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介護職 履歴書の職歴欄|採用担当者が落とす書き方と通る例文

介護職 履歴書の職歴欄|採用担当者が落とす書き方と通る例文

この記事では、介護職の履歴書における職歴欄の書き方を採用担当者の視点から解説します。「入社」「入職」の法人格別の使い分け、施設名・法人名の正式名称の記載ルール、業務内容の具体的な書き方から特養・デイサービス別の例文まで、書類選考を通過するために必要な情報を紹介します。

目次

介護職の履歴書で採用担当者が職歴欄を見る理由

介護施設の採用担当者は、多いときに1日数十枚の履歴書を確認します。書類審査にかけられる時間は1枚あたり30秒前後という施設が珍しくありません。その限られた時間で採用担当者が最初に目を向けるのが、職歴欄です。

職歴欄を見れば「どんな施設で、どんな利用者を、どんなチームで担当してきたか」がわかります。採用担当者はそこから即戦力として活躍できる人材かどうかを判断します。

採用担当者はここを見ている

  • 施設の種別・規模:特養・デイ・グループホームなど勤務経験の幅と専門性を把握するため
  • 在籍期間と転職回数:定着性・適応力を見極めるため
  • 業務内容の具体性:「介護業務全般」だけでは何をやっていたか判断できない。担当フロアや利用者層・チーム規模があると判断しやすい

職歴欄は履歴書の中でも採用担当者が最も読み込む項目です。書き方ひとつで書類の印象は大きく変わります。

職歴欄の基本ルール(書く順序・入社/入職の使い分け)

職歴は古い順に時系列で記入する

職歴欄の記入順序は、最も古い経歴から現在に向かって時系列で書くのが基本です。「職歴」という見出しを書いてから1行目に最初の職場を記入し、退職したら次の行に退職を記録、続けて次の職場を書いていきます。最後の行の1行下に右寄せで「以上」と記入して締めます。

  • パート・アルバイトも介護関連の仕事なら職歴に記入する(雇用形態を明記)
  • 在籍期間が短い職歴も省略せず全て記載する
  • 現在も在籍中の場合は退職日を書かず「在職中」と記入する

「入社」か「入職」か──法人格で使い分ける

介護業界では施設を運営する法人の種類によって、職歴欄に使う言葉が変わります。株式会社・有限会社・合同会社が運営する施設には「入社」「退社」、社会福祉法人・医療法人・NPO法人には「入職」「退職」を使用します。

法人格の種別入るとき出るとき主な施設例
株式会社・有限会社・合同会社入社退社民間の有料老人ホーム、介護付き有料老人ホーム(民間)
社会福祉法人入職退職特別養護老人ホーム、デイサービス(社会福祉法人運営)
医療法人入職退職老人保健施設、介護療養型医療施設
NPO法人・公益財団法人入職退職グループホーム、地域密着型サービス事業所

「入社」「入職」の取り違えは採用担当者にとって「法人格への理解が低い」という印象を与えます。自分が働いていた施設の運営法人が何かを確認してから記入しましょう。医療法人が運営する老人保健施設など、病院に近い系列の施設での職歴の書き方については、こちらの記事も参考になります。

病院・医療機関での職歴欄の書き方と具体的なNG例も合わせて確認しておくと、書き方のルールが整理できます。

現職・在籍中の場合の書き方

現在も施設に在籍している場合、退職日は記載しません。最後の行に「現在に至る」と記入し、その1行下に「以上」で締めます。退職予定日がすでに決まっている場合は「令和◯年◯月◯日退職予定」と書いておくと採用担当者のスケジュール確認がスムーズです。

現職あり・職歴欄の記入例

令和3年4月 社会福祉法人〇〇会 △△特別養護老人ホーム 入職
介護職員として特養ユニット(定員80名、1ユニット10名)の身体介護・生活支援業務に従事
現在に至る

以上

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法人名・施設名の書き方──最初の差がつくポイント

正式名称で省略禁止(社会福祉法人・医療法人・株式会社)

法人名と施設名は必ず正式名称で記入します。「(株)」「(社福)」「(医法)」のような略称は採用担当者に「基本的なマナーを知らない」という印象を与えるため禁物です。

NG表記(使用禁止)正しい表記
(株)〇〇介護サービス株式会社〇〇介護サービス
(社福)〇〇福祉会社会福祉法人〇〇福祉会
(医法)△△会医療法人△△会
〇〇NPO特定非営利活動法人〇〇

施設種別の略称もNG(特養・デイ・グループホームなど)

施設の種別も正式名称で記載します。現場では「特養」「デイ」と呼ぶのが当たり前でも、履歴書に略称を書くのは避けてください。

略称(禁止)正式名称
特養特別養護老人ホーム
デイ、デイサービス通所介護(デイサービスセンター)
GH認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
老健介護老人保健施設
ショート短期入所生活介護

施設規模を記載するだけで採用担当者の評価が変わる理由

施設名の下に業務内容を1行書く際、定員数・床数・配属ユニットをあわせて記載すると採用担当者の評価が上がります。規模感がわかると「どのくらいの業務量を経験してきたか」を採用担当者が即座に判断できるためです。

