この記事では、履歴書と職務経歴書を封筒に入れて郵送する際の書き方を解説します。封筒のサイズ・色の選び方から、宛名(御中・様の使い分け)、「応募書類在中」の書き方、書類の入れる順番と切手代(2025年最新)まで、採用担当者の目線でまとめています。
履歴書・職務経歴書を郵送する封筒の選び方
封筒を買いに行く前に、サイズと色の2点だけ決めておけば選択肢は絞れます。以下の基準で選んでください。
サイズは「角形2号」が基本
A4サイズの履歴書と職務経歴書を折らずに送れる封筒は、角形2号(240×332mm)です。クリアファイルに書類を挟んで入れることを考えると、余裕のある角形2号がもっとも適しています。
角形A4号(228×312mm)でも対応できますが、クリアファイルを使うと少し窮屈になる場合があります。複数の書類を同封する転職活動の場面では、角形2号を選んでおくのが確実です。
封筒サイズの早見表
| 封筒サイズ | 寸法 | 向き不向き |
|---|---|---|
| 角形2号(角2) | 240×332mm | ◎ A4書類+クリアファイルにベスト |
| 角形A4号(角A4) | 228×312mm | ○ A4書類のみなら対応可 |
| 角形3号(角3) | 216×277mm | △ B5サイズの履歴書向け |
色は白が正解、茶封筒でも問題はないが印象に差が出る
履歴書を送る封筒の色は白を選ぶのが基本です。清潔感があり、採用担当者に書類を丁寧に扱っているという印象を与えやすくなります。
茶封筒が手元にある場合、選考上の大きなマイナスにはなりません。ただし、白と茶の両方を選べるなら白にしてください。採用担当者の中には、書類の細部まで見る人もいます。白封筒が手に入らない場合の対処法は別記事で解説しています。
封筒をコンビニで急いで入手する方法も合わせて確認しておくと安心です。

封筒の表面(宛名)の書き方
表面の宛名は採用担当者が最初に目にする部分です。敬称の使い方と在中の表示で判断を誤ると、書類の内容を見てもらう前に印象が下がる場合があります。
縦書きと横書き、どちらでもよい理由
ビジネス文書の慣習として縦書きが一般的ですが、横書きにしてもマイナスの評価は受けません。角形2号の封筒は縦長なので縦書きに自然にフィットしますが、字のバランスが取れる方を選んでください。乱れた字で縦書きにするより、整った字で横書きにした方が好印象です。
住所・会社名・部署名の書き方ルール
宛名を書く際は以下のルールを守ってください。一つひとつは細かいルールですが、採用担当者はこの部分で「ビジネスマナーの有無」を読み取っています。
- 住所:都道府県名から正確に記載。番地の数字は漢数字とアラビア数字のどちらかに統一する
- 会社名:「(株)」「(有)」などの略称は厳禁。「株式会社○○」と正式名称で書く
- 部署名:応募先に部署名が明示されている場合は正確に記載する
- 文字の大きさ:会社名と宛名(担当者名)をやや大きく書き、住所は小さめにすると読みやすくなる
NG例
「(株)○○商事 人事部御中」
→ 会社名の省略は採用担当者に「注意力が足りない」という印象を与えます。 正式名称「株式会社○○商事」で書いてください。
「御中」と「様」の正しい使い分け
敬称の使い分けは、採用担当者が細かく確認するポイントの一つです。間違えると社会人マナーを問われる可能性があるため、確実に覚えておいてください。
| 送り先 | 使う敬称 | 記載例 |
|---|---|---|
| 会社・部署あて | 御中 | ○○株式会社 人事部 御中 |
| 採用担当者個人あて | 様 | ○○株式会社 人事部 鈴木太郎 様 |
| 個人名がわからない場合 | 御中(部署名に) | ○○株式会社 採用担当 御中 |
「御中」と「様」は絶対に同時に使いません。「人事部御中 鈴木太郎様」のように両方を書いてしまうのは誤りです。担当者の氏名がわかっている場合は「様」のみ、部署名のみの場合は「御中」のみと使い分けてください。
「履歴書在中」か「応募書類在中」か:職務経歴書を同封する場合の正解
このキーワードで検索している多くの方が迷うのが、この「在中」の書き方です。結論を先に書きます。
在中の書き方:選択基準
- 履歴書のみを送る場合:「履歴書在中」と書く
- 職務経歴書・ポートフォリオなども同封する場合:「応募書類在中」と書く
転職活動では履歴書と職務経歴書をセットで送るのが一般的です。この場合は「応募書類在中」が正解です。封筒の中に複数種類の書類が入っているのに「履歴書在中」と書くと、担当者が受け取った際に書類の見落としが起きる可能性もあります。
書く場所は縦書きの場合は表面左下、横書きの場合は表面右下です。赤いボールペンまたは赤サインペンで書き、四角で囲みます。黒字で書くのはNGです。スタンプを使うことも認められています。
在中の書き方について詳しくは別記事も参照してください。

