仕事を覚えて戦力になります。」
自己PRで大切なのは「この仕事でどう活きるか」を一文で結ぶことです。部活・学業・趣味・ボランティアいずれも、業務との接点さえ明示すれば採用担当者の評価につながります。
ブランクがある主婦・50代以上の自己PR
育児や介護でキャリアにブランクがある場合も、その期間に培ったスキルを具体的に表現することで採用担当者の印象が変わります。
良い例文(ブランクあり・主婦)
「育児のため8年間仕事を離れておりましたが、家計管理や子どもの学校行事の段取りを通じて、優先順位付けと段取り力が身についています。久しぶりの就業になりますが、丁寧さと正確さを持って業務にあたります。」
50代・60代でのパート応募については、「60代パートの履歴書の書き方」や「50代パートの職務経歴書」でも採用担当者視点の例文を掲載しています。

本人希望欄の書き方(パート・アルバイト特有)
本人希望欄はパート・アルバイト応募において最も差がつく箇所のひとつです。採用担当者はシフトを組む際に本人希望欄を直接参照します。
勤務可能日・時間の書き方
本人希望欄を「特になし」と書くのは避けましょう。「特になし」は採用担当者に「シフト調整が難しい人かもしれない」という誤解を与えるリスクがあります。勤務可能な曜日・時間を具体的に書き、「ご相談に応じます」を添えることがポイントです。
良い例文(子育て中の主婦)
「月〜金(9:00〜15:00)の勤務を希望しますが、シフトについてはご相談に応じます。夏休み期間は時間帯の延長も可能です。」
良い例文(学生)
「授業のない水・木・土曜日(終日)の勤務を希望します。試験期間(6月・12月)は週1〜2日になりますが、それ以外の期間はシフト調整に柔軟に対応できます。」
休み希望の具体的な書き方は「バイト履歴書の休み希望の書き方」でも状況別に例文を掲載しています。

扶養控除内希望の書き方
扶養内での勤務を希望する場合、希望するおおよその収入範囲を添えると採用担当者がシフトを組みやすくなります。
良い例文
「扶養控除内(年収130万円未満)での勤務を希望しますが、ご相談に応じます。」
NG例
「必ず扶養内勤務でなければ応募できません。」
「絶対条件」として書くと採用担当者がシフト調整を諦め、選考から外れるリスクが高まる。「相談可」の一言が採用率を変える。
扶養控除内での書き方の詳細や2026年最新の収入の壁については「履歴書の本人希望欄に扶養内を書く方法」、勤務時間の希望の具体的な書き方は「履歴書の勤務時間の書き方」も参照してください。

まとめ
- パート・アルバイトの履歴書は正社員向けと同じフォーマットで対応できる
- 職歴欄には「アルバイト入社」「パートタイム入社」と雇用形態を必ず明記する
- 志望動機は「条件」だけでなく「なぜこの職場を選んだか」をひと言添える
- 本人希望欄には勤務可能な日時を具体的に書き、「ご相談に応じます」を加える
- 扶養控除内希望は絶対条件として書かず「相談可」を添えることで採用率が上がる
初めてのアルバイトでも久しぶりの就業でも、上のポイントを押さえれば書類選考を通過できる履歴書が作れます。
パート・アルバイト履歴書に関するよくある質問
- パートやアルバイトの職歴は履歴書に書かなければいけませんか?
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原則として全ての職歴を記載します。パート・アルバイトも正式な職歴です。数日程度の単発バイトは省略しても問題ありませんが、数ヶ月以上の勤務経験は省略せず記載してください。採用担当者は職歴の空白を確認するため、長期バイトを省略すると隠しているように見えるリスクがあります。
- 手書きの履歴書に間違いがあった場合、修正液を使っていいですか?
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使用禁止です。間違えた場合は新しい用紙で最初から書き直してください。修正液・修正テープの跡は採用担当者に「仕事が雑」という印象を与えます。パソコン作成であればこの問題が発生しないため、書き間違いが不安な場合はPC作成も検討してください。
- 志望動機欄が思いつかない場合、どうすればよいですか?
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応募先のどんな点に魅力を感じたかを2〜3文で書けば十分です。「家から近い・時給がよい」は理由として書いてもOKですが、「だから応募しました」で完結させず、「その職場固有の魅力」を一文添えることが通過率を上げるポイントです。その職場で以前の経験や得意なことを活かせることに触れると、採用担当者の印象が変わります。


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