特養ユニット型施設で1ユニット10名を担当してきた人と、ユニット数の記載がない人とでは、書類から伝わる情報量が大きく異なります。

採用担当者はここを見ている(施設規模の記載)

  • 定員・床数(例:定員80名、個室60室)
  • 配属ユニットや担当フロア(例:1ユニット10名の認知症専用フロア)
  • 夜勤の有無(例:月8〜10回の夜勤あり)
  • チーム構成(例:介護職員6名・看護師2名のチーム体制)

業務内容の書き方──「介護業務全般」では通らない

職歴欄で最も差がつくのが業務内容の記載です。「介護業務全般に従事」と書かれた書類は採用担当者の目に止まりません。何をどのくらいの規模でやってきたかが伝わらないからです。

業務内容を書く際は、担当した業務の種類・利用者の状態・規模感・担ったリーダー的役割の4要素を盛り込むと、採用担当者が読んだ瞬間に「この人が現場でどう動ける人か」をイメージできます。

採用担当者はここを見ている(業務内容)

  • 身体介護(食事・入浴・排泄・移乗)とリハビリ補助の経験有無
  • 認知症ケア・看取りケアの経験有無
  • 記録・申し送りなど事務業務の経験
  • リーダー・主任としての業務分担・後輩育成の経験

業務内容の良い例・NG例

良い例

社会福祉法人〇〇会 △△特別養護老人ホーム 入職
介護職員として従事(定員80名・ユニット型10名/ユニット)
身体介護(食事・入浴・排泄・移乗)、認知症ケア、看取り対応、介護記録作成。月8回夜勤。入職2年目からはユニットリーダー補佐として新人2名の指導も担当。

NG例

〇〇ホーム(社福)入社
介護業務全般に従事
法人格の省略・略称・業務の抽象記述が重なっているため、採用担当者には経験の深さが全く伝わりません。

状況別の職歴欄例文集

特別養護老人ホーム(特養)経験者

特養経験者の職歴欄例文

令和元年4月 社会福祉法人〇〇福祉会 △△特別養護老人ホーム 入職
      介護職員として特養ユニット(定員100名・10名/ユニット)に所属
      主な業務:身体介護全般(食事・入浴・排泄・移乗)、認知症ケア、看取り対応、介護記録入力
      夜勤月10回。令和4年よりユニットリーダーとして職員シフト調整・新人OJTを担当
令和6年〇月 一身上の都合により退職

デイサービス経験者

デイサービス経験者の職歴欄例文

令和2年6月 株式会社〇〇ケアサービス △△通所介護センター 入社
      介護職員として勤務(定員30名・要介護1〜5の利用者対応)
      主な業務:送迎(普通免許使用)、入浴介助(機械浴含む)、レクリエーション企画・進行、健康チェック記録
      令和4年より主任補佐として月次レクの企画・実施を担当
令和6年〇月 一身上の都合により退職

グループホーム・有料老人ホーム経験者

グループホーム経験者の職歴欄例文

令和3年9月 特定非営利活動法人〇〇 △△認知症対応型共同生活介護(グループホーム) 入職
      介護職員として勤務(定員18名・認知症専門ケア)
      主な業務:生活支援全般、身体介護(食事・入浴・排泄)、認知症ケア(バリデーション技法を活用)、夜勤月6回
令和6年〇月 一身上の都合により退職

転職回数が多い場合の書き方

複数の施設を短期間で転職している場合、職歴欄の書き方で印象が変わります。転職の理由を隠すより、各施設で身につけたスキルを積極的に記載するほうが採用担当者に好印象を与えます。

  • 施設ごとに担当した利用者層や業務の幅を明記し、「多様な現場を経験してきた人材」として見せる
  • 短期退職が複数ある場合は退職理由を「施設閉鎖のため」「契約期間満了のため」など事実に即して書く
  • 一身上の都合で複数退職している場合は職歴欄では退職理由の詳細を書かず、面接で説明できるよう準備する

ブランクがある場合の書き方

育児・介護・療養などで離職期間がある場合、空白期間をそのまま放置せず、理由を簡潔に記載するか、離職中に取得した資格・研修を職歴欄の直後に書いておくと採用担当者の不安を和らげられます。

ブランクありの職歴欄記入例

令和4年3月 株式会社〇〇介護 △△有料老人ホーム 退社
令和4年4月〜令和5年12月 家族の介護に専念するため離職
令和5年9月 介護福祉士国家試験 合格
令和5年12月 実務者研修修了
令和6年1月 再就職活動開始、現在に至る

空白期間の書き方は状況によって対応が変わります。詳しくは履歴書の空白期間の書き方と状況別例文も参考にしてください。

他業種からの未経験転職の場合

飲食・販売・事務などから介護職へ未経験で転職する場合は、前職の職歴をすべて書いたうえで、介護職に活かせる経験を本人希望欄や自己PR欄で補足します。職歴欄には事実通りの経歴を書き、偽りの経験は書かないことが前提です。

