介護職の履歴書の職歴欄は、施設名を正式名称で書き、雇用形態や担当業務、「入社」「入職」の使い分けまで整えるのが正解です。転職回数が多い場合や、パート・未経験からの応募でも、書き方次第で採用担当者に前向きな印象を与えられます。この記事では基本の記載例から、状況別の対処法まで解説します。
介護職の履歴書「職歴欄」の書き方と記載例
結論:正式名称・雇用形態・担当業務を明記する
職歴欄では、勤務先の正式名称を省略せずに書き、その下に雇用形態(正社員・契約社員・パートなど)と担当業務を一行添えます。介護施設は「特別養護老人ホーム」「デイサービス」など種類が多く、施設名だけでは業務内容が伝わりにくいため、この一手間が採用担当者への伝わりやすさを大きく左右します。
施設に入るときの表現は、運営する法人によって「入社」と「入職」を使い分けるのが一般的です。株式会社が運営する施設は「入社」でも問題ありませんが、社会福祉法人や医療法人が運営する施設では、営利法人ではないため「入社」は不自然に映り、「入職」を使うのがマナーとされています。
正社員として勤務した場合の記載例
良い例文
令和4年4月 社会福祉法人〇〇会 特別養護老人ホーム〇〇 入職
正社員として入居者様の身体介護・生活援助業務に従事
令和6年3月 一身上の都合により退職
NG例
令和4年4月 〇〇ホーム(社福) 入社
令和6年3月 退職
施設名が略称で法人格も不明、雇用形態の使い分けも間違っているため、採用担当者が経験を正しく評価できません。
パート・アルバイト経験がある場合の書き方
介護職では、パートや登録ヘルパーとしての経験も職歴として重要な情報です。在籍期間が短くても、雇用形態を「パート」「登録ヘルパー」と明記したうえで記載しましょう。
良い例文
令和3年6月 株式会社〇〇 デイサービス〇〇 パート入社
週3日、入浴介助・レクリエーション補助を担当
令和4年2月 一身上の都合により退職
NG例
パート経験のため職歴欄には書かず省略してしまう。
介護経験はどんな雇用形態でも実務スキルの証明になるため、短期間・パートでも省略せず記載するのが基本です。

採用担当者が介護職の職歴欄で見ているポイント
介護施設の採用担当者は、応募者一人ひとりの経歴を丁寧に読み込む時間が限られています。職歴欄から短時間で読み取れる情報の質が、書類選考の通過率に直結します。
採用担当者はここを見ている
- 施設形態(特養・老健・デイサービス・訪問介護など)が一目でわかるか
- 雇用形態(正社員・パート・派遣)が明記されているか
- 在籍期間に不自然な空白や矛盾がないか
- 担当業務(身体介護・生活援助・レクリエーションなど)が具体的に書かれているか
とくに介護業界は施設の種類によって業務範囲が大きく異なるため、「どんな施設で」「何を担当したか」がわかる職歴欄は、それだけで他の応募者との差になります。
転職回数が多い・施設を転々としている場合の書き方
介護業界は人材の入れ替わりが多く、複数の施設を経験している人も珍しくありません。転職回数の多さそのものより、職歴欄の見せ方次第で印象は大きく変わります。
転職回数が多い場合は、まず転職用の履歴書テンプレートを使い、職歴欄のスペース配分を確認しておくと記載漏れを防げます。
短期間で退職した施設がある場合の伝え方
良い例文
令和5年4月 医療法人〇〇会 〇〇病院附属介護老人保健施設 入職
介護職員として勤務
令和5年9月 家庭の事情により退職
NG例
短期間だから恥ずかしいと感じ、職歴を丸ごと省略してしまう。
職歴の空白は経歴詐称と疑われるリスクがあり、省略は逆効果です。短くても事実を記載し、理由は簡潔に添えましょう。
採用担当者はここを見ている
- 短期離職の理由が一言でも添えられているか(隠していないか)
- 複数施設の経験を通じて得たスキルに一貫性があるか
パート・未経験から介護職を目指す場合の職歴欄の書き方
介護業務の経験がなくても、前職の経験は職歴欄を通じて十分にアピールできます。接客・販売・事務など、人と関わる仕事で培ったスキルは介護の現場でも評価対象になります。
良い例文(未経験から介護職を目指す場合)
平成30年4月 株式会社〇〇 入社
接客販売スタッフとして高齢のお客様への対応を含む接客業務に従事
令和6年3月 一身上の都合により退職
採用担当者はここを見ている
- 前職の業務内容が具体的に書かれているか
- 接客・対人業務など、介護に通じる要素が含まれているか