封筒の裏面の書き方と〆マーク
裏面には差出人情報と封の証として「〆」マークを記入します。書き忘れが多い箇所なので、送る前に必ず確認してください。
- 住所:左側の継ぎ目(フラップ)の左に自分の住所を書く
- 氏名:住所の下に自分のフルネームを記載
- 日付:投函した日付(郵送の場合)を書く
- 〆マーク:封の中央に黒ペンで「〆」と記入。「×」と書くのは誤りで、「〆」が正式な封字
採用担当者はここを見ている
- 「〆」マークが書いてあるかどうかで、郵送中に誰かが開封していないか確認できる
- 差出人の住所と履歴書の住所が一致しているか(記入ミスのチェックに使われることがある)
- 投函日と書類の日付のズレがないか(履歴書本体の日付との整合性)
封筒の裏面の書き方について詳しくは以下も参考にしてください。

書類の入れ方と正しい順番
書類の入れ方を間違えると、採用担当者が取り出した際に書類がバラバラになったり、重要な書類を見落とされるリスクが生じます。順番と入れ方には明確なルールがあります。
正しい書類の順番:送付状が必ず一番上
封筒から取り出したときに最初に目に入るのが送付状になるよう、順番に重ねてください。
書類を重ねる順番(上から)
- ① 送付状(添え状)
- ② 履歴書
- ③ 職務経歴書
- ④ その他の書類(ポートフォリオ、資格証明書のコピーなど)
送付状は「この書類を送ります」という挨拶状の役割を持ちます。転職活動において送付状を入れることはビジネスマナーとして定着しています。省略しても選考に直接影響するわけではありませんが、入れた方が丁寧な印象を与えます。

クリアファイルに入れる理由
書類はまとめてクリアファイルに挟んでから封筒に入れます。理由は2つあります。
- 雨・水濡れへの対策:郵送中に雨でぬれて書類がにじんでも、クリアファイルがあれば守られます
- 折れ・シワの防止:複数の書類が封筒の中でずれて折れ目がつくのを防げます
クリアファイルの色は無色透明が基本です。書類の印刷内容が確認しやすく、採用担当者が取り出しやすくなります。
封筒への入れ方:書類の向きと表裏
クリアファイルに挟んだ書類を封筒に入れる際、書類の「表面が封筒の裏面側(のり付け側)」を向くように入れます。これは、封筒を開封したときに送付状の表面が最初に見えるようにするためです。
書類の上下の向きは、封筒の宛名側(表面)が上に来たときに書類が正しい向きで読めるようにしてください。

郵送のマナーと切手代【2025年最新】
書類を封筒に入れたら、切手を正しく貼って投函します。切手の料金は封筒の重さによって変わるため、確認方法も含めて覚えておいてください。
切手の金額の目安(2025年10月改定後)
角形2号封筒は定形外郵便物(規格内)として扱われます。料金は重量によって変わります。
| 重量 | 料金(2025年版) |
|---|---|
| 50g以内 | 140円 |
| 100g以内 | 180円 |
| 150g以内 | 270円 |
| 250g以内 | 320円 |
履歴書・職務経歴書・送付状をクリアファイルに挟んで封筒に入れた場合、一般的に100g以内に収まることが多く、切手代は180円が目安です。ただし、書類の枚数や紙の厚さによって変動します。確実な料金を知りたい場合は、郵便局の窓口で計量してもらうのが最も確実です。
採用担当者はここを見ている
- 切手が不足して書類が返送されてくると、差出人に「重量を確認しない人」という印象を与える
- 切手の貼り直し跡(複数枚重ねて貼ったなど)は見た目が乱れ、書類の状態への配慮不足に映る
- 「速達」を使う場合は別途料金が加算される(+260円)。締め切りギリギリの場合のみ使用する
郵便局窓口とポスト投函の選び方
書類を郵送する方法として、郵便局の窓口に持ち込む方法とポストへの投函の2つがあります。
- 窓口に持ち込む:重量を計量してもらえるため切手の不足・過不足を防げる。確実に届けたい場合は窓口が安心
- ポスト投函:切手料金が正確にわかっている場合は投函でも問題なし。定形外郵便は角形2号が入る大型のポストを使う
宅配便やメール便(ヤマトのクロネコメール便など)は郵便物の送付には利用できません。応募書類は必ず日本郵便(郵便局)を利用してください。
採用担当者が必ずチェックする封筒の5つのポイント
採用担当者は書類の内容を見る前に封筒の状態を確認します。以下の5点は特に注意が必要で、どれか一つでも誤ると「ビジネスマナーの基礎が身についていない」と判断される可能性があります。
NG① 会社名を略して書いている
NG例
「(株)○○商事 人事部御中」
→ 正式名称で書かないと、一瞬で「細部が雑な人」という印象を与えます。
正しい書き方
「株式会社○○商事 人事部御中」
→ 会社名は必ず登記上の正式名称で書く。「株式会社」が前につく場合(前株)と後につく場合(後株)を間違えないよう確認する
NG② 「御中」と「様」を同時に使っている
「人事部御中 田中一郎様」のように両方を書くのは誤りです。担当者名がわかっている場合は「様」のみ、部署名のみの場合は「御中」のみと覚えてください。
NG③ 「在中」を黒字で書いている
「応募書類在中」または「履歴書在中」は赤字で書くのが正式なルールです。黒字で書いてしまうと目立たず、郵便物の仕分けの際に見落とされる可能性もあります。赤ボールペン、赤サインペン、またはスタンプを使用してください。
NG④ 書類の順番が間違っている
封筒から取り出したときに職務経歴書が最初に来ると、担当者が書類の全体像を把握しにくくなります。送付状→履歴書→職務経歴書の順が基本です。送付状がない場合は履歴書が最初になります。
NG⑤ クリアファイルを使っていない
クリアファイルなしで送った場合、書類が封筒内でバラけたり、雨でぬれて内容が読めなくなるリスクがあります。採用担当者は書類の状態から「応募者が書類をどれだけ丁寧に扱っているか」を無意識に判断しています。クリアファイルは必ず使用してください。