未経験でも取得できる初任者研修を修了済みの場合は、資格欄に記載し、職歴欄の直後に「現在、介護職員初任者研修修了(令和〇年〇月)」と添えるだけで採用担当者の見方が変わります。

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介護職関連の資格を資格欄に正しく書く

職歴欄と並んで採用担当者が確認するのが資格欄です。介護系資格には正式名称があり、略称や通称で書くと「資格への理解が低い」と判断されることがあります。

介護福祉士の正式名称と書き方

介護福祉士は国家資格です。資格欄には「介護福祉士 取得」と記載します。試験に合格した年月日ではなく、登録証に記載されている登録年月日を書くのが正しい書き方です。

資格名正式名称(資格欄に記載する表記)
介護福祉士介護福祉士 取得(登録番号:〇〇〇〇〇〇)
社会福祉士社会福祉士 取得
精神保健福祉士精神保健福祉士 取得
介護支援専門員(ケアマネ)介護支援専門員 取得

ホームヘルパー・初任者研修・実務者研修の書き方

ホームヘルパー1・2級の名称は現在廃止されており、現行制度では「介護職員初任者研修」「介護福祉士実務者研修」に相当します。旧制度で取得した資格は現在も有効で、以下のように書きます。

  • ホームヘルパー2級(平成〇〇年取得)→ 現行の初任者研修に相当。「ホームヘルパー2級課程修了」と書く
  • 介護職員初任者研修修了 → 「介護職員初任者研修 修了」と書く(「取得」ではなく「修了」)
  • 介護福祉士実務者研修修了 → 「介護福祉士実務者研修 修了」と書く

ケアマネジャー資格と社会福祉関連資格の書き方

「ケアマネ」は通称です。資格欄には「介護支援専門員」と正式名称で記載します。また、社会福祉系の資格は正式名称が長く間違えやすいため、登録証や修了証を手元に置いて確認しながら記入することを強くすすめます。

福祉系の資格の書き方については社会福祉主事任用資格の履歴書への書き方も参考になります。

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まとめ

  • 職歴欄は採用担当者が最初に読む重点箇所。法人格・施設名・業務内容の3点を正確に書くことで選考の印象が変わる
  • 「入社」「入職」は法人格の種別で使い分ける。社会福祉法人・医療法人は「入職」、株式会社・有限会社は「入社」
  • 法人名・施設名は正式名称で記載し、(社福)・「特養」・「デイ」などの略称は使用禁止
  • 業務内容には定員数・担当フロア・夜勤回数・リーダー経験などを盛り込むと採用担当者が即戦力を判断しやすくなる
  • ブランク・転職回数が多い・未経験転職の場合も、事実を正確に書いたうえで取得資格や研修歴を補足することで書類の評価が上がる

職歴欄に書く情報量は限られていますが、採用担当者が必要とするポイントを押さえた書き方をするだけで、書類選考の通過率は変わります。

介護職の履歴書 職歴欄に関するよくある質問

介護職の履歴書で「入社」と「入職」のどちらを書けばいいですか?

勤務先の法人格によって使い分けます。株式会社・有限会社・合同会社が運営する施設なら「入社」「退社」、社会福祉法人・医療法人・NPO法人が運営する施設なら「入職」「退職」を使います。わからない場合は施設の公式サイトで法人格を確認してください。

施設名の「特養」「デイ」といった略称は職歴欄に書いてはいけませんか?

書いてはいけません。「特養」は「特別養護老人ホーム」、「デイ」は「通所介護(デイサービスセンター)」が正式名称です。略称で書くと採用担当者に基本的なマナーを知らないという印象を与えます。施設の正式名称は求人票や公式サイトで確認してから記入してください。

「介護業務全般に従事」だけでは書類選考を通過できませんか?

それだけでは採用担当者が経験の深さを判断できません。担当した介護の種類(身体介護・認知症ケア・看取り等)、施設の定員数、夜勤の有無、リーダー経験などを具体的に付け加えると書類の評価が上がります。1〜2行の追記で印象が大きく変わります。

転職回数が多い場合、介護職の履歴書で不利になりますか?

転職回数が多くても、各施設での業務内容を具体的に書くことで不利を補えます。「多様な施設を経験してきた即戦力」という視点で職歴欄を構成し、施設ごとに担当した利用者層・業務の種類・習得スキルを明記してください。退職理由は施設閉鎖や契約期間満了など事実に即した表現を使い、詳細は面接で説明する準備をしておきましょう。

介護職員初任者研修は履歴書の資格欄に「取得」と書いていいですか?

「取得」ではなく「修了」と書くのが正しい表記です。資格欄には「介護職員初任者研修 修了」と記載してください。同様に、介護福祉士実務者研修も「修了」と書きます。一方、介護福祉士や社会福祉士などの国家資格は登録証に基づき「取得」と書きます。

参考:医療法人の履歴書の書き方|入職・貴院など医療特有のルールと例文

参考:福祉用具専門相談員の履歴書の書き方|採用担当者が重視するポイントと例文

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この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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