施設名・雇用形態の正しい書き方【マナー】
介護施設の名称には「社会福祉法人」「医療法人」「株式会社」など運営母体を示す言葉が付くことが多く、この部分を省略すると施設の運営形態が伝わりません。
| 施設の種類 | 職歴欄への記載例 |
|---|---|
| 特別養護老人ホーム | 社会福祉法人〇〇会 特別養護老人ホーム〇〇 入職 |
| デイサービス | 株式会社〇〇 デイサービスセンター〇〇 入社 |
| 訪問介護 | 株式会社〇〇 訪問介護ステーション〇〇 入社 |
| グループホーム | 医療法人〇〇会 グループホーム〇〇 入職 |
雇用形態も省略しないことが大切です。正社員は「入社」「入職」、パート・契約職員は「パート入社」「契約職員として入職」のように書き分けます。書式に迷う場合は、厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートやJIS規格に沿った履歴書テンプレートを使うと、欄の大きさに合わせて記入しやすくなります。
職歴欄の最後は、最終行の一行下に右詰めで「以上」と記入して締めくくります。西暦・和暦はどちらかに統一し、学歴欄と表記をそろえましょう。転職先で職務経歴書の提出も求められる場合は、介護業界の職務経歴書テンプレートもあわせて確認しておくとスムーズです。

まとめ
- 職歴欄は施設の正式名称・雇用形態・担当業務まで明記する
- 株式会社は「入社」、社会福祉法人・医療法人は「入職」を使うのが基本
- パート・短期間の経験も省略せず、事実として記載する
- 転職回数が多い場合は、退職理由を簡潔に添えて不安を先回りして解消する
- 未経験の場合は前職の経験を介護と結びつけて記載する
職歴欄は、採用担当者が応募者の経験を正確に把握するための重要な情報源です。今回の書き方を参考に、自分の経歴を過不足なく伝える職歴欄を作成してください。
介護職の履歴書「職歴欄」に関するよくある質問
- 介護職の履歴書で「入社」と「入職」はどちらを使えばいいですか?
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運営法人によって使い分けます。株式会社が運営する施設なら「入社」、社会福祉法人・医療法人・NPO法人が運営する施設なら「入職」が一般的です。求人票や施設のホームページで運営法人を確認してから記入すると安心です。
- パートや登録ヘルパーの経験も職歴欄に書くべきですか?
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書いてください。在籍期間が短くても、介護に関わる実務経験は採用担当者にとって重要な判断材料になります。雇用形態(パート・登録ヘルパーなど)を明記したうえで記載しましょう。
- 転職回数が多いと介護職の採用で不利になりますか?
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転職回数の多さだけで不利になるとは限りません。介護業界は人材の流動性が高く、複数施設での経験は特養・デイ・訪問介護など異なる現場に対応できる力として評価されることもあります。退職理由を簡潔に添え、施設ごとに得たスキルを明記することが大切です。
- 施設名が長い場合、省略してもいいですか?
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省略せず、正式名称のまま記載してください。欄が狭く収まらない場合は、文字サイズを調整するか、パソコン作成用のテンプレートで欄を広げて対応する方法があります。