持参・手渡しの場合の封筒の扱い方
面接当日に書類を手渡しする場合でも、封筒は必要です。郵送時と異なる部分を確認しておきましょう。
- 封筒の宛名:会社名・部署名のみを書く。切手は不要。「〆」マークも不要
- 在中の表示:持参の場合も「応募書類在中」と赤字で書く
- 渡すタイミング:鞄から取り出してそのまま渡すのが基本。封筒の表面(宛名側)が相手に向くよう両手で渡す
- 封筒を開封するかどうか:相手に「こちらで開けましょうか」と促されるまでは封を開けない。「封は開けてあります」と一言添える場合もある
持参の場合でも封筒は折れないよう丁寧に鞄に入れ、クリアファイルに挟んだ状態で持参するのが確実です。
まとめ
- 封筒は角形2号(白)を選ぶ
- 職務経歴書も同封する場合は「応募書類在中」を赤字で書く
- 会社宛は「御中」、個人名がわかる場合は「様」のみ使用(両方は使わない)
- 書類の順番は「送付状→履歴書→職務経歴書」でクリアファイルに挟む
- 切手代は2025年現在、100g以内で180円が目安。不安なら窓口で計量する
- 裏面に差出人住所・氏名・日付・「〆」を記入する
封筒の書き方は一度覚えてしまえば迷うことはなくなります。今回確認したポイントを参照しながら準備を進めてください。
- 履歴書在中と応募書類在中、どちらを使えばいいですか?
-
履歴書のみを送る場合は「履歴書在中」、職務経歴書や他の書類も同封する場合は「応募書類在中」を使います。転職活動では履歴書と職務経歴書を一緒に送るのが一般的なので、「応募書類在中」が正解になることがほとんどです。どちらも赤字で書き、四角で囲みます。
- 封筒の宛名は縦書きと横書き、どちらが正しいですか?
-
どちらでも問題ありません。ビジネス文書の慣習として縦書きが一般的ですが、横書きにしてもマイナス評価にはなりません。字のバランスが取りやすい方を選んでください。大切なのは正確に、きれいに書くことです。
- 切手代はいくら貼ればいいですか?
-
角形2号封筒は定形外郵便物(規格内)になります。履歴書・職務経歴書・送付状をクリアファイルに挟んだ場合、多くは100g以内に収まり2025年現在で180円が目安です。ただし書類の枚数によって異なるため、確実な金額が知りたい場合は郵便局の窓口で計量してもらうことをお勧めします。
- クリアファイルは必ず必要ですか?
-
必須ではありませんが、使うことを強くお勧めします。郵送中に雨でぬれたり、封筒の中で書類がずれて折れ目がついたりするのを防ぐためです。採用担当者は書類の状態から応募者の丁寧さを判断することもあります。100円ショップで購入できるA4サイズの透明なものを使用してください。
- 封筒の宛名に「御中」と「様」を一緒に書いてしまいました。どうすればいいですか?
-
新しい封筒に書き直してください。「御中」と「様」を同時に使うのはビジネスマナーの基本的な誤りです。採用担当者名がわかっている場合は「○○株式会社 人事部 田中一郎 様」とし、部署名のみの場合は「○○株式会社 人事部 御中」と書きます。封筒は安価なので、間違えた場合は必ず書き直すようにしましょう。